登録日:2024/10/10 Thu 16:23:00
更新日:2025/02/08 Sat 15:06:59
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「ESPGALUDA Ⅱ 覚醒せよ。生まれし第三の輝石」(通称:エスプガルーダ2) とは、2005年に稼働開始した縦スクロール弾幕系シューティングゲーム。
前作
ESPGALUDA(エスプガルーダ)の続編で、世界観もキャラクターも同じ。
開発・販売元はCAVE、総販売元はAMI。
前作でクリア・稼ぎを両立させた良システムと好評だった「覚聖」に新たな稼ぎシステムが追加され、順当な進化が施された。
反面、比較的低難易度だった前作から難易度がやや上昇しており、前作が持っていた気軽さは薄れている。
【ストーリー】
錬金術による機械技術と軍事力を背景に、聖霊と人を結びつけた生体兵器「ガルーダ」。
かつて、その力を集中に収めた国家であるシンラは、自らが生み出した2人のガルーダである、「アゲハ」と「タテハ」により、その野望に幕を閉じた。
それから3年。
世界に平穏が戻り、乱世で破壊された街や緑が少しずつ復興されようとしていた頃。
亡きシンラの後に続こうとする愚かな者たちが現れた。
禁忌に触れる実験の末、人為的にガルーダの能力を手中に収めた国「ソーマ」。
その国で生まれた唯一のガルーダであり、ソーマ国王暗殺の張本人「アサギ」。
そのアサギを追う、造られたガルーダにしてソーマ国の王子である「ツバメ」と、王女の「ジャノメ」。
ソーマ国の追手から逃れようとしていたアサギが辿り着いたのは、アゲハとタテハが暮らしていた住居であった。
事態を察した2人はアサギの救出、そして3年前と同じ悲劇を食い止めるため、ソーマ国に立ち向かう事を決意する。
真なるガルーダ、そして造られしガルーダとの戦いが始まる。
【システム】
操作は1レバー4ボタン。 8方向レバーで自機の移動を行う。
Aボタン:ショット/レイピア
攻撃範囲に優れるショットを発射する。
ボタンを長押しすると攻撃力に優れる「レイピア」の発射と低速移動を行う。
Bボタン:覚聖
前作でも中核をなしたシステム。覚聖時の合図として性別が変わる。
覚聖中、「聖霊石」というアイテムを持っていると、「覚聖死界」を展開。
覚聖死界展開中は、画面のスクロール速度や敵機・敵弾の速度が遅くなり、
倒した敵の弾が金塊(スコアアイテム)に変わる(通称「錬金」)。1回の覚聖死界展開中に消した敵弾が多ければ多いほど、錬金時の得点に倍率が掛かっていき(最大100倍)、よりスコアを稼ぐことが可能。
なお、聖霊石が無い状態で覚醒すると敵弾が速くなるので注意。この状態を「覚聖オーバー」という。
さらに覚聖オーバーをしばらく維持すると「覚聖オーバーレベル」が上昇。覚聖中の敵弾加速、覚聖オーバー中のスコア率アップ、敵撃破時の聖霊石増加といった効果が4段階で強化される。
このうち聖霊石増加はスコア稼ぎだけでなくクリアを目的とする場合にも大きな効果を発揮するため、慣れた人は1面でレベルを上げ切ってしまうプレイングになりやすい。
今回は被弾してもレベルがリセットされずにそのまま維持される。これも序盤でレベルを上げ切る事を推奨される理由の1つ。
さらに本作では
「覚聖絶死界」
が追加。
精霊石と金塊の両方を持っている時に覚聖ボタンを長押しすると展開する。
覚聖絶死界展開中は弾消し時の得点倍率が最大500倍まで増加し、敵を倒すと画面内の敵弾が全て消える。
…だが錬金は起こらず、代わりに自機狙いの撃ち返し弾が発生。
この撃ち返し弾も敵を倒せば消え(そこから更に撃ち返し弾が発生して)スコアとなる。撃ち返し弾を完全に消去させたい場合は、一旦覚聖絶死界を解除してから覚聖死界を展開し、そこから何かしらの敵を破壊する必要がある。
ハイリスクハイリターンなスコアシステムだが、覚聖死界よりも聖霊石の減少量が少ないためザコ敵が数多く出現する場面ではこちらの方が楽に突破できる事がある。
Cボタン:ガードバリア
本作のボム。ボタンを押している間、ゲージを消費して敵弾を吸収するバリアを展開する。展開した時間と吸収した弾の量が多ければ多いほど、バリア後に繰り出す「ガードバリアアタック」の威力が上がり範囲が広がる。
