登録日:2025/08/15 Fri 15:39:00
更新日:2025/08/15 Fri 16:07:10NEW!
所要時間:約 5 分で読めます
🌀特別編1:シグナル🌀
ここまでの「アラン ウェイク」
得体の知れぬ闇の存在に妻をさらわれ
俺は書いたことが現実となるホラー小説を書いてしまった
わずかに残っていた俺の理性が 物語に脱出シーンを書き込んだ
俺はアリスを救った 物語の結末を変えたのだ
だがその結果 今度は俺が囚われてしまった
光の届かぬ悪夢のような世界に
「湖じゃない 海だ」
特別編1:シグナル
🌀概要🌀
『Alan Wake』本編のその後を描いたエピローグに相当する作品で、DLC第二弾の『小説家』に繋がる。
物語の舞台となるのは、『Alan Wake』本編では序盤と終盤にのみ登場した余剰次元「闇の世界」の底。
通称:闇の底と呼ばれるその次元に形成された、ワシントン州ブライトフォールズの歪んだ代替現実が、本作の舞台となる。
本編で見覚えのある場所が、支離滅裂に繋がっており、銃弾やバッテリーなどの消費アイテムは一切落ちていない。
本編終盤に僅かに探索することになった闇の底では、浮かび上がる様々な「概念(言葉)」に「概念としてのライト」を浴びせることでその概念を実体化することができた。
本作ではアイテムが落ちていない代わりに、この「概念」が至る場所で浮かび上がっており、これらを実体化させることで武器や消費アイテムを入手したり、謎解きをしたりすることになる。
本編ではあちこちに変貌アイテム「オーディア・ダイナーの魔法瓶」が配置されていたが、本作では目覚まし時計と等身大パネルが配置されている。
目覚まし時計は単に集めると実績が解除されるだけだが、等身大パネルは調べるとメインキャラ達のその後がわかる。
+
|
等身大パネルに書かれた宣伝文句 |
最高神オーディン!策を弄する最高にクレイジーなシルバートリックスター!
バリー・ウィーラーによる大ヒットシリーズ『オールドゴッズのニュートリック』に待望の最新作が登場!全国のグルメファンをうならせる『ムーンシャイン:ディナーには密造酒を』は全国有名書店で好評発売中!お得な限定版はバリー・ウィーラーのコメンタリー付き!
オーディオブックも乞うご期待!
ブライトフォールズが誇る街一番の熱血女性保安官!
処女作『書店の娘』で今明かされる、法執行者としてのキャリアと秘密結社メンバーとしての二重生活!
秘められた過去と現在!
何が彼女をそうさせたのか?
ハウスダストアレルギーに悩む敏腕文芸エージェント!
世界一ヒップなジャケットがトレードマーク!
業界志望者必携の指南書『ブラッド・フロム・ア・ロック:バカが仕事をサボり始める時』の著者が、あのアラン・ウェイクの短編集を発表!初期の習作『煉獄の使い』や、著者が永遠に葬り去りたかったであろう幻の未発表作など、失踪したセレブ作家ねルーツに迫る!
全国有名書店にて絶賛発売中!
レディーオブライト!
「照らされた部屋」の守護者!
彼女の波乱万丈かつ不屈の半生を詳細に綴った大作『シンシア・ウィーバー:たいまつを掲げて』
著者は、地元紙『ブライトフォールズ・レコード』社でかつてウィーバー本人から指導を受けたエレン・アダムス女史
雷神トール!ハンマーをふりかざす怒れるアンティークロッカー!さあ、殺りくと嵐の時代に立ち向かえ!
あのバリー・ウィーラーに見出された、過去の栄光に生きるシニア世代の超新星!トラブルに悩む現代人必携の自己啓発本『おめえらみんな ぶちのめしてやる』は、全国の書店で絶賛発売中!
いぶし銀の雄叫びに震える!
序文:バリー・ウィーラー
暗闇恐怖症の美しきミューズ!未曾有の混沌における癒しのオアシス!
才能豊かな有名美人フォトグラファーが赤裸々に語る、エキセントリックな 夫の幻影に悩まされる日々!
