登録日:2013/07/11(木) 12:10:00
更新日:2026/07/01 Wed 10:49:34
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君は世界一じゃんけんが強くて、誰にも負けないんだから
騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood (通称騎士恋)は上遠野浩平の小説。
2009年発売。富士見書房の単行本レーベルで発売された。表紙イラストは椋本夏夜。
しずるさんシリーズの外伝であり、同シリーズ初の長編。
しずるさんとよーちゃんの出会いの事件として言及されていた「鬼面の騎士事件」を描いた物語である。
作者の上遠野浩平が「しずるさんたちの出番は終盤から」と2005年ごろから予告していた通り、
しずるさんとよーちゃんの出番は少なく、実質的には同じ世界観の
ブギーポップシリーズ関連した内容になっている。
時系列的には蒼衣が調理師学校を辞めたあとなので彼が初登場した『ロスト・メビウス』以降の物語。
ちなみに作中では、実在する小説『キャッチ=22』(ジョセフ・ヘラー)に関する言及と文章の引用があり、本作において「キャッチ」は「落とし穴」に擬えられている。
《
あらすじ》
葛城貴士は他人にはない特殊な能力を持っている。
世界一有名なバンドの歌になぞらえて『プリーズ・ブリード・ユー』と、
名付けたその能力は、人間の体内を流れる血流を読み、操る力。
貴士の幼馴染みであり最近売り出し中のタレント・七ノ輪ほのかが注目されるきっかけとなった、
『ジャンケン不敗伝説』も、彼が密かに能力をつかったからこそ実現できた伝説だった。
そのほかにもほのかの障害となるような人物を『プリーズ・ブリード・ユー』を使って密かに排除するなどの行動をしていた貴士。
しかし、その「ありえない出来事」はとある組織の調査対象となってしまう。
調査を依頼された巳鑑巳花車は早速ほのか本人に当たり、能力者ではないと判断。
周囲に能力者がいると推察して更なる調査を続ける。
一方貴士もその動きを察知し、対策を講じ始めた……。
《登場人物》
◎葛城
貴士 (かつらぎ たかし)
人間の体内の血流を読み、自在に操ることが出来る
MPLSプリーズ・ブリード・ユーを持つ少年。
幼馴染である七ノ輪ほのかを
じゃんけん不敗の女王に仕立て上げ、それをエサに自分のような能力者を狩るモノ達を釣り上げようとしている。
一方で、ほのかに不穏な行動をしそうなものをも能力を使って極秘に死に追いやっており、その「ほのか周辺の死の確率の偏り」が「能力者を狩るモノ」を呼ぶことになるが…。
◎七ノ輪ほのか
貴士の幼馴染にして売れっ子女性タレント。両親を殺された過去を持つ。
小学生の頃貴士に、
「無関係な大勢の人間が見守るところでじゃんけんで勝負すれば君は絶対に負けない」
と言われ、未だに一度もじゃんけんで負けたことがない。
強気な性格の女性。…だが、巳鑑巳が感じ、貴士が後半で彼女から対話を求められた際呟いた「彼女の在り方」は…。
◎仲條則武、相馬睦美、津川一樹、津川唯
一樹の妹の唯のみ高校生。他の3人はほのか、
貴士の高校時代の友人でありタレントとして活躍するほのかと未だに交友関係があり、ほのか・仲條・睦美・一樹・貴士の同級生活躍組で「GV」と呼ばれている。
終盤まで名前が出ないが唯の友人の1人としてよーちゃんが紛れている
◎巳鑑巳花車(みかがみ
きゃ
しゃ)
統和機構の下部調査組織である<オカリナ>の調査員である合成人間。
中学生か高校生の少年のような線の細い男。
七ノ輪ほのか周辺の不審死に疑問を持ちつつも、ほのかがMPLSでは無いことを感じ取る。
…そしてMPLS能力者をあぶり出す為に、ほのか周辺の死亡事件の噂を都市伝説風にネット上で広める事で、
「鬼面の騎士事件」の引き金を引き、ほのか主演のSP公開番組を決着の舞台としてセッティングするが…。
合成人間としての能力は特殊な音波の
指パッチンを鳴らすことで相手の精神や神経に作用を与える<モビール・ムーバブル>。
◎進藤酉子
巳鑑巳の助手としてオカリナに所属する一般人。
統和機構やMPLS、世界の裏側ことは全く知らない。
ただ本人は知らないが、実は「巳鑑巳の能力の影響を受けない」という特異体質であるため雇われている。
巳鑑巳の非常識さに呆れるが、実は過去ある事件のせいで根深い人間不信を抱えており、高給で妹を養うことも出来るので「怪しい」くらいは特に気にしていない。
◎蒼衣秋良(あおい あきら)
ブギーポップシリーズの登場人物で元調理師学校生の少年。本作ではブギーポップの方で知り合った雨宮世津子との関係から、オカリナの外回り担当を務めている。
特殊な誕生事情を持つ合成人間で、能力は触れた相手の自然治癒力を電流を介して促進する<コールド・メディシン>。
◎
雨宮世津子
詳しくは個別項目参照。オカリナに事件の調査依頼を持ち込む。
オカリナの主な仕事は過去の事件の調査だが、雨宮が持ってくる依頼は現在進行形で未解決な事件。
◎松前一彦
元芸人で強気な態度が売りの有名司会者。
私生活では真面目な愛妻家だが、本編ではなぜかネット上で広まる「鬼面の騎士」の噂に巻き込まれ、「鬼面の騎士に制裁されるべき悪人」という言われなき誹謗中傷の被害者になってしまう。
そしてその騒動が「松前司会・七ノ輪ほのかメインのSP公開生放送番組」の開始直前に謎の大暴動としか言えない惨事に発展し本人も怪我を負ってしまい、しかし事後に周囲から説明を求められても「ネットの由来不明の噂から来た騒動」ゆえに警察も「犯人」を捕まえられない現状に頭を抱えるが…。
ちなみにその後『私と悪魔の100の問答』にもちょっとだけ顔を見せている。
◎よーちゃん
4章終盤から本格的に登場だが、実は2章などにも台詞はある。
クライマックスで起きた生放送時の大騒動直後、友人の友人の手助けである車を追いかけた結果ある病院へ駆け込み、しずるさんと出会うことになる。
◎しずるさん
最終章である5章から登場。純粋に友人を助けるというよーちゃんに興味を示し、事件の解決に協力する。
長らく俗世に期待も興味を持たない入院生活だったようだが、
よーちゃんと出会ったことでよーちゃんを経由して外の世界への興味を取り戻していくことになる。
なお主治医からの事件情報の提供は「よーちゃんから聞く(意訳)」と断ったものの、彼から聞いた「よーちゃんの親族は権力持ちの家」という情報はその後有効活用している。
主治医が「キミがその気になればオカリナより遥かに詳しい情報を提供される」と評しており、
恐らく統和機構の中でも一定の地位に居る要人であることが示唆されている。
…そしてよーちゃんから話を聞いた彼女の口から出た、「事件の犯人」についての考察は…。
追記・修正はじゃんけんで無敗の方がお願いします。
- 星海社文庫で文庫化決定。8月に発売予定 -- 名無しさん (2014-07-17 05:44:28)
- GⅤは5人だからⅤの文字が入ってる。原形は学校行事でのグループ分け。学年が違う妹はメンバーじゃない。 -- 名無しさん (2022-02-25 13:01:19)
最終更新:2026年07月01日 10:49