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深海王(ワンパンマン)

登録日:2025/10/31 Fri 01:44:00
更新日:2026/08/03 Mon 14:10:00
所要時間:約 10 分で読めます







効いたわ...少しね





漫画『ワンパンマン』に登場した怪人
災害レベル:鬼



【概要】

原作では24撃目、リメイク版では第29話から登場。
海を住処とする海人(かいじん)*1の長で、本作を代表する怪人の一人である。

パンイチにド派手なマントと王冠、ついでにハートのニップレスを身に着けた筋肉モリモリな巨漢。正直だいぶやばい見た目だが、しっかり海の生命体らしく背中と顔には大きなヒレが生えている。総じて複数箇所に目を瞑れば割とオーソドックスな魚人のような外見である。

普段は海に生息している怪人であるため、地上に出ると乾燥して体がしぼんでしまう。しかししぼんだ状態でも身長4mの体格を誇り、巨大なビルを軽々と倒壊させる十分なパワーも備えている。
雨などで水分を補給すると本来の姿に戻り、体格が20mほどに膨れ上がって身体能力も格段に上昇する。スピードでは相当の自信家である音速のソニックに、素直に「速い」と言わしめたほど。

その特性上強力な熱を使う相手はやや相性が悪いようで、ジェノスと戦った際にはバーナー付きの拳でブン殴られたことで、雨で膨らんだ体が再びしぼんでしまっている様子が確認できる。

劇中ではS級を2人、A級を3人、B級を1人、C級を3人破り、武器を持っていなかったとはいえ音速のソニックをも撤退させた。
単独で出した被害人数としては作中でもトップクラスに食い込む実力者である。

一人称「私」でなぜか終始オカマ口調で話す。ガチガチの同性愛者で作中でもオカマと呼ばれることもあるぷりぷりプリズナーとは何かとよく比較されるが、あちらは口調や一人称などは男性寄りであるため、最近話題のジェンダー関連のアレコレでは割と遠い存在だったりする。
そんな類似性故かぷりぷりプリズナーにとっては因縁深い相手でもある。
もしくはマナコの例もあるので人間目線でそう見えないだけでガチで女性の可能性も無くもない

【戦闘能力】

外見はただのパワータイプの怪人だが、意外と多種多様な能力を持ち、初見殺し的な戦い方も可能。
総じて純粋なパワー・スピード・タフネスの高さ、そして搦め手の多さに優れる災害レベル以上の強敵と言える。

・パワー
しぼんだ状態でもS級ヒーローのぷりぷりプリズナーの必殺技を余裕を持って全て受けきったうえで正面から殴り勝てる。吸水した状態なら更に強くなると思われるが、当然ながらサイタマにはまるで通用しなかった。

・体内ウツボ
体内に飼っているウツボを口から伸ばして噛みつかせる奇襲攻撃。ソニックに対して使用したがギリギリで避けられ、直後に切断されてしまった。
彼曰く「噛んだら離さない」とのこと。

・溶解液
口から強酸の液体を吐き出す。
見た目は地味ながらかなりの威力を持ち、女の子をかばったジェノスに直撃させて一瞬で戦闘不能にした。こちらも奇襲性が高いが、本人曰く「ジェノスが女の子をかばわなかったら簡単にかわせた」とのこと。

・再生能力
ある程度の傷を短時間で再生する能力。顔に穴が開いたり形が歪んだりしてもすぐに治ってしまう。しかしゾンビマンなどに比べると流石に劣る。
劇中ではプリズナーやジェノスと激しく殴り合っても何事もなかったかのように再生しており、生命力の強さが伺える。普通に厄介な能力ではあるのだが、サイタマには当然のように貫通された。
とはいえ、この能力のおかげでドラマCD『マジCD2』でのシミュレーションでは、災害レベル竜の阿修羅カブトに粘り勝ちできる戦力のゾンビマンが再生力の有無で鬼の深海王には苦戦すると目されており、単純なフィジカルで決まらない能力の相性を感じさせる描写となっている。

・海人族(深海族)の手下
災害レベル:虎の海人族の軍勢。
作中では全部で11体登場し、単体で登場した災害レベル:狼の個体はサイタマに討伐され、残りの10体もA級ヒーローのスティンガーを相手に全滅した。
とはいえ勝利したスティンガーもボロボロになっていたため、噛ませ犬的な役割でありながらそれなりに善戦はした模様。
また、本編に登場した個体以外にも、村田版の番外編に登場したホホジロウやOVAに登場したオモウツボなど、生き残りが何体か残存している。そして特に何もできないまま一瞬で死んだ

【劇中での活躍】

手下の海人族を倒したスティンガーを瞬殺しながら登場。
その後A級ヒーローのイナズマックスを強襲し、またしても瞬殺。そして流れるようにS級ヒーローのぷりぷりプリズナーと交戦する。
プリズナーの予想外のパワーに驚きつつも、純粋な身体能力と戦闘力で圧倒してそのまま撃破。後のプリズナーの成長に繋がるアドバイスまで残す余裕ぶり。

