ESPGALUDA

登録日:2024/10/09 Wed 18:19:00
更新日:2025/05/01 Thu 16:26:26
所要時間:約 10 分で読めます





無垢なる子らに眠っていたガルーダの力は

今、目を覚ます。


ESPGALUDA(エスプガルーダ)とは、2003年に稼働開始した縦スクロール弾幕系シューティングゲーム。
前作『ESP Ra.De.(エスプレイド)』とはシステムや演出の一部に共通点が見られるものの、世界観、キャラクターは全くの別物。
開発はCAVE、発売元はAMI。

【ストーリー】

時代は乱世。シンラ皇帝である「ジャコウ」は、自国をより強大なものにするため「プロジェクト・エスプガルーダ」と名付けられた、人と聖霊を結びつけて新たな力を得る計画を発案。プロジェクトの成果として「アゲハ」と「タテハ」の2人の「ガルーダ」が生み出された。

ジャコウの野望が達成されようとしたとき、プロジェクトの中心人物であった「ヒオドシ」が2人を連れて逃亡。ジャコウはその行方を捜し出すため執拗に追っ手を差し向けると同時に、ガルーダに対抗しうる装置「機甲羽根」の開発により、シンラの軍事力を更に増強させていくのであった。
…そして16年後。3人の隠れ住む町にシンラ軍の侵攻の手が迫ろうとしていた…。

【システム】

操作は1レバー3~4ボタン。 8方向レバーで自機の移動を行う。

Aボタン:ショット/レイピア
攻撃範囲に優れるショットを発射する。
ボタンを長押しすると攻撃力に優れる「レイピア」の発射と低速移動を行う。
レイピアの使い勝手は「怒首領蜂」シリーズのレーザーに近い。

Bボタン:覚聖
本作の中核をなすシステム。覚聖時の合図として性別が変わる。
覚聖中、「聖霊石」というアイテムを持っていると、「覚聖死界」を展開。
覚聖死界展開中は、画面のスクロール速度や敵機・敵弾の速度が遅くなり、
倒した敵の弾が金塊(スコアアイテム)に変わる(通称「錬金」)。1回の覚聖死界展開中に消した敵弾が多ければ多いほど、錬金時の得点に倍率が掛かっていき(最大100倍)、よりスコアを稼ぐことが可能。
安全確保に使うか、スコア稼ぎに使うか、咄嗟の判断力も重要となる。

聖霊石が無い状態で覚聖すると「覚聖オーバー」状態となり、敵弾が赤く変色して、弾速が速くなるので注意。
ただし、この状態を維持し続ける(通称「赤走行」)と何もしなくてもスコアが加算されるため上級者は赤走行も織り交ぜたパターンを構築される他、処理落ちの発生や高速弾化による弾道変化により通常時より逆に難易度が下がる場面もある。
更に赤走行時に自機に周辺に表示される円形のメーターが1周すると「覚聖オーバーレベル」が1段階上昇し
  • 敵撃破時の聖霊石ドロップ量増加
  • 赤走行時の敵弾の弾速増加
  • 赤走行時の加算スコアの増加
の効果が得られる。最大3段階まで上昇し、被弾するとレベル1へリセットされる。

Cボタン:ガードバリア
本作のボム。エスプレイドと同様、ボタンを押している間敵弾を吸収するバリアを展開する。展開した時間と吸収した弾の量が多ければ多いほど、バリア後に繰り出す「ガードバリアアタック」の威力が上がり範囲が広がる所もエスプレイドと一緒。
覚聖中に被弾するとオートバリアが発動。ゲージ消費量は多い(最大50%)がミスは防げる。
ゲージが1%でも残っていればオートバリアを発動できるため、保険用に少量残すのが定石。

Dボタン:オートショット
筐体によってあったりなかったりするボタン。
長押しでショットを連発できるので便利。
Dボタンが配置されている台では隠しコマンドでC、Dボタンの役割を入れ替えられる*1

【キャラクター】

  • アゲハ
「この力は…。/行くわよ。」
本作の主人公。
プロジェクト・エスプガルーダによって生みだされた18歳の少年。
行動的で優しい性格だが、少しひねくれたところがある。
覚聖を行う事で女性になる。レイピアが強く、初心者でも扱いやすい。

  • タテハ
「呼んでる…!/行くぜぇ!」
アゲハの妹であり、もう一人の主人公。
プロジェクト・エスプガルーダによって生みだされた16歳の少女。
お兄ちゃんっ子で、いつもアゲハの後ろをついて回っているが、母親代わりに家事をこなすしっかり者の一面もある。
覚聖を行う事で男性になる。ショットが強い性能だが、実は通常時のレイピアの火力もアゲハより若干高い。
ただし覚聖時の火力が不安定になりやすいので上級者向け。