覚聖中に被弾するとオートバリアが発動。ミスを防げるが代償としてゲージ消費量は多い。
特に
覚聖絶死界中でのオートバリア発動は一度にゲージを全て吐き出してしまう
ので極力避けるように。
前作や
ESP Ra.De. (エスプレイド)とは違い、バリアが大きくなったりはしない。
Dボタン:オートショット
標準搭載となったボタン。
長押しでショットを連発できる。
前作では隠しコマンドだったC、Dボタンのボタン配置はキャラ決定後に選択する。
【キャラクター】
「行くよっ!/行くのぉ…?」
本作の主人公。
ソーマ軍・真聖霊機関によって生み出された唯一のガルーダ。性別は女性で、年齢は12歳。
ガルーダとして認められたアサギは城で暮らすうちに
地下で数々の実験体の悲劇を目撃、反乱を起こす計画を立てる。
明るく振る舞っているが、実はサディスティックで冷酷な一面を持つ。
覚聖を行う事で男性になる。性能は低いが、覚聖時はレイピアの火力が跳ね上がる癖の強い性能。
「この感じはっ!/出番ねっ!」
前作の主人公。
錬金術を使いながら、妹のタテハ、そして前作の事件で救った母親と共に田舎町でひっそりと暮らしている。性別は男性で、年齢は21歳。
精霊機関の復活を企むソーマを止めるべく、再び空に舞う。
覚聖を行う事で女性になる。前作同様レイピアが強く、初心者でも扱いやすい。
「呼ぶのは、誰…?/まかせなっ!」
もう一人の前作主人公。
お兄ちゃんっ子なのは相変わらず。性別は女性で、年齢は19歳。
覚聖を行う事で男性になる。前作同様ショットが強い。
「行くのじゃ!/行くぜっ!」
ブラックレーベルでの追加主人公。
準ガルーダのアゲハ達とは異なり、新型の輝羽から力を得る事で覚醒を行う。
性別は女性。後にソーマの科学者となる者の手でシンラ時代に生み出された。
「機能」が損側している為か、アゲハとタテハの手により父親ジャコウが殺された事までの記憶を持たない。
覚聖を行う事で男性になる。
【アイテム】
覚聖していない時に敵を倒すと手に入る。最大500個まで所持可能。
聖霊石の所持数が覚聖死界および覚聖絶死界を展開できる時間と直結するので、
なるべく多く手に入れる事を推奨する。
スコアアイテム。覚聖中に敵弾を消すか、
聖霊石を500個持っている時に敵を倒すと手に入る。最大1000 個(ブラックレーベルは10000個)まで所持可能。
金塊の所持数も覚聖絶死界を展開出来る時間と直結する。
Pを取ると、自機が一段階パワーアップする。
MPはコンティニュー時に出現。取ると、自機が最大までパワーアップする。
前作と異なり被弾時のパワーダウンがなくなった。
ガードバリアゲージが50%回復する。
自機のライフが一つ増える。
ステージ3で条件を満たせば手に入る。
【ステージ】
全6ステージ、1周エンド。
しばらく続いた平和はソーマ軍の襲撃によりかき消され、慌てるアゲハとタテハの前に一人の少女が舞い降りる。
爆煙にまみれ“覚聖”するその少女に驚愕する二人。
それをよそに少女は飛期する。運命(さだめ)に導かれるままに…
ボス:ツバメ
「僕の邪魔をするなぁっ!」
(アサギ使用時:「見つけたぞ!アサギ!」)
ソーマ王の息子で王子。年齢は10歳。
負けず嫌いな性格で姉のジャノメを誰よりも慕っている。
左目に聖霊石を持ち、精霊力増幅装置「ガルーダローブ」を装備している。
王の死後、軍の指揮官となり自らが前線に立って戦う決意をする。
ソーマの王子ツバメを撃退し、港街上空を飛ぶアサギたち。
しかし、この港もソーマの襲撃を受け軍港と化していた。
敵の猛攻を掻い潜り進む中、アサギたちは獣の声を聞く。それは、脳裏に響く重たい声…
「我に挑め、強者共よ…」
中ボス:マダラ
「ウェーッハッハッハ!」 「ヒャァーハッハッハァー!」
ソーマ軍・機械化部隊将校。階級は特佐。
ソーマ王に忠誠を誓っている屈強な軍人。年齢は27歳。
数年前、ツバメたちの代わりに自ら進んで融合実験を受け、片目を失う。
アサギ覚聖時の国王殺害事件により、半身を損傷した事をきっかけにアサギたちガルーダ殺戮に異常なまでの執念を燃やす。
凄腕の軍人だがキレると手におえない性格。趣味は拳銃の収集と酒と女。
ボス:生体兵器ヨルムンガルド
そこは空に浮かぶ要塞。
ソーマの廃棄処理場のようだが、充実された武装はいったい…?
