絵馬に願ひを!

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&font(#6495ED){登録日}:2021/05/14 Fri 22:46:49 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約8分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){其} #center(){の} #center(){想} #center(){ひ} #center(){神} #center(){に} #center(){奉} #center(){れ} #center(){!} 「&bold(){絵馬に願ひを!}」とは、[[Sound Horizon]]がポニーキャニオンから発売した7.5th or 8.5th Story &bold(){BD}である。物語音楽を作り続けてきたこれまでのサンホラにはなかった、Blu-ray Discでの映像展開となった。 読めない歌詞ならぬ動く歌詞、歌詞につけられた色の変化、チャプターの選択肢、チャプターのランダム分岐といった特性を活かした新しい物語が紡がれる。 &font(l){そのギミックを存分に体感してもらうためか、ブックレットが廃止されスタッフクレジットも映像を見ないと確認できない仕様になっている。} 舞台は「&bold(){現代日本風の世界}」&footnote(地名が現実には存在しない架空のものになっている。)であり、2014年の『ヴァニシング・スターライト』に次いで2作目の日本風世界作品となる。 作中で「輪廻の始まりへと」と謳われているため、未だ世に出ぬ第八の地平線『Rinne』に何らかの形で関連する作品と思われるが、ナンバリング的に『[[Marchen]]』の後(輪廻の始まり)か『[[Nein>Nein(Sound Horizon)]]』の前(否定へと繋がる物語)かは意図的にぼかされている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){フル版での一部英語ナレーションでは選んだルートによって7.5の地平線か8.5の地平線かが変わるとも取れる説明が存在している。}} …但し、現在的な舞台のせいで曲内には&bold(){人によっては表現が心に引っ掛かるセンシティブで社会的にも重い要素が含まれている}。 #region(以下、プロローグ版と事前告知情報で判明した作品内のセンシティブ要素) ・反出生主義(佐久夜姫子) ・外見至上主義(石長姫子を取り巻く状況) ・高齢出産と不育症(伊咲那美・伊坂那美) ・LGBTQ+(天野宮比の曲における選択の一つ) ・ペットの安楽死(猿田犬彦の曲における選択の一つ) ・子供の障碍(伊坂那美の曲における選択の一つ) ・天災による被害(八島知美) ・新型感染症と障碍者スポーツ(天野御影) ・動物虐待(須久奈月人) ・児童虐待(須久奈月人) ・違法薬物 ・交通事故 ・ストーカー被害 ・様々な精神的/物理的暴力行為 #endregion 初版時点で展開されているのは2021年1月13日発売の「Prologue Edition」のみであるが、今後フルエディションが発売されるとのことで、2022年10月27日に2023年3月15日発売予定と決定。 &s(){そして先行予約限定の受注生産特装版(約3万8千円。ちなみに通常版は約2万2千円)が&bold(){巨大絵馬型ケース}だったことで「クソデカ絵馬」「このサイズの絵馬を階段で運んでいたら確かに事故りそう(意訳)」等と噂になった。} が、&bold(){総計約240分以上のギミック付き映像}の制作に手間が掛かった結果、発売日が2023年6月14日に延期された。 なので、お詫びやコンサート客向けの予習も兼ねて、本来の発売予定日だった3月15日から一部曲の先行公開が公式YouTubeチャンネルでスタートしている。 ちなみにプロローグ版に関しては、2021年3月31日から曲間の台詞を外した歌のみの電子配信もスタート。 2022年10月17日からは本編自体も&bold(){買い切りのアプリ}として配信開始。開放した曲のアーカイブス機能や一部描写等が追加されている。 そして2023年9月27日からフル版も配信スタート。『&bold(){16種の表参道}』と称して&bold(){隠し要素以外の曲}を計16のアルバムに再編成して公開している。 以下、内容のネタバレを含みます。 #center(){|} #center(){|} #center(){縦} #center(){糸} #center(){は} #center(){紡} #center(){が} #center(){れ} #center(){.} #center(){.} #center(){.} ◆&bold(){曲目(Prologue Edition・Full Editionの左ルート)} 「狼欒神社」に参拝した人々の物語を綴るルート。フル版ではタイトル場面で左側を選択すると視聴可能。 ●星空へと続く坂道 【佐久夜姫子】 「気づけば…駈けだしていた…」 初出は2019年のサンホラ15周年記念サイト。トップページの15周年ロゴをクリックすれば聴くことができる(フル版発売日決定後は試聴不能になり、代わりにフル版予告イラストに)。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で姫子が神社に至らず、刺されてしまう。}} ●星の綺麗な晩秋の夜、境内にて―― 曲名はアプリ・配信版よりで、姫子と神社関係者の出会いを綴る語りのみのパート。 ●狼欒神社 「何刻かキミを《否定する》為に」 アルバムのメインテーマナンバー。プロローグ版ではナレーション、ソロ回しの差異を含めて&bold(){4パターン存在する}。フル版では後述の『狼欒大社』の存在から別バージョンはカットされたが。 唯一サブスク配信でも聴くことができるが、どのパターンが聴けるかはサービスによって異なる。 ちなみに冒頭はガチの神社宮司監修(スタッフクレジットより)による神社関係者の祝詞ソングとなっており、語りには『Roman』へのオマージュ演出が存在する。 ●夜の因業が見せた夢 【伊坂(伊咲)那美】 「&font(purple){呪}いにさえ似た唯一の願ひを」 身体があまり丈夫でない母が、今度こそ赤ちゃんを産むために、切なる願ひを込めて神社に走る。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で足を滑らせ、坂道から転落してしまう。}} また、この曲には分岐が存在し、選択によって今後の曲順が変わる。 #region(母は死んでしまうが、赤ちゃんを産ませた場合) ●贖罪と《焔》の息吹 「幾千の夜を越えてきた痛みはこの日の為に」 那美が命をかけて&font(blue){産}んだ赤子の名はーー &font(l){イザナミが子を産みかつ[[曲名に「焔」が付く>カグツチ(日本神話)]]のは親子双方共に縁起でもない。}記念祭版では毎回違う子どもが&font(blue){産}まれることに…。 また『暗闇を照らすヒカリ』共々フル版にて伴侶の歌うパートが追加されており、特にこの曲ではラスト…。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●恋は果てまで止まらない 【天野宮比】 「本当の気持ちにもう気付いちゃったから」 男の子と女の子の幼馴染と仲良く過ごしてきた彼女は、意を決して告白することにする。プロローグ版ではここで終了。 ちなみに&bold(){選択によってまず本命の相手から別の人になってしまうので}、絵馬に具体的な願いの指定をしないといい加減な解釈をされてしまうのかも知れない…。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で心臓が早鐘を打ち、止まってしまう。}} ●夜を駈ける二人 【天野宮比】 宮比を慕うも胸に秘めた思いや&bold(){ある出来事}を前に思わず「3歳上のもう一人の幼馴染」に縋る少女、彼氏になったはずの「猿彦」からSNSが返ってこない事に苛立つ宮比。そして…。 宮比の選択肢の左ルート(男の幼馴染との異性愛)で、前半は彼女の幼馴染少女「八石許理」視点となっている。YouTube版先行公開曲の一つ。 なお、本曲とコンサート版のグッズ販売にて、本作の舞台となる国が「&bold(){秋津皇国}」(秋津国)なる名前で、国旗らしき図案が「&bold(){黒地に赤のトンボが掛った赤い日の丸}」だと判明している。 ●夜を滑る二人 【天野宮比】 幼馴染許理と別な少女の3人でアイドル活動に励む宮比が、その日々の中で悩める許理に対しついに…。 宮比の選択肢の右ルート(女の幼馴染との同性愛)。 #endregion #region(母が生きることを優先して、赤ちゃんを産ませない) ●暗闇を照らすヒカリ 【伊坂(伊咲)那美】 「恐ろしい現実に 私達はどう立ち向かえば良い?」 繰り返す流産、知られざる病名。宵の坂からやってくるのはーー ちなみに、この曲内で「&bold(){フィクションジャンクション}」と読む単語を入れたため、スタッフクレジットのスペシャルサンクスに[[梶浦由記]]の名が刻まれている。 ライブ版では日替わりで、選択した者を呪うような追加のセリフが存在した。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●西風のように駆け抜けろッ! 【猿田犬彦】 「愛猫の闘病に全力で《尽力を約束するぜッ!》」 老齢で愛妹の愛猫の闘病にバイク「ゼファー(西風)」&footnote(実在するバイク「カワサキ・ゼファー」の事で、記念祭版では実機のゼファーが登場している。)で駆ける彼は、人事を尽くした上で神頼みにも走る。プロローグ版ではここまで。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で単車に乗ったまま事故り、帰らぬ人となる。}} ●生という名の罪過 【猿田犬彦】 病院に行った犬彦に聞こえてくる「飼い主の責任を責める声」、医師が薦めてくる「腎臓を病んだ愛猫を救うための『法や倫理を踏み越える』覚悟」。 そんな中思うのは、自身の両親を喪った過去とアウトローな先輩との会話で…。 犬彦の選択肢の左ルート(猫の延命)。YouTubeでの先行公開曲ラストを飾った。 ●死を廻る刻の記憶 【猿田犬彦】 愛猫が弱りゆく中、身近なアイドル系幼馴染たちの彼の事を唄う声を耳にしながら、先輩に喧嘩を吹っ掛ける等錯乱していく犬彦。そして…。 犬彦の選択肢の右ルート(猫の安楽死)。 #endregion ◆&bold(){曲目(Full Edition右ルート)} &bold(){フル版での新規曲群}で、「狼欒大社」に関わる人々の物語。タイトル場面で右側を選ぶと視聴可能 ●星空へと繋ぐ坂道 【岩長姫子】 心に諦観を抱きながら「何も憾まないように」生きて来た少女は、それでも「ある願い」のため石段を掛ける。 右ルートのオープニング曲。直後の掛け合いも合わせ左ルート冒頭と共通のメロディーながらパラレル的要素も含んでいる。 ●月が廻らぬ晩秋の夜、境内にて―― 題名は配信版より。姫子と能楽関係者の出会いを綴る語りのみのパート。 ●狼欒大社 右ルートの実質的タイトルチューン。「狼欒神社」との一番の違いは&bold(){ラスト前の歌詞内容}。 ●夜の罪咎が見せた夢 【伊坂那美】 高齢に入り不妊治療をも視野に入れている母が、今度こそ赤ちゃんを産むために、切なる願ひを込めて神社に走る。 『夜の因業が見せた夢』の右ルート版だが、歌い手や那美がかつて亡くした子の性別等細かな差異がある。 また、この曲には分岐が存在し、選択によって今後の曲順が変わる。 #region(双子を望んだ場合) ●希望の詩 【伊坂那美】 なんと双子が生まれ喜びも2倍な那美とその伴侶だが、その行く手には&bold(){外からの呪詛}に呼び寄せられた様な予想外の不運が2つも待ち構えていた…。 苦難に遭遇しても希望を捨てない両親の姿を綴っているが、生まれた双子を襲う苦難はなぜか&bold(){『Nein』「輪∞廻」で語られた「双子の物語」のアナザーバージョン}とも言えるものになっている。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●太陽を目指して飛べばいい 【天野御影】 便利な乗り物がありながら自らの身体で限界を目指し、障碍を抱えてもそれを様々な方法で補って進む挑戦者たち。その一人たる彼女は、勝利への決意を示すためコーチと共に神社へと向かう。 先行公開されたフル版新規曲その一。これ関連の曲群ではイメージとして「トンボ」が多用されており、その後グッズにて舞台となる国の国旗としてトンボが使用されている事が示されている。 ●身を焦がす不屈の挑戦者 【天野御影】 「《先天性黄斑変性症》(黄斑ジストロフィー、実在の疾病)」により蝕まれていく視力。それでも彼女は彼女との出会いで再起したコーチに支えられ、2020の祭典へと進む。 御影の選択肢の左ルート楽曲。決意と戦いを見守る果ては…。 ●太陽を盗んだ女 【天野御影】 子供の頃から負けず嫌いでどうしても勝ちたいタイプな彼女の前に現れた&bold(){「《新型光冠状感染症》(コロナ)」の脅威}。パンデミックのせいで大会どころか練習場所にも事欠くが…。 御影の選択肢の右ルート楽曲。「対戦相手を蹴落とす」という解釈のせいで、コロナ禍をも呼んだ物語の行く末は… #endregion #region(子供が一人だけだった場合) ●13文字の伝言 【伊坂那美】 無事子供が生まれた伊坂家だが、育児疲れや伴侶の子供への対応を映すように、成長した子供と伊坂家の行く末に影が差していき…。 子供を育てるという現実への負の側面を前面に出した内容だが、曲中では那美による明るい自作曲が複数挿入されている。