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登録日:2025/08/15 Fri 09:52:48
更新日:2025/08/15 Fri 09:59:07NEW!
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多段ジャンプとは、ジャンプで空中に跳んだ後、着地を挟むことなく更に追加でジャンプを行うことである。
概要
通常の人間であれば、地面から飛び跳ねた後に何もない空中でさらに追加で飛び上がることはできない。
空中に跳んだらあとは重力に任せて落ちるだけである。
しかし、フィクションの世界では様々な理屈を用いて空中を自在に飛び回る面々がいる。
その中でも全く科学的に説明できないのに多くのキャラクターが活用する摩訶不思議な技術の1つが『多段ジャンプ』である。
ゲームにおける多段ジャンプ
多段ジャンプを初めて実装したのは、1985年発売のアーケードゲーム『ドラゴンバスター』。
ジャンプのあとに空中でさらにジャンプを追加して行う二段ジャンプの原初である。
(空中の追加制動という意味なら、もっと前に1981年発の『ジャンプバグ』などでも実装があった。しかし、空中の何もない場所で追加でジャンプを繰り出すという意味なら『ドラゴンバスター』が初と考えて良い)
『ドラゴンバスター』がこれを実装したのは他作品との差別化が目的であったと考えられる。
視覚的インパクトもあるし、シビアな戦いのシステムとして立体的な駆け引きを追加する画期的なシステムだったのである。
当初こそ物珍しいとされていたが、その後のゲーム史において『多段ジャンプ』は『ホバリング』『浮遊』とは似て非なる独自のシステムとして脈々と受け継がれていくことになった。
それを成せた理由は様々であろうが、大きな理由は
- ホバリングや浮遊ほど自在ではないが、空中における行動の選択肢として駆け引きを生み出すことができる
- ただのジャンプとは異なり、複雑な軌道修正を可能にさせる
などであろう。
ゲームハードの性能が向上していくと、より複雑な空中制御が可能となり、
キングダム ハーツⅡの
ソラのように多段ジャンプなのか浮遊なのか区別がつかないレベルで飛んだり跳ねたりできるキャラクターも多数登場していくことになる。
漫画・アニメにおける多段ジャンプ
漫画やアニメでは『飛ぶ』『浮く』ことに比べるとマイナー。
なぜかというと、漫画やアニメは「自らが操作する媒体」ではなく「見て楽しむ媒体」ため、ゲームの欄に記載したようなメリットが活きることがないのである。
それでも描くとするなら、逆に「なんで多段ジャンプができるの?」の理屈を説明するところから始めなければならない。
よって、わざわざ多段ジャンプを描くくらいなら
「高い所に行きたいなら普通に思いっきり高く飛び上がればいい」し
「複雑な軌道を飛び回りたいなら都合の良い足場を用意すればいい」し
「説明をつけるならいっそ素直に浮けばいい」だけの話なのである。
一方、有名どころでは『
ONE PIECE』の
月歩などがある。
これには
「超能力じみた浮遊が出来ない人間でも技術次第で空中移動を実現できる」というきちんとした背景がある。
これによって
麦わらの一味の
サンジをはじめとする月歩(
空中歩行)習得者は
非能力者でありながら移動手段拡張や空中戦を演じることが可能となっており、まさに多段ジャンプのメリットを活かしている好例になっている。
現実における多段ジャンプ
無理です。
かの
空想科学読本ではゲームにおける二段ジャンプと、漫画・アニメにおける多段ジャンプによる飛行(前述したONE PIECEの「月歩」)の両方を検証しているのだが、それぞれ「体重70㎏の人が二段ジャンプで2m跳ぶには、空気をマッハ71で蹴ればいい」、
「そもそもそれ程の脚力があればジャンプ一回で飛んだ方がずっと早い」と結論付けている。
多段ジャンプという定義
最初に『ホバリング』『浮遊』とは異なるカテゴリと記載したが、実際にはその境界は曖昧である。
というか「多段ジャンプとはこういうものである」という定義はべつにこの世に存在しないので、例え明らかにホバリングであってもそのゲームが「これは多段ジャンプ(二段ジャンプ)です」と説明していればそれは多段ジャンプである。
よって一括りに説明すること自体が難しい話で、実際プロト版にあたる「二段ジャンプ」項目作成時もたいそう揉めた。
多段ジャンプに似たシステム
ゲームにおいて、多段ジャンプに似ているシステムは数多く存在する。
特に、大気や何もない空間を蹴っているわけではなくとも、空中でなにかしら工夫をしてもう一段階飛び上がることを多段ジャンプ(二段ジャンプ)と呼称することがある。
ドンキーコング バナンザの破片ジャンプ(ジャンプ中に手に持っている破片を踏み台にさらに飛び上がる)などがそれに該当。
他にも、ジェットでジャンプ後の浮遊を追加したり、空中でテレポーテーションを行ってさらに高い所へ移動するなどのアクションも、多段ジャンプに近い挙動といえる。
もう少し現実に近いところでいうと、壁に向かって飛び上がり、壁を蹴ってさらに高く飛ぶ「三角飛び/壁蹴り」なども、多段ジャンプとは異なるが動きとしては多段ジャンプに近いだろう。
追記・修正は多段ジャンプできるようになってからお願いします。
最終更新:2025年08月15日 09:59