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マジックコート/マジックミラー(ポケモン)

登録日:2025/10/30 Thu 18:55:15
更新日:2026/09/16 Wed 19:56:07
所要時間:約 15 分で読めます





状態異常に なる 技や
やどりぎのタネ などを だされたとき
相手に 跳ね返す。


相手に だされた 変化技を 受けずに
そのまま 返す ことが できる。



「マジックコート」『マジックミラー』は、『ポケットモンスター』シリーズに登場するおよび 特性 の一つ。


本項目では、これらによって発動する「マジックコート状態」についても説明する。




◆各データ


技名 マジックコート
タイプ エスパー
分類 変化技
威力
命中率 確定命中(第四世代以降)
PP 15
範囲 自分
接触 ×
優先度 +4
効果 そのターンに自分へ使われた変化技を相手に跳ね返す。
備考 第九世代以降は使用不可。

  • マジックミラー
効果: 戦闘中、常時「マジックコート状態」になる。



◆概要


前者は第三世代ポケットモンスター ルビー・サファイア』で初登場した技であり、
後者は第五世代ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場した特性。


「マジックコート」は上述の説明通り、相手が自分に向けて使用してきた変化技を無効化し、そのまま跳ね返してしまうというもの。
言うなれば物理攻撃技への「カウンター」、特殊攻撃技への「ミラーコート」、積み系の補助技への「よこどり」に対応した、妨害系の補助技への返し技。
優先度は+4と「まもる」並に高いので、あらゆる変化技を使用不可にしてしまう「ちょうはつ」を反射して逆に相手の行動を封じることができる。

ただし「まもる」と同じく使用したターンにしか効果がないため、相手が攻撃技を使ってきた場合は不発に終わってしまうが、逆に言えばターン終了時まで効果が継続するので、ダブルバトルで相手2匹が自分に向けて変化技を使ってきても、ちゃんと2匹分跳ね返す。
第4世代までは特性『プレッシャー』のポケモンに対して技を跳ね返した場合「マジックコート」のPPは2減っていたが、第五世代以降では1だけ減るようになった。

Zワザとして使用すると特防が2段階アップする。

第四世代以降は教え技としてエスパータイプ・フェアリータイプをはじめとする多くのポケモンが習得できたが、元より使用率がさほど高くない技だったこともあり、
第九世代『スカーレット・バイオレット』にて遂に技自体が廃止された

「よこどり*1」もそうなのだが、こまごまとした挙動が結構胡散臭いところがあること、変化技をつぶすなら「ちょうはつ」というもっと広範な技があること、
覚えてほしいポケモンに限って覚えないこと、技スペースを1つ割くには効果が局所的過ぎることから使いこなすのは大変難しいし使用率はものすごく低かったため、削除もやむなし。

第九世代時点では後述の『マジックミラー』でしかマジックコート状態になることができない。


『マジックミラー』はその特性版で、場に出ている間は常に「マジックコート」を発動している状態になる。

技を使わずいつでも反射できるので一見すると上位互換のように見えるが、『かたやぶり』や『きんしのちから』を持つ相手の変化技は貫通し、『かがくへんかガス』持ちが場にいれば効果がなくなるなど、特性ゆえに特性を貫通・無効化するポケモンの影響を強く受けてしまう
また、『マジックミラー』持ちおよび「マジックコート」を使用した相手にこちらが変化技を放った場合、跳ね返ってきた技の効果を再び跳ね返すことはできない(これは逆も同じ)。

この特性を得たことで、それまで不遇側・上位互換がいるという評価だったエーフィやネイティオは一躍個性派ポケモンの筆頭となった。
この2種類のポケモンは通常特性で『シンクロ』を持つのだが、「どくどく」「でんじは」などの変化技による状態異常に対して強く出られるという意味でほぼ上位互換と言って差し支えない。追加効果には無力だが耐久力自体がそこまで高くないし。

反射するのはあくまで「変化"技"限定」なので『いかく』などの特性や「攻撃技によって発生する追加効果」は反射できない点には注意。



◆『マジックミラー』を所有するポケモン


強力な特性ゆえか、第九世代現在に至るまで隠れ特性もしくはメガシンカ限定の特性となっており、通常特性で所有しているポケモンはいない。


隠れ特性

メガシンカ特性



◆「マジックコート状態」の詳細仕様


「マジックコート状態」は相手が使用してきた変化技を跳ね返すと度々記したが、厳密に言うと、

「相手の変化技を無力化した上で、その技を自分がそのまま相手に繰り出す」

という効果になっている。
そのため詳細な仕様や例外が存在する(これらはダブルバトルで実践した方がわかりやすい)。


① 相手のタイプや特性次第では技を跳ね返しても効果はない

たとえば、ほのおタイプの相手が放つ「おにび」やくさタイプの相手が放つ「キノコのほうし」を跳ね返しても、ほのおタイプは「やけど状態」を、くさタイプは「粉・胞子系の技」を無効化*2するタイプ特性を持つため、相手は「やけど」や「ねむり」にならない。

