王進(北方水滸)

登録日:2012/09/07(金) 16:59:35
更新日:2021/02/16 Tue 22:28:05
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おうしん


元禁軍師範。原典の『水滸伝』では叛乱の嫌疑をかけられ、母と共に逃走、途中で史家村に滞在し、史進に稽古を付けた後は物語から退場するが、今作では子午山に隠居し、母と暮らしている設定に変わる。

自身は魯智深の誘いには応じず、梁山泊には加わらなかったが、魯智深や宋江が少し問題を抱えているが、心根が真直ぐな若者を王進に預け、共に生活するうちに若者を育てるという、再生工場になっている。北方氏は「一度、母の胎内に返すような場所」と言っている。

王進は、自身の生き方は「自分の内側に向いている」と語っており、彼の元で育つ者たちにそれを押し付けないように気をつけている。

彼らに時として稽古を付けるが、元禁軍師範だけ有って、実力は作中最強クラス。梁山泊最強の騎馬隊を率いる林冲が「槍なら互角、後は勝てない」と言うレベル。稽古も最初の頃なら素手でも気だけで相手を倒していた。


長い隠遁生活の間に畑を作ったり、焼き物を作ったりしている。同居する若者達と麓の村まで売りに行ったりする事もある。


第2部『楊令伝』では、共に暮らしていた王母は老衰で死亡するが、秦明の妻で有った公淑と結婚した。

同志たちが立ち寄る事も多く、また禁軍総帥・童貫が単身で訪れた事もある。

子午山で育った人々

史進…かつて王進に武術を習った彼だが、一人で強く生き過ぎた為、調練でも兵を殺しすぎるなど苛烈な性格になってしまい、子午山送りになった。後に王進の母が危篤になった際には駆け付けて最期を看取った。

鮑旭…たった一人で生きて来た、獣のような男。「人間」として生きる事を知らなかった彼は、子午山での生活を通して、再び産まれたのであった。晩年、「王母様に最初に教えて貰った自分の名前、それだけが未だに上手く書けない気がする」と語っていた。
馬麟
楊令…養父母・楊志、済仁美を失い、再び言葉を無くした彼を引き取った。下山後も度々手紙をやり取りしている。
花飛麟…小李広・花栄の息子。自らの能力を過信して自惚れていたが、子午山へ向かう途中で秦容の護衛に失敗、加えて王進の元でも打ちのめされる。


秦容…霹靂火・秦明の息子。子午山での生活の末、非常に優秀な指揮官になる。子午山を訪れた童貫と立ち合い、敗れるが、童貫に「狼牙」の渾名を貰う。


張平
王貴
蔡豹
燕青


追記、修正は王母様に叱られた人がお願いします。

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最終更新:2021年02月16日 22:28