ブブゼラ(楽器)

登録日:2011/01/30 Sun 01:54:24
更新日:2025/08/12 Tue 00:24:37
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ブブゼラとは、南アフリカ共和国が誇る民族楽器もとい『超振動兵器』にして、2010年FIFAワールドカップで選手達が最も、開催委員会が二番目(一番は治安)に恐れたもの。

見た目を一言で言えば、細長いラッパ。運指だとかのための特別なレッスンは要らず、ただプープー吹けばよい。
成り立ちと意味は諸説あるが、角笛をもとにしたとか、「ブーブー鳴らす」という意味の現地語ではないかとされる。

そんな一見無害そのものな楽器の一体何がどう恐れられたのか?というと……。

  • 分類上、円錐管の金管楽器つまりラッパ。→うるさい
  • 非常にシンプルな構造で簡単。つまり沢山作られる→うるさい
  • プラスチック製で安価につくれる。原価ん十円とも。つまり沢山買われて使われる→うるさい
  • 管長は固定。音程は自然倍音列のみ。つまり単調で耳につく→うるさい
  • マウスピースのスロートはあまり絞られていない。ロングトーンには不利だが、音量は稼げる構造。すげぇうるさい



うるさい

とにかくうるさい

とんでもなくうるさい


サッカー選手はボールを受ける前に視野を広く持ち、プレッシャーに備えるのが望ましいが、時には周囲の確認ができない事がある。
そんな時には近くの仲間が声で伝える訳だが、ブブゼラの轟音がそれを掻き消してしまった。

どの程度の轟音かと言うと審判が鳴らすホイッスルが中継に入るように、音量を調節すると実況中継の声がブブゼラに負ける程。
至近距離では難聴を誘発する可能性がある。
挙げ句の果てに、無数のブブゼラの音がスタジアムと共鳴・共振するため文字通り「スタジアムが揺れる
大量のハエか蚊でも飛んでいるような感じの音である。

また現地人だけでなく、観戦に来た外国人も結構吹いていた。

ちなみに、ブブゼラの音の大きさは最大で約130デシベル
主審が吹くホイッスルは120デシベル(飛行機の離陸時も120デシベル)なので、選手達だけでなく試合を裁く審判にとっても大変なのだ。そりゃうるさいし、文句も言われるわけだ。

この影響で、耳栓は飛ぶように売れ、その他の各種スポーツイベントや音楽イベントでは使用禁止が相次ぐ事態となってしまった。仕方ないね。

もともとは金属製が主流だったが、今は中国製の安価なプラスチックが輸入されている。



日本でブブゼラを吹ける場面は恐らく祭り位。家の中や道端で吹こうものなら家族もしくはご近所さんに抹殺される。


追記・修ブブブーブォォオブオーブブ
    ブォ/ ̄\ーブーブーブブ
    ンー| ^o^ ∩=<] プォ
    ブォ\_/|| ブーブブー
    ォー _||_|| ブォーブブ
    ー |   _| ォーブーーブ
    ブ|| | ブォーブーブー

何?聞こえない

この項目が面白かったなら……\ブオオォ/

最終更新:2025年08月12日 00:24