クロスファイトビーダマン

登録日:2025/08/12 Tue 17:46:44
更新日:2025/08/12 Tue 20:42:11NEW!
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クロスファイトビーダマン』とは、タカラトミーで展開されていたビーダマンシリーズ第五弾、
及び2011年10月(無印)から2013年9月(es)まで放送されていたアニメ。


概要

本シリーズは元々、『ペンギンの問題』とのクロスオーバーで初期のスーパーボンバーマンシリーズに近い『ペンビー』シリーズを展開していたが、
ペンビーシリーズ終了後は、コアパーツと各種ボディーパーツ(ヘッド、アーム、レッグ)を自由にカスタマイズすることが出来る
コアチェンジシステム』シリーズを展開。(チューンアップギアは引き続きペンビーシリーズの物を使用可能)。

2012年からは、コアチェンジシステムの機能をそのままにアームパーツ(ライジング=ドラシアンはレッグパーツにもある)に搭載されたエンブレムを押すことで
エンブレムチャージ(締め撃ち)を可能とした『エンブレムチャージシリーズ』を展開していたが、これが現状としてはビーダマンの最終シリーズとなってしまった。

アニメ版では、メタルファイトベイブレードの後に放送された15分アニメであり、玩具でもメタベイのベイポイントカードとクロビーのビーポイントカードが連動しており、
クロビーの『B-太』でもベイポイントカードが使用可能。

内容としては主にホビーアニメ的要素とミステリー要素が含まれたものになっているが、本作最大の特徴としては




ビーダマンが喋る



と、これまでのビーダマンアニメの中でもより一層ビーダマン=相棒感を出している。(後述するがビーダマンの中で喋れるのは一部のビーダマンのみで
ちゃんと会話が成立するのはごく一部のビーダマンのみである。)

本項目では、第2期『クロスファイトビーダマンes』についても紹介する。

●あらすじ


20XX年。世界中の子供たちの間で大人気の競技「ビーダマン」には、まことしやかに囁かれているある噂があった・・・。

"選ばれたごく一部のビーダーだけが参加できる、秘密のビーダマン大会があるらしい"・・・と。

その名は「クロスファイト!」果たしてその正体とは・・・。

●主な登場人物


■東ブロック

  • 龍ヶ崎カケル(CV:大原桃子)
無印の主人公。かわいい。
好奇心旺盛で明るい性格で、感情が昂ると「ミステリー」と言う口癖がある。
将来は冒険家志望で、担任の先生もミステリー好きにするほど。あざとい。
クラスメイトの稲葉ナツミの頼みで彼女の知り合いのホビーショップの手伝いのお礼としてビーダマン『アクセル=ドラシアン』を貰い、
B-太に登録した際に、ドラシアンにBアニマルが宿り、秘密のビーダマン大会である『クロスファイト』の東ブロックの選手として選ばれた。
ビーダマンに関しては当初はビギナーであったが、経験を重ねる度に強くなっていき、
東ブロックのライバル達や西ブロックチャンピオンの白銀スバルに一目置かれる様になる。
  • 鷲村ユキヒデ(CV:岡本寛志)
東ブロックの選手の一人で、関西弁のイケメンお兄さん。
レストランを経営している家の息子だが当の本人はブラックホール並みの胃袋と食欲を持っており、
本人曰く育ち盛りとの事。最も当時はこの後他局で放送される番組がグルメ系バトルアニメであった。
大食いっぷりは『es』でも健在で、御代カモンが不在の間にレストランAONAに訪れており、御代アオナが昏倒するまで料理を頼み続けており、
19話で拝カゲロウを戦慄させたのは彼が元凶とも言える。
尚当初は西ブロック所属であったが、親の仕事の都合で東ブロックに移籍となっている。その為、巻レイジとのライバル関係は続いている。
  • 鮫島カイト(CV:高橋めぐる)
東ブロックの選手の一人で、アメリカ育ちの帰国子女。
実力としては鷲村ユキヒデに続く実力者で東西対抗戦代表の座をかけてカケルに勝負を挑むほど。
クロスファイトのスタッフでもある天宝院ルリに惚れ込んでる。
  • 月輪ゴウイチロウ(CV:陶山章央)
東ブロックの選手の一人で、大柄な体格の持ち主。
が、大柄な体格にも拘らず甘党で、蠍宮シュモンの抑え役。
  • 蠍宮シュモン(CV:相沢舞)
東ブロックの選手の一人で、名門一族出身。
キャラビジュアルでも小悪党っぽさを出していたが、本編ではそれを上回るかわいさを出している。
実は女性が大の苦手であり、天宝院ルリや稲葉ナツミを恐れている。そして稲葉ナツミには追い回されている。
『es』でも直っておらず、勝者絶対のロードファイトのルールを利用して黙殺させようとしていた。