錆び臭い匂いと硝煙を浴びながら、アサギは聞いた。あまりにも場違いなこの場所で、少女のすすり泣く声を…
- 中ボスを全てのパーツを破壊して撃破
- 中ボス戦開始から1upアイテム出現までガードバリアを使用しない(
オートバリアも対象
)
- ボス前の特定の箇所を「覚聖絶死界」を展開して撃ち込む
以上の条件を
全て満たす
と1upアイテム出現となる。
ボス:ジャノメ
「ツバメ…!よくも、私のツバメを!」
ソーマ王国の姫。年齢は11歳。
真聖霊機関によりツバメと共に実験台にされるがガルーダにはなりえなかった。
右目に聖霊石を持ち、ツバメと同様ガルーダローブを装備している。
優しい性格の持ち主で草花や動物に愛情を注ぐ。
ツバメの姉ジャノメを倒し、渓谷上空を飛ぶ。
美しい清流の音を掻き消す爆音。
激しい戦闘の最中、アサギは何かを感じ取る。
ボス:マダラ専用合身甲胃アスモデウス
「こんなもろい身体ではダメだ!機械だ!機械にしろ!」
アサギたちガルーダに敗れたマダラは、
自ら肉体を捨て、首から下全てを機械の身体にする手術を受ける。
完成した身体は攻守共に最強の力を誇るが、戦う為にしか生きられない酷な身体でもあった。
何故か本体にモニターが装備されており、
各形態開始毎に例の高笑いと共に彼の表情が表示される。
更に
第4形態以降はモニターが3つに増える。
しかも
被弾する毎に彼の高笑い顔が表示されてこちらを挑発してくる
おまけ付き。
初見は激しい弾幕だけでなく上記の演出で腹筋にダイレクトアタックされてゲームどころではなかったプレイヤーは多いはず。
武装されたソーマの中心都市ビフロンズ。
アゲハとタテハには分かった。ここに「彼女」がいる。
重く圧し掛かってくる邪念の渦。戦わずには生きられないのか…
シンラ、そしてお父さまの仇__。
ボス:セセリ
前大戦の生き残りの少女。年齢は15歳。
前大戦時、瀕死になっているところをソーマ軍によって救われ、真聖霊機関の技術により一命を取りとめる。
その後セセリの強い希望により、全身を兵器化し、体格も成人サイズにするという大改造手術を行う。
三年経った今もアゲハたちへの根みは決して消えることはなく、生前に父ジャコウが用意していたドレスを身にまとい、三度彼らを待ち受ける。
前作から中の人が変わったためいきなり演技が迫真になった。
覚聖オーバーレベルを最大まで上げた上でセセリ到達までノーミスを維持できると弾幕が大幅に強化された
「憎悪に満ちたセセリ」
へ変化する。
本作での真ボス枠であり、途中のボスが変化するというかなり珍しいパターン。
真ボス枠の肩書に相応しい凶悪さで、
長らく「憎悪に満ちたセセリ」経由でのノーミスクリア報告が出なかったほど。
複製されたガルーダの実験体。
断末魔が響き、屍が山を築く。
そしてついに姿を現す「究極のガルーダ」。
アサギは気づいていた。自らの使命とその重さを…。
「終わりにするわ、何もかも…」
ボス:生体維持装置ガッデスガルーダ
「これからは、ずっと一緒なの…」
「いつでもいいよ、ツバメッ!」
ラスボス:真ガルーダ・クジャク
ツバメとジャノメが融合した姿。上記の戦闘前デモが色々と危ない香りがするとか言ってはいけない。
常時覚聖状態により超絶なる力を使うことが出来る。第2段階では巨大な羽を広げ、最終段階ではケイブシューおなじみのボムバリアを張るなど、ラスボスに相応しく「超絶なる力」を遺憾無く発揮する。
なお、今回は最終形態にてガードバリアアタックを当ててもボスの体力回復はしなくなった。それでも十分厄介だが。
「こんなもろい項目ではダメだ!追記だ!修正もしろ!」
- セセリの「必ず死なす!!」がいろんな意味で印象に残る -- 名無しさん (2024-10-10 17:33:02)
- 前作が抑え気味な難易度だったのとは逆にかなり難しい。 -- 名無しさん (2024-10-10 20:53:59)
- 普通に難しいのにいかにも上級者向けっぽいシステムの絶死使った方が楽な場面があったり難易度の質がアレ -- 名無しさん (2024-10-11 00:09:59)
- 難しいしシステムもとっつきにくいんだけど、スコア稼ぎがすごい楽しい -- 名無しさん (2024-10-12 00:16:47)
- ただ背景を動かすだけできりもみ回転と急上昇を演出した1面ボスに入るところがすごくかっこいい。 -- 名無しさん (2025-01-21 22:09:14)
最終更新:2025年02月08日 15:06