登録日:2025/08/11 Mon 16:21:27
更新日:2025/08/11 Mon 20:36:33NEW!
所要時間:約 11 分で読めます
「ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator」とは、PIAYISMより発売された3Dアクションゲーム。
対応機種はPC(Steam、Epic Games Store)、
Nintendo Switch、PS、Xbox One。
概要
元々はゲームクリエイターであるNASPAPA氏が作成しTwitter(現X)に投稿した、一つの動画が始まり。
そのインパクト抜群の内容が好評を受け、約1年半後の2019年にクラウドファンディングが開始され僅か1日で目標金額である100万円を達成。最終的に約807万円を集め開発が開始され、クラウドファンディングから約1年後の2020年1月21日に早期アクセス版がリリースされた。
その後何回かのアプデを重ね、正式リリース直前にケツでビームを防げるバグが見つかったりしたが2021年11月25日に正式リリースされた。同時にDLCである「シカ最終進化パック」もリリースされた。
ゲーム内容
プレイヤーはごく普通の鹿を操作し遊ぶ。特に目的は設定されておらず、プレイヤー次第で様々なゲームプレイが体験できる。
が、最大の特徴はこのゲーム、
大事な事なので2回言いました。
このゲームの主人公は鹿。茶色くて二足歩行してて奈良県全域を支配していてツノが生えてるあの鹿。
それに間違いはないのだが、
- 首がゴムゴムの実よろしくながーく伸びる
- 本気を出すと二足歩行で走る
- 角を外すとその角が二丁拳銃となってガン=カタよろしくガンアクションをする
- 外した角を人間につけるとそいつを鹿にする
などなど、アクションのほぼ全部がギャグと狂気に満ちている。
もっと言えば舞台となる街もゾウが空を飛んでたり、バスケコートには牛しかいなかったり、ビルにはクソでかいコアラがしがみついてたり、それを凌駕するほどバカでかい牛が遠くに佇んでいたりと色々とおかしい。
つまるところあまりにも濃ゆい味付けのシュールギャグと混沌で彩られたバカゲーである。
ゲームのボリュームは少なめで、初見プレイでも2時間程でエンディングまで行く事が出来る。が、前述したカオスっぷりで、プレイ中は終始こちらを笑わせてくる。
登場キャラクター
ごく普通の鹿。前述の通り首が伸びたり銃を撃てたりするがごく普通の鹿。
この鹿を操って何をするかは先程も書いた通りプレイヤー次第。
【警官】
このゲームでは「鹿災害レベル」が設定されており、鹿が街などを破壊すればしていくほど上がっていく。そしてこの鹿災害レベルが一定の値になると、警察署から警官が出動する。が、その警官は全員動物。
鹿災害レベルが「D」以上になると登場する、最初の警官。
最初なだけあって体力も低く、弱い。なんならダッシュからの体当たりでワンパンできるくらいには弱い。
しかし大量に出現する場面が多く、うっかりしてると囲まれてフルボッコにされる。
鹿災害レベルが「C」以上になると登場。
見た目は普通のシロクマなのだが、警察だからか背中にパトカーが乗っかっている。噛みつきやパンチで攻撃してくるほか、こちらが距離を取るとパトカーに変形し追いかけてくる。またパトカーに変形している時はこちらの攻撃が効かないので注意。
鹿災害レベルが「B」以上になると登場。
警察の帽子をかぶり、大型の銃を持ったウサギで、こちらにポインターを合わせ、銃で狙撃してくる。この攻撃はなかなか痛い。
こちらが近づくと距離を取ろうと逃げるので大チャンス。背後から攻撃を浴びせてフルボッコにしてしまおう。
鹿災害レベルが「A」になると登場。が、登場と同時にパラシュートで降下、街から離れた所にあるコロシアムのような場所に着地する。そのコロシアムのような場所に行くと…
ま さ か の 合 体 。
合体後の構成は頭部がイヌ、腕がシロクマ、胴体と脚部がイヤー・ウォーカー、足首がひつじ。
戦闘ではこちらに向かって腕を伸ばして攻撃してきたり、踏みつけてきたりする。
足首である羊のHPを削り切ると一定時間怯むので、その隙に腕であるシロクマを攻撃。シロクマのHPを削り切ると肩の部分であるパトカーがひっくり返り弱点であるボタンが露出、首を伸ばしてボタンを押すと腕が破壊され大ダメージを与える事が出来る。これをもう一回繰り返そう。
見事両方の腕を破壊する事が出来れば胴体も破壊されイヌだけとなる。こうなるとイヌの行動はその場でクルクル回るだけなので、攻撃を浴びせまくって倒そう。
撃破するとイヌは横たわったままそのまま残る。そして五重塔のような建物がある場所に行くと2つのスイッチがあるため、片方にイヌを置き、もう片方に鹿が乗ると何故かポータルが開通、そのポータルに入ると…
【未来の世界】
なんとタイムトラベルして未来の世界に行く事が出来る。
街も空には車が飛び、建物もサイバーパンクな感じになっていたりと未来都市となっているが、ビルの中に巨大な魚がいたり、とてつもなくでかいサイがいたり、電気は人間が謎の棒、ハムスターが滑車を回す事で生み出していたりとやはり色々とおかしい。
あと見た目が明らかにピーキーすぎるバイクがある。
なお警察署は倒壊している。
【警官】
