家庭の事情 羽川翼(WS)

登録日:2012/06/05(火) 00:27:56
更新日:2021/08/01 Sun 18:06:06
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家庭の事情 羽川翼」(以下、家庭の事情) とはヴァイスシュヴァルツのカードの中の一枚である。



BM/S15-026
カード名:家庭の事情 羽川翼
カテゴリ:キャラクター
色:緑
レベル:1 コスト:1 トリガー:1
パワー:2500 ソウル:1
特徴:《怪異》・《委員長》


【永】他のあなたの《怪異》のキャラすべてに、パワーを+500し、次の能力を与える。『【起】[あなたのキャラを1枚レストする]そのターン中、このカードのパワーを+1000。』
【自】[@ このカードを控え室に置く]あなたのクライマックス置場に「秘密のご褒美」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「“エナジードレイン”ブラック羽川」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。




以下関連カード
BM/S15-050
カード名:秘密のご褒美
カテゴリ:クライマックス
色:緑
トリガー:袋


【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。
(袋:このカードがトリガーした時、あなたは自分の山札の上から1枚を、ストック置場に置いてよい)



BM/S15-095
カード名:“エナジードレイン”ブラック羽川
カテゴリ:キャラ
色:青
レベル:2 コスト:1 トリガー:1
パワー:9000 ソウル:1
特徴:《怪異》・《委員長》


【永】あなたは他のあなたのキャラの「【自】 アンコール 」を使えない。 (ルールによる 【自】 アンコール [B]も使えない)



さて、一応関連カードとして、このカードの2つ目の効果であるCXシナジーを用いた疑似チェンジ先を書いたが、正直この疑似チェンジは採用されない事の方が多い。


理由としては、

  • CXシナジーを用いるため他のチェンジより揃えるパーツが多く、手札も減りやすい。
  • チェンジ先と色が違うため、デッキの色バランスによっては採用し難い。
  • CXが袋なので、CX単体の性能が微妙。
  • チェンジ先の性能が微妙。特に化物語にはより使いやすい2/1/9000の「小学生 八九寺真宵」が存在するのも向かい風。
  • そもそも家庭の事情が非常に優秀なため疑似チェンジしたくない。


辺りだろうか。細かい理由はまだまだあるが、ガチ環境では疑似チェンジする家庭の事情を見かけることは殆ど無いだろう。






だがこのカードの真価は1つ目の能力にある




まず、1つ目の能力の前半の効果は、よく見かける特徴+500パンプ。地味だが強力な能力であることは今更語る事も無いだろう。

1つ目の後半の能力こそがこのカードの肝と言える部分で、他の怪異のキャラに「“常に優雅たれ”凛」等に代表される、他のキャラをレストしてパワー+1000という効果を与える。

書き方が複雑でよく勘違いされるが、家庭の事情が他のキャラに与えるのは『【起】[あなたのキャラを1枚レストする]そのターン中、このカードのパワーを+1000。』という能力である。
つまり、家庭の事情を前列に出してアタックする時に他の後列をレストして家庭の事情のパワーを上げることはできないが、他のキャラのパワーを上げるために、後列の家庭の事情をレストする事は可能である。




さて、能力の解説はここまでにして、この能力がいかに強力な能力かを説明しよう。

■レベル1帯から使用可能
レベル1帯から振り分け可能な+2000という補正値は大きく、場アドを非常に取りやすいと言えるだろう。「呪いをかけられた少女 千石撫子」などの自ターン低パワーで相手ターンに高パワーになるタイプのカードとも相性が良い。

■振り分け可能
状況によって「1体に+2000」や「2体に+1000ずつ」などが選べ汎用性が高い。
また、終盤に余った手札のキャラで、レストして圧殺を繰り返し更にパワーを上げる事も可能。化物語には「バトル相手がリバースした時〜」という効果持ちのキャラも存在するため、有効な戦術である。
■2体並べる必要が無い
後列をレストして+1000、と言うと「クラスメイト 綾波」なども似たような効果を持っているが、それらと違いもう1枠の後列は自由である。
ツッコミ役 阿良々木暦」を置くもよし、絆発動後の「素直な気持ち 戦場ヶ原ひたぎ」を置くもよし、「猫に魅せられた少女 羽川翼」を置くもよし。
ここでも家庭の事情の汎用性の高さが光る。




以上の理由により、場アドへの貢献度は非常に大きく、その汎用性も相まってかなり強力なカードとして多くのプレイヤーから認知されている。
化物語がトップメタの一角に存在しているのは、このカードの功績によるものが非常に大きい。

しかしながら、弱点もそれなりに存在する。


まず、このカードの除去耐性はあまり高いとは言えない。
さすがに「トドメのアスカ」や「どうしようもないクズのアーチャー」に焼かれる程ではないが、今の環境のメジャーな後列除去の「蟹に行き遭った少女 戦場ヶ原ひたぎ」と「飛天無双斬」にはやられてしまう。
しかも、登場時には1コスト払っているため、あっさりと除去された時の損失は痛い。

また、自分のターンでのパンプ値は非常に優秀だが、相手ターン中は+500しかなくやや心許ない。
特に、化物語ではレベル応援を採用するケースは少ないので、レベル2帯での攻防は不利になる事もあるだろう。





しかし、それらのデメリット面よりもメリット面の方が明らかに大きく、化物語のデッキではかなり高い採用率を誇る。
強力なタイトルのメジャーなカードだけに、大会に出るなら意識した方がよいカードであろう。

………それにしても、こんないかにも問題を抱えていそうなカード名のカードが、超強力カードというのは如何なものだろうか。
イラストも影があり微妙に怖い…怖いよ羽川さん。
(事情を知らない方は「猫物語」を参照)

まあ黒い方への疑似チェンジが殆ど使われてない辺り、救われているのだろうか。


追記・修整は疑似チェンジしてからお願いします。

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最終更新:2021年08月01日 18:06