グロリオーサ(ONE PIECE)

登録日:2025/08/14 Thu 14:05:10
更新日:2025/09/03 Wed 21:12:03NEW!
所要時間:約 4 分で読めるニョ







東の海にはこんな諺があるという…



恋はいつでもハリケーン!!!



グロリオーサとは、漫画「ONE PIECE」の登場人物である。



【プロフィール】

本名:グロリオーサ
通称:ニョン婆
年齢:不明
身長:不明
懸賞金:不明
肩書:アマゾン・リリー先々々代皇帝
所属:九蛇海賊団船長→ロックス海賊団船員→アマゾン・リリー長老
覇気:武装色見聞色
誕生日:2月4日
星座:水瓶座
血液型:不明
初登場:単行本53巻・第514話・『カラダカラキノコガハエルダケ』
出身地:偉大なる航路前半・凪の帯・アマゾン・リリー
好物:不明
CV:真山亜子、木下紗華(若年期)


【概要】

凪の帯(カームベルト)にある女性のみの国家「アマゾン・リリー」在住の2~3頭身くらいの小柄な老婆。
島民の中では最年長であり、ご意見番のようなことをしているため他の島民からは「ニョン婆」と呼ばれ慕われている。
そのため現皇帝であるボア・ハンコックに次ぐ発言権を持ち、彼女に意見できるほぼ唯一の島民。

かつてはアマゾン・リリーの先々々代の皇帝*1として国を治めていた最中に恋煩いを発症し国を出ていたが、先代皇帝・トリトマの厚意により国に戻ってきたとのこと*2
そんな経緯もありハンコックからは先達として敬う様子がないどころか裏切り者と蔑まれてさえいるが、後述の経緯から内心は嫌っていない模様。
なにせ彼女の横暴っぷりを考えると本当にそれほど疎ましく思っているのなら「端から発言を許さず問答無用で叩きのめす」ぐらいの対応は連想され、従わないし最終的に追い出すにしても一応聞いてはいるのはむしろ破格の対応とさえいえる。
不調になった際は正体不明の症状で弱っていたとはいえ、話や忠告に耳を傾け直球に頼ったあたりもその証左か。


【人物】

一人称は「わし
基本的に老人口調だが、ナ行の言葉を「ニャ」「ニュ」「ニョ」と発音する独特のしゃべり方をする。
その見た目の小ささから、ルフィから「豆ばーさん」と呼ばれた時にはさりげなくツッコミ返す等基本的には常識人寄りの思考。

現皇帝のハンコックが王下七武海であるためこの国が世界政府と近しい位置にあることを重要視しているからか、情報の収集に余念がなく九蛇海賊団の戦利品からも真っ先に新聞を入手し読んでいる程*3
それらのことを常にハンコックにも助言しているが聞き入れられないのがほとんどである。


【戦闘能力】

現時点でまともな戦闘シーンが存在しないが、本人曰く「老いさばらえても九蛇の戦士」と豪語するほどに老体ながら身体能力は高く、ハンコックに高所から投げ落とされても無傷で着地できるほど。

また、アマゾン・リリー出身なので武装色、見聞色の覇気を高水準でマスターしていると思われ、元々皇帝であることから、「覇王色の覇気」も使えていた可能性もある。


【来歴】

大海賊時代以前

大海賊時代より前の海では、皇帝を務めながら当時の九蛇海賊団の船長も務めており、当時は今のハンコックににも匹敵するであろうとんでもない美人で、「海のアイドル」とも呼ばれていた。
時の流れって残酷。

その美貌から敵は戦うこともできず魅了され、好き放題に金品を奪われており、海軍からも悩みの種として扱われていた*4

グロリオーサ本人はそんな状況に「もうウンザリ(笑いながら)」と語っており、



いっそ脱げないかしら…この美貌



などとのたまう等あざと可愛い性格をしていた。
当然彼女の手配書は某海賊貴公子よろしくブロマイドのような扱いで高値で取引されており、盗撮・追跡などは当たり前のように行われていたらしい。

…が、そんな彼女でも当時副船長であったシャクヤクには一歩劣るようで、ファンレターにも100倍程の差があった。
この時から既に苦労人気質が見え隠れしてる…

そんなグロリオーサの意中の人はなんと、当時ルーキーであった「ゴール・D・ロジャー」であるが、当のロジャーはシャクヤクに夢中で、シャクヤクもロジャーの右腕であるレイリーに気があったという複雑な関係性であった。もしここでグロリオーサがロジャーへの想いが成就していたらエースが誕生していなかったかもと考えると何気に重要な関係性ともいえる
とはいえシャクヤクからは「姐さん」と呼ばれており、仲自体は良かった模様。

