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七対子(麻雀)

登録日:2011/08/04 Thu 15:14:22
更新日:2026/07/21 Tue 12:53:59
所要時間:約 5 分で読めます




いくらなんでも、そりゃあねぇだろう

真っ直ぐ来いよ、つまらん

一発メンホン七対子ウラ2

親倍…トビだな、これで二百万近い負けだ

七対子とは麻雀における二飜役。読みはチートイツ。発祥はアメリカ麻雀である。
文字通り対子(同じ牌のペア)を七個作ることで成り立つ役で、ニコニコ、チートイ等と呼ばれる。
国士無双同様、四面子一雀頭の形を崩した役である。
本項目ではネット麻雀や雀荘で一般的な採用ルールと思われる「2翻だが確定で25符で計算する」役として点数の話をさせていただく(稀に「50符1翻」で計算するお店がある)。


メリットとして
  • 出易い牌(端牌、字牌=ヤオチュー牌)で待ちやすい。いわゆる引っ掛け待ちの河も容易に作れる
  • 他家立直時に安牌があった場合降り易い。また運よく安牌や通りそうな牌をツモり続けることが出来れば、聴牌を維持したまま立直に対してはオリることも簡単
  • 使用牌の制限が無い為ドラを絡め易い
  • 必然的にドラを必ず2枚使用出来る*1
  • 単騎待ちである為、先述した引っ掛けが出来ていない場合でも待ちは読まれ難い*2
  • クズ配牌からでも狙いやすい
  • 筋引っかけ立直が楽に可能
  • 以上のことから、プレイングスキルに関係なく安定して作りやすい役である
等。

特にクズ配牌からでも狙いやすい事については、半ばジョークだが「最悪の配牌でもそこから6枚集めれば七対子のテンパイになるので、麻雀において配牌のせいにするのは間違い」という言説が存在する。


リーヅモチートイで6400、更にドラがあれば確実に跳満、さらにさらに裏ドラが乗れば倍満まで狙えるという、難易度の割に爆発力があり夢のある役なのだ。


デメリットとしては
  • テンパイしにくい
チートイ最大の弱点と言える。
チートイはその性質上手が進むにつれ7→5→3と有効牌の数が減っていく。イーシャンテンからテンパイまでは単純に3/34の確率なので、平均で11巡以上かかる計算となる。
そのあまりのテンパイしにくさは俗にシャンテン地獄と呼ばれる。
このため、手によっては鳴きで対々和に向かう方が有利な場面もある。基本的には暗刻がない七対子のイーシャンテン(ポンするとリャンシャンテンに逆戻りする)や、ポンし辛い3~7の牌の対子が多い場合は七対子が有利。逆に暗刻があり、まだ2枚切れの対子がない場合はポンして対々和に行く方が有利な場面が多い。

  • 待ちが少ない
やっとの思いでテンパイしてもその性質上待ち牌は最高で3枚である。
しかし待ち牌を場に安い(河に多く出ている色の)牌や、ヤオチュウ牌にしやすいためイメージするほどアガりにくいものでもない。

  • 狙いが読まれやすい
チートイはヤオチュウ牌で待とうとする場合が多いため、河に中張牌(2〜8の牌)が並びやすい。
また、その切り順も意識せずにいるとかなり目立ってしまう。
それによって相手に単騎で張っているかもというプレッシャーを与えることもあるが。

  • 持てる牌の種類が少ない
前述した通り、安牌を持っていた場合は二巡は安全であるし、字牌を使用している場合安牌代わりにも出来る。
しかし七対子テンパイ時に相手から立直が入った場合、手牌は対子6種+孤立牌2種の8種類しかない為に安牌を持っていない可能性もある。自分で2枚使っている為に、他家が安牌を増やしてくれる確率も低い。
結果、降りる場合は筋追いしてしまう事も多く、ブチ当たる時もある。

チートイをテンパイした場合、例えば待ちが5であったならばよりよい待ちにするためダマにしておく場合もよくあるが、そういう時に限って良い牌を引いてこなかったり、逆にそのままツモったりする。前述の通り七対子は裏ドラのメリットが大きいため、多少難しい待ちでも生牌であれば手替わりを待たずにリーチしてしまうのも良い。
リーチ・ドラ・タンヤオ無しのツモは800-1600。点数は微妙だが、フリテンを経由して単騎を組み替えるのは難しいのでアガってしまった方が良い。
赤有りの場合、5単騎なら赤期待でリーチしてしまうのも手。


■待ち選択


待ちは必ず単騎になるため、待ち牌選択は自由自在。が、散々悩んだ挙句に捨てた方が先に出てしまうこともよくある。
また、あれこれと待ち牌を変えている内、いつの間にか河が対子だらけになってしまったという苦い経験は誰でも一回はあるだろう。

かなりの独断ではあるが、単騎の場合待ち牌は次のようにカテゴリ分けできる。

  • 3〜7の数牌
  • 2と8の数牌
  • 1と9の端牌
  • 0〜2枚切れの字牌

上がりやすさとしては基本的に
字牌>1、9>2、8>3〜7だが、ここに引っかけやドラ等も絡んでくる。
普通は字牌や端牌で待つのが上がりやすさの点で有利(他家が手に使いづらい牌で待つ、「単騎は西で待て」)なのだが、場合によっては引っかけ立直や中張牌ドラ単騎などで勝負にでるのもいいだろう。

また、生牌(場に一枚も切れてない牌)の字牌よりも、一枚切れの字牌のほうがリーチをしても警戒されづらく、また相手が対子以上で持っている確率や、重なりの期待や鳴きを警戒して絞る目的で単独で持っている確率も低いため山に残っている可能性が高く、いい待ちである場合が高い。
また、字牌よりも場に安い色の牌で待つほうが良い場合も。