  • ヒオドシ
「ついに来たか…。だがそう簡単にはイカンよ。アゲハもタテハもとてもいい子に育ってくれた。」
シンラの国家錬金術士。
プロジェクト・エスプガルーダの中心人物であった彼は、ジャコウの非道な計画を知った事で国を裏切り、まだ幼いアゲハとタテハを連れて他国へ逃れた。
無口で、一見穏やかに見えるが頑固な職人気質の持ち主でもある。

【アイテム】

  • 聖霊石
敵を倒すと手に入る。最大500個まで所持可能。
聖霊石の所持数が覚聖死界を展開できる時間と直結するので、
なるべく沢山手に入れる事を推奨する。

  • 金塊
スコアアイテム。覚醒中に敵弾を消すか、
聖霊石を500個持っている時に敵を倒すと手に入る。
最大1000個まで所持可能。金塊にはグレードがあり一定個数に達すると変化。上昇すると取得時のスコアがより多くなる。
ボス戦中は時間経過で所持数が減少していく。

  • P(Power)/MP(Max Power)
Pを取ると、自機が一段階パワーアップする。最大5段階まで強化可能。
MPはコンティニュー時に出現。取ると、自機が最大までパワーアップする。

  • E(Energy)
ガードバリアゲージが50%回復する。

  • L(Life)
自機のライフが一つ増える。
ステージ3の終盤で条件を満たせば手に入る。

【ステージ】

全5ステージ、1周エンド。
ステージ5は『ESP Ra.De.』と同じく二部構成。

  • ステージ1 -血別-
シンラ軍による突然の襲撃。タテハを庇い銃弾に倒れるヒオドシ。
それを引き金として、アゲハとタテハに覚醒するガルーダの力。
途惑いながらも怒りに身を委ね、聖霊の力を解放した二人はシンラに戦いを挑む。

ボス:セセリ
「貴様らの存在を消してやるー!」
ジャコウの娘。皇子が生まれなかったため男として育てられた。年齢は12歳。
父親の愛情を求めるが得られず、その寂しさから攻撃的で傲慢な性格となった。
アゲハとタテハが自分の兄姉であり、ジャコウが2人を手に入れようとしていることを知り嫉妬に狂う。
今なお父に認められてほしいがために、自ら進んで最前線で指揮をとる。
とある開発者のお気に入り。そのためか主人公よりも設定が作り込まれている。

  • ステージ2 -渓谷の街-
ガルーダの力に目覚めたことにより脳裏に浮かぶイメージ。
力に引き寄せられるように輝く胸の聖霊石。
呼ばれるままに、渓谷にある緑豊かな街を抜ける。

ボス:セイレーン

  • ステージ3 -シンラ侵入-
聖霊力の導きのまま訪れた都市は、なんと敵国のシンラだった。
まるでこの日を想定していたかのように、アゲハとタテハを圧倒的な軍事力が迎える。その強大な敵の力に追い詰められてしまうのだろうか…。

ステージ中盤から、「巨大戦艦エリニエス」の上で戦う。
さらにステージ終盤、埋め込まれたオーブのように見える装飾に覚醒して打ち込む事でL(Life)が手に入る。

ボス:アマランサス

  • ステージ4 -要塞都市(ひみつきち)-
シンラ帝都にある城、ウツロブネの中心から響く二人を呼ぶ声。
敵の中枢に行くには、この軍事工場施設を越えなければならない。

ボス:ロムルス&レムス

  • ステージ5.1 -浮遊城ウツロブネ-
聖霊機関により都市中央に浮かび、そこにあるだけで見るものを威圧するシンラの心臓部。
今や二人を招く声の元は、ここの中心にあると確言できる。
シンラ要塞から感じられる凄まじい重圧とともに二人を呼ぶどこかやさしい声。
子供の頃に見た夢の場所。
胸に光る、目を覚ました力の秘密が、


  • ステージ5.2 -血着-
浮遊城ウツロブネ内部で待ち構える、「巫女」の力を元にガルーダ化された兵士「アリスクローン」の大群を退け、アゲハとタテハはウツロブネの最奥へ向かう。
胸に光る、目を覚ました力の秘密を、今度こそ解き明かすために。

ボス:フェザーガルーダ





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最終更新:2025年05月01日 16:26

*1 クレジット投入後にC、Dボタン両方を0.5秒以上押しながらスタートボタンを押して開始。