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●死はいつも水の貌で… 【八島知美】 弥生の震災と移住先での豪雨災害、二度も「水」によって家族を喪い神を信じられなくなった青年は、それでも胸に燃える「思い」と「今自分が生きている意味」を刻むため思い記した絵馬を神社へと捧げる。 フル版先行公開新規曲その2。 ●神と私の生きる道 【八島知美】 大学受験に合格し地学を学ぶようになった青年。幼い頃から男女いずれともつかぬ多彩な憧れを持っていた青年は、研究室の地学女子と仲良くなるが…。 八島の選択肢の左ルート(行く末を見守る)楽曲。地震災害へ立ち向かうと決めた八島の青春と行く末は…。 …序盤で&bold(){受験問題が改竄されている}(そして書き換え前の問題文も意味深)のが不穏だが、果たしてその意味は…。 ●未来の主人公達へ 【八島知美】 成長後水害対策の専門家となった青年。水害の現地に建てられた記念館で彼が子供達に語るのは…。 八島の選択肢の右ルート(積極的に受験合格を推す)楽曲。&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){エンドで示されるその後の解釈選択や謎の声は不穏だが}}割と平和な楽曲である。 なお曲中のラップパート「&bold(){サボるなSABOU!}」のみ2023年4月1日限定でYouTube公開されており、コンサート版とフル版によって挿入歌と判明している、 #endregion ・&bold(){ランダム曲} 那美の願いの果てを見る曲とその選択から繋がる曲の間、そしてフル版ではさらにエンド曲「紫青の参道」前にも挟まる楽曲群。 BD・アプリでは再生時にランダムでどっちが再生されるかが決まるが、プロローグ版の電子配信では同バージョンでの2曲は両方とも購入可能。 なお曲冒頭では「&bold(){ある~の記憶}」というフレーズが入り(~部分は歌によって異なる)、アプリ・フル版での追加映像では「&bold(){神社の手水舎の水面}」に映る記憶とされている。 ◇Prologue Edition版から登場した曲 ●私の生まれた《地&font(red){平}線》(ある少女の記憶) 【佐久夜姫子】(フル版では左ルートでのみ視聴可能) 「この人達は何を演じているのだろう」 姫子が参詣する以前の人生を振り返る。別名・少女ルート。 まるでNeinを思わせる演出も見どころ。 ●生きているのはボクだけなんだろ?(ある少年の記憶) 【???】 「楽しいフリも愛するフリも演じるだけの《操り人形》」 別名・少年ルート。Prologue版では那美曲の後で少女ルートが再生されるが、低確率でこちらが出現する。 「愛の実存」を信じられない様な暗い人生を送って来た子どもの声が重なる大人の声と共に、愉快に[[猫>Nein(Sound Horizon)]]に手をかけていく。 そういえば、サンホラにはかつて[[少女の訴えと少年のダークな語りが入る地平線>Lost(Sound Horizon)]]があったが…。 ◇アプリ版から登場した曲 ●私の見つけた《地&font(red){平}線》(ある少女の記憶) 【石長姫子】(フル版では右ルートでのみ視聴可能) &bold(){アプリ版で追加された第3のランダム曲}で、少年ルートより低い確率で出現。 「&bold(){醜さ}」ゆえに&bold(){父の愛以外が無く心を岩の様に覆って}人生を過ごす少女の心模様を描いている。 ◇Full Editionから登場した曲 既存3曲の確率は(恐らく)同レベルに平均化されている。また確率によっては一回の周回で同じ曲を連続で視聴するケースも存在する。 ●恋では花を散らせない(ある少女の記憶) 【佐久夜姫子】(左ルートでのみ視聴可能) クラスの男子に告白されても、どう反応していいか分からなかった姫子。そんな彼女にある教師が話しかけ… &bold(){小学生時代の姫子との間に年上教師が歪なフラグを立ててしまう}という衝撃的な楽曲。そしてその話はこの曲だけで終わらず…。 ●恋は岩をも動かして(ある少女の記憶) 【石長姫子】(右ルートでのみ視聴可能) SNSでのチャットからクラスの男子に告白する勇気を持つも、返事までは聞けなかった姫子。そんな彼女にある先輩が声を掛け…。 『私の見つけた《地平線》』で屈折した内心を唄った姫子が、今までとは違う友情を&s(){佐久夜姫子とならフラグを立てられる教師に揶揄されつつ}手に入れる物語。 ●生と死の遊戯盤(ある少年の記憶) 【???】 歪んだ形で四季を眺め猫を殺していく眼鏡の少年が、猫達の様子から思いついてしまった「遊戯」は…。 『生きているのはボクだけなんだろ?』の続編的内容で、2曲合わせて「姫子の担任教師」こと須久奈月人の過去編説が有力視されている。 …だがラストで少年が「チェックメイト」を仕掛けた場所と、直後の語りで説明される「ある事件」の関係性が謎だが、その因果は何だったのだろうか…。 ●ある~の記憶 上記「歌詞のある曲」より低確率で出現する&bold(){語りのみの}曲群で、絵馬世界に登場するサブキャラクター達の背景が語られている。 ●ある~の告白 こっちも「ある~の記憶」と同じく語りのみのパートだが、人によって語る場所が違う「記憶」とは異なり、「神社関係者・能楽関係者の前で語り手が会話する」形式となっている。 ◇紫青の参道 1ルート周回ごとに流れる一応のエンド曲。ルートによって歌詞違いで計4パターン存在する。 ◇ ○ ← 少女の地平、即ち生の円環 ◇ 少女の地平、即ち死の円環 → ○ 題名は配信版より。 一つのルートが終わった時に流れる、神社世界と大社世界の二人の姫子の関係性を暗示するようなラストモノローグであり、右か左かでどちらになるかが異なる。 #region(参詣せり) 左右ルート両方を通った後、フル版でのみ「参詣せり」を選択する事で解放される楽曲群。 2つの世界の最終選択によって結果は様々に変わるが、共通点としては&bold(){曲冒頭に「選択不可能な2つの石碑」が登場する}事が挙げられる。 なお曲終了後八桁の漢数字が表示され、それを「参道の記憶」という項目に入力する事で、&bold(){メインルートの進行状況を記録する事が可能である}(但しランダム曲は記録不可能)。 ・生まれちゃいけない命… 配信版の『第壱乃参道』。 &bold(){[[コネと努力全てをどんな学校でも姫子の担任になるため費やした>ストーカー]]}須久奈月人との長い付き合いの結果、ついに&bold(){彼に迫られ一線を越えてしまった}佐久夜姫子。だが…。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なお、低確率でアナザーエンドが発生する場合がある。}} ・私/君の心に一番近い指 配信版の『第弐乃参道』。 実はSNS仲間だった石長姫子と八島知美が、&bold(){あるイベント}を機に邂逅する楽曲。 ・私/我が繋ぐは新しき神話 配信版の『第参乃参道』。 佐久夜姫子と杵瀬命、二人の関係性の果てを描いた楽曲。霊感少女の天照美禍が本編に直接関わる唯一の物語でもある。 ・生みたかった命… 配信版の『第肆乃参道』。 月人との子を産むと決めた姫子だが、出産を間近に控えたある日予想外の危機が起こり…。 「生まれちゃいけない命…」と冒頭部こそ同じだが、結末が異なる。 ・君の心に… 配信版の『第伍乃参道』。『私/君の心に一番近い指』のアナザーバージョン。 ・私の友達 配信版の『第陸乃参道』。 「恋は岩をも動かして」の後日談で、石長姫子と天野力の友情を描いた&s(){ラストで寄るお店が不穏だが}楽曲。 なお、ここで登場するゲストキャラ「スドウセリ」は、「告白」パートで語りが存在している。 ・秋季例大祭 配信版の『第漆乃参道』。 亡き母のいた時代の様に、神社を再び「&bold(){猫神社}」にすると決めた佐久夜姫子は…。 ノリこそ明るいものの歌詞が&bold(){意味深}な上、ラストで&bold(){あるフラグを未処理だったことが不幸を招く}可能性が暗示されている。 ・我が繋ぐは… 配信版の『第捌乃参道』。「私/我が繋ぐは新しき神話」のアナザーバージョン。 ・月が廻る夜 配信版の『第玖乃参道』。 (自分自身は無自覚に心身ともに疲れ切っているが)大社が大繁盛中の石長姫子。そんなある夜、神社に須久奈月人が侵入するが…。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちなみにコンサート版ではこの曲ラストで月人がぶっ飛ばされた事で、逆に彼の二つの世界への干渉力を高めてしまった事が暗示されている。}} ・月影と秘密の園 配信版の『第拾乃参道』。 石長姫子が諏訪に頼られるせいで&bold(){よからぬ依存をしてしまう}楽曲。&s(){大社とその力を私的乱用してないかこれ} ・太陽と魔法の店 配信版の『第拾壱乃参道』。 石長姫子が&bold(){巫女を辞めて別な幸せを見つける}楽曲。一見それはそれでよさそうではあるが…。 ・≪祝い酒に隠し味を足してあげる理解者?≫な男 配信版の『第拾弐乃参道』。 後ろ暗い面がついにバレたか、逮捕されてしまった須久奈月人。そんな彼のいる留置所を佐久夜姫子が訪れるが…。 ちなみにここや須久奈鷹彦の記憶で、月人の旧姓(父の名字)が「さかばやし(漢字表記不明)」だと判明しているが、『生と死の遊戯盤』のエンディングでは…。 ・弥生の大海原 配信版の『第拾参乃参道』・『第拾陸乃参道』(エンド違いで2パターン存在)。 佐久夜姫子の&bold(){人の願いを見続けた絶望の果て}を示した楽曲。 ・神無月の大鳥居 配信版の『第拾肆乃参道』・『第拾伍乃参道』(エンド違いで2パターン存在)。 巫女の勤めに疲弊した石長姫子が、&bold(){いたかも知れない半身を思いながら死へと向かう}様子を示した楽曲。 #region(十五の参道を巡り、因子が集まる時…) ・&bold(){生まれちゃいけない命など在りはしない!} 「生みたかった命…」以外の「参詣せり」曲&bold(){計15個}(「弥生の大海原」「神無月の大鳥居」の結末分岐も含む)を周回し、その上で「生みたかった命…」に繋がる選択を行う事で解放される隠し曲。 エンドで特装版限定イラストが表示されるため、恐らくこれが一応の到達点と思われる。 だが&bold(){途中で死亡ルートを引くと因子がリセットされる}ので注意。 なおコンサート版では「生みたかった命…」含む16曲コンプリートには何とか成功したものの、この曲到達には届かず、配信版でもモノローグだけの「記憶」「告白」曲群と共に未配信となっている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちなみにこの曲への初回到達後のみ、意味深な隠し映像が流され、その上でその後の周回時ある場面で隠しコマンドを撃つと…}} #endregion #endregion ◆&bold(){用語} ・狼欒神社 本作の主な舞台となる謎の神社。読みは「ろうらんじんじゃ」で配信版での英語表記は「Laurant-Shrine」。「狼」だけに狛犬も狼型をしている。 舞台地平線にある地方都市(名前不明)&footnote(プロローグ版では「八雲県杉浦市」・「凪丘県凪丘市純泉区」なる地名が登場しているが、仮にその2県2市が隣接していたとしても現状どちらにあるのか確定可能な情報がない。)に鎮座していた「陽葦火山神社」を&bold(){改竄するよう}に、狼欒神群の降臨と共に同じ場所に突然出現。光り輝くエレクトリカル神社の顕現を間近で見た佐久夜姫子の記憶も直後「元からあった神社」に改竄されていた。 ちなみにプロローグ版ロゴとフル版ロゴでは&bold(){絵馬の意匠が異なっている}が、その理由は不明。またアプリ・フル版では&bold(){最大32か所}の絵馬を張りうる神社内の絵馬掛板の様子が曲前に挿入されている。 ・狼欒神群 姫子の祈りを切っ掛けに「この地平」に降臨した狼欒神社・狼欒大社の祭神たる「幻想の神々」&footnote(『Nein』冒頭でも「ファン」を暗示するような意味で使われている。)…&bold(){大神(おおかみ)}で、&bold(){本作におけるリスナー(及び記念祭の観客・視聴者)の立ち位置}。由来はサンホラファンの通称「ローラン」(Laurant)から。 絵馬に記された願いの叶え方を、姫子らしき口調で記された2つの石碑&footnote(記念祭の既存曲別解釈石碑では別な口調になっていたが、その解釈の主が誰かは不明。)に浮かぶ解釈のどちらかから選ぶことで、物語の行方を左右することが出来る。 &s(){なおフル版では、解釈を選ぶ度に毎回石碑2個が神社内からすっ飛んでくるというトンデモナイ演出が成されている} 神社関係者の祝詞では祝詞のテンプレ表現として「掛けまくも畏き狼欒大神」と謳われているが、本当にそうなれるかはリスナー次第だと思われる。 ・狼欒大社 フル版で石長姫子の前に「&bold(){陽葦白銀神社}」を改竄するように&bold(){再臨}した謎の&s(){ゲーミング}神社。 外見や改竄時の描写は狼欒神社と同じだが、神社に比べて妙に現金な描写や繁盛している様子が目立っている。 ちなみに参詣時に登る石段は「&bold(){よもつひらさか}」と呼ばれている。 ◆&bold(){登場人物} 現時点でフルネームが判明しているキャラは[[日本神話]]を彷彿とさせる名前をしている。 ●&bold(){狼欒神社関係の人々} ・神社関係者 今作の「似て非なる人々」。衣装から[[&font(l){エレクトリカル神社}>Roman]]狼欒神社の神主と思われるが、声でなく[[念で話したり>Nein(Sound Horizon)]]、[[縦糸を紡いだり>Moira(Sound Horizon)]]と人間ではない様子がやたら見られる胡散臭いやつ。ちなみに「ぺこぱ」のギャグをも解する(公式インタビューより)。 