同じ理由で『クリアボディ』持つ相手が放つ「こわいかお」を反射しても相手の能力は下がらず、『マイペース』持ちの「いばる」の場合は、攻撃2段階上昇の効果を受けるだけで「こんらん状態」にならないので逆にピンチに陥ってしまう。


② 複数のポケモンを対象にした技を受けた場合、マジックコート状態のポケモンのみが技を跳ね返す

「マジックコート状態」はあくまで「自分のみ」を対象にしているので、ダブルでその状態ではない味方は、相手の「なきごえ」や「かいふくふうじ」といった相手全員が対象の技の影響を受けてしまう。

なお、「まきびし」や「ステルスロック」などの撒き技は例外で、味方1体が「マジックコート状態」であれば反射して相手の場にトラップが撒かれる。*3


③ 反射後の技の命中判定は「自身の命中率」と「相手の回避率」により決まる

実は「マジックコート状態」は命中率・回避率に大きく影響する
そのため、たとえ技を跳ね返したとしても、自分の命中率のランクが低いほど(相手の回避率のランクが高いほど)外れやすくなる。
ただし、反射前の「マジックコート状態」のポケモンに対して技の命中判定は行われないため「さいみんじゅつ」等の命中率の低い技でも必ず受ける。

また「マジックコート」で跳ね返した技が命中判定によって外れた場合、「マジックコート状態」のポケモンが持つ『からぶりほけん』が発動する。*4


④ 技を引き寄せる特性や技の効果は、「マジックコート」より優先される

『ひらいしん』『よびみず』を所有しているポケモンが対応する(でんきみず)タイプの変化技を受けたり、「このゆびとまれ」などによって発動する「ちゅうもくのまと状態」だと、たとえ「マジックコート状態」でも相手の変化技を反射せずに受ける。
ダブルバトルにて横にいる味方がこれらの特性や状態だと、自分が「マジックコート状態」でも味方側に技が引き寄せられるので跳ね返すことができない。

これは逆も同じで、ダブルで片方の相手が『ひらいしん』『よびみず』か「ちゅうもくのまと状態」だと、(対応するタイプの)技を跳ね返しても技を放った側ではなくそちら側に引き寄せられる。


⑤ 自分の特性・状態よりもマジックコートが優先され、技を跳ね返すことができる

『マジックミラー』の場合は特性に限れば考慮する必要はないが、「マジックコート」を使用した場合、特性と「マジックコート」を両立している状態になる。
この状況だと以下の特性や状態より「マジックコート」の効果が優先される。


逆に以下の特性と状態は「マジックコート」よりも優先され、これらで無効化される変化技は跳ね返せない。

  • じょおうのいげん』『サイコメイカー』等の先制技を無効化する(もしくはその状況を発動する)特性
  • 「ワイドガード」等の「まもる」系の効果がある技を使用した状態
  • 「ふんじん状態」*5


⑥ マジックコート状態のポケモンの特性は基本的に有効となるが、逆に元の技の使用者のタイプや特性は考慮されない

若干①と重複するが、反射した技の仕様によっては特性の効果が加わることがある。しかしそれ故の弊害もある。

うるおいボイス』のポケモンが跳ね返した技が音技だった場合、その技はみずタイプになる。同様に『すりぬけ』持ちなら「みがわり状態」を無視する。
ただし技を放った相手のタイプや特性は考慮されないため、『いたずらごころ』のポケモンがあくタイプのポケモンが放つ変化技を跳ね返した場合、反射した技は無効となってしまう。
同じく『うるおいボイス』持ちが音技を反射した際、技を放った相手が『ぼうおん』持ちなら効果はなく、『ちょすい』だと回復、『よびみず』だと特攻1段階上昇とともに無効化される。

なお、『かたやぶり』と『へんげんじざい/リベロ』は例外で、反射した技は相手の特性を無視できず、また跳ね返した技のタイプに変化しない。*6


⑦ 全ての変化技が跳ね返せる訳ではない

変化技によっては跳ね返せない技がある。




◆『マジックミラー』と類似する特性


  • ミラーアーマー
自分が 受けた 能力 ダウンの
効果 だけを 跳ね返す。

第八世代から登場した特性かつアーマーガアの隠れ特性*10であり専用特性。
自身に対するステータスランクを下げる効果を相手に跳ね返す。

簡潔に言うと「能力ランク限定の『クリアボディ』兼『マジックミラー』 」とでも言うべき効果を持っている。

しかも能力ランクを下げるものであれば、変化技だけでなく『いかく』などの特性の効果や攻撃技の追加効果も反射するが、「ひっくりかえす」「パワー/ガード/ハートスワップ」などで能力ランクを逆転されたり、既に低下しているステータスを押しつけられた時は発動しない。

ちなみに『マジックミラー』を持つポケモンが『ミラーアーマー』持ちからランクを下げる変化技を受けた場合、反射した効果はさらに『ミラーアーマー』で跳ね返される。
逆に『マジックミラー』のポケモンが『ミラーアーマー』持ちのランクを下げようとした場合、『ミラーアーマー』で反射された効果は跳ね返さずに受けてしまう。

