五百ウォン硬貨

登録日:2011/06/19 Sun 23:36:51
更新日:2024/12/22 Sun 22:22:38
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……お?

何? 私まだなんにもしてないよ?
まだ、なーんにも、ね。本当さ。キシシシッ。

私? えっとね、私は五百ウォン硬貨だぜい? コンガンハセヨー。


キシシ、なぁに?
あ、ひょっとしてステレオタイプってヤツ?まったく……決めつけはよくないねー。


それなら私にも考えがあるぜい。いいかい? キミに、今から私の事を説明してあげようじゃないか!
私の人格を判断するのは、それからでもいーんじゃない?
なに、ここで逢ったのも何かの縁だよ。キシシシッ。






五百ウォン硬貨は韓国の貨幣のひとつ。

銅75%、ニッケル25%からなる白銅でできている。

直径26.5mm、重さ7.7g。

額面でない面には鶴がデザインされている。




……キシシ、気付いたかい?

ま、こればっかりは私が自分で言うのもなんだしね。面倒くさいことは嫌いだからさ、悪いけど自分でコレ読んでくれるかな?



この五百ウォン硬貨、以前の五百円硬貨に非常によく似ている。
今でこそ五百円硬貨はデザインから刷新したが、旧五百円硬貨と比べると、大きさはおろか材質までもが瓜二つなのだ。

この事から、硬貨偽造などの犯罪に使われるのではないかと危惧されていたが……案の定、日本各地で五百ウォン硬貨を用いた硬貨偽造が実際に発生してしまったのである。


五百ウォン硬貨の、当時の五百円硬貨との違いは重さだけだった。

そこで、硬貨偽造の犯人達が思いついたのは五百ウォン硬貨にプスリと穴を穿ち、重さを同じにする事だったのだ。


これで、自販機は五百ウォン硬貨を違うお金とは知らずに五百円硬貨として読み取ってしまう。
五百ウォンは日本円に換算すると約五十円、約10分の1ほどの価値であるため、そのままお釣りを出させたり、返却させたりすればぼろ儲けできていたというカラクリである。


これを受け、日本がとった対策が五百円硬貨のマイナーチェンジなのだ。
原料を若干変え、細部の変更やさらには自販機にも改良を加え本物の五百円硬貨しか読み取れないようにしたのである。

自販機の改良には一台数万の費用がかかったと言われるが、被害額やその後の影響を考えれば当然の措置と言えよう。



……キシシ、そういう事。

それにちょっとした補足だけどね…?私が生まれたのは1982年なんだけど、
なんでも話によると私のデザインが日本の五百円硬貨に似ているのは、政府の指示でわざとそうデザインされたから…なーんて噂もあるんだよね。
っていっても、その日本の五百円硬貨が生まれたのは同じ1982年のそれも2ヶ月違い。
仮にも国のお金を狙って真似する暇なんて多分ないだろうけど。
しょせん噂は噂ってことかね。キミも悪い噂には気をつけなよ。
キシシシッ。

ま、私もまさか五百円があれだけイメチェンしてたなんて意外だったけどねー。
今じゃ間違えろっていう方が無理だね。キシシシッ。



え? なに、キミ。私の事を軽蔑したりしないワケ?
アタシの価値なんて五百円玉の10分の1ヨ?

可哀相……って?

キシシ、キミ不思議な事言うね。まぁ……ありがと、ちーっと今のは嬉しかったよ?

そうだなあ、欲を言えば私の項目の追記・修正も一つ頼んじゃおうかい?キシシ、ありがと。
キミいい人みたいだからもっかい言っとくけど、アタシを見間違える位なら早めに両替しとくんだね。勿論、五十円玉にだヨ?
キシシ、あのボクっ子になれるならアタシも案外捨てたもんじゃないかもね〜。

サランヘヨ……なーんてね?

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最終更新:2024年12月22日 22:22