顔を狼を模した黒い面で覆っており、その髪型はどこか[[生まれる前に死んだ冬の子>Roman]](曲内で彼と同じ台詞も呟いている)や[[聖なる夜に生まれた青年>ヴァニシング・スターライト]]を思わせるが…。 記念祭では仮面繋がりで[[仮面の男>Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]、「願い」繋がりで[[屍揮者>Marchen]]と姫子の手を取る[[悪魔>聖戦のイベリア]]、「改竄」繋がりで[[檻の中の猫>Nein(Sound Horizon)]]と過去キャラの役割を担い、ついでに[[神に祈っても届かなかった男の歌>ハロウィンと夜の物語]]まで披露したが、 [[Moira>Moira(Sound Horizon)]]カバーではなぜかバイク乗りの犬彦について行っていた(『遥か地平線の彼方へ』。ちなみに原曲では&bold(){ショタが担当})。どうしてこうなった。 ・佐久夜姫子(演:香西愛美) 片目を隠した女子高生。父の病を治すためにやってきた&bold(){陽葦火山神社}で神社関係者と出会い、何かを[[《否定する》>Nein(Sound Horizon)]]ために&color(red){陽葦火山神社が改竄され代わりに現れた}狼欒神社の巫女として働くことになる。 なんと中の人は発売当時リアルJK。 ちなみに姫子・宮比・犬彦は似た様な系統の制服を着ているが、その関係性は今の所不明。また作中で「神社の子?」と神社関係者から言われているが、その直前&bold(){「自分は狼欒神社育ちである」と記憶を改竄されている}ので、改竄前もそうだったのかは微妙に謎。 その名は歌内の単語も含めて女神「コノハナサクヤヒメ」を思わせるが&footnote(彼女が拝みに行った陽葦「火山」神社も、サクヤヒメと「火山」富士山を祀る「浅間神社」を連想させる響きである。)、それとは思えない程暗い面持ちをしており 神社関係者への対応こそまだノリがいいが、石碑に浮かぶ姫子らしき女性の語りは&bold(){「生」に対するかなりネガティブな見解で彩られている}。 またフル版では年上の教師月人と&bold(){歪な縁}が出来てしまい…。 記念祭第3部では[[星女神の巫女> Moira(Sound Horizon)]]や[[悪魔に願った少女>聖戦のイベリア]]、[[全てを赦さず燃やし尽くした少女>Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]、[[「生」に対してネガティブだった女性>Nein(Sound Horizon)]]を担当。他の曲でもかわいかったりかっこよかったりと多彩な歌声を披露した。演技力の高さも必見。 ・伊坂那美(プロローグ版)/伊&bold(){咲}那美(アプリ・フル版)、演:SAK. 眼鏡をかけた妊婦。流産を繰り返し、最後の望みを懸けて陽葦火山神社に参詣する。 Prologue Editionでは唯一選択肢によって末路が変わる人物。かつて亡くした子の名や『贖罪と《焔》の息吹』内で伴侶(CV:清水大心)が呟いたギャグ(?)と合わせると、名前の由来は[[イザナミ]]か。 命をかけて産むか、流してでも彼女の命を守るか? &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なおコンサート版では外側から延々自分の運命を弄ぶ大神への憎悪を募らせていき、フル版の狼欒大社ルートではついに自分から「伊坂那美」の座を奪った大社世界の那美をも呪ってしまう…}} 記念祭第3部では母親役、成熟した女性役を多く務める。[[意地悪な母>Marchen]]、[[死に逝った母> Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]、[[精神崩壊した母> Lost(Sound Horizon)]]と様々な母親像を演じ分けて見せた。 ・天野宮比(アプリ版:天&bold(){之}宮比、演:石田彩夏) 金髪ギャルの女子高生。幼馴染への恋心を自覚した勢いで参詣する。 ギャルらしい言葉がとにかく飛び出すが、言い回しはSNSで流行っている言葉遣いのそれそのもの。名前の由来は神社に祀られる神の一つ「宮比神」と同一視されることが多い[[アメノウズメ>アメノウズメ(日本神話)]]が有力視されている。 絵馬を見るに犬彦と同じ街に住んでいるようで、フル版で彼は3歳上の幼馴染と判明したが、似た様な制服を着ている姫子との接点があるかは今の所不明。 記念祭第3部ではジャンピング正座からのギャル語でBaroqueを披露、生と死を別つ境界の古井戸もギャルのバイブスで大胆アレンジ。魔法使いサラバントではバイクにタンデムするギャル魔神と化し、緋色の風車ではクールにかっこいい歌唱を見せつけた。 ぴえんこえてぱおん。 ・猿田犬彦(アプリ版:猿田&bold(){戌}彦、演:廣瀬真平) 赤毛のツーブロ男子高校生。愛猫の治療のために単車でひとっ飛び参詣する。 名の由来は分かりやすく[[猿田彦命]]で、「犬」なのに「猫」を可愛がるのは、リアルで京都の猿田彦神社に「狛猫」があるからではないかと言われている。 ヤンキーとかおじさんとか言われがちだが、サンホラでは久しぶりの新規男性メインボーカルとなった、すごいイケメン。 ただし記念祭第3部では男性ボーカルが希少なサンホラのせいで女声を任されることが多かった。違和感なく溶け込む彼のコーラスは一聴の価値あり。 また複数の歌い手が披露してきた『[[Mother>ヴァニシング・スターライト]]』を神社関係者押しのけて歌ったり、[[別な作者の犬彦の歌>リヴァイアサン 終末を告げし獣]]をカバーしたり、『[[光と闇の童話>イドへ至る森へ至るイド]]』を愛猫に歌い聞かせたりしたが、こちらは犬彦らしい暴れっぷり。 ちなみに演者はミュージカル版『ライオン・キング』や『[[3年B組金八先生>3年B組金八先生(ドラマ)]]』第8シリーズ出演で知られており、パフォーマンスグループ『DIAMOND &bold(){DOGS}』にも所属している。 …そしてフル版では宮比・八石許理と2人の幼馴染を持ち、宮比から「猿彦」と呼ばれていると判明。2人との関係性の行く末は…。 ・八石許理(演:大原よしの) 「夜を駈ける二人」前半の歌い手となる少女で、&bold(){秋津国と[[ブリタニア連合王国>Chronicle 2nd(Sound Horizon)]]のハーフ}。フル版予告イラストに映る「宮比と同じ制服の茶髪ショート少女」が彼女。 名前が出る前の『恋は果てまで止まらない』で宮比から「こり」と呼ばれていたため初期から名前設定はあったと思われる&s(){が、同時に「ありか(あみか)」とも聞こえなくもないフレーズもあったためリスナーが混乱していた。} ・諏訪 ルアン 建(演:佐藤真大) 犬彦が荒れた生活をしていた時出会ったドレッドヘアの男性。 本人曰く「血統書付きのクズ」で断片的な描写から推測するとかなりの素行不良だが、はぐれ者としての誇りや犬彦への情はある模様。 またその声から、「未来の主人公達へ」に登場するラッパーも彼説が有力視されている。 名前の由来は「諏訪大社」に祀られる「[[建御名方]]」だろうか。 ・姫子の父(声:[[大塚明夫]]) 佐久夜姫子の父親で、一部「参詣せり」曲と「ある父親の記憶」で登場。名前はコンサート版や一部「記憶」記述から(サクヤヒメとイワナガヒメの父「大山津見」由来の)「大山(たいざん)」説が有力視されている。 彼が患った事から「狼欒神社」を巡る物語は始まっており、一部「参詣せり」曲では無事治り娘を見守っている。 なお石長姫子の世界では姫子の父は他界しているため未登場。 ・須久奈鷹彦(声:[[森久保祥太郎]]) 犬彦が駆け込んだ「須久奈キャットクリニック」の院長で、小柄で童顔な青い手術着の青年。ちなみに初出は記念祭のプレミアム配信版前説と配信チケット早期購入音声特典。 猫が大好きだが、彼の「記憶」ではそれにまつわる切ない理由が語られており、実は須久奈月人の親戚でもある。名前の由来はスクナビコナか。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){余談だが同じ先行登場組の天照美禍と違って音声特典版とフル版で声優が異なっており、一部では大人の事情が囁かれている。}} ・宗像狭依(声:黒沢ともよ) 宮比・許理と共にアイドル&s(){(恐らく規模的にリアルで言う「地下アイドル」)}トリオ「SAKURA✿HIME」を組んでいるツーサイドアップの黒髪少女。 アイドルとして成り上がる事に全力を注いでおり、そのせいかルートによっては&bold(){他2人を蹴落とそうとする可能性}も暗喩されている。 その名字と「告白」内での家族話から、由来は日本神話に登場する「宗像三女神」の一柱「狭依毘売」と思われる。 ●&bold(){狼欒大社関係の人々} ・能楽関係者 神社関係者そっくりの狼欒大社にいる仮面男。名前は参拝に来た石長姫子から命名されたもの。 声も姿も神社関係者とうり二つだが、どこか違う…かも知れない。 ・石長姫子(演:井坂泉月) 『私の見つけた《地平線》』の歌い手。名前判明前からも曲中の台詞等から女神「イワナガヒメ」モチーフの「イワナガちゃん」なんてファンから通称されていた。 歌声は姫子似だがシルエットは異なり、フル版予告イラストでも姫子登場後にその対となる様に彼女らしき姫子と同じ制服の黒いストレートロングヘアで眼に前髪が影を落とした顔の少女が登場。 『私の見つけた《地平線》』では&bold(){容姿への劣等感を中心に}内面に影を見せているが、いつもはそれを胸一つに秘めノリ良く明るく振舞っており、大社を「&bold(){ゲーミング神社}」呼びする等ゲーム関連にも詳しい模様。 &bold(){父を生き返らせるため}能楽関係者にも感嘆される程の完璧な作法で参拝し、狼欒大社の巫女として奮闘する事に。 ・伊坂那美(演:灰野優子) 神社世界の「伊咲那美」そっくりだが、衣装・性格ともにもう一人の那美とは違い明るい基調で、安産祈願のため「陽葦白銀神社」に参拝した女性音楽教師。 「伊咲那美」と違いどのルートでも無事産んで子育てが出来るのは確定しているが、その前向きさを試すかのように試練が待ち構えている。 ・天野御影(演:木内栞) ポニーテールで活発な&s(){対戦相手をフルボッコしたくなるくらい}負けず嫌いアスリート女性。宮比と同じ苗字だが、その関係性は今の所不明((天野力の「記憶」で「天野」の名字はこの世界ではかなり多い氏族と判明しているため偶然の一致かも知れないが、同時にその「記憶」の中ではどこか宮比と御影を思わせる親戚の事も語られている。))。 『身を焦がす不屈の挑戦者』では病で目の光りを喪う事が明かされており、そのためかイラストでは目を閉じている。 名前の由来は一部で鍛冶神「天目一箇神」と同一視される事もある「天之御影命」だろうか。 またフル版とパンフレットのスペシャルサンクスから、その競技スタイルと失明理由のモデルは2021年東京パラリンピックの走り高跳び選手「高田千明」氏が有力視されている。 ・天野石窓(演:市川裕之) 御影の親戚で、ひょんなことから彼女のコーチになった男性。イラストでは御影の傍に立ち、共に神社にも参拝している。 名前の読みは不明だが、親しくなった御影からは「石窓(まど)ちゃん」と呼ばれている。なお二人の名前を合わせると「&bold(){御影石}」になるが…。 名前の由来は「天孫降臨」の逸話にてちょっとだけ登場し、その後御所の四方の門にも祀られていたという「櫛石窓神(豊石窓神、天石門別神)」が有力視されている。 ・久延鳶彦(声:飛田展男) 『太陽を盗んだ女』で御影達の取材に来、『身を焦がす不屈の挑戦者』でも彼女の記事を書いているアフロヘアーのジャーナリスト。 由来は漢字から[[久延毘古>久延毘古(日本神話)]]だろうか。 ・八島知美(演:ピコ) 長い黒髪に男女どちらとも取れるような衣装と容貌をした、一人称「私」な中性的な青年。&s(){なお演者的に肉体的性別自体は男性と思われ、キャスト公開時真っ先に八島=ピコはファン内でほぼ確定していた} 2つの災害で家族が全滅した過去を持ち、それゆえに災害対策へと進路を取るが…。 ちなみに名前の読みは、「あきはる」説が有力視されている(『未来の主人公達へ』より)。研究室では「やっしー」という愛称で呼ばれている。 名前の由来は『日本書紀』等で国産み神話時初期に生まれた8つの島…そして日本を示す「八島」。あるいはスサノオとクシナダヒメの子「八島士奴美神」(サクヤヒメ・イワナガヒメと同じ父を持つ女神木花知流比売を娶ったとされる)だろうか。 ・熊野久須火(演:市川裕之) 八島が進学した大学の教授。ルートによって専門は異なるが、教え子である八島を支えている。 ・やっちー(?)(演:大原よしの) 『神と私の生きる道』において、合研呑みで八島の隣にたまたま座った後輩。本名、および正式な愛称は不明。八石許理と同一人物とする説がある。 ・天野力(声:伊東健人) 「恋は岩をも動かして」で姫子の前に現れ、「想い人が同じ」な共通点から彼女と友達になったオネエ系の先輩。見た目はブレザーの好青年。 ●&bold(){その他の登場人物} 左右どちらのルートでも存在が示される人々。 ・少年(演:水野雅和) ジャケット左上にひっそりといるバットを持った紫の帽子少年。ちなみに帽子には彼の方にある神社の灯篭と同じ三日月の印が記されている。 「生きているのはボクだけなんだろ?」の歌い手で、ライブでもやる気のない態度が見られるが、趣味?は猫をーー 千秋楽では猫が出てきそうな場所に現れては、猫を殺して行った。 ちなみに彼の曲のみ他のキャラには存在する「歌うキャラのシルエット」が存在しないが…? ・???(演:山川達平) フル版イラストで少年と月人の間に立つにカメラらしきものを持った学生服の眼鏡少年。『生と死の遊戯盤』で歌い手を担当。 ・須久奈月人(演:ハセガワダイスケ) 「生きているのはボクだけなんだろ?」で少年と一緒に歌っている声…が記念祭千秋楽で謎のスーツの男として先行参戦。正気を疑うような言動と笑顔でインパクトを与えた。 少年との関係性は今の所不明で、記念祭の「プレミアム配信」版での主宰[[Revo]]の最後の挨拶から一時期は少年の「父親」または「兄」説もあったが、 フル版では「少年と眼鏡少年の未来」的な描写が有力となっている。またプレミアム配信版4公演目の前説も担当した。 唯一第3部で乱入した曲は「食物の連なる世界」。スーツ繋がりで記念祭2公演目で犬彦が演じていた姫子の旦那役を務め、彼女の笑顔を大切にする立派な夫を演じ&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){られるわけがない。最初から生まれてこなければ…}} 中の人はアニメジョジョ4・5部のボーカルで有名。 2022年11月に公開されたフル版の予告イラストで初めてはっきりと(顔はぼやけているが)姿が描かれており、プロローグ版と同じポーズをとる少年の隣に立っている。 そしてついに名前が判明したフル版では、&bold(){2人の姫子の小学校時代の担任}と判明。特に佐久夜姫子の世界では&bold(){自分と彼女を「無恋愛者」仲間と断じつつも彼女に執着している}が、一部「参詣せり」曲ではそのせいで心を揺らされる事に…。 一方で親戚な鷹彦の「記憶」では&bold(){かなり悲惨な幼少期を過ごした事が語られており}(今の名字もそのせいで母の旧姓から取ったものであり、かつての苗字は「さかばやし(酒林)」((漢字表記は公式ファンクラブ会報「Salon de horizon」内の記述より。なお鹿島の名前の漢字表記もファンクラブ限定で公開されたインタビューで判明。)))、恐らくはそのせいで性格が歪んでしまった…のかも知れない。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){一部描写ではある種のメタ視点をも取得している事や、伊坂那美以外の参拝者達の死亡ルートに関わっている可能性が暗喩されている。}} ちなみに少年と月人には&bold(){死亡ルートが存在しないため}、担当曲の題名は笑えない別な意味をも孕んでいるかも知れない…。 ・那岐(演:清水大心) 左右どちらのルートでも「『那美』の内縁の夫」であるジャージ姿の男性。名前はフル版からで、フル版の「伊坂那美」の世界では体育教師。 &bold(){那美の事を愛している}し彼女の出産も応援するが…。 ・天照美禍(声:[[悠木碧]]) 「神と私の生きる道」で名前と顔が出て来た古風なセーラー服少女で、&bold(){「ある神社」をパズらせている霊感JKインフルエンサー}。フル版予告イラストではバット少年達と対を為すように右端に立っている。 初出は記念祭のプレミアム配信版前説と配信チケット早期購入音声特典で(その時は漢字表記不明)、その声から姫子の死亡ルートに登場する「霊感少女」説が有力視されている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちなみに彼女もまた霊感ゆえかメタ視点を有しており、フル版の死亡ルートではエンドで被害者達に助言。また彼女の「告白」は音声特典・プレミアム配信前説の後に起こった話である事が暗示されている。}} なおその名自体は偽名らしいが、由来は名前の響きから[[天照大御神]]か「八十禍津日神」、または「みか」繋がりで[[天津甕星]]のどれかだろうか?。 ・織部深枝恵(声:深見梨加) 姫子の母方の祖母で、一部「参詣せり」曲のみ登場。イラストでは姫子の父と対を為すように立っている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){名前の読みが意味深だが、多分あまり深読みはしない方がいい…かも知れない。}} 各種描写からするとどちらの姫子の世界でも彼女の祖母の様で、彼女の「記憶」(説明は右ルート寄り)では生家が仏教系とされている。 ・鹿屋野 織部深枝恵の娘でもある姫子の母。作中では既に故人となっている。名前の由来はサクヤヒメ・イワナガヒメの母「鹿屋野比売」。 ただ明言はされず内容的にも本編の過去と言うには不可思議な面があるが、「記憶」関連曲の中にある「ある母親の記憶」の語り手(声:[[茅野愛依]])が生前の彼女と思われ、 特装版イラストでは彼女と思われる「黒髪の巫女」が&bold(){上空に映っている}。 また「ある母親の記憶」内の設定から、一部では記念祭配信のプレミアム前説と音声特典に登場した「神社関係者関係者」なる謎の少女との関係性も指摘されている。 ・杵瀬命(声:[[梶裕貴]]) フル版イラストで二人の姫子の間に立つ白い軍服姿の青年。 舞台となる「秋津皇国」の皇族の妾腹の皇子という背景を持ち、友人の鹿島と共に「高天院学院」に通っている。 左右どちらの世界でも姫子とは子供時代接点があり、それゆえに一部「参詣せり」曲では思わぬ関係性が生まれることに…&s(){月人とバトルになりそうだが} 名前の由来はサクヤヒメの伴侶にしてイワナガヒメを送り返した「瓊瓊杵(ニニギ)尊」説が有力視されている。 ・鹿島健(たける)(声:[[岡本信彦]]) 杵瀬命の親友で、フル版イラストで伊咲那岐の後ろに立つ学ラン黒髪青年。「恋では花を散らせない」にて佐久夜姫子に告白し、返事を聞かないまま逃げる。自宅が炎上した後は佐久夜家に居候する。なお本編内では学ランで登場することはなく、「月が廻る夜」にて杵瀬命と同じ白い軍服を着ている。 ・わ(声:[[沢城みゆき]])/をん(声:悠木碧) &bold(){神社の狛狼が擬人化した犬耳幼げ神職風子供}。名前は公式グッズのぬいぐるみからで、紫ケモ耳が「わ」、青ケモ耳が「をん」(なお性別は不詳)。 各曲の選択後に一言感想を述べており、「紫青の参道」では神社関係者/能楽関係者に合わせて2人で歌い踊っている。 ◆ライブ版 コロナ禍真っ只中の2021年1月から3月にかけて6回行われた&bold(){『Sound Horizon Around 15周年記念祭}』の第1部として、アルバム1周分が披露された。 本編と同様に多数決の選択式で楽曲が分岐したり(但し多数決に直接参加出来るのはプレミアムシート購入者のみ)セリフが日替わりで変更されたりしていた。 また、千秋楽では少年ルートが解禁されてしまった。 時勢の関係で初めてアーカイブの配信も行われたが、現地再現向けのプレミアム配信では新規の日替わりセリフや前説が配信されたり、突如少年ルートが乱入したりとまた別物のライブと化していたという…。 一方で、従前のソフトのようにMCがカットされた一般配信もあり、こちらは上演当時の内容をそのまま見られると好評だった&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){はずだったのに千秋楽では少年ルートと少女ルートが同時再生された。}} また、記念祭と銘打っていただけあってサンホラファンのおじさん音楽ライター3人&footnote(ちなみに2014年の『Sound Horizon メジャーデビュー10周年ファンクラブ祝賀祭』にも登場している。)が語り倒す動画の派生『サンホララボ出張版』を第2部、ライブに登場した人々が過去のサンホラ曲をカバーする『Re:Vival Cover Live with A15周年記念祭Members』を第3部に行っていた。 特に話題となったのが第3部。ただのカバーではなく、キャラクターに合わせたアレンジがされたり、ちょっとした改竄要素が取り入れられたりしており、同じ曲でも2回目は別演出になることも。 また、後半3公演にて&bold(){一部既存曲にも選択分岐が導入され}、千秋楽版では少年ルートの2人が改竄に入ったことで解釈が完全に変わってしまうことも…。 ちなみに配信チケットの早期購入特典として「神社関係者のとある日の職務(仮)」なる、プレミアム配信版前説と連動した音声特典が存在(音声特典自体は一般でも視聴可能)。 …だがその内実は&bold(){神社関係者によりプレミアム配信版前説に呼ばれた一般人の、仮面神職を間近で見た際のリアクションを体感するものであり}、しかも中には&bold(){BDで存在暗示もされない新キャラ}もいた。 #openclose(show=以下、プレミアム配信版前説と音声特典のネタバレに付き注意。){ ・1公演目:犬彦が愛猫を助けるために駆け込んだ「須久奈キャットクリニック」の猫フェチ院長「須久奈鷹彦」(名前は前説より、漢字表記はフル版で判明)。 ・2公演目:狼欒神社のある街に住む幼馴染持ちの霊感少女「あまてる みか(天照美禍)」(CV:[[悠木碧]]、名前は前説より、漢字表記はフル版で判明したが本名ではないらしい)) ・3公演目:宮比が行ったことのある複合商業施設「LEON MALL」関係者(従業員)の男性。 ・4公演目:「生きているのはボクだけなんだろ?」のスーツ姿の男性(CV:ハセガワダイスケ)。 ・5公演目:「陽葦火山神社」近所に住む「神社関係者関係者」な少女。 ・千秋楽:『[[ヴァニシング・スターライト]]』の主人公ノエルのマネージャーで、『Nein』に声付きで登場した眼鏡青年「市蔵」。(CV:[[梶裕貴]]、彼の音声特典のみRevoとの電話会話) ちなみに音声特典のゲストキャストは未公開だが、ファン内ではBDとの比較でほぼ確定出来た2公演・4公演目の他、「LEON MALL」関係者のCVは[[飛田展男]]・「神社関係者関係者」の声は[[茅野愛衣]]説が有力視されており、 後にフル版出演者が発表された際、飛田・茅野・梶の音声参加も決定している(但し音声特典と同じキャラを演じるかは不明)。 &s(){そしてフル版発売後、「「LEON MALL」関係者」とは何だったのか」という解明されない謎が残った(「神社関係者関係者」はそれらしき人物が暗示されている)} } そしてフル版発売に伴い、2023年4月〜6月(通常公演16回、追加公演2回の計18回公演)での第二のストーリーコンサート『&bold(){『絵馬に願ひを!』大神再臨祭}』開催が決まったが、 先述した発売延期に伴い&bold(){BD発売前の曲とギミック内容先行発表}と言う想定外のライブになってしまい、今後のための最低限の予習として公式側からフル版一部曲と選択内容の先行公開が行われ、同時に&bold(){作品内で提示されるセンシティブ要素の概要発表}もあった。 またチケット購入者への特典として記念祭第3部内の「&bold(){フル版コンサートの参加回に関わる曲}」の期間限定配信コード配布も予告されており、 一見ネタのように見えた第三部は、「&bold(){登場キャラクターのフル版展開の予告なのでは}」なんて仮説も浮上している。 『大神再臨祭』は左右ルートそれぞれ一周と「参詣せり」で構成されており、フル版要素である「周回による隠し要素の解放」部分も導入。 なのでうまくいけば隠し要素が解放されたかも知れない最後の公演には意味深なサブタイトルが付加されていたが、結局コンサート版で隠し要素解放に至る事はなかった…。 但し尺の都合から記念祭とは違いアンコール曲は「即ち…光をも逃さぬ暗黒の超重力」のみとなり、諸事情から&bold(){ソフト化は行われない}とも最後の公演でアナウンスされた。 そのため映像の代わりに、2024年1月末からの期間限定予約で受注生産による写真集発売が決定している。 ◆余談 BDでは冒頭から選択が始まっており、本編開始とは違うルートを選ぶと&bold(){速攻でスタッフロールに突入しタイトル画面へと戻ってしまう}。 記念祭では5公演目で実際に開始即終了ルートに突入してしまい、神社関係者が慌てて再選択へと戻してことなきを得たそうだが、 プレミアム配信版でその選択を選んでも神社関係者映像が入る事なく即タイトル画面に戻り、一般配信版でもカットされたためそのシーンは幻のものとなった。 #region(ある可能性) 本編での選択肢はあくまで2択だが、BDではなぜか選択肢ではないはずの真中にある「狼欒神社の紋章」を押し、そこを&font(#ff0000,u){赤く光らせる事が出来る}。 だが『星の綺麗な晩秋の夜、境内にて――』で神社関係者は参拝時の禁則の一つとして「&bold(){参道の正中通るべからず}」とも呟いており(だが姫子はそれら作法に心急いていたせいで悉く背いてしまっている)、 千秋楽プレミアム配信版『ゆりかご』にて曲中選択が挿入された際、本来ルート・別解釈エンド(コンサート・通常配信版で選択されたルート)の他に&bold(){真中の第三の選択肢が登場}。 そしてそれが選ばれたことにより、&bold(){那美の死亡ルート映像が流され曲が中途で終了したという}。はたして真中を「選ぶ」意味とは…? なお「狼欒神社の紋章」自体は、アプリ版にて試聴済み映像のアーカイブス機能「&bold(){狼面の記憶}」へと繋がるもの、フル版で「参詣せり」ボタンに変更されたため、一応意味のある選択に。 …だがその「記憶」の中には&bold(){死亡ルートも最初から「空白の記憶」として示されており}、一方で「生きているのはボクだけなんだろ?」の記憶は実際に開放しない限り枠内に暗示されないが…。 #endregion the Nearer Futureが待てない狼欒神群の追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - bmb62n4gさん、流石に編集回数が多すぎます。編集頻度を減らすようお願いします。あまりに多すぎる場合は規制対象となる可能性があります。 -- 名無しさん (2023-04-12 11:03:16) - 生と死の遊戯"版"になっている正しくは生と死の遊戯"盤" -- 名無しさん (2023-07-08 19:10:00) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/05/14 Fri 22:46:49 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約8分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){其} #center(){の} #center(){想} #center(){ひ} #center(){神} #center(){に} #center(){奉} #center(){れ} #center(){!} 「&bold(){絵馬に願ひを!}」とは、[[Sound Horizon]]がポニーキャニオンから発売した7.5th or 8.5th Story &bold(){BD}である。物語音楽を作り続けてきたこれまでのサンホラにはなかった、Blu-ray Discでの映像展開となった。 読めない歌詞ならぬ動く歌詞、歌詞につけられた色の変化、チャプターの選択肢、チャプターのランダム分岐といった特性を活かした新しい物語が紡がれる。 &font(l){そのギミックを存分に体感してもらうためか、ブックレットが廃止されスタッフクレジットも映像を見ないと確認できない仕様になっている。} 舞台は「&bold(){現代日本風の世界}」&footnote(地名が現実には存在しない架空のものになっている。)であり、2014年の『ヴァニシング・スターライト』に次いで2作目の日本風世界作品となる。 作中で「輪廻の始まりへと」と謳われているため、未だ世に出ぬ第八の地平線『Rinne』に何らかの形で関連する作品と思われるが、ナンバリング的に『[[Marchen]]』の後(輪廻の始まり)か『[[Nein>Nein(Sound Horizon)]]』の前(否定へと繋がる物語)かは意図的にぼかされている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){フル版での一部英語ナレーションでは選んだルートによって7.5の地平線か8.5の地平線かが変わるとも取れる説明が存在している。}} …但し、現在的な舞台のせいで曲内には&bold(){人によっては表現が心に引っ掛かるセンシティブで社会的にも重い要素が含まれている}。 #region(以下、プロローグ版と事前告知情報で判明した作品内のセンシティブ要素) ・反出生主義(佐久夜姫子) ・外見至上主義(石長姫子を取り巻く状況) ・高齢出産と不育症(伊咲那美・伊坂那美) ・LGBTQ+(天野宮比の曲における選択の一つ) ・ペットの安楽死(猿田犬彦の曲における選択の一つ) ・子供の障碍(伊坂那美の曲における選択の一つ) ・天災による被害(八島知美) ・新型感染症と障碍者スポーツ(天野御影) ・動物虐待(須久奈月人) ・児童虐待(須久奈月人) ・違法薬物 ・交通事故 ・ストーカー被害 ・様々な精神的/物理的暴力行為 #endregion 初版時点で展開されているのは2021年1月13日発売の「Prologue Edition」のみであるが、今後フルエディションが発売されるとのことで、2022年10月27日に2023年3月15日発売予定と決定。 &s(){そして先行予約限定の受注生産特装版(約3万8千円。ちなみに通常版は約2万2千円)が&bold(){巨大絵馬型ケース}だったことで「クソデカ絵馬」「このサイズの絵馬を階段で運んでいたら確かに事故りそう(意訳)」等と噂になった。} が、&bold(){総計約240分以上のギミック付き映像}の制作に手間が掛かった結果、発売日が2023年6月14日に延期された。 なので、お詫びやコンサート客向けの予習も兼ねて、本来の発売予定日だった3月15日から一部曲の先行公開が公式YouTubeチャンネルでスタートしている。 ちなみにプロローグ版に関しては、2021年3月31日から曲間の台詞を外した歌のみの電子配信もスタート。 2022年10月17日からは本編自体も&bold(){買い切りのアプリ}として配信開始。開放した曲のアーカイブス機能や一部描写等が追加されている。 そして2023年9月27日からフル版も配信スタート。『&bold(){16種の表参道}』と称して&bold(){隠し要素以外の曲}を計16のアルバムに再編成して公開している。 以下、内容のネタバレを含みます。 #center(){|} #center(){|} #center(){縦} #center(){糸} #center(){は} #center(){紡} #center(){が} #center(){れ} #center(){.} #center(){.} #center(){.} ◆&bold(){曲目(Prologue Edition・Full Editionの左ルート)} 「狼欒神社」に参拝した人々の物語を綴るルート。フル版ではタイトル場面で左側を選択すると視聴可能。 ●星空へと続く坂道 【佐久夜姫子】 「気づけば…駈けだしていた…」 初出は2019年のサンホラ15周年記念サイト。トップページの15周年ロゴをクリックすれば聴くことができる(フル版発売日決定後は試聴不能になり、代わりにフル版予告イラストに)。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で姫子が神社に至らず、刺されてしまう。}} ●星の綺麗な晩秋の夜、境内にて―― 曲名はアプリ・配信版よりで、姫子と神社関係者の出会いを綴る語りのみのパート。 ●狼欒神社 「何刻かキミを《否定する》為に」 アルバムのメインテーマナンバー。プロローグ版ではナレーション、ソロ回しの差異を含めて&bold(){4パターン存在する}。フル版では後述の『狼欒大社』の存在から別バージョンはカットされたが。 唯一サブスク配信でも聴くことができるが、どのパターンが聴けるかはサービスによって異なる。 ちなみに冒頭はガチの神社宮司監修(スタッフクレジットより)による神社関係者の祝詞ソングとなっており、語りには『Roman』へのオマージュ演出が存在する。 ●夜の因業が見せた夢 【伊坂(伊咲)那美】 「&font(purple){呪}いにさえ似た唯一の願ひを」 身体があまり丈夫でない母が、今度こそ赤ちゃんを産むために、切なる願ひを込めて神社に走る。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で足を滑らせ、坂道から転落してしまう。}} また、この曲には分岐が存在し、選択によって今後の曲順が変わる。 #region(母は死んでしまうが、赤ちゃんを産ませた場合) ●贖罪と《焔》の息吹 「幾千の夜を越えてきた痛みはこの日の為に」 那美が命をかけて&font(blue){産}んだ赤子の名はーー &font(l){イザナミが子を産みかつ[[曲名に「焔」が付く>カグツチ(日本神話)]]のは親子双方共に縁起でもない。}記念祭版では毎回違う子どもが&font(blue){産}まれることに…。 また『暗闇を照らすヒカリ』共々フル版にて伴侶の歌うパートが追加されており、特にこの曲ではラスト…。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●恋は果てまで止まらない 【天野宮比】 「本当の気持ちにもう気付いちゃったから」 男の子と女の子の幼馴染と仲良く過ごしてきた彼女は、意を決して告白することにする。プロローグ版ではここで終了。 ちなみに&bold(){選択によってまず本命の相手から別の人になってしまうので}、絵馬に具体的な願いの指定をしないといい加減な解釈をされてしまうのかも知れない…。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で心臓が早鐘を打ち、止まってしまう。}} ●夜を駈ける二人 【天野宮比】 宮比を慕うも胸に秘めた思いや&bold(){ある出来事}を前に思わず「3歳上のもう一人の幼馴染」に縋る少女、彼氏になったはずの「猿彦」からSNSが返ってこない事に苛立つ宮比。そして…。 宮比の選択肢の左ルート(男の幼馴染との異性愛)で、前半は彼女の幼馴染少女「八石許理」視点となっている。YouTube版先行公開曲の一つ。 なお、本曲とコンサート版のグッズ販売にて、本作の舞台となる国が「&bold(){秋津皇国}」(秋津国)なる名前で、国旗らしき図案が「&bold(){黒地に赤のトンボが掛った赤い日の丸}」だと判明している。 ●夜を滑る二人 【天野宮比】 幼馴染許理と別な少女の3人でアイドル活動に励む宮比が、その日々の中で悩める許理に対しついに…。 宮比の選択肢の右ルート(女の幼馴染との同性愛)。 #endregion #region(母が生きることを優先して、赤ちゃんを産ませない) ●暗闇を照らすヒカリ 【伊坂(伊咲)那美】 「恐ろしい現実に 私達はどう立ち向かえば良い?」 繰り返す流産、知られざる病名。宵の坂からやってくるのはーー ちなみに、この曲内で「&bold(){フィクションジャンクション}」と読む単語を入れたため、スタッフクレジットのスペシャルサンクスに[[梶浦由記]]の名が刻まれている。 ライブ版では日替わりで、選択した者を呪うような追加のセリフが存在した。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●西風のように駆け抜けろッ! 【猿田犬彦】 「愛猫の闘病に全力で《尽力を約束するぜッ!》」 老齢で愛妹の愛猫の闘病にバイク「ゼファー(西風)」&footnote(実在するバイク「カワサキ・ゼファー」の事で、記念祭版では実機のゼファーが登場している。)で駆ける彼は、人事を尽くした上で神頼みにも走る。プロローグ版ではここまで。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){低確率で単車に乗ったまま事故り、帰らぬ人となる。}} ●生という名の罪過 【猿田犬彦】 病院に行った犬彦に聞こえてくる「飼い主の責任を責める声」、医師が薦めてくる「腎臓を病んだ愛猫を救うための『法や倫理を踏み越える』覚悟」。 そんな中思うのは、自身の両親を喪った過去とアウトローな先輩との会話で…。 犬彦の選択肢の左ルート(猫の延命)。YouTubeでの先行公開曲ラストを飾った。 ●死を廻る刻の記憶 【猿田犬彦】 愛猫が弱りゆく中、身近なアイドル系幼馴染たちの彼の事を唄う声を耳にしながら、先輩に喧嘩を吹っ掛ける等錯乱していく犬彦。そして…。 犬彦の選択肢の右ルート(猫の安楽死)。 #endregion ◆&bold(){曲目(Full Edition右ルート)} &bold(){フル版での新規曲群}で、「狼欒大社」に関わる人々の物語。タイトル場面で右側を選ぶと視聴可能 ●星空へと繋ぐ坂道 【岩長姫子】 心に諦観を抱きながら「何も憾まないように」生きて来た少女は、それでも「ある願い」のため石段を掛ける。 右ルートのオープニング曲。直後の掛け合いも合わせ左ルート冒頭と共通のメロディーながらパラレル的要素も含んでいる。 ●月が廻らぬ晩秋の夜、境内にて―― 題名は配信版より。姫子と能楽関係者の出会いを綴る語りのみのパート。 ●狼欒大社 右ルートの実質的タイトルチューン。「狼欒神社」との一番の違いは&bold(){ラスト前の歌詞内容}。 ●夜の罪咎が見せた夢 【伊坂那美】 高齢に入り不妊治療をも視野に入れている母が、今度こそ赤ちゃんを産むために、切なる願ひを込めて神社に走る。 『夜の因業が見せた夢』の右ルート版だが、歌い手や那美がかつて亡くした子の性別等細かな差異がある。 また、この曲には分岐が存在し、選択によって今後の曲順が変わる。 #region(双子を望んだ場合) ●希望の詩 【伊坂那美】 なんと双子が生まれ喜びも2倍な那美とその伴侶だが、その行く手には&bold(){外からの呪詛}に呼び寄せられた様な予想外の不運が2つも待ち構えていた…。 苦難に遭遇しても希望を捨てない両親の姿を綴っているが、生まれた双子を襲う苦難はなぜか&bold(){『Nein』「輪∞廻」で語られた「双子の物語」のアナザーバージョン}とも言えるものになっている。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●太陽を目指して飛べばいい 【天野御影】 便利な乗り物がありながら自らの身体で限界を目指し、障碍を抱えてもそれを様々な方法で補って進む挑戦者たち。その一人たる彼女は、勝利への決意を示すためコーチと共に神社へと向かう。 先行公開されたフル版新規曲その一。これ関連の曲群ではイメージとして「トンボ」が多用されており、その後グッズにて舞台となる国の国旗としてトンボが使用されている事が示されている。 ●身を焦がす不屈の挑戦者 【天野御影】 「《先天性黄斑変性症》(黄斑ジストロフィー、実在の疾病)」により蝕まれていく視力。それでも彼女は彼女との出会いで再起したコーチに支えられ、2020の祭典へと進む。 御影の選択肢の左ルート楽曲。決意と戦いを見守る果ては…。 ●太陽を盗んだ女 【天野御影】 子供の頃から負けず嫌いでどうしても勝ちたいタイプな彼女の前に現れた&bold(){「《新型光冠状感染症》(コロナ)」の脅威}。パンデミックのせいで大会どころか練習場所にも事欠くが…。 御影の選択肢の右ルート楽曲。「対戦相手を蹴落とす」という解釈のせいで、コロナ禍をも呼んだ物語の行く末は… #endregion #region(子供が一人だけだった場合) ●13文字の伝言 【伊坂那美】 無事子供が生まれた伊坂家だが、育児疲れや伴侶の子供への対応を映すように、成長した子供と伊坂家の行く末に影が差していき…。 子供を育てるという現実への負の側面を前面に出した内容だが、曲中では那美による明るい自作曲が複数挿入されている。 ↓ (ランダム曲) ↓ ●死はいつも水の貌で… 【八島知美】 弥生の震災と移住先での豪雨災害、二度も「水」によって家族を喪い神を信じられなくなった青年は、それでも胸に燃える「思い」と「今自分が生きている意味」を刻むため思い記した絵馬を神社へと捧げる。 フル版先行公開新規曲その2。 ●神と私の生きる道 【八島知美】 大学受験に合格し地学を学ぶようになった青年。幼い頃から男女いずれともつかぬ多彩な憧れを持っていた青年は、研究室の地学女子と仲良くなるが…。 八島の選択肢の左ルート(行く末を見守る)楽曲。地震災害へ立ち向かうと決めた八島の青春と行く末は…。 …序盤で&bold(){受験問題が改竄されている}(そして書き換え前の問題文も意味深)のが不穏だが、果たしてその意味は…。 ●未来の主人公達へ 【八島知美】 成長後水害対策の専門家となった青年。水害の現地に建てられた記念館で彼が子供達に語るのは…。 八島の選択肢の右ルート(積極的に受験合格を推す)楽曲。&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){エンドで示されるその後の解釈選択や謎の声は不穏だが}}割と平和な楽曲である。 なお曲中のラップパート「&bold(){サボるなSABOU!}」のみ2023年4月1日限定でYouTube公開されており、コンサート版とフル版によって挿入歌と判明している、 #endregion ・&bold(){ランダム曲} 那美の願いの果てを見る曲とその選択から繋がる曲の間、そしてフル版ではさらにエンド曲「紫青の参道」前にも挟まる楽曲群。 BD・アプリでは再生時にランダムでどっちが再生されるかが決まるが、プロローグ版の電子配信では同バージョンでの2曲は両方とも購入可能。 なお曲冒頭では「&bold(){ある~の記憶}」というフレーズが入り(~部分は歌によって異なる)、アプリ・フル版での追加映像では「&bold(){神社の手水舎の水面}」に映る記憶とされている。 ◇Prologue Edition版から登場した曲 ●私の生まれた《地&font(red){平}線》(ある少女の記憶) 【佐久夜姫子】(フル版では左ルートでのみ視聴可能) 「この人達は何を演じているのだろう」 姫子が参詣する以前の人生を振り返る。別名・少女ルート。 まるでNeinを思わせる演出も見どころ。 ●生きているのはボクだけなんだろ?(ある少年の記憶) 【???】 「楽しいフリも愛するフリも演じるだけの《操り人形》」 別名・少年ルート。Prologue版では那美曲の後で少女ルートが再生されるが、低確率でこちらが出現する。 「愛の実存」を信じられない様な暗い人生を送って来た子どもの声が重なる大人の声と共に、愉快に[[猫>Nein(Sound Horizon)]]に手をかけていく。 そういえば、サンホラにはかつて[[少女の訴えと少年のダークな語りが入る地平線>Lost(Sound Horizon)]]があったが…。 ◇アプリ版から登場した曲 ●私の見つけた《地&font(red){平}線》(ある少女の記憶) 【石長姫子】(フル版では右ルートでのみ視聴可能) &bold(){アプリ版で追加された第3のランダム曲}で、少年ルートより低い確率で出現。 「&bold(){醜さ}」ゆえに&bold(){父の愛以外が無く心を岩の様に覆って}人生を過ごす少女の心模様を描いている。 ◇Full Editionから登場した曲 既存3曲の確率は(恐らく)同レベルに平均化されている。また確率によっては一回の周回で同じ曲を連続で視聴するケースも存在する。 ●恋では花を散らせない(ある少女の記憶) 【佐久夜姫子】(左ルートでのみ視聴可能) クラスの男子に告白されても、どう反応していいか分からなかった姫子。そんな彼女にある教師が話しかけ… &bold(){小学生時代の姫子との間に年上教師が歪なフラグを立ててしまう}という衝撃的な楽曲。そしてその話はこの曲だけで終わらず…。 ●恋は岩をも動かして(ある少女の記憶) 【石長姫子】(右ルートでのみ視聴可能) SNSでのチャットからクラスの男子に告白する勇気を持つも、返事までは聞けなかった姫子。そんな彼女にある先輩が声を掛け…。 『私の見つけた《地平線》』で屈折した内心を唄った姫子が、今までとは違う友情を&s(){佐久夜姫子とならフラグを立てられる教師に揶揄されつつ}手に入れる物語。 ●生と死の遊戯盤(ある少年の記憶) 【???】 歪んだ形で四季を眺め猫を殺していく眼鏡の少年が、猫達の様子から思いついてしまった「遊戯」は…。 『生きているのはボクだけなんだろ?』の続編的内容で、2曲合わせて「姫子の担任教師」こと須久奈月人の過去編説が有力視されている。 …だがラストで少年が「チェックメイト」を仕掛けた場所と、直後の語りで説明される「ある事件」の関係性が謎だが、その因果は何だったのだろうか…。 ●ある~の記憶 上記「歌詞のある曲」より低確率で出現する&bold(){語りのみの}曲群で、絵馬世界に登場するサブキャラクター達の背景が語られている。 ●ある~の告白 こっちも「ある~の記憶」と同じく語りのみのパートだが、人によって語る場所が違う「記憶」とは異なり、「神社関係者・能楽関係者の前で語り手が会話する」形式となっている。 ◇紫青の参道 1ルート周回ごとに流れる一応のエンド曲。ルートによって歌詞違いで計4パターン存在する。 ◇ ○ ← 少女の地平、即ち生の円環 ◇ 少女の地平、即ち死の円環 → ○ 題名は配信版より。 一つのルートが終わった時に流れる、神社世界と大社世界の二人の姫子の関係性を暗示するようなラストモノローグであり、右か左かでどちらになるかが異なる。 #region(参詣せり) 左右ルート両方を通った後、フル版でのみ「参詣せり」を選択する事で解放される楽曲群。 2つの世界の最終選択によって結果は様々に変わるが、共通点としては&bold(){曲冒頭に「選択不可能な2つの石碑」が登場する}事が挙げられる。 なお曲終了後八桁の漢数字が表示され、それを「参道の記憶」という項目に入力する事で、&bold(){メインルートの進行状況を記録する事が可能である}(但しランダム曲は記録不可能)。 ・生まれちゃいけない命… 配信版の『第壱乃参道』。 &bold(){[[コネと努力全てをどんな学校でも姫子の担任になるため費やした>ストーカー]]}須久奈月人との長い付き合いの結果、ついに&bold(){彼に迫られ一線を越えてしまった}佐久夜姫子。だが…。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なお、低確率でアナザーエンドが発生する場合がある。}} ・私/君の心に一番近い指 配信版の『第弐乃参道』。 実はSNS仲間だった石長姫子と八島知美が、&bold(){あるイベント}を機に邂逅する楽曲。 ・私/我が繋ぐは新しき神話 配信版の『第参乃参道』。 佐久夜姫子と杵瀬命、二人の関係性の果てを描いた楽曲。霊感少女の天照美禍が本編に直接関わる唯一の物語でもある。 ・生みたかった命… 配信版の『第肆乃参道』。 月人との子を産むと決めた姫子だが、出産を間近に控えたある日予想外の危機が起こり…。 「生まれちゃいけない命…」と冒頭部こそ同じだが、結末が異なる。 ・君の心に… 配信版の『第伍乃参道』。『私/君の心に一番近い指』のアナザーバージョン。 ・私の友達 配信版の『第陸乃参道』。 「恋は岩をも動かして」の後日談で、石長姫子と天野力の友情を描いた&s(){ラストで寄るお店が不穏だが}楽曲。 なお、ここで登場するゲストキャラ「スドウセリ」は、「告白」パートで語りが存在している。 ・秋季例大祭 配信版の『第漆乃参道』。 亡き母のいた時代の様に、神社を再び「&bold(){猫神社}」にすると決めた佐久夜姫子は…。 ノリこそ明るいものの歌詞が&bold(){意味深}な上、ラストで&bold(){あるフラグを未処理だったことが不幸を招く}可能性が暗示されている。 ・我が繋ぐは… 配信版の『第捌乃参道』。「私/我が繋ぐは新しき神話」のアナザーバージョン。 ・月が廻る夜 配信版の『第玖乃参道』。 (自分自身は無自覚に心身ともに疲れ切っているが)大社が大繁盛中の石長姫子。そんなある夜、神社に須久奈月人が侵入するが…。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちなみにコンサート版ではこの曲ラストで月人がぶっ飛ばされた事で、逆に彼の二つの世界への干渉力を高めてしまった事が暗示されている。}} ・月影と秘密の園 配信版の『第拾乃参道』。 石長姫子が諏訪に頼られるせいで&bold(){よからぬ依存をしてしまう}楽曲。&s(){大社とその力を私的乱用してないかこれ} ・太陽と魔法の店 配信版の『第拾壱乃参道』。 石長姫子が&bold(){巫女を辞めて別な幸せを見つける}楽曲。一見それはそれでよさそうではあるが…。 ・≪祝い酒に隠し味を足してあげる理解者?≫な男 配信版の『第拾弐乃参道』。 後ろ暗い面がついにバレたか、逮捕されてしまった須久奈月人。そんな彼のいる留置所を佐久夜姫子が訪れるが…。 ちなみにここや須久奈鷹彦の記憶で、月人の旧姓(父の名字)が「さかばやし(漢字表記不明)」だと判明しているが、『生と死の遊戯盤』のエンディングでは…。 ・弥生の大海原 配信版の『第拾参乃参道』・『第拾陸乃参道』(エンド違いで2パターン存在)。 佐久夜姫子の&bold(){人の願いを見続けた絶望の果て}を示した楽曲。 ・神無月の大鳥居 配信版の『第拾肆乃参道』・『第拾伍乃参道』(エンド違いで2パターン存在)。 巫女の勤めに疲弊した石長姫子が、&bold(){いたかも知れない半身を思いながら死へと向かう}様子を示した楽曲。 #region(十五の参道を巡り、因子が集まる時…) ・&bold(){生まれちゃいけない命など在りはしない!} 「生みたかった命…」以外の「参詣せり」曲&bold(){計15個}(「弥生の大海原」「神無月の大鳥居」の結末分岐も含む)を周回し、その上で「生みたかった命…」に繋がる選択を行う事で解放される隠し曲。 エンドで特装版限定イラストが表示されるため、恐らくこれが一応の到達点と思われる。 だが&bold(){途中で死亡ルートを引くと因子がリセットされる}ので注意。 なおコンサート版では「生みたかった命…」含む16曲コンプリートには何とか成功したものの、この曲到達には届かず、配信版でもモノローグだけの「記憶」「告白」曲群と共に未配信となっている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちなみにこの曲への初回到達後のみ、意味深な隠し映像が流され、その上でその後の周回時ある場面で隠しコマンドを撃つと…}} #endregion #endregion ◆&bold(){用語} ・狼欒神社 本作の主な舞台となる謎の神社。読みは「ろうらんじんじゃ」で配信版での英語表記は「Laurant-Shrine」。「狼」だけに狛犬も狼型をしている。 舞台地平線にある地方都市(名前不明)&footnote(プロローグ版では「八雲県杉浦市」・「凪丘県凪丘市純泉区」なる地名が登場しているが、仮にその2県2市が隣接していたとしても現状どちらにあるのか確定可能な情報がない。ただフル版では姫子の学校が「久生(くぜ)市」にあり、ある部分では「久生山」なる火山の存在が語られているが。)に鎮座していた「陽葦火山神社」を&bold(){改竄するよう}に、狼欒神群の降臨と共に同じ場所に突然出現。光り輝くエレクトリカル神社の顕現を間近で見た佐久夜姫子の記憶も直後「元からあった神社」に改竄されていた。 ちなみにプロローグ版ロゴとフル版ロゴでは&bold(){絵馬の意匠が異なっている}が、その理由は不明。またアプリ・フル版では&bold(){最大32か所}の絵馬を張りうる神社内の絵馬掛板の様子が曲前に挿入されている。 ・狼欒神群 姫子の祈りを切っ掛けに「この地平」に降臨した狼欒神社・狼欒大社の祭神たる「幻想の神々」&footnote(『Nein』冒頭でも「ファン」を暗示するような意味で使われている。)…&bold(){大神(おおかみ)}で、&bold(){本作におけるリスナー(及び記念祭の観客・視聴者)の立ち位置}。由来はサンホラファンの通称「ローラン」(Laurant)から。 絵馬に記された願いの叶え方を、姫子らしき口調で記された2つの石碑&footnote(記念祭の既存曲別解釈石碑では別な口調になっていたが、その解釈の主が誰かは不明。)に浮かぶ解釈のどちらかから選ぶことで、物語の行方を左右することが出来る。 &s(){なおフル版では、解釈を選ぶ度に毎回石碑2個が神社内からすっ飛んでくるというトンデモナイ演出が成されている} 神社関係者の祝詞では祝詞のテンプレ表現として「掛けまくも畏き狼欒大神」と謳われているが、本当にそうなれるかはリスナー次第だと思われる。 ・狼欒大社 フル版で石長姫子の前に「&bold(){陽葦白銀神社}」を改竄するように&bold(){再臨}した謎の&s(){ゲーミング}神社。 外見や改竄時の描写は狼欒神社と同じだが、神社に比べて妙に現金な描写や繁盛している様子が目立っている。 ちなみに参詣時に登る石段は「&bold(){よもつひらさか}」と呼ばれている。 ◆&bold(){登場人物} 現時点でフルネームが判明しているキャラは[[日本神話]]を彷彿とさせる名前をしている。 ●&bold(){狼欒神社関係の人々} ・神社関係者 今作の「似て非なる人々」。衣装から[[&font(l){エレクトリカル神社}>Roman]]狼欒神社の神主と思われるが、声でなく[[念で話したり>Nein(Sound Horizon)]]、[[縦糸を紡いだり>Moira(Sound Horizon)]]と人間ではない様子がやたら見られる胡散臭いやつ。ちなみに「ぺこぱ」のギャグをも解する(公式インタビューより)。 