アットウィキロゴ

グロテスク

登録日:2009/05/28 Thu 06:52:43
更新日:2026/04/06 Mon 12:50:44
所要時間:約 3 分で読めます





※この項目には、過激な表現が含まれています。閲覧は自己責任でお願いします。

また、項目内のキーワードでの検索結果によって使用した端末やあなたの精神に悪影響を及ぼしたとしても、
筆者・編集者およびアニヲタWiki(仮)は一切責任を負いません!


1. 美術

グロテスク英語:grotesque)とは、古代ローマを起源とする異様な人物や動植物などに曲線模様をあしらった美術様式である。

15世紀末、古代ローマの地下遺跡(ドムス・アウレア)が発掘された際、洞窟のような空間で発見された壁画に由来する。
この「洞窟(イタリア語で“grotta”)」で見つかった装飾が「グロテスク(grottesco)」と呼ばれ、ルネサンス期のラファエロらによって再解釈され、ヨーロッパ各地に広まった。

特徴としては、
  • 人物・動物・植物・器物の自由な合成
  • 対称性と反復をもつ構図
  • 空間を埋め尽くす細密な装飾
  • 現実には存在しない奇想的な世界の表現
などが挙げられ、語源こそ「洞窟」だが、造形そのものは洞窟風ではなく、洞窟で発見された古代壁画に由来する名称である。

また、同時代には庭園建築において人工洞窟「グロッタ(grotta)」が流行し、そこから派生して「ロカイユ(rocaille)」と呼ばれる別系統の装飾も発展した。
ロカイユはフランス語の roc(岩)に由来し、貝殻・岩・水流のような曲線を用いた軽やかな装飾で、ロココ様式の中心的モチーフとなる。
グロテスクが平面に奇想を描く装飾であるのに対し、ロカイユは空間を縁取り、洞窟的な内部をつくる装飾という違いがある。
両者は語源も造形も異なるが、いずれもルネサンス以降の「洞窟(グロッタ)」文化と深く関わりながら発展した点で共通し、ブラマンテ、ラファエロ、ヴァザーリらが両方の制作に関わったため、人工洞窟側もグロテスク芸術に影響されている。

ルネサンス期のグロテスクは「奇想・幻想」の象徴だったが、近代以降、「奇妙さ」が「不気味さ」へと意味の転移が起きたため、現代日本語では「気味が悪い」「残酷」などの意味が強調される。


2. 現代での用法

上記1.から転じて、奇怪・不気味・不快・残酷・異様な様を表す。
略称はグロ。精神的ブラクラとも。

見るに耐えないほど痛々しい、汚い、気味が悪い、残酷といった、生理的に恐怖や嫌悪感を催す描写と言えば大体合っている。

とりあえず無惨に傷付けられた人間や動物の遺体とか、クリーチャーの如き奇怪な風貌の虫やその大群とか聞いて背筋が凍るような人はまず検索してはいけない。
Google先生もその辺は全く容赦がないので要注意。



3. 楽曲

  • 漫画「デトロイト・メタル・シティ」に出てくるDMCのシングル2作目。

グロテスクの言葉の後に熟語をつけるフレーズが特徴的。
この熟語には決まりがないらしく、ボーカルであるクラウザーさんの気まぐれでパターンが変わる。

  • 平井堅の通算36枚目のシングル「グロテスク feat. 安室奈美恵」

人の表と裏の顔などの醜さを歌った曲。MVに気味の悪さはなく、白と黒を基調に法廷をイメージしたクールなものになっている。




追記・修正はグロ耐性を付けてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年04月06日 12:50