アニヲタWiki(仮)
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古式若葉

登録日：2013/10/11 Fri 01:52:21
更新日：2025/03/19 Wed 21:14:23
所要時間：約 7 分で読めます


2ちゃんねる設立から約2年が経過した2001年。
今よりもネットが自由で、2ちゃんねるがアンダーグラウンドとして認知されていた時代。


その2001年、ある一人の男が2ちゃんねるを震撼させた。


ある2ちゃんねらーは彼の立ち振舞に戦慄し、ある2ちゃんねらーは好奇心に従い彼とコンタクトを試みた。
そしてひとつのスレから始まった”プロジェクト”は、2ちゃんねるの一部を激しく熱狂させた。



“奇跡の男”とまで呼ばれ、2ちゃんねらーを興奮と爆笑の渦に叩き込んだその男の名は……。



古式若葉とは、2ちゃんねる（現・5ちゃんねる）にて活動していた実在の人物（ハンドルネーム）である。
後述する理由から、ネット界隈では非常に有名な人物である。

●目次

概要

古式若葉自身は（恐らく）何の変哲もない普通のヲタであり、芸能人やアイドルというわけではない。
ましてや動画サイトで有名になったわけでも、犯罪や荒らし行為の主犯というわけでもない。

その古式若葉が、なぜここまでネット上で有名となったのか?
それはひとえに、「常識を超えたそのイタイタしさ」に起因する。


邂逅

遡ること20年以上前、2ちゃんねるのネットウォッチ板。
一人の2ちゃんねらーが、あるホームページを発見する。その名前は「愛天使」。
そのHPこそ、古式*1が設立した「出会いのためのHP」であった。

そのHPは、とにかく痛々しかった。
あらゆるページで鳴り響くMIDIや、でかでかと掲載された全く隠されていない自画像、そして画像加工で作ったであろう藤崎詩織とのツーショット写真……。
ヲチ板の住人たちが、古式に興味を示すには十分だった。

そしてヲチ板の住民は戦慄する。
古式はHPのコンテンツの中に赤の他人である女性の個人サイトを組み込んでいた上、その管理人であるAさん（仮名）に執拗なアタック…もといネットストーキングを繰り返していたのである。
もちろんAさんは古式の親友や友人でもなんでもなく、それどころかネット掲示板で出会っただけの赤の他人である。


「Aちゃん、愛してます」
「Aちゃん、結婚してくれ、二人で幸せになろうよ」
「うぅぅ……、Aちゃん力になってくれると思ったのに……。もうAちゃんなんか嫌いだ！！！」


古式は今で言う「出会い厨」、それも重度の出会い厨だったのだ。
そして古式は、このような告白とストーキングまがいの粘着を不特定多数の、ネットで知り合った女性に向けて例外なく行っていた。
多くの2ちゃんねらーは、彼の行いに恐怖した。

そして一部の有志が、古式との接触を図り始める。
彼らはヲチ板から拠点を移し（※ヲチ板はウォッチ対象との接触を厳禁としている為）、女性を装ったネカマとして古式に接触。
「古式を弄って楽しむ」、そして「接触を通じて古式を更生させる」という計画がスタートしたのである。

だがプロジェクトの有志達は古式と接触する中で、彼の痛々しい暗黒面の数々を目の当たりにする……。


生態

1. 節操のない出会い厨っぷり

古式若葉が現代で言う出会い厨に近い生態であることは前述した。
それは、不特定多数のネットで知り合った「だけ」の女性たちに執拗に告白を迫っていたことからも分かるだろう。
だが古式若葉は格が違った。

女子と会話すれば、二言目には「会いませんか?」という言葉が飛び出すほど古式若葉は出会いに飢えていた。
なんと古式若葉は、好意を抱いてくれた女性ならそれがたとえ13歳のリアル中学生でも食ってしまうつもりだったのである。
その証拠に古式は若葉「13歳のリアルJC」を装ったねらーに対し、ドン引きするレベルで発情&何度も「抱きたい」発言をし、さらに全年齢用のチャットでネカマとエロチャ、挙げ句「うっ……ふぅ」までした。
ネカマの巧みな誘導があったとはいえ、リアル中学生に対して、である。
おまけに「でも確か女の子は16で結婚出来たはず……」とガチでJCに好意を抱いていることを匂わせる発言までしていた。


おまわりさんこっちです。


加えて古式若葉は、この中学生を装ったねらーに対してここまで言っておきながら、さらに別の女子大生（を装ったネカマ）に対しても堂々と告白メールを送るという離れ業をやってのけている。
この時も先のAさんの時と同じく、やんわりと拒否する女子大生に対してしつこく食い下がり、更には女子大生とその友人（を装った(ry）に対して3人でのオフ会を持ちかけて「二人から選ぶ」とまでほざいたのである。

古式若葉の脳内辞書に「二股」という言葉はないようだ。

一部のねらーからは、この節操のなさは「ときメモ」をはじめとするギャルゲーの影響なのでは、という考察がなされている。
要は「ときメモのヒロイン同時攻略と同じ要領で、リアルの女性とも仲良く出来るのではないか」と思っているのでは…というわけである。
藤崎詩織との合成ツーショット写真や、そのハンドルネーム*2から、彼がギャルゲーヲタクであることは明らかであり、この説は非常に信憑性が高い。
いやまさかそんな…と否定しきれないのが古式若葉の恐ろしさか。