顔を狼を模した黒い面で覆っており、その髪型はどこか[[生まれる前に死んだ冬の子>Roman]](曲内で彼と同じ台詞も呟いている)や[[聖なる夜に生まれた青年>ヴァニシング・スターライト]]を思わせるが…。 記念祭では仮面繋がりで[[仮面の男>Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]、「願い」繋がりで[[屍揮者>Marchen]]と姫子の手を取る[[悪魔>聖戦のイベリア]]、「改竄」繋がりで[[檻の中の猫>Nein(Sound Horizon)]]と過去キャラの役割を担い、ついでに[[神に祈っても届かなかった男の歌>ハロウィンと夜の物語]]まで披露したが、 [[Moira>Moira(Sound Horizon)]]カバーではなぜかバイク乗りの犬彦について行っていた(『遥か地平線の彼方へ』。ちなみに原曲では&bold(){ショタが担当})。どうしてこうなった。 ・佐久夜姫子(演:香西愛美) 片目を隠した女子高生。父の病を治すためにやってきた&bold(){陽葦火山神社}で神社関係者と出会い、何かを[[《否定する》>Nein(Sound Horizon)]]ために&color(red){陽葦火山神社が改竄され代わりに現れた}狼欒神社の巫女として働くことになる。 なんと中の人は発売当時リアルJK。 ちなみに姫子・宮比・犬彦は似た様な系統の制服を着ているが、その関係性は今の所不明。また作中で「神社の子?」と神社関係者から言われているが、その直前&bold(){「自分は狼欒神社育ちである」と記憶を改竄されている}ので、改竄前もそうだったのかは微妙に謎。 その名は歌内の単語も含めて女神「コノハナサクヤヒメ」を思わせるが&footnote(彼女が拝みに行った陽葦「火山」神社も、サクヤヒメと「火山」富士山を祀る「浅間神社」を連想させる響きである。)、それとは思えない程暗い面持ちをしており 神社関係者への対応こそまだノリがいいが、石碑に浮かぶ姫子らしき女性の語りは&bold(){「生」に対するかなりネガティブな見解で彩られている}。 またフル版では年上の教師月人と&bold(){歪な縁}が出来てしまい…。 記念祭第3部では[[星女神の巫女> Moira(Sound Horizon)]]や[[悪魔に願った少女>聖戦のイベリア]]、[[全てを赦さず燃やし尽くした少女>Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]、[[「生」に対してネガティブだった女性>Nein(Sound Horizon)]]を担当。他の曲でもかわいかったりかっこよかったりと多彩な歌声を披露した。演技力の高さも必見。 ・伊坂那美(プロローグ版)/伊&bold(){咲}那美(アプリ・フル版)、演:SAK. 眼鏡をかけた妊婦。流産を繰り返し、最後の望みを懸けて陽葦火山神社に参詣する。 Prologue Editionでは唯一選択肢によって末路が変わる人物。かつて亡くした子の名や『贖罪と《焔》の息吹』内で伴侶(CV:清水大心)が呟いたギャグ(?)と合わせると、名前の由来は[[イザナミ]]か。 命をかけて産むか、流してでも彼女の命を守るか? &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なおコンサート版では外側から延々自分の運命を弄ぶ大神への憎悪を募らせていき、フル版の狼欒大社ルートではついに自分から「伊坂那美」の座を奪った大社世界の那美をも呪ってしまう…}} 記念祭第3部では母親役、成熟した女性役を多く務める。[[意地悪な母>Marchen]]、[[死に逝った母> Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]、[[精神崩壊した母> Lost(Sound Horizon)]]と様々な母親像を演じ分けて見せた。 ・天野宮比(アプリ版:天&bold(){之}宮比、演:石田彩夏) 金髪ギャルの女子高生。幼馴染への恋心を自覚した勢いで参詣する。 ギャルらしい言葉がとにかく飛び出すが、言い回しはSNSで流行っている言葉遣いのそれそのもの。名前の由来は神社に祀られる神の一つ「宮比神」と同一視されることが多い[[アメノウズメ>アメノウズメ(日本神話)]]が有力視されている。 絵馬を見るに犬彦と同じ街に住んでいるようで、フル版で彼は3歳上の幼馴染と判明したが、似た様な制服を着ている姫子との接点があるかは今の所不明。 記念祭第3部ではジャンピング正座からのギャル語でBaroqueを披露、生と死を別つ境界の古井戸もギャルのバイブスで大胆アレンジ。魔法使いサラバントではバイクにタンデムするギャル魔神と化し、緋色の風車ではクールにかっこいい歌唱を見せつけた。 ぴえんこえてぱおん。 ・猿田犬彦(アプリ版:猿田&bold(){戌}彦、演:廣瀬真平) 赤毛のツーブロ男子高校生。愛猫の治療のために単車でひとっ飛び参詣する。 名の由来は分かりやすく[[猿田彦命]]で、「犬」なのに「猫」を可愛がるのは、リアルで京都の猿田彦神社に「狛猫」があるからではないかと言われている。 ヤンキーとかおじさんとか言われがちだが、サンホラでは久しぶりの新規男性メインボーカルとなった、すごいイケメン。 ただし記念祭第3部では男性ボーカルが希少なサンホラのせいで女声を任されることが多かった。違和感なく溶け込む彼のコーラスは一聴の価値あり。 また複数の歌い手が披露してきた『[[Mother>ヴァニシング・スターライト]]』を神社関係者押しのけて歌ったり、[[別な作者の犬彦の歌>リヴァイアサン 終末を告げし獣]]をカバーしたり、『[[光と闇の童話>イドへ至る森へ至るイド]]』を愛猫に歌い聞かせたりしたが、こちらは犬彦らしい暴れっぷり。 ちなみに演者はミュージカル版『ライオン・キング』や『[[3年B組金八先生>3年B組金八先生(ドラマ)]]』第8シリーズ出演で知られており、パフォーマンスグループ『DIAMOND &bold(){DOGS}』にも所属している。 …そしてフル版では宮比・八石許理と2人の幼馴染を持ち、宮比から「猿彦」と呼ばれていると判明。2人との関係性の行く末は…。 ・八石許理(演:大原よしの) 「夜を駈ける二人」前半の歌い手となる少女で、&bold(){秋津国と[[ブリタニア連合王国>Chronicle 2nd(Sound Horizon)]]のハーフ}。フル版予告イラストに映る「宮比と同じ制服の茶髪ショート少女」が彼女。 名前が出る前の『恋は果てまで止まらない』で宮比から「こり」と呼ばれていたため初期から名前設定はあったと思われる&s(){が、同時に「ありか(あみか)」とも聞こえなくもないフレーズもあったためリスナーが混乱していた。} ・諏訪 ルアン 建(演:佐藤真大) 犬彦が荒れた生活をしていた時出会ったドレッドヘアの男性。 本人曰く「血統書付きのクズ」で断片的な描写から推測するとかなりの素行不良だが、はぐれ者としての誇りや犬彦への情はある模様。 またその声から、「未来の主人公達へ」に登場するラッパーも彼説が有力視されている。 名前の由来は「諏訪大社」に祀られる「[[建御名方]]」だろうか。 ・姫子の父(声:[[大塚明夫]]) 佐久夜姫子の父親で、一部「参詣せり」曲と「ある父親の記憶」で登場。名前はコンサート版や一部「記憶」記述から(サクヤヒメとイワナガヒメの父「大山津見」由来の)「大山(たいざん)」説が有力視されている。 彼が患った事から「狼欒神社」を巡る物語は始まっており、一部「参詣せり」曲では無事治り娘を見守っている。 なお石長姫子の世界では姫子の父は他界しているため未登場。 ・須久奈鷹彦(声:[[森久保祥太郎]]) 犬彦が駆け込んだ「須久奈キャットクリニック」の院長で、小柄で童顔な青い手術着の青年。ちなみに初出は記念祭のプレミアム配信版前説と配信チケット早期購入音声特典。 猫が大好きだが、彼の「記憶」ではそれにまつわる切ない理由が語られており、実は須久奈月人の親戚でもある。名前の由来はスクナビコナか。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){余談だが同じ先行登場組の天照美禍と違って音声特典版とフル版で声優が異なっており、一部では大人の事情が囁かれている。}} ・宗像狭依(声:黒沢ともよ) 宮比・許理と共にアイドル&s(){(恐らく規模的にリアルで言う「地下アイドル」)}トリオ「SAKURA✿HIME」を組んでいるツーサイドアップの黒髪少女。 アイドルとして成り上がる事に全力を注いでおり、そのせいかルートによっては&bold(){他2人を蹴落とそうとする可能性}も暗喩されている。 その名字と「告白」内での家族話から、由来は日本神話に登場する「宗像三女神」の一柱「狭依毘売」と思われる。 ●&bold(){狼欒大社関係の人々} ・能楽関係者 神社関係者そっくりの狼欒大社にいる仮面男。名前は参拝に来た石長姫子から命名されたもの。 声も姿も神社関係者とうり二つだが、どこか違う…かも知れない。 ・石長姫子(演:井坂泉月) 『私の見つけた《地平線》』の歌い手。名前判明前からも曲中の台詞等から女神「イワナガヒメ」モチーフの「イワナガちゃん」なんてファンから通称されていた。 歌声は姫子似だがシルエットは異なり、フル版予告イラストでも姫子登場後にその対となる様に彼女らしき姫子と同じ制服の黒いストレートロングヘアで眼に前髪が影を落とした顔の少女が登場。 『私の見つけた《地平線》』では&bold(){容姿への劣等感を中心に}内面に影を見せているが、いつもはそれを胸一つに秘めノリ良く明るく振舞っており、大社を「&bold(){ゲーミング神社}」呼びする等ゲーム関連にも詳しい模様。 &bold(){父を生き返らせるため}能楽関係者にも感嘆される程の完璧な作法で参拝し、狼欒大社の巫女として奮闘する事に。 ・伊坂那美(演:灰野優子) 神社世界の「伊咲那美」そっくりだが、衣装・性格ともにもう一人の那美とは違い明るい基調で、安産祈願のため「陽葦白銀神社」に参拝した女性音楽教師。 「伊咲那美」と違いどのルートでも無事産んで子育てが出来るのは確定しているが、その前向きさを試すかのように試練が待ち構えている。 ・天野御影(演:木内栞) ポニーテールで活発な&s(){対戦相手をフルボッコしたくなるくらい}負けず嫌いアスリート女性。宮比と同じ苗字だが、その関係性は今の所不明((天野力の「記憶」で「天野」の名字はこの世界ではかなり多い氏族と判明しているため偶然の一致かも知れないが、同時にその「記憶」の中ではどこか宮比と御影を思わせる親戚の事も語られている。))。 『身を焦がす不屈の挑戦者』では病で目の光りを喪う事が明かされており、そのためかイラストでは目を閉じている。 名前の由来は一部で鍛冶神「天目一箇神」と同一視される事もある「天之御影命」だろうか。 またフル版とパンフレットのスペシャルサンクスから、その競技スタイルと失明理由のモデルは2021年東京パラリンピックの走り高跳び選手「高田千明」氏が有力視されている。 ・天野石窓(演:市川裕之) 御影の親戚で、ひょんなことから彼女のコーチになった男性。イラストでは御影の傍に立ち、共に神社にも参拝している。 名前の読みは不明だが、親しくなった御影からは「石窓(まど)ちゃん」と呼ばれている。なお二人の名前を合わせると「&bold(){御影石}」になるが…。 名前の由来は「天孫降臨」の逸話にてちょっとだけ登場し、その後御所の四方の門にも祀られていたという「櫛石窓神(豊石窓神、天石門別神)」が有力視されている。 ・久延鳶彦(声:飛田展男) 『太陽を盗んだ女』で御影達の取材に来、『身を焦がす不屈の挑戦者』でも彼女の記事を書いているアフロヘアーのジャーナリスト。 由来は漢字から[[久延毘古>久延毘古(日本神話)]]だろうか。 ・八島知美(演:ピコ) 長い黒髪に男女どちらとも取れるような衣装と容貌をした、一人称「私」な中性的な青年。&s(){なお演者的に肉体的性別自体は男性と思われ、キャスト公開時真っ先に八島=ピコはファン内でほぼ確定していた} 2つの災害で家族が全滅した過去を持ち、それゆえに災害対策へと進路を取るが…。 ちなみに名前の読みは、「あきはる」説が有力視されている(『未来の主人公達へ』より)。研究室では「やっしー」という愛称で呼ばれている。 名前の由来は『日本書紀』等で国産み神話時初期に生まれた8つの島…そして日本を示す「八島」。あるいはスサノオとクシナダヒメの子「八島士奴美神」(サクヤヒメ・イワナガヒメと同じ父を持つ女神木花知流比売を娶ったとされる)だろうか。 ・熊野久須火(演:市川裕之) 八島が進学した大学の教授。ルートによって専門は異なるが、教え子である八島を支えている。 ・やっちー(?)(演:大原よしの) 『神と私の生きる道』において、合研呑みで八島の隣にたまたま座った後輩。本名、および正式な愛称は不明。八石許理と同一人物とする説がある。 ・天野力(声:伊東健人) 「恋は岩をも動かして」で姫子の前に現れ、「想い人が同じ」な共通点から彼女と友達になったオネエ系の先輩。見た目はブレザーの好青年。 ●&bold(){その他の登場人物} 左右どちらのルートでも存在が示される人々。 ・少年(演:水野雅和) ジャケット左上にひっそりといるバットを持った紫の帽子少年。ちなみに帽子には彼の方にある神社の灯篭と同じ三日月の印が記されている。 「生きているのはボクだけなんだろ?」の歌い手で、ライブでもやる気のない態度が見られるが、趣味?は猫をーー 千秋楽では猫が出てきそうな場所に現れては、猫を殺して行った。 ちなみに彼の曲のみ他のキャラには存在する「歌うキャラのシルエット」が存在しないが…? ・???(演:山川達平) フル版イラストで少年と月人の間に立つにカメラらしきものを持った学生服の眼鏡少年。『生と死の遊戯盤』で歌い手を担当。 ・須久奈月人(演:ハセガワダイスケ) 「生きているのはボクだけなんだろ?」で少年と一緒に歌っている声…が記念祭千秋楽で謎のスーツの男として先行参戦。