未来の世界にも警官が登場。
鹿災害レベルが「D」以上になると登場。何故か細マッチョの体を手に入れた。
戦闘ではひつじを召喚したり、電気をまとったひつじをこちらに飛ばしてくる。が、近距離攻撃はしてこないため、それに気づけば攻略は簡単。
鹿災害レベルが「C」以上になると登場。アメリカのパトカーに乗ったシロクマかと思いきや、こちらはガチ変形を披露。ただし見た目は元ネタとは大幅に異なる。
戦闘では斬撃攻撃を使って攻撃してくる他、距離が離れるとシロクマと同様パトカーに変形して追いかけてくる。普通のシロクマと同様、パトカーになっている時は攻撃が効かない。
鹿災害レベルが「B」以上になると登場。しかし登場と同時にカバに食われる…かと思いきやカバの口に座り登場。さらに銃が二丁持ちになってパワーアップ。またカバの防御力も高く、カバに攻撃しても大抵の攻撃は1ダメージしか入らない。なので近づいたらウサギに攻撃を一気に叩き込み、短期決戦で撃破するのがいい。
そして鹿災害レベルが「A」になると、倒壊した警察署のヘリポート部分にポータルが現れる。そこに入ってみると…
ポータルに入ると、ワープ先は一つの玉座しかない白い部屋だった。そしてその玉座に座っていたのは…
そこにいたのは未来の自分だった。何故か目線が入っているが。
様々な武器を使用したり、さらに攻撃後に隙を晒す時以外は攻撃を回避してきたりと、これまでの警官とは違いかなりの強敵。ただし首は伸びる。
攻撃後に武器を落とすため、その武器を奪って攻撃しよう。特に刀はそこそこダメージを与える事が出来る。
HPを半分まで削ると…
なんと未来の自分が分身を召喚。何者なんだこのシカ。
行動パターンは未来の自分の強化版のようなもの。やっぱり首は伸びる。
未来の自分と同様かなりの強敵のため、相手の隙をしっかりと見て攻撃しよう。
両者のHPを削り切るとムービーが入り、未来の自分とシカの呪いはポータルへと逃げていき、シカもそれを追いポータルへと入る。そしてポータルから出ると…
シカの呪いが巨大化。が、シカも負けるわけにはいかず、鳥居に自らの角をぶっ刺して現代の世界の警官達を召喚、そして合体したイッヌを操り戦う。
戦闘では弱攻撃、バリア、強攻撃の3つの技が使用でき、ジャンケン方式での戦闘となる。こちらのライフが0になるとゲームオーバー。
見事相手のHPを削り切ると、未来の自分を撃つか撃たないかの選択肢が出る。ここでの選択肢によってエンディングが変化する。
【その他の敵】
現代の世界と未来の世界の両方に登場。普段はビルにしがみついているが、こちらが攻撃すると目からビームを放って攻撃してくる。ビームに当たると即死。
未来世界に現れる方はホログラムのような姿をしている。行動パターンの変化等は無い。
見た目はダンクルオステウス。だが、何故か空を泳いでいる。
攻撃を与えると、こちらを飲み込もうと迫ってくる。当然飲み込まれると即死。
未来の世界のみに登場し、倒壊した警察署のすぐ近くにある発電所を停止させると出現する。見た目はサングラスをつけたシンバルモンキー。
シンバルを叩き、こちらに波動を飛ばしてくる。波動のダメージはそこそこ高く、高頻度で発射してくるため強力。
シカ最終進化パックを購入すると使えるようになる「ガトリング砲」を装備すると現れる、火炎放射器を持ったイルカ。
元ネタは間違いなくあのイルカだろう。
シカ最終進化パックを購入すると使えるようになる「チェーンソー」を装備すると現れる。
こちらにゆっくりと近づきつつ、サメを飛ばしてくる
なんかどこかで見たような気がするが、気のせいだろう。
倒すには竜巻に巻き込まれて空中へ行き、竜巻の中心にいるサメを攻撃すると倒す事が出来る。
【その他の登場人物】
このゲームのもう一つの主人公。
オープニングで車に轢かれそうになった鹿を庇い、車に撥ねられてしまうが、シカに転生する。
見た目はゲーム開始前にキャラメイクで作った見た目が反映される。
まさかのラスボスとして最後の最後に登場。
戦闘はこれまでのボスが襲いかかってくるのだが、全て顔か全体の見た目があなたとなっている。BGMとして流れているロッシーニの「スイス軍の行進」も相まって非常にシュール。
この戦いではこちらのライフは初期状態では1のため、迅速に処理していこう。
終盤になるとどこかで見たような攻撃を使ってくるが、当たるとほぼ即死なため走って全力で避けようちなみにこの攻撃、よく見るとBGMのリズムに合わせて攻撃している。そんな所こだわらんでいいとか言わない。
撃破するとムービーが入り、シカに攻撃しようとするが、シカが首を伸ばして引き寄せた太陽をぶつけられ撃破された。
余談
- 前述した最初の動画では横スクロールのアクションゲームだったが、最終的には現在の3Dアクションゲームとなった。ちなみに3DアクションゲームになったのはNASPAPA氏曰く、「2Dアクションゲームのバランス調整に自信がなかったのと、海外受けを考慮した結果」とのこと。
追記・修正は鹿に転生してからお願いします。
- 2Dでも成功していたと思う… -- 名無しさん (2025-08-11 16:49:40)
- 任天堂の公式紹介動画がすっとぼけまくってて好き -- 名無しさん (2025-08-11 18:52:25)
最終更新:2025年08月11日 20:36