その後どういう経緯か後の大物が集まった「ロックス海賊団」に参入し、ゴッドバレーの戦いにも参加した。*5
当時は同じ女性メンバーのミス・バッキンガム・ステューシー とは軽口を叩き合う仲だった模様。*6
また、シャクヤクの海賊引退を新聞で知り訝しんでいるのをビックマムことシャーロット・リンリンに「お前みたいに誰かに恋したからじゃないのか」と問われた際には「ポップコーン感覚で子供作るお前に恋の苦しみなんかわかるもんか」と的確すぎるツッコミを返していた。


大海賊時代到来

ロックスがロジャーとガープの共闘により討ち取られた事でロックス海賊団が壊滅し、ロジャーによって引き起こされた大海賊時代到来後はレイリーやシャッキーと共に外海で暮らしていたが、フィッシャー・タイガーの起こした奴隷解放事件の際に奴隷だったハンコック達3姉妹は逃げたのはいいもの路頭で迷っていた所を救い、彼女らと共にアマゾン・リリーへと帰国した。

一体誰がここまで連れて帰ってやったと思うとるニョじゃ!!全てわしが外海で暮らしておったお陰ではニャいか!!!

アマゾン・リリー編

そして現在の2年前、島にバーソロミュー・くまによって飛ばされたルフィが来訪し、ハンコックとのイザコザが落ち着いた頃に新聞を読み、ルフィに彼の兄ポートガス・D・エースが公開処刑されることを伝えた。
エースが兄であることに驚きつつもインペルダウンに幽閉されている事を伝え、「アリ一匹が嵐の中に飛び込むようなニョの。弾かれておわりじゃ」と無謀さを咎めるもそれでも行くというルフィにそこに行くにはハンコックの協力が必要と語る。
その後はハンコックがルフィに惚れていた事を知ると冒頭の台詞を語り、ハンコックに恋煩いをかかっている事とルフィの目的の為にインペルダウン侵入の全面的に協力するように伝える。

ある意味、彼の人生のターニングポイントを作った人物とも言える*7

戦争後、ルフィを連れてきた「ハートの海賊団」に特例で島の端にある所でルフィ回復まで滞在許可を与える*8
ハンコックの件に加え、インペルダウンと頂上戦争から生き延びたルフィに対して「神の所業…天は一体…あニョ男に何を望んでおるニョじゃ…」とただならぬ者として行く末を見届ける。

2年後新世界編

ルフィの旅立ちでも妄想に浸るハンコックにツッコミをいれる。

ワノ国の合間の世界情勢シーンにて七武海制度が撤廃され、アマゾン・リリーに海軍や現四皇の一角である黒ひげ海賊団が押し寄せる未曽有の危機に陥るも、ハンコックの抵抗やレイリー・シャクヤクの介入により何とか押し返すことに成功した。


【余談】

恋煩い

彼女によるとアマゾン・リリー皇帝は毎回恋煩いを発症することがほぼ伝統になっているらしく、SBSによるとそれを抑えるためには海外に飛び出して意中の相手のそばにいることであると仮説している。

年齢

実は年齢はまだ公式では発表されていない。
作中ではレイリーから「君」と呼ばれていたので、偉大なる航路編では76歳だったレイリーよりはおそらく年下。



今日こそ追記・修正する!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年09月03日 21:12

*1 順番はグロリオーサ→シャクヤク→トリトマ→ハンコック

*2 トリトマはグロリオーサの皇帝時代から九蛇海賊団に所属しており、彼女やシャクヤクのことは慕っていた。

*3 凪の帯にあるアマゾン・リリーには新聞を運ぶニュース・クーが来ないため、新聞を読むには海賊の戦利品にあることを祈るしかない。とはいえハンコック含めた島民から慕われているグロリオーサのために略奪品の最優先事項に新聞があることは容易に想像できる

*4 ガープのみは彼女らの色気に惑わされずに追撃してくるため、よく追い回されていた模様

*5 少なくとも42年前時点では加入している。

*6 両者共大海賊の船長に惚れる、老いて小柄になるという共通点がある。

*7 彼女がエースの処刑を伝えなければルフィはそのままシャボンディ諸島に戻っていた可能性が高い。それでもレイリーから2年間の修業を命じられることにはなるだろうが

*8 ハンコックは島の中に入れさせようとしたが、彼女から掟に背くのかと拒否されてハンコックも珍しく言い分を受け飲む