正気を疑うような言動と笑顔でインパクトを与えた。 少年との関係性は今の所不明で、記念祭の「プレミアム配信」版での主宰[[Revo]]の最後の挨拶から一時期は少年の「父親」または「兄」説もあったが、 フル版では「少年と眼鏡少年の未来」的な描写が有力となっている。またプレミアム配信版4公演目の前説も担当した。 唯一第3部で乱入した曲は「食物の連なる世界」。スーツ繋がりで記念祭2公演目で犬彦が演じていた姫子の旦那役を務め、彼女の笑顔を大切にする立派な夫を演じ&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){られるわけがない。最初から生まれてこなければ…}} 中の人はアニメジョジョ4・5部のボーカルで有名。 2022年11月に公開されたフル版の予告イラストで初めてはっきりと(顔はぼやけているが)姿が描かれており、プロローグ版と同じポーズをとる少年の隣に立っている。 そしてついに名前が判明したフル版では、&bold(){2人の姫子の小学校時代の担任}と判明。特に佐久夜姫子の世界では&bold(){自分と彼女を「無恋愛者」仲間と断じつつも彼女に執着している}が、一部「参詣せり」曲ではそのせいで心を揺らされる事に…。 一方で親戚な鷹彦の「記憶」では&bold(){かなり悲惨な幼少期を過ごした事が語られており}(今の名字もそのせいで母の旧姓から取ったものであり、かつての苗字は「さかばやし(酒林)」((漢字表記は公式ファンクラブ会報「Salon de horizon」内の記述より。なお鹿島の名前の漢字表記もファンクラブ限定で公開されたインタビューで判明。)))、恐らくはそのせいで性格が歪んでしまった…のかも知れない。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){一部描写ではある種のメタ視点をも取得している事や、伊坂那美以外の参拝者達の死亡ルートに関わっている可能性が暗喩されている。}} ちなみに少年と月人には&bold(){死亡ルートが存在しないため}、担当曲の題名は笑えない別な意味をも孕んでいるかも知れない…。 ・那岐(演:清水大心) 左右どちらのルートでも「『那美』の内縁の夫」であるジャージ姿の男性。名前はフル版からで、フル版の「伊坂那美」の世界では体育教師。 &bold(){那美の事を愛している}し彼女の出産も応援するが…。 ・天照美禍(声:[[悠木碧]]) 「神と私の生きる道」で名前と顔が出て来た古風なセーラー服少女で、&bold(){「ある神社」をパズらせている霊感JKインフルエンサー}。フル版予告イラストではバット少年達と対を為すように右端に立っている。 初出は記念祭のプレミアム配信版前説と配信チケット早期購入音声特典で(その時は漢字表記不明)、その声から姫子の死亡ルートに登場する「霊感少女」説が有力視されている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちなみに彼女もまた霊感ゆえかメタ視点を有しており、フル版の死亡ルートではエンドで被害者達に助言。また彼女の「告白」は音声特典・プレミアム配信前説の後に起こった話である事が暗示されている。}} なおその名自体は偽名らしいが、由来は名前の響きから[[天照大御神]]か「八十禍津日神」、または「みか」繋がりで[[天津甕星]]のどれかだろうか?。 ・織部深枝恵(声:深見梨加) 姫子の母方の祖母で、一部「参詣せり」曲のみ登場。イラストでは姫子の父と対を為すように立っている。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){名前の読みが意味深だが、多分あまり深読みはしない方がいい…かも知れない。}} 各種描写からするとどちらの姫子の世界でも彼女の祖母の様で、彼女の「記憶」(説明は右ルート寄り)では生家が仏教系とされている。 ・鹿屋野 織部深枝恵の娘でもある姫子の母。作中では既に故人となっている。名前の由来はサクヤヒメ・イワナガヒメの母「鹿屋野比売」。 ただ明言はされず内容的にも本編の過去と言うには不可思議な面があるが、「記憶」関連曲の中にある「ある母親の記憶」の語り手(声:[[茅野愛依]])が生前の彼女と思われ、 特装版イラストでは彼女と思われる「黒髪の巫女」が&bold(){上空に映っている}。 また「ある母親の記憶」内の設定から、一部では記念祭配信のプレミアム前説と音声特典に登場した「神社関係者関係者」なる謎の少女との関係性も指摘されている。 ・杵瀬命(声:[[梶裕貴]]) フル版イラストで二人の姫子の間に立つ白い軍服姿の青年。 舞台となる「秋津皇国」の皇族の妾腹の皇子という背景を持ち、友人の鹿島と共に「高天院学院」に通っている。 左右どちらの世界でも姫子とは子供時代接点があり、それゆえに一部「参詣せり」曲では思わぬ関係性が生まれることに…&s(){月人とバトルになりそうだが} 名前の由来はサクヤヒメの伴侶にしてイワナガヒメを送り返した「瓊瓊杵(ニニギ)尊」説が有力視されている。 ・鹿島健(たける)(声:[[岡本信彦]]) 杵瀬命の親友で、フル版イラストで伊咲那岐の後ろに立つ学ラン黒髪青年。「恋では花を散らせない」にて佐久夜姫子に告白し、返事を聞かないまま逃げる。自宅が炎上した後は佐久夜家に居候する。なお本編内では学ランで登場することはなく、「月が廻る夜」にて杵瀬命と同じ白い軍服を着ている。 ・わ(声:[[沢城みゆき]])/をん(声:悠木碧) &bold(){神社の狛狼が擬人化した犬耳幼げ神職風子供}。名前は公式グッズのぬいぐるみからで、紫ケモ耳が「わ」、青ケモ耳が「をん」(なお性別は不詳)。 各曲の選択後に一言感想を述べており、「紫青の参道」では神社関係者/能楽関係者に合わせて2人で歌い踊っている。 ◆ライブ版 コロナ禍真っ只中の2021年1月から3月にかけて6回行われた&bold(){『Sound Horizon Around 15周年記念祭}』の第1部として、アルバム1周分が披露された。 本編と同様に多数決の選択式で楽曲が分岐したり(但し多数決に直接参加出来るのはプレミアムシート購入者のみ)セリフが日替わりで変更されたりしていた。 また、千秋楽では少年ルートが解禁されてしまった。 時勢の関係で初めてアーカイブの配信も行われたが、現地再現向けのプレミアム配信では新規の日替わりセリフや前説が配信されたり、突如少年ルートが乱入したりとまた別物のライブと化していたという…。 一方で、従前のソフトのようにMCがカットされた一般配信もあり、こちらは上演当時の内容をそのまま見られると好評だった&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){はずだったのに千秋楽では少年ルートと少女ルートが同時再生された。}} また、記念祭と銘打っていただけあってサンホラファンのおじさん音楽ライター3人&footnote(ちなみに2014年の『Sound Horizon メジャーデビュー10周年ファンクラブ祝賀祭』にも登場している。)が語り倒す動画の派生『サンホララボ出張版』を第2部、ライブに登場した人々が過去のサンホラ曲をカバーする『Re:Vival Cover Live with A15周年記念祭Members』を第3部に行っていた。 特に話題となったのが第3部。ただのカバーではなく、キャラクターに合わせたアレンジがされたり、ちょっとした改竄要素が取り入れられたりしており、同じ曲でも2回目は別演出になることも。 また、後半3公演にて&bold(){一部既存曲にも選択分岐が導入され}、千秋楽版では少年ルートの2人が改竄に入ったことで解釈が完全に変わってしまうことも…。 ちなみに配信チケットの早期購入特典として「神社関係者のとある日の職務(仮)」なる、プレミアム配信版前説と連動した音声特典が存在(音声特典自体は一般でも視聴可能)。 …だがその内実は&bold(){神社関係者によりプレミアム配信版前説に呼ばれた一般人の、仮面神職を間近で見た際のリアクションを体感するものであり}、しかも中には&bold(){BDで存在暗示もされない新キャラ}もいた。 #openclose(show=以下、プレミアム配信版前説と音声特典のネタバレに付き注意。){ ・1公演目:犬彦が愛猫を助けるために駆け込んだ「須久奈キャットクリニック」の猫フェチ院長「須久奈鷹彦」(名前は前説より、漢字表記はフル版で判明)。 ・2公演目:狼欒神社のある街に住む幼馴染持ちの霊感少女「あまてる みか(天照美禍)」(CV:[[悠木碧]]、名前は前説より、漢字表記はフル版で判明したが本名ではないらしい)) ・3公演目:宮比が行ったことのある複合商業施設「LEON MALL」関係者(従業員)の男性。 ・4公演目:「生きているのはボクだけなんだろ?」のスーツ姿の男性(CV:ハセガワダイスケ)。 ・5公演目:「陽葦火山神社」近所に住む「神社関係者関係者」な少女。 ・千秋楽:『[[ヴァニシング・スターライト]]』の主人公ノエルのマネージャーで、『Nein』に声付きで登場した眼鏡青年「市蔵」。(CV:[[梶裕貴]]、彼の音声特典のみRevoとの電話会話) ちなみに音声特典のゲストキャストは未公開だが、ファン内ではBDとの比較でほぼ確定出来た2公演・4公演目の他、「LEON MALL」関係者のCVは[[飛田展男]]・「神社関係者関係者」の声は[[茅野愛衣]]説が有力視されており、 後にフル版出演者が発表された際、飛田・茅野・梶の音声参加も決定している(但し音声特典と同じキャラを演じるかは不明)。 &s(){そしてフル版発売後、「「LEON MALL」関係者」とは何だったのか」という解明されない謎が残った(「神社関係者関係者」はそれらしき人物が暗示されている)} } そしてフル版発売に伴い、2023年4月〜6月(通常公演16回、追加公演2回の計18回公演)での第二のストーリーコンサート『&bold(){『絵馬に願ひを!』大神再臨祭}』開催が決まったが、 先述した発売延期に伴い&bold(){BD発売前の曲とギミック内容先行発表}と言う想定外のライブになってしまい、今後のための最低限の予習として公式側からフル版一部曲と選択内容の先行公開が行われ、同時に&bold(){作品内で提示されるセンシティブ要素の概要発表}もあった。 またチケット購入者への特典として記念祭第3部内の「&bold(){フル版コンサートの参加回に関わる曲}」の期間限定配信コード配布も予告されており、 一見ネタのように見えた第三部は、「&bold(){登場キャラクターのフル版展開の予告なのでは}」なんて仮説も浮上している。 『大神再臨祭』は左右ルートそれぞれ一周と「参詣せり」で構成されており、フル版要素である「周回による隠し要素の解放」部分も導入。 なのでうまくいけば隠し要素が解放されたかも知れない最後の公演には意味深なサブタイトルが付加されていたが、結局コンサート版で隠し要素解放に至る事はなかった…。 但し尺の都合から記念祭とは違いアンコール曲は「即ち…光をも逃さぬ暗黒の超重力」のみとなり、諸事情から&bold(){ソフト化は行われない}とも最後の公演でアナウンスされた。 そのため映像の代わりに、2024年1月末からの期間限定予約で受注生産による写真集発売が決定している。 ◆余談 BDでは冒頭から選択が始まっており、本編開始とは違うルートを選ぶと&bold(){速攻でスタッフロールに突入しタイトル画面へと戻ってしまう}。 記念祭では5公演目で実際に開始即終了ルートに突入してしまい、神社関係者が慌てて再選択へと戻してことなきを得たそうだが、 プレミアム配信版でその選択を選んでも神社関係者映像が入る事なく即タイトル画面に戻り、一般配信版でもカットされたためそのシーンは幻のものとなった。 #region(ある可能性) 本編での選択肢はあくまで2択だが、BDではなぜか選択肢ではないはずの真中にある「狼欒神社の紋章」を押し、そこを&font(#ff0000,u){赤く光らせる事が出来る}。 だが『星の綺麗な晩秋の夜、境内にて――』で神社関係者は参拝時の禁則の一つとして「&bold(){参道の正中通るべからず}」とも呟いており(だが姫子はそれら作法に心急いていたせいで悉く背いてしまっている)、 千秋楽プレミアム配信版『ゆりかご』にて曲中選択が挿入された際、本来ルート・別解釈エンド(コンサート・通常配信版で選択されたルート)の他に&bold(){真中の第三の選択肢が登場}。 そしてそれが選ばれたことにより、&bold(){那美の死亡ルート映像が流され曲が中途で終了したという}。はたして真中を「選ぶ」意味とは…? なお「狼欒神社の紋章」自体は、アプリ版にて試聴済み映像のアーカイブス機能「&bold(){狼面の記憶}」へと繋がるもの、フル版で「参詣せり」ボタンに変更されたため、一応意味のある選択に。 …だがその「記憶」の中には&bold(){死亡ルートも最初から「空白の記憶」として示されており}、一方で「生きているのはボクだけなんだろ?」の記憶は実際に開放しない限り枠内に暗示されないが…。 #endregion the Nearer Futureが待てない狼欒神群の追記・修正をお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - bmb62n4gさん、流石に編集回数が多すぎます。編集頻度を減らすようお願いします。あまりに多すぎる場合は規制対象となる可能性があります。 -- 名無しさん (2023-04-12 11:03:16) - 生と死の遊戯"版"になっている正しくは生と死の遊戯"盤" -- 名無しさん (2023-07-08 19:10:00) #comment(striction) #areaedit(end) }

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