『作家のミューズ』絶賛予約受付中
|
🌀ストーリー🌀
困難な仕事をやり遂げた後の感情は複雑だ
達成感 安堵 悲しみ そして絶望…
すべてをシャットアウトし 極度に没頭していた時間が病のように自身を蝕み変えてしまう
たが仕事を終えたら次は回復が必要だ
自ら閉ざした扉を打ち破り 再び光を呼び込むのだ
見覚えのある場所だった
だが何かが どこかが違っていた
まるでひどくリアルな夢の中にいるようだった
闇の存在を打ち破り、アリスを救出するも闇の世界に取り残されてしまったアラン・ウェイクは、気が付くと
ブライトフォールズの歪んだ代替現実にいた。
ダイナーに立ち寄り、トイレに入ってみると、そこに
もう一人の自分が現れた。
明らかに狂気的な自分のドッペルゲンガーに困惑するアランに、「ダイバー」は言った。
「シグナルを追え」
ダイバーからフラッシュライトの形をした「概念としてのライト」とコルトパイソンの形をした「破壊可能な論理的手段」を渡されたアランは、狂気的なもう一人の自分の超自然的な力に翻弄されながらも抵抗する。
いったい今、アランの身に何が起きているのだろうか…
🌀登場キャラクター🌀
モデル:イルッカ・ヴィリ
声:マシュー・ポレッタ
「不快な既視感だった。何故ここにいるのか、さっきまでどこにいたのか、記憶がなかったが、ダイナーの奥で何かが待っている気がした」
本作の主人公。
闇の世界のブライトフォールズで狂気的なもう一人の自分の物語に翻弄される。
ダイバーから託された「概念としてのライト」で様々な「概念」を実体化させる。
スマホのGPS機能でシグナルを追うが…。
演者:イルッカ・ヴィリ
声:マシュー・ポレッタ
「悪夢だ…深すぎる…これ以上…耐えられない!"突然、ウェイクの目前にもう一人の自分が現れた"」
本作の主要な敵。
狂気的なアランのドッペルゲンガー。
闇の世界のブライトフォールズの至る場所にあるテレビや鏡を介し、実写で姿を現し、「主人公アラン・ウェイクが悲惨な目に遭う物語」をまくしたてる。
彼が語る物語は闇の世界を変化させ、アランを苦しめる。
その正体は…?
声:ジェームズ・マカフリー
「アラン、それ以上沈むな」
「集中しろ、自分を見失うな。私も手を尽くすが、君次第だ。より良い交信地点を探せ」
トーマス・ゼインの姿で実体化した
Bright Presence。
ジムスーツを着て闇の世界を遊泳する。
ダイナーのトイレでアランに「概念としてのライト」と「破壊可能な論理的手段」を託し、「シグナルを追え」と言うが…。
演者:ブレッド・バーマン
「friend」と言う概念を「概念としてのライト」で照らすと出現した、バリー・ウィーラーの幻影。
アランをシグナルの発信源へと導く。
🌀敵🌀
闇の世界に取り込まれ、闇の存在に支配された人々の成れの果て。
本編以上に殺意全開の波状攻撃を仕掛けてくる。
新たな敵。
インセイン・アラン曰く「思考の断片」。
不可視状態で襲い掛かってくるが、闇のシールドを焼き払うと可視状態になる。
闇に支配されたワタリガラスの群れ。
本編同様に波状攻撃を仕掛けてくる。
新たな敵。
インセイン・アラン曰く「安っぽい紙くずの群れ」。
白いブックカバーが特徴のアランの著書『サドンストップ』の群れ。
不吉な黒い鳥と同じ挙動で襲いかかってくる。
闇に覆われたオブジェクト。
本編同様に体当たりをしてくる。
🌀ボス🌀
ブライトフォールズの祭り「ディアフェスト」用のパレードトラックと鹿を模した巨大なフロート。
複数のパーツに別れて協会の前で立ち塞がる。
競技用モンスタートラック。
農場にて2台同時に襲いかかってくる。
インセイン・アランの化身。
一つの大型液晶テレビにポータブルテレビや小型のブラウン管テレビが複数台より集まった姿で、ラスボスとして立ち塞がる。
🌀結末🌀
シグナルの発信源は「ダイバー」だった。
彼曰く「アランは沈みかけていて、インセイン・アランの正体はアラン自身」だという。
困惑するアランをよそに、インセイン・アランは「ダイバー」を追い払い、恐ろしいテレビのポルターガイストとして襲い掛かるも、返り討ちにされ、逃げ出した。
アランはテレビを追うが、突然の頭痛に目が眩み、倒れてしまう。
