登録日:2025/08/12 Tue 03:52:24
更新日:2025/08/13 Wed 14:46:21NEW!
所要時間:約 3 分で読めます
目次
【データ】
生年月日:2016年1月24日
父:
ディープインパクト
母:タピッツフライ
母父:Tapit
調教師:藤沢和雄 (美浦)
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
産地:安平町
主戦騎手:クリストフ・ルメール
獲得賞金:10億7,381万円
通算成績:15戦9勝 [9-2-2-2]
主な勝鞍:19'桜花賞(G1)、20'安田記念、スプリンターズS、マイルCS(G1)、21'ヴィクトリアマイル、マイルCS(G1)
【誕生】
2016年1月24日生まれの鹿毛の牝馬。
父は説明不要の
“衝撃の英雄”ディープインパクト。
母のタピットツフライは空胎が続いて初仔としてグランアレグリアを授かり、翌2017年には全弟ブルトガングも生むも2018年に急死。
その全弟もデビュー戦を快勝するも腰の怪我で
安楽死、それから1月も経たずに父もあの世に旅立ってしまうなど3歳で身内を全て亡くしてしまっている。
母父TapitはGⅠウッドメモリアルS覇者の米国馬で、肺の感染症のため3歳途中で現役引退・種牡馬入りに追い込まれるも、2014~2016年までの3年間でリーディングサイアーを獲得し、2018年に怪物
フライトラインを輩出するなど米国を代表する大種牡馬。
【現役時代】
2018年6月3日に東京競馬場の2歳新馬戦芝1600mでデビュー。鞍上はクリストフ・ルメール。
初戦から後に阪神JFを勝つ同父のダノンファンタジーを圧倒して能力を示した。
二戦目のサウジアラビアRC(G3)も勝利し重賞を初制覇。
しかし、三戦目の朝日杯フューチュリティ(GI)では、牡馬の圧力に押されたらしく初の敗戦を喫してしまう。
二年目は牝馬であった事から桜花賞に出走。桜花賞を当時のレコードで制す強さを見せた。
とはいえ、当時は香港マイル勝利にまで至った世代のマイル王アドマイヤマーズや、
アーモンドアイをも下した春秋マイルGⅠ覇者インディチャンプの影に隠れた存在だった。
休養を挟み阪神C圧勝から更に覚醒。安田記念、マイルチャンピオンシップと言った方々のマイルGⅠを荒らしまわり、安田記念ではあのアーモンドアイ相手にも勝利を収める。
更に2020年にはスプリンターズSを
スプリント戦、後方2番手、中山の残り200mから前の全馬ぶっこ抜きして2馬身突き放すという前潰れを差し引いても常識外れのパフォーマンスで勝利。2階級制覇を成し遂げた。ディープ産駒としても念願の初のスプリントGⅠ制覇である。
2021年は3階級制覇を目指し大阪杯に参戦するも
三冠馬コントレイルともども重馬場に泣かされて4着。
しかし、次走のヴィクトリアマイルでは余裕の勝利。もはや牝馬では相手にならないと思われた。
ところが安田記念では疲れからか、或いは進路が無くなったせいか同父のダノンキングリーに敗れ2着。再びの2000m挑戦となった天皇賞秋ではエフフォーリア、コントレイルに先着を許し3着。
さすがに距離に気付いたらしい。。その後、同年11月のマイルCSを最後に引退することが決定する。
迎えた引退レース。道中やや後方から追走し、直線で大外に出すと、持ち前の切れ味で前方の馬を全て差し切り、最初にゴール板の前を駆け抜けた。最後のレースを有終の美で飾り、これでマイル・スプリントを合わせたGⅠの勝利数は6となった。これはあの
ロードカナロアに並ぶ数字であり、牝馬では単独1位の記録である。
【引退後】
引退後は繁殖牝馬入り。
2年連続不受胎だった母タピットツフライと異なり2023年にはエピファネイア産駒の初仔を無事に出産。彼女が今後も無事に血を広げていくことが期待される。
【創作作品での登場】
ラヴズオンリーユー、カレンブーケドール共々アプリ4周年のタイミングで
ウマ娘化。
【余談】
ラジオの国会中継を聞くのが趣味だったり、中距離挑戦にあたって藤沢調教師に「いつもより距離が長い事に気づいてないから大丈夫」と妙な太鼓判を押されたりと変わったエピソードが多い事でも知られる。
追記・修正お願いします。
- 作成おつです。個人的には2021年安田記念の後方から「どこ通ってんだ」ってぐらいに馬群抜けて一気にブチ上がってきた時が一番凄さと怖さを感じた。もうちょっと仕掛けが早かったら変わってたかも…と今でも思う。 -- 名無しさん (2025-08-12 14:38:14)
最終更新:2025年08月13日 14:46