プリズナーと一緒に脱獄してきた音速のソニックと交戦し、最初はそのスピードに翻弄されるものの、雨が降ってきたことで形勢逆転。身体能力が急激に上がったことで打つ手がなくなったソニックを撤退に追い込んだ。

その後避難用シェルターを強襲し、同地に避難していたA級ヒーローのスネック他4名を瞬殺したところでS級ヒーローのジェノスと交戦する。殴り合いでは互角だったが、声援を送った女の子を狙った溶解液がジェノスに直撃し、その一撃が決定打となって勝利。(それまでジェノスは片腕をもがれ、明確にダメージを受けている状態でも深海王と渡り合えていた為、このまま戦闘が続いていればジェノスに軍配が上がっていたかもしれない)
その後駆けつけて来た無免ライダーを弄んでいたところについにサイタマが登場。
「今までの雑魚とは違う」と分析するも、真の意味での実力差は理解できておらず、ワンパンで仕留められて敗北。人類に甚大な被害を出した怪人もついにここに倒れたのであった。

【余談】

アニメ版

1期全体に言えることだが、アニメ版のジェノスとの戦闘シーンの作画が非常に良く、かなり見応えのある仕上がりになっている。その後のサイタマとの決着を含めて評価が高いためオススメである。
また、アニオリでジェノスが「雷光眼」という新技を使い、深海王の目眩しをして優位に立つ立ち回りも追加されている。
こちらはONE氏が考案したものであり、後に原作でも逆輸入された。

大きな存在感

最終的にワンパンで敗れたものの、怪人としてはかなり優遇されており、深海王編が終わった後もちょこちょこと色々な場面で出演している。
ぷりぷりプリズナーは彼の「一発一発殺意をもって撃つ」とのアドバイスを素直に聞き入れて、深海王に受けたパンチの連打を自分の技として災害レベル:竜の怪人に善戦するまでに成長しており、イナズマックスも深海王を「自分が乗り越えるべき相手」と目標にして鍛錬に励み、新しい必殺技を習得している描写がある。意外と名コーチ?
シェルター内で深海王に敗れた一人であるB級ヒーローのジェットナイスガイも、この敗北を機に更に改造を施しヒーロー名をジェットナイスガイ・とし、その後の怪人協会編にて地上サポート班のメンバーとして活躍している。

その一方で、スネックの回想に登場した際には、理想のヒーロー像と生々しい現実のギャップを実感させる原因を作った相手として意識されていた他、C級のオールバックマンは深海王への敗北をきっかけとしてヒーロー業を引退している。
ヒーローへ与えた被害が尋常でないだけに、ワンパンマンの世界に相当なトラウマを植え付けていることが分かる。

無免ライダー

ジェノスが敗れ去った後、無免ライダーが絶望的な状況下でも諦めずに深海王に立ち向かっていくシーンはワンパンマン屈指の名シーンとして有名。
このシーンは作中でも強く意識されているようで、後に登場したB級ヒーローのマルイドヤンキーは、この段階では避難シェルター内の一般人として、深海王という強大な敵にも怯まず立ち向かう無免ライダーの背中に憧れたことでヒーローを志している。

ある程度の関わりがある無免ライダーやジェノスが倒されたこともあってか、「殴った相手のことは一々覚えていない」サイタマにも存在をしっかりと覚えられていた。実力面でガロウとの引き合いに出されて比較されるなど、ヒーローのあり方を始めとしてストーリーに大きく影響を与えた名怪人だと言えるだろう。

なお、この怪人を撃破した事で一時は民衆に英雄視されたサイタマだったが、シェルターに避難していた一般人の1人が「今まであっさり倒されたヒーロー達はこの先信用できない」などと発言。
サイタマは一芝居打って「他のヒーローが弱らせたから手柄を横取りできた」と悪者になりきり、自身の好感度と引き換えにジェノス達の名誉を守るのだった。

災害レベル?

深海王の災害レベル:鬼については、S級ヒーローを2人倒していることもあって「竜ではないか」と議論の種になることもある。
公式では常に災害レベル鬼扱いであり、ジェノスには怪人協会編で災害レベル鬼の例として挙げられている他、15巻番外編『災害レベル』でも災害レベル鬼扱い。
ジェノスならば水分を蒸発させられる相性もあるが、劇中でのジェノスは油断で片腕もがれながらも深海王と殴り合えており、ジェノスの大きな敗因は子供をかばったことであった。ドラマCD『マジCD2』では、災害レベル竜の阿修羅カブトにシミュレーションで勝てず悩んでいる頃のジェノスでも、深海王やモスキート娘は普通に撃破できるようになっている。

当時のぷりぷりプリズナーを撃破できるあたり、災害レベル鬼の中でもかなり強い方なのは間違いないが、災害レベル竜といえるのかは怪しいのだろうか。
天空王や災害レベル鬼の地底王とはどうやらライバル関係だったようで、天空王が言及している。






追記修正は雨に濡れてからお願いします。

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最終更新:2026年08月03日 14:10

*1 アニメでは「怪人族」と誤認されることを防ぐために「深海族」と変更された。