  • おうごんのからだ
酸化せず 丈夫な 黄金の体は
相手からの 変化技を 受けない。

第九世代から登場した特性かつサーフゴーの専用特性。
他のポケモンから受ける変化技を無効化する。

「変化技を受けない」という点は同じだが、こちらは反射せずに終わる。
そのため『マジックミラー』の下位互換のように見えるが、「マジックコート状態」では跳ね返せない「トリック」や「スキルスワップ」、さらには「おきみやげ」「のろい」も無効化するなど適用範囲が異なっている。

欠点は「自分に向けられた変化技であれば、相手味方関係なく無効化する」こと。
なので「マジックコート状態」でも受けられる味方の「てだすけ」も受けつけないほか、撒き技も無効化しないなど、細かい点で「マジックコート状態」と違いがある。

ほぼ全ての変化技を無効化するので勘違いされがちだが、実は特性のコピーや上書きができる
そのため対面した相手が『トレース』を持っていると特性をコピーされ、『さまようたましい』を持つポケモンに直接攻撃をした時や『かたやぶり』持ちから特性を変える技を受けた際、『おうごんのからだ』は別の特性に変更される。



◆余談


  • 一見メリットしかない特性だが、「すてゼリフ」を使われた場合は別。
    『マジックミラー』は選択の余地なく変化技を跳ね返す(奪う)ため、「すてゼリフ」を使われると勝手に交代してしまう
    これを利用して対戦相手が『マジックミラー』相手に泥仕合を仕掛けてくる場合があるため、状況によっては自分の首がものすごく絞め上げられることにもなる。
    特にこの仕様を悪用されやすいのがダブルにおけるブリムオンで、キョダイダイマックス持ちかつ優秀なトリックルーム始動要員にも関わらず強制交代させられやすい。
    汎用サポーターかつ「すてゼリフ」の採用率が高いガオガエンの解禁後に評価を下げてしまう要因となった。

  • 「マジックコート」は登場当初、レベルアップで覚えるポケモンはブーピッグ系統のみで、タマゴわざで習得できるポケモンも、キリンリキカクレオン、アブソルと非常に数が限られていた*11。ブーピッグ系統には他にも「とびはねる」という専用技があったため、当時は影が非常に薄いものの覚える技が個性派のポケモンだった。

  • ちなみにこれらのポケモン、特にブーピッグを出すと間違いなく「マジックコート」を警戒される。いざ使ってみても一手無駄にすることの方が多かった模様。

  • いわゆる「読み」が必要になる技であり、かつてはソーナンスに覚えてほしいという意見も多かった。
    実際は「しんぴのまもり」「アンコール」を使った方が強い上に、その「しんぴのまもり」が切られることも多いので覚えたとしてもお察しだっただろうが、やはり読み勝って跳ね返した時の気持ちよさはなかなか味わえない。

  • そもそも『マジックミラー』とは、反射と透過の両方の特徴をもつのこと。詳細は鏡の項目にあるが、表が鏡で裏側がガラスのように見えるのにはちゃんとした理由がある。
    マジックミラーは和製英語であり、英語では「one‐way mirror」と呼ばれる。厳密には「magic mirror」という単語自体はあるが、これだと白雪姫に登場する魔法の鏡を指す。
    ちなみに特性の方の英語名は『Magic Bounce』と呼ばれる。

  • 『マジックミラー』の通称は「マジミラ」だが、ネットで調べる際に「マジミラ」のみで検索すると別の検索結果が出てくるため、きちんと「マジックミラー ポケモン」と入力することを推奨。

  • 第八世代のダイマックスしている時でも当然発動する。ダイマックス時は変化技は「ダイウォール」しか使えないが、これで跳ね返せば貴重な「ダイウォール」以外の変化技を使うダイマックスポケモンが見られる。





状態異常に なる 技や
やどりぎのタネ などを だされたとき
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最終更新:2026年09月16日 19:56

*1 こちらは第八世代時点で既に廃止。

*2 後者は第六世代『X・Y』からの為、『ブラック2・ホワイト2』までなら効果がある

*3 第5世代以降。第4世代以前では跳ね返せない

*4 「どくどく」を跳ね返す場合、「マジックコート状態」のポケモンがどくタイプか否かで、そのターンの技が必中するかが決まる

*5 ビビヨン専用技であり、ほのおタイプの技を使用すると失敗し、最大HPの1/4のダメージを受ける。この技も第八世代で廃止。

*6 「マジックコート」を使用して発動した場合は使用時にエスパータイプになるが後は同じ

*7 第八世代で廃止。

*8 第九世代で廃止。

*9 第九世代では習得者不在により使用不可。『Champions』では使用可。

*10 通常特性は『プレッシャー』と『きんちょうかん』。

*11 これらのポケモンのタマゴグループは全て「りくじょうグループ」である