魔力消沈/Power Sink(MtG)

登録日:2010/09/26(日) 22:56:48
更新日:2020/10/17 Sat 21:02:16
所要時間:約 3 分で読めます




魔力消沈/Power Sinkはマジックザギャザリングの青の呪文。初出はアンリミテッド。最終的なレアリティはアンコモン。


魔力消沈/Power Sink
(X)(青)
インスタント(旧インタラプト)
呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(X)を支払わない限り、打ち消す。支払わなかった場合、そのプレイヤーは自分がコントロールするマナ能力を持つすべての土地をタップし、自分のマナ・プールを空にする。



X打ち消し呪文の始祖。
相手がマナを払わないと呪文を打ち消すばかりか土地を全てタップした挙げ句、マナまで奪う。非常に嫌がらせなカウンター呪文である。なので、同じくマナを抑える「枯渇」のように、打ち消す必要のない呪文に大量のマナでプレイして行動を奪うといった使い方もされていた。
そうなると相手は何もできないので次の自分のターンはやりたい放題。エンドカードへの布石としても活躍した。

ちなみに何らかの能力・効果で打ち消せなくてもマナの支払いがない場合は土地を抑える効果は誘発する。実にウザい。

その効果からマナロック系のデッキと非常に相性がよく重宝され、停滞デッキやリス対立などに採用されていた。ロックデッキ相手に決められたら軽く殺意がわくカードとしても有名だった。
このカードの最大の特徴はカードタイプが「インタラプト」であった事。

初期の頃はエンチャントやクリーチャー呪文以外にはソーサリー、インスタントに加えてインタラプトが存在していた。

インタラプト呪文にはインタラプト呪文以外では対応できないため、インスタント呪文による割り込みは不可能(勿論インタラプト呪文はインスタント呪文に対応できる)。
そのため魔力消沈に対抗できるカードは非常に少なく、このカードの価値を高めていた。
…が。基本セット6版から大幅なルール改正が行われ、インタラプト呪文は廃止されてしまい、魔力消沈はただのインスタント呪文に変更。ぶっちゃけ事実上格下げされた。


それでもスペック自体は優秀であったが、この頃の環境にはフリースペルの巻き戻しやピッチカウンターの妨害、撃退があったため、インタラプトの強みを失った魔力消沈の出番は少なかった。


そしてついに魔力消沈は次の基本セット7版から姿を消してしまった…。



現在、新たなカードが次々登場する中、魔力消沈をトーナメントシーンで見かける事はほとんどない。

だが、このカードがマジックの歴史に足跡を残した事は紛れもない事実である。機会があれば是非一度試しに使ってみてほしい。



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最終更新:2020年10月17日 21:02