■西ブロック

  • 白銀スバル(CV:國立幸)
クロスファイトの西ブロックの現チャンピオンで、カケルがホビーショップの手伝いで最初に出会ったクロスファイトの選手でもある。
性格としては他人に無関心かつ無愛想で、長年の愛機でもあるドラヴァイスにすら「余計な口を聞くな」と釘を刺す程である。
ドラヴァイス曰く、幼い頃から考古学者である父親と共に世界中を周っており、友達を作れていないとの事だが、
同じドラゴンタイプであるドラシアンの使い手になったカケルに対しては彼がクロスファイトしてから気にかけており、
一方的にライバル視しているが、カケルから「友達」と言われた時は一瞬動揺したものの、ライバルとして割り切ってはいる。
ビーダマンに関しては幼少期から父親に言われて始めたが、本人は「ビーダマンが好きだから」という感情を持ち合わせており、
打ち明けて以来、特にカケルに対して段々と心を開くようになってきた。
  • 巻レイジ(CV:箭内仁)
西ブロックの選手で、不良ではあるが後に北ブロックのガチの不良がクロスファイトに乱入してきた事もあり、不良キャラは鳴りを潜めている。
鷲村ユキヒデとはライバル関係であり、彼が東ブロックに移籍してからも続いている。
劇中ではある人物に弱みを握られて渡ダイキの仲間として動いていたが、ユキヒデとのブレイクボンバーでの一戦を交えて、目を覚ます。
  • 来堂オウガ(CV:興津和幸)
西ブロックのビーダーで、ライオンバカ。
ライオンタイプのビーダマンより人気があるドラゴンタイプのビーダマン使いであるカケルに勝負を申し込むが、
カケルのアクセル=ドラシアンのドライブショットでは不利な競技であった為、アクセルコアを大破させてしまう。
その後野生の勘でB-太にアクセスして、そのままクロスファイトの西ブロックの選手になってしまう。
渡ダイキが南ブロックから西ブロックに移籍して来た際に、野生の勘で通ずる何かがあると事で、一時期にそのままダイキの仲間になってしまうことがあった。

■南ブロック

  • 焔ナオヤ(CV:鈴木千尋)
どう見ても小学生っぽくない登場人物その1。
WBMAのファン感謝イベントでカケルが出会った少年で、ドラゴンタイプのビーダマンのドラグレンの使い手。その翌日にカケルのクラスメイトとして転校して来る。
その正体は元は南ブロックのクロスファイトの選手であり、東ブロックに移籍する事になったとの事。
また、WBMAの特別スタッフでもあり、天才少年とも言われているが…
  • 渡ダイキ(CV:甲斐田ゆき)
西ブロックに移籍して来た『南のボス』と呼ばれるビーダーで、焔ナオヤ曰く南ブロックが荒れたのは彼が原因とされているが…
来堂オウガの野生の勘曰く、通ずる何かがあると事。

■北ブロック

  • 黒渕バサラ(CV:立花慎之介)
どう見ても小学生っぽくない登場人物その2。
北ブロックの巻レイジが不良である事を忘れさせる程の不良であり、ドラゴンタイプのビーダマンであるドラゼロスの使い手。
プロト01のトリガーを押しただけで壊してしまうほどの力の持ち主で、力を振るいたいが為に喧嘩に明け暮れていたが、偶然クロスファイトの競技場らしき廃墟に安置されていたドラゼロスの呼び掛けに呼応し、彼を手に入れる。その後カケル対スバルの統一王者決定戦後に乱入、統一王者のみ挑戦する事が出来るBクリスタルを襲撃、Bクリスタルに秘められた力が解放されてしまい、クロスファイトを公にしなくてはいけない要因を作って立ち去った。
その後表舞台に姿を出したクロスファイトに乱入。そしてドラゼロスが「Bクリスタルの力の秘密を暴露する」と恫喝したことによって、クロスファイト選手として参戦する事になった。
クロスファイトに参戦後は、
  • イーストGP決勝戦でスバルのドラヴァイスを破壊寸前に追い込んだか、標的が統一王者のカケルであった為、優勝を譲る形で途中で手を抜いた。
  • ウエストGP予選に男装して参戦した天宝院ルリにターゲットを仕向ける形で妨害し、荒野グンの加勢があった為事なきを得たが負傷させる。
  • ウエストGP決勝戦でカケルとドラシアンに敗北するが、ドラシアンに大ダメージを負わせて一時的に記憶喪失にする。
  • ドラゼロスと手を切る様に説得しに来たグンを黙らせる為に、2期で行われるロードファイトのルールで実力で黙らせて、更にカケルがドラシアンの記憶を取り戻す為に北ブロックへ向かうという情報を引き出す。
  • 更にカケルとドラシアンを完全に叩き潰す為にカケル一行が泊まったホテルのルームサービスとして乱入する。
と劇中でも蛮行を繰り返し続けたが、その代償を払うかのようにノースGP決勝戦でドラゼロスを破壊されてしまう。
その後WBMAでドラゼロスを修繕して貰い、それ以来ラフプレーや暴力的な行為等ではなく、正々堂々とビーダマンをやりたいと思うようになって来ており、心境がだいぶ変わって来たとされる。