2. 超社会人級のコミュ障

そして彼は、コミュ障であった。これまたガチの。
具体的に言えば、会話のキャッチボールが成立しないのである。

ねらー達とのメールのやり取りでも…
  • 頼まれてもいない自分語りを始める
  • PC初心者（という設定）の女子中学生に対し、専門用語をやたら多用して解説する
  • 女子達とのチャット中も淡々と♀の質問を返す
  • ♀同士の会話に消極的に割り込もうとするばかりで一向に盛り上げようとしない
そのくせ、「（ネットナンパで）8人も落とした」とほざいているのである。

それだけではない。
古式若葉はコミュ障スキルに加えて、氷河期レベルの寒いギャグのセンスをも兼ね備えているのだ。
そのサムさたるや、某獣電戦隊の青が裸足で逃げ出すレベル。

加えて、この手のコミュ障にありがちな「ナチュラルな上から目線の言葉選び」というマイナススキルも持っている。
…これで本当に8人も女子をナンパしてきたのだろうか?

彼の女子との会話は、一方的な「会いたい」「会いませんか?」とくだらないギャグ、そしてタイプミスと適当な返事に終始すると言っても過言ではない。


3. 見栄っ張り? 虚言癖?

さらに古式若葉をダメ男たらしめているのが「ナチュラルに嘘をつく」癖である。
その代名詞といえるのが、愛天使にも掲載されていた「脳内彼女」。

愛天使には、古式若葉とツーショットで並ぶ女性の写真が掲載されている。
彼女こそ古式若葉の言うところの「彼女」らしいのだが…
  • 「8年間付き合っていた」と言っていたのに、違うチャットでは「ネットを始めた99年頃付き合い始めた」。
    • また別のメールでは「雑誌の文通コーナーで知り合った」と馴れ初めがはっきりしない。
  • 愛天使では彼女と公言しているのに、チャットでは「メル友」扱い。
  • 愛天使では「深く愛し合っている」としていたのに、ねらーたちが古式にコンタクトしたのを境に「最近会ってくれない」「親に電話を切られる」「別れよう」と不仲をアピール。
    • 挙句の果てには「地元の遊び友達と勢いでナニした結果にんっしんしてしまい、疎遠になった」とのたまう。


その彼女、本当に存在するの？

もし本当に存在していたとすれば、古式には無断で写真を掲載され、さらにネットで知り合っただけの女性に勝手に過去を暴露されているというとても可哀想な人だと言えるだろう。
つーか彼女がいるなら何故出会い用のHPなぞ作る?

さらに「ネットナンパで8人も落とした」と言う割には女子との会話スキルも低く、JCを装ったねらーにエッチな話題を振られた時には女性に関する性知識の低さが露呈してしまい、ビビってチャットから逃亡。
またPCの知識を披露する割にはPhotoshopを知らず、素で「写真屋」と勘違いするなど決してPCも専門的な知識を持っているわけではないようだ。


4. 人として軸がぶれている

古式若葉の問題はこれだけにとどまらない。
こういうことを書くのは酷だが、モラルや人格面においても多少の問題が見受けられる。

まず挙げられるのがデリカシーのなさであろう。
JC役のねらーの「今日は調子が悪い」という言葉に返した「女性特有の生理という奴ですか?」という台詞に古式若葉のデリカシーのなさが集約されている。
というか、女性相手に素で「生理という奴ですか?」なんてよく言えたもんである。

また、ときメモの画像を無断使用したことによる著作権侵害について警告する善意の第三者のメールに対して逆ギレするなど、人間性に関してもいいとはいえない。
ちなみにキレる時は何故か関西弁になる。文面上なのに。


総括

お　わ　か　り　い　た　だ　け　た　だ　ろ　う　か

「釣りだろ」と思った貴方。その反応は正しい。

その後彼は「奇跡の男」とまで呼ばれ、多くの有志が集ったプロジェクトにより最終的には古式若葉自身を招いたオフ会にまで発展する。
古式若葉とそれに関わるプロジェクトの全容は非常に長くなるため、外部のまとめサイト「ネットウォッチ＠2chネカマ作戦記」を参照されたし。
古式若葉をウォッチし、そして幾多もの妨害を超えてイジり抜いた(?)2ちゃんねらーたちの奮闘が克明に記されている。

なおここまで見ていて「いくらド級に痛々しい奴とはいえ、イジって掲示板で晒しものにするのは何か違くないか？」と思った貴方。
その反応も何ら間違ってはいない。実際スレでも同様の意見は存在したし、当時のネット民の感覚からしても到底褒められた行為ではない事も確かである。
ただ古式若葉が完全に「可哀想」かというとそれも疑問だろう。一連の流れで本当に可哀想なのは彼にネットストーキングされていた他サイトの女性管理人たちであり、少なくとも古式若葉はそれについては加害者でしかないのだから。

この項目に描かれていることも、全て「氷山の一角」に過ぎない。
こんなろくでもない男が、釣りではなく確かに、この日本に実在したのである。


j3、追記・修正おねがいしますわ……る

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最終更新：2025年03月19日 21:14

*1 当時は「古式」と名乗っており、ウォッチ開始後すぐに「古式・若葉」となった。

*2 古式ゆかりから拝借したと自称している。「若葉」も「エターナルメロディ」の紅若葉からの拝借である。