大韓民国海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)

登録日:2012/10/22(月) 22:56:32
更新日:2021/04/22 Thu 19:05:58
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大韓民国海軍特殊戦旅団(またはUDT/SEAL以下本項目ではこの呼称を用いる)とは韓国海軍隷下の特殊部隊である。

詳しくは後述するが部隊名から分かるアニヲタには分かると思うが、韓国版Navy SEALs
なおUDT/SEALとは“Underwater Demolition Team/SEa Air Land”の略。


【歴史】
UDT/SEALはもともとアメリカ海軍のUDT課程を修了した韓国兵によって1955年に水中爆発処分隊として発足した。

発足後は細々と水中爆発物の処理を行ったり、水中からの偵察やら簡易な水陸戦を行っていた。

しかしベトナム戦争での米海軍SEALsの活躍に刺激され1970年代半ばに特殊戦闘部隊として再編成された。



【編成】
実はこのUDT/SEAL、数多くの写真が存在し、比較的長い歴史を持つのだが編制、規模などの詳細は一切不明である。
まぁ仮にも特殊部隊だから当然ちゃぁ当然なのだが。

一応本家SEALsの規模が約2500人といわれ、部隊名に旅団とつくことから部隊の規模は最大で1000人程度と推定される。
100人程度の規模しかない特警隊は涙目である。




【選抜訓練】
特殊部隊であるUDT/SEALでは当然志願制を採っており、志願者は選抜を兼ねた訓練が行われる。
その選抜訓練の内容は本家SEALsと同じとされる。

つまりBUD/S(基礎水中爆破訓練SEALs)が行われている。

このBUD/SはSASSBS英国特殊部隊統合選抜訓練と並び世界で1、2を争う過酷なものである。

まぁこのBUD/Sが気になる方は某笑顔の動画にこのBUD/Sについての動画があるのでぜひ試聴してほしい。

余談だが本部隊の隊員の多くは海兵隊隊員である。



【任務】
さてこのUDT/SEALの任務は基本的に本家Navy SEALsと変わらない。
つまりUDTから続いてきた水中障害物除去を始め、敵要人の暗殺や重要情報の奪取、後方撹乱や破壊工作、水中からの偵察、海兵隊上陸地点の偵察、
近年では敵性船舶の臨検・襲撃などの対テロ作戦にも従事している。

実際1998年の北朝鮮のサンオ型潜水艇が捕獲された際にも、UDT/SEALは艦内調査と艇引揚げに投入された。


そして複数ある部隊うちの1つの部隊は常に即応状態に置かれており、
竹島やDMZ(De-Militarized Zone:非武装地帯つまり北朝鮮との国境)で不測の事態が起こった場合に備えているという。



【隊員】
伊達にBUD/Sを行いSEALと名乗っている訳ではないため、隊員個々人が極めて高度な戦闘技術を有している。
さらにその訓練は過酷を極め、死者が出る事も多いと言われる。



【ソマリアにて】
2011年1月21日。ソマリア北東1300kmのインド洋上にて、ソマリアの海賊に乗っ取られていた韓国籍のケミカルタンカーの人質救出作戦に投入。

海賊8人を射殺し、5人を拘束。
タンカー船員21人全員を救出した。人質と韓国海軍側に死者はなかった。
がこの作戦の過程で人質の船長は海賊の放ったAK47の弾三発、UDT/SEALの放った拳銃の9mmパラベラム弾かMP5の消音弾とみられる弾一発が当たり負傷している。
(ただしSEALの弾は跳弾とみられる)


このことは世界各国海軍から高い評価を得た。


余談だがこの事件のあとソマリアの海賊は次に韓国の船を乗っ取ったら、交渉せず皆殺しすると発言している。



【余談】
本家Navy SEALsとは頻繁に共同訓練等を行っており、交流が深い。

韓国海洋警察特殊部隊SSATの隊員は、発足当初本部隊に所属していた隊員が多く在籍していた。

ファッションなのか知らないが、コブラコードに参加した隊員達は、髪を中途半端に伸ばし、まるで日本のオタクみたいな髪型だったといわれたことがある。




追記・修正は海兵隊に所属する方お願いします。

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最終更新:2021年04月22日 19:05