が、『es』でも横暴っぷりは健在で、カモン一行にスパルタ式特訓を叩き込んだり、許可なく勝手にロードファイトを行ったりしている。尚クレストランドに来てからバサラを兄貴と慕う角突リュウドウという自称子分が出来ている。
  • 神扇アスカ(CV:井口祐一)
本職はモデルの北ブロック代表選手。
本人曰く比類なき美のカリスマ。強いて言えばナルシスト
当初はカケルとドラシアンを美しくないとしてライバル視していたが、稲葉ナツミのブログイベントのエキシビションマッチで一戦を交えた際、彼を「永遠のライバル」として認める。
その後は北ブロックに到着したカケル達一行を知り合いが経営しているホテルに宿泊させたり、ルームサービスとしてカケルに勝負を挑んできた黒渕バサラの相手を務めたりと、義理人情に厚い面も見せている。
  • 荒野グン(CV:園部好德)
どう見ても小学生っぽくない登場人物その3。
北ブロック代表選手で、有名なアメフト選手。
劇中でも屈指のパワーの持ち主で、突っ込んで来た牛相手にタックルしてそのまま持ち上げるといった小学生どころか人間を辞めてしまっている芸当を見せている。
黒渕バサラとは幼馴染みたいな関係との事。こんな幼馴染いてたまるか

■クレストランド

  • 御代カモン(CV:内匠靖明)
『es』での主人公。姉である御代アオナが経営している『レストランAONA』の手伝いをしている。
身体能力が荒野グン並みに高く、ランチの配達先のビーダマン専門店で夢で見たビーダマンである『ガルバーン』を手に入れる。
ビーダマンで一等賞をとることを目標に掲げているが、どうやらガルバーン共々記憶が欠如しているらしく…
  • 蜂須賀ミツル(CV:水沢史絵)
南エリアでは名の知れたビーダーを自称しており、常に子分を連れまわしている。江戸っ子。
初めてカモンにロードファイトでの対戦を申し込んでおり、敗北したがカモンがロードファイトの勝者の権利を使用しなかった為違和感を覚える。
その後彼の正体を知ってからは、一時期土佐弁のシブい大人(自画自賛)に変装してカモンを支援していた。
  • 拝カゲロウ(CV:羽多野渉)
西エリアで指名手配されているブラックリストビーダーで、西エリアのBマスターに強い復讐心を持つはぐれ狼。
かつて仲間に裏切られた経験があり、誰も信用していなかったが、カモン達と一戦を交える事によって徐々に彼らに接近して来るようになり、
現在はレストランAONAの居候になっている。
  • 不知火ビャクガ(CV:渡辺明乃)
西エリアのBマスターであり、拝カゲロウにとっては最大の怨敵。
無感情で無口な少年で愛機のレイドラからは御曹司と呼ばれているが…
  • 闇黒寺ゲンタ(CV:寺島拓篤)
北エリアのBマスターで、不知火ビャクガにとっては唯一の親友。
苗字に不釣合いでカモンと同じく熱血漢で、正々堂々とビーダマンで決着を付けることに躊躇いはない。にも拘らず御代リョーマに忠誠を誓っており、寝返ったビャクガを一時期として見ていた。
トレーニーでよくダジャレで周囲を凍り付かせる事もある。
  • 角突リュウドウ(CV:紗上唄菜)
黒渕バサラを兄貴と慕うクレストランドのビーダーで、かつて悪質な連中に絡まれた所をバサラに助けられたこともあり、以後彼に付き添っている。
常にギターを持ち歩いており、es最終話のEDではバサラと仲間達と共にバンドを組んでいる。当の本人はドラム役
  • 御代リョーマ(CV:前野智昭)
クレストランドのグランドBマスターで、カモンの兄。基本的にマントにモヒカンと仮面という余りにも怪しすぎる格好をしており、クロスファイト参戦時には、マントや仮面は取っ払ってダサいポンチョで参戦した。元々は家族思いの性格であったが…