そして、彼は気付く。
インセイン・アランの正体は悪夢を見ている自分自身であると…
余談
序盤に入るトイレの個室には「
MIRRA WAS HERE」というメッセージが隠されている。
ミラというのは『
MAX PAYNE』シリーズの作中作『
Address Unknown』に登場するドッペルゲンガー「
ジョン・ミラ」のことである。
ミラはニューヨーク州ニューヨークシティの代替現実「ノワールヨークシティ」の支配にして殺人鬼である。
『Alan Wake Ⅱ』ではノワールヨークと同じ場所と思わしき
闇の世界のニューヨークが舞台となる。
🌀特別編2:小説家🌀
ここまでの「アラン ウェイク」
「湖じゃない 海だ」
妻を助け出した俺は 闇の底に囚われてしまった
何処とも知れぬ悪夢のような世界だ
絶え間なく変化し続けるこの世界で 俺は必死にゼインのもとへと向かっていた
「君はますます 沈んでいきつつある」
特別編2:小説家
🌀概要🌀
収集要素は目覚まし時計から更に変更され、「『ナイトスプリングス』のゲームソフト」になっている。
🌀ストーリー🌀
敵が自分自身だという事実を直視したアランは沈むのをやめた。
バリーの幻影の導きでダイバーと再会したアランは、遂にダイバーと再会を果たす。
彼曰く「インセイン・アランはバードレッグキャビンで悪夢を見続けていて、君(操作キャラ)はアラン本人ではなくアランの理性の象徴」だと言う。
アランが正気を取り戻すには、2人のアランが融合して一つになるしかない。
だがそのためには、闇の世界の最深部にあるバードレッグキャビンに行かなければならなかった…。
🌀キャラクター🌀
引き続き主人公。
その正体は闇の世界でアランから分離し、実体化した彼の理性であった。
正気を取り戻すため、インセイン・アランが横たわるバードレッグキャビンを目指す。
引き続き主要な敵。
その正体は破滅的な狂気に取り憑かれ悪夢を見ているアラン自身。
闇の世界の最深部にあるバードレッグキャビン二階の執筆部屋に横たわっている。
シグナルの発信源。
アランを助ける「概念」は彼が出現させていた。
アランと再会し、バードレッグキャビンを目指す彼を手助けする。
バリーの幻影
序盤でダイバーと再会したため早々にお役御免となるが…。
インセイン・アランがラショナル・アランを苦しめるために出現させた心理療法士の幻影。
アランを統合失調症扱いして自己認識に揺さぶりをかけてくるが…。
🌀敵🌀
引き続き登場。
引き続き登場。
引き続き登場するが出番は少ない。
本編では闇の存在の真の姿として登場していた黒い竜巻。
本作ではアランのトラウマとして現れ、行く先を阻む。
🌀ボス🌀
引き続きインセイン・アランの化身。
バードレッグキャビンの入り口を塞ぎ、闇に支配された幻影達を召喚してラショナル・アランと最後の攻防を繰り広げる。
バードレッグキャビンに入るには、全ての妄想を捨てなければならなかった。
インセイン・アランによってバリーの幻影は闇に包まれ、言葉と超自然的な力でアランを苦しめる。
本作のラスボス。
インセイン・アランの力で闇に包まれたエミルの幻影。
斧を手にアランに襲い掛かる。
トールとオーディンの幻影がインセイン・アランの力で闇に包まれた姿。
エレキギターを武器に、2人同時に襲い掛かる。
🌀結末🌀
全ての幻影を倒すと、インセイン・アランの化身たるテレビは破壊され、バードレッグキャビンに入れるようになった。
ラショナル・アランはインセイン・アランに触れ、一つになった。
突然 思考がクリアになった ゼインは正しかった
俺は再び自分を取り戻した
だが俺にはここで彼のように正気を保ち続けることはできなかった
これが最後のチャンスかもしれない
ここからの脱出は難しいだろう 不可能かもしれない
ここにいる限り じきに俺は理性を失い再び闇に迷い込んでしまうだろう
ついさっきまで俺は一切の抵抗をやめ 全てを諦めかけていた
だが今 俺の目の前には まだ見ぬ未来が語られる時を待っていた
「ディパーチャー」の続編だ
『リターン』アラン ウェイク著
俺はアラン ウェイク 作家だ
追記修正は自分に打ち勝ってからお願いします
最終更新:2025年08月15日 16:07