登録日:2012/10/12(金) 22:35:04
更新日:2023/08/31 Thu 21:26:27
所要時間:約 3 分で読めます
『パーフェクトフレンド』は、野﨑まどの小説。イラストはkashmir。
デビュー作も含め、5作品目になる。
■
あらすじ
周りより少し大人びた少女、理桜は、小学4年になった直後、担任からある不登校の生徒を説得して登校させてくれと頼まれる。
友達のやややと柊子と共にその生徒、さなかの家に向かうが、さなかは自分達と同い年にもかかわらず外国で大学まで卒業済みで、
あろうことか数学者として研究を進めている社会人であり、母親の勧めで一応
小学校に籍を置いているだけだという。
「
小学校で学べる事はもうとっくに終わっているのだから行く必要はない」というさなかに理桜は友達の大切さを説く。
それにより友達に興味を持ったさなかは学校に通い出すのだった。
■登場人物
◆理桜(りざくら)
小学4年生。今までずっと委員長を務めてきたからか、周りより少し大人びている。
作中で不名誉なアダ名をいくつもつけられる。
◆
さなか
理桜と同じクラスの女の子。だが前述した通り既に数学者として働いている
天才。
パーフェクトフレンドは彼女の成長物語である。
フルネームは「最原最中」であり、同作者のデビュー作[映]アムリタのヒロイン最原最早の娘である。
◆ややや
理桜と4年間同じクラスの友達。
とんでもない名前だが野崎まど作品だから気にしちゃいけない。
INO(80個近くもある七不思議のようなもの)を探索するのが趣味
◆柊子(ひいらぎこ)
やややと同じく理桜とは1年生の時からの友達。
気弱な性格で日常の6割を困り顔で過ごす。
トム
◆千里子(ちりこ)
理桜達の担任の先生。芸能人の結婚報道を見ると苛立つ。
◆榎木園(えのきぞの)
クラスで一番大人しい女子である柊子に匹敵するくらい大人しい男子。
プリンの生き霊を降霊させる事ができる。
◆吉祥寺の魔法使い
INOの1つ「吉祥寺の魔法使い」
真っ黒な筒のような服に
ゴーグルと不審者にしか見えないが、さなかが出した友人方程式をすぐに解くほどの頭脳を持つ。
作中でさなかに四回も童貞と言われたり豚と言われたり蹴られたりした。
◆最原最早
作者のデビュー作[映]アムリタのヒロインであり、さなかの母親
全ての黒幕……かもしれない
本作では「
友達の大切さ」をテーマにしており、最後にどんでん返しが待っているのが常識な野崎まど作品のなかでも後味がいいほうにはいる。
JS達が話の中心になるからか、ギャグも多め。
しかし「友達とは何か」「友達はなぜ必要か」「友達は作れるか」と言ったシンプルながらも深いテーマであるため、結構感動する。
追記・修正は友達とは何かを知っている人がお願いします。
- 結局理桜もさなかも便利に利用されただけってのがなんかなぁ -- 名無しさん (2019-06-29 03:02:36)
最終更新:2023年08月31日 21:26