字牌ドラ待ちで立直をかけるかというのは悩みどころ。出にくいからリーチをしてツモって跳満という考えを持つ人もいれば、ドラとはいえ字牌はやはり不要牌になりやすいため、警戒されないためにヤミテンにする人もいる。ここは好みの部分が大きい。


■対々和との両天秤


ポンして対々和に行きやすい材料としては以下が存在する。
  • 残っている対子にヤオチュウパイ、28牌などポンしやすいトイツが多い
  • 役牌がポンできる、またはポン出来そうな役牌対子が残っており、結果的に裏ドラがない七対子より高い(役トイトイは大抵の場合子5200、親7700以上、リーチ七対子は子3200、親4800)
  • 暗刻があり、ポンしてもイーシャンテン変わらず
  • ドラポンで他家を警戒させたい
  • 三色同刻や小三元・大三元などの刻子部分役が狙える

逆にポンせず七対子に行きやすい材料は以下が存在する。
  • 既に2枚切れで刻子にならない対子が存在する
  • 残っている対子に3~7の牌が多い
  • 暗刻がなく、ポンするとリャンシャンテンに落ちる
  • 役牌もドラもなく、対々和のみになってしまう

上記を総合的に考えて鳴くか鳴かないかを決めよう。勿論四暗刻を狙っても良い。
非常に癖の強い役のため、人によって好き嫌いがはっきりと別れる。プロ雀士の新津潔等は大嫌いと公言している。
しかし、その分使いこなせれば他人と差をつけ易い役でもある。


■関連役


七対子は本来は異なる牌7種類で対子を作るのだが、同じ牌4つを対子2つと見なすことで出来た七対子は「アメリカン七対子」と言われることがある。翻数は通常の七対子同様、2翻。
ローカル役で日本での採用度はあまり高くないが(採用している場合はどちらかと言えば「七対子は4枚使いも可」という表現が取られることが多め)、採用されていれば七対子の完成の難易度が下がり、さらに緑一色や清老頭はアメリカン七対子が認められている場合のみ七対子で和了る事ができる。
…とはいうものの、実は七対子自体が中国で最初に現代麻雀の基本ルールが形成された時ではなく、後にアメリカの卓で追加で考案された役とする説が主流。なので歴史的には七対子自体がアメリカン役*3

ちなみに関西の三麻ではむしろ4枚使いが採用されている方がメジャー。さらに4枚使い×2や×3でさらに点数が高くなるルールを採用している場合もある。

なお中国麻雀ではアメリカン七対子では七対子と四帰一(スークイイー:同じ牌4つを槓子として使わずに和了ることでつく役。)の複合役になる。


また、同種・同順の順子の組を2つ作る役である二盃口は(アメリカン七対子を含む)七対子の形と同じ形になるのだがこれは「順子4つ+雀頭1つ」とみなすのでこれは七対子とは複合しない。

二盃口は3翻(しかも平和と複合しやすい。)なので和了した場合こちらの役になる訳だが、「七対子を狙って実際に和了ったら二盃口だった。」という事もあれば「七対子狙いだったけど二盃口に乗り換えてより高い役を目指す。」という事もある。
麻雀は原則的に点数が高くなる方の役複合で計算するため、順子4つが必須である二盃口と文字通り対子が7つとして特殊な符計算を行う七対子は絶対に複合しない組み合わせのひとつである。


■余談


萬子の2〜8を全て用いて七対子を作ると“大数隣”。
筒子の2〜8を全て用いて七対子を作ると“大車輪”。
索子の2〜8を全て用いて七対子を作ると“大竹林”。

というローカル役満になる。
ただし役満とみなさない場合は最大でも門前の清一色、二盃口、断么九、平和の11翻で七対子にならなくなるため、立直・面前自摸やドラ2などもう一押しが必要*4
どちらかと言えば全部採用しているのよりも大車輪のみ役満としているネット麻雀が多く、例えば『麻雀格闘倶楽部』は後者のパターンをとっている*5

関西の三麻だと、2~8と筒子に限らず、清一色の七対子であれば大車輪として役満にしていることが多い。その場合、前述の通り4枚使いも可能であることが大半である。また、この大車輪を採用している場合は混一色の七対子は小車輪という6翻役となる場合が多い。

七対子形のローカル役満には他に、字牌七種全てを用いて作る“大七星”という物がある。
こちらはW役満である。
こちらは大七星を認めない場合でも字一色で文句なしの役満である。

理論上は、配牌時にどんなに揃ってない組み合わせでも七対子を目指せば、最大シャンテン数は6となる。ただし、ムダヅモなく七対子が揃う事など、まずありえないが。

対々和「鳴いて食って豪快に打ってこそ麻雀の真髄やろ!ハハハ!」
七対子「攻めもオリも選べる門前だって悪いもんじゃないさ…フフ…」


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最終更新:2026年07月21日 12:53

*1 赤ドラを採用している場合は七対子ドラ1は起こりうる

*2 しいて言えば「捨て牌が完全にバラバラ」「国士無双に使う牌も容赦なく切っている」場合は七対子の可能性が高い、とは言われているが、具体的な待ちの推理はどうしても河からの読みではなく完全な心理戦になりやすい

*3 同じ経緯で考案されたと考えられている役に緑一色がある。發を必須とするか索子だけの牌姿でも認めるかの違いもおそらくアメリカや米経由で伝わった日本で(最初の頃は)2通りの採用状況があったため

*4 数え役満を採用しているのを前提としている

*5 姉妹作『麻雀ファイトガール』は大車輪も不採用