笑えれば(ウルフルズ)

登録日:2011/06/03(金) 23:46:17
更新日:2023/11/26 Sun 20:37:45
所要時間:約 4 分で読めます





☆『笑えれば』とは
元気をくれるバンドとして有名なウルフルズが歌う23枚目のシングルであり、一言で言えば『人生応援歌』である。

ウルフルズボーカルであるトータス松本が主演であるドラマ『ギンザの恋』の主題歌でもありドラマの中で直接歌う描写もあった。


☆捕捉
1.『ギンザの恋』とトータス
トータスの初主演作であるこのドラマは裏番組やらなんやらで低視聴率が続き打ち切りの憂き目に会ったドラマである。

なぜだ!?面白かったぞ!?

この事で深く傷ついたトータスは一時期
「もうドラマには出ない」
と言う程のショックを受けていたという。しかし幸いにも後に意欲的にドラマに出る元気を手にしている。短い人生やってみたい事はやってみていい筈である。

2.ウルフルズとトータス
ウルフルズとは上記の通り日本中で

『元気をくれるバンド』

として有名なバンドである。
しかしトータス自身は上記のように、実はかなり繊細で人見知りな性格の部分がある。これに大きいギャップを感じる人も多いと言う。

しかしウルフルズの発表する楽曲の歌詞はおどけた物も非常に多いが、一生懸命頑張る人間の心に深く刺さるものもまた非常に多い。

そのような歌詞が書けるのも、本人がこれだけ繊細だからなのである。


◆歌
タイトルのように『とにかく笑えれば』という言葉が多用されている。

歌詞の内容は『子供の頃からの夢』と大人になった今の理想と現実のギャップや心の傷、愛する人、それらの思いを内包しながら、泥だらけになっても進もうとする人間の姿を描いている。

ウルフルズらしい、真っ直ぐでいて、尚且つ非常に泥臭い生き方かもしれないが、それで最後に笑えれば良い、という曲である。


この歌詞の中では、そばで見守ってくれる、励ましてくれる「愛する人」が登場する。
その人の言葉だけでどれだけ地べたを這い蹲っても転がっても戦おうとできる、そんな歌詞はやはり日々頑張っている人間の心を打つのではないだろうか。
実際その特有の飾り気の無さは就職している人間なら家族や自分の為、学生でも自分の夢の為だったり家庭の為に部活やアルバイトをしているものの心に響く歌となっている。


☆歌詞にある『最後』
繰り返される「最後」とはなんだろうか?
歌詞の中では『一日の終わり』とある。しかしこの歌はやはり人生単位での応援ソングなのである。

歌詞の中には「無理をしても無茶をしても変えられないものがある」と述べる部分がある。
変えたくても変えられないものがある、そんな自分を愛する人には優しく見守って欲しい、というものである。

これは確かにその通りなのだ。人生とはそういうものなのだ。
誰かにそばで励まして欲しいし曲げたくないものもある。

そしてその後に歌では「どんな人間も満たされない思いを抱えて生きている」とも述べている。


この歌では、『人生』を美化すること無く、「そういうもん」だと割り切っている。
その中で、そんな人生で、誰もが満たされない世界で「最後に笑えれば」と歌っているのだ。

右往左往し四苦八苦し、逆境に逢い、抗いそして転がる、そんな中で情けなく思う事があっても、『最後』に笑いたい、と。
勿論人によるであろうが、疲れたときなどに聞いてみるとじんわりと心に伝わるものもあるのではないだろうか。


☆PV
こちらは田舎の町の中を一人の郵便配達員が回りながら、様々なことが順を追いながらゆっくり進んで行く様を描いており、こちらもどこか切ないものになっている。

飾らないストレートな歌詞と、ピッタリあった歌とPVに仕上がっている。


☆最後に
上ではグダグダ長い事書いたが、この歌、というか彼らウルフルズの最大の持ち味である、トータスの繊細な感性と泥臭く真っ直ぐなストレートすぎる応援歌は、日々を頑張って生きている人達にピッタリなのではないだろうか。

落ち込んだときにオススメできる、そんな曲である。




多くの失敗や挫折があっても、やはり最後には笑いたい、そんな人達の追記・修正をお願いします。


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最終更新:2023年11月26日 20:37