■その他関係人物

  • 皇リュウジ(CV:三瓶由布子)
カケルに憧れてビーダマンを始めたニュービーで、イーストGPで初めてカケルの目の前に現れる。
カケルを『先輩』として慕う小動物みたいな人懐っこい性格で、クロスファイトの関係者からも一目置かれているが…
  • アルバ・ココドゥロ(CV:佐藤雄大)
カケル達が調査の為訪れたサウーズの町の町長の孫。口数が少ない性格だが、その正体は聖地の番人であり、かつてドラゴルドによって滅ぼされた文明の末裔。番人として現れるときはワニ型の仮面を付けて現れ、番人としてカケルに勝負を挑み以後WBMAに協力している。
  • 稲葉ナツミ(CV:高本めぐみ)
カケルの幼馴染でもありクラスメイト。一応ヒロインではある
カケルをビーダマンの世界にのめり込んでいったきっかけとなった人物で『ナッツ』名義でビーダマン専門ブログをやっており、ブログイベント開催を経てWBMAスペシャルサポーターに任命された。
よく蠍宮シュモンを追い回している。因みに無印では彼女のビーダマンには終盤までBアニマルが宿らなかった為、クロスファイトの選手ではない。
  • 天宝院ルリ(CV:清水愛)
クロスファイトに初めて訪れたカケルの前にバニーガールで現れたクロスファイトの進行スタッフで、WBMA重役の孫娘。
お嬢様口調で、変装コスプレが得意との事。
劇中では稲葉ナツミのブログイベントに『ルリ子』として調査に来た時や、ウエストGP予選に男装して参戦したりしている。
  • 御代アオナ(CV:高森奈津美)
御代カモンと御代リョーマの姉で、レストランAONAを経営している。
基本的には優しい性格ではあるものの、怒らせると怖く、拝カゲロウですらも委縮させるほど。
鷲村ユキヒデがレストランAONAに訪れた際に彼女を気を失わせる程彼が料理を大量に注文してしまった為、それ以来大量に料理を作るようになってしまい、更にその食事を強制させてしまっている。

●用語


  • クロスファイト
WBMAが秘密裏に開催している都市伝説にもなっているビーダマンの競技大会。ビーダマン自体にBアニマルが宿っているのが参加条件である。また会場は倉庫内、河川敷の地下、WBMAの工場等様々。
その狙いとしては、BアニマルとBクリスタルの秘密を解明する為であり、それらが悪用される事を阻止する為に機密性を維持し続けていたが、黒渕バサラとドラゼロスによってBクリスタルの力と一部のBアニマルを解放せざるを得なくなり、秘密裏開催を取っ払い、公の場による開催となっていった。

  • Bアニマル
一部のビーダマンに宿っている存在であり、かつてBクリスタルと共に現実世界にやって来た。Bアニマルが宿っているビーダマン喋る事が出来(但しそのほとんどが片言)、その中でもドラゴンタイプと四聖獣は特別で意思疎通が可能。(例外としてアルバ・ココドゥロのローディング=ダイルスや、拝カゲロウのガンロック=ヴォルグもある程度の対話は可能。)Bクリスタルが解放されてからは何もモチーフが無いプロト01もBアニマルを持たないが喋るようにはなっている。また必殺技を放つ際に専用のガントレットを装備する事によってBアニマルを具現化させる事が出来、『es』ではエンブレムチャージを介することによってガントレットを使用せずとも具現化が可能。

  • ロードファイト
クレストランドで行われるビーダマン競技で、様々なジャンルが存在するが、最大の特徴として敗者は勝者に従わなければならないという絶対的なルールがある。一応救済措置としてリベンジも行えるが、これで負けてしまうとクレストランドで金輪際ビーダマンが出来なくなるという厳しい掟がある。拝カゲロウはこの掟を破った事によりブラックリストビーダーとして指名手配されるようになった。黒渕バサラが行っているロードファイトでは勝者絶対のルールが存在しない。

●視聴方法


2025年現在、2期と共にU-NEXTで視聴可能であり、全52話を2話ずつまとめている。
一応U-NEXTでは、歴代ビーダマンシリーズも視聴可能で、スパビーに関してはU-NEXTの電子書籍で配信されており、U-NEXTだけで全てのビーダマンシリーズを網羅する事が出来る。



「カケル、今日からお前と俺はここで力を合わせて追記・修正していくのだ。」

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最終更新:2025年08月12日 20:42