登録日:2010/10/04(月) 21:22:32
更新日:2025/09/15 Mon 11:11:50
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概要
ロック史上初にして最高の女性スターとして知られているボーカリスト
全身をふるわせ、体の底から振り絞るように歌うパワフルでハスキーな歌声は唯一無二。
その自らの魂を削るかのようなパフォーマンスで人々を圧倒したが、名盤と名高いアルバム『PEARL』のレコーディングが後少しで終わるというところで、1970年10月4日ヘロイン中毒で急死。享年27歳。
彼女のために書かれた曲『生きながらブルースに葬られ』は彼女に歌われることなくバンドサウンドだけがアルバムに収録されている。
最近ではSuperFlyのボーカル越智志帆などが彼女からの影響を公言している。
【生涯】
孤独な少女時代を送り、テキサスの保守的な空気に堪えられず高校卒業と同時に家出。
大学もしばらくしてやめニューヨークやロサンゼルスで歌い始める。
同時にドラッグにものめり込む。
1966年Big Brother & Holding Companyに加入。
1967年のモンタレーポップフェスティバルで一躍有名となる。尚このフェスティバルで彼女と同じくらい注目を浴びたのが
ジミ・ヘンドリックス。
同年大ヒットしたライブアルバム『Cheap Thrill』をリリースし、彼女の人気はさらに高まるが、68年にはバンドを脱退。ソロ活動を開始し、バックバンドとしてCosmic Blues Bandを結成する。69年には同バンドをバックに初のソロアルバムI Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!をリリース。
1970年には新たなバンド、Full Tilt Boogieを結成。彼女も納得出来る活動をしていた中、同年10月4日にハリウッドのホテルで死体が発見された。
71年、ジャニスの遺した録音を集めたアルバム、Pearlがリリースされた。収録曲はFull Tilt Boogieがライヴで演奏してきた楽曲群であり、基本的な録音は全て完了していたようだ。
彼女の理想のバンド活動も始まり、私生活では婚約するなど、孤独な人生を送ってきた彼女が初めて掴んだ幸せはあまりに短かった。
【代表曲】
- Summertime
- Piece of My Heart
- Ball and Chain
- Kozmic Blues
- Try
- Move Over
- Mercedes Benz
- Me and Bobbie McGee
余談
60年代末ごろから著名なアーティストが、相次いで27歳で亡くなったことから「27クラブ」という言葉が産まれたが、ジャニスもその「メンバー」として知られている。有名なところでは69年にブライアン・ジョーンズ(ローリング・ストーンズ)が、70年にジミ・ヘンドリクスとジャニスが相次いで亡くなり、翌71年にもドアーズのジム・モリソンが死去。また、90年代以降もカート・コバーンやエイミー・ワインハウスが27歳で亡くなったこともよく知られている。
ブルーズを歌いながら追記・修正お願いします。
最終更新:2025年09月15日 11:11