藤崎詩織

登録日:2012/03/10 Sat 20:02:46
更新日:2025/07/14 Mon 14:55:18NEW!
所要時間:約 7 分で読めるわよ!




「世界中の誰よりもあなたが好きです……」



藤崎詩織【ふじさき しおり】
初代『ときめきメモリアル』のメインヒロインでありラスボス
  • CV:金月真美
  • 身長:158cm
  • 血液型:公式設定ではA型
  • 誕生日:公式設定では5月27日
  • スリーサイズ
    • (一年時)B83 W56 H84
    • (二年時)B84 W56 H85
    • (三年時)B85 W57 H86
  • 趣味:クラシック音楽鑑賞、ヘアバンド収集
主人公の幼なじみにして「きらめき高校」のアイドル。

他のヒロインとの大きな違いとして、詩織だけは血液型・誕生日をプレイヤーが自分で決める
それにより所属する部活や主人公との相性が決まるので蔑ろにはできない。
慣れればこれを利用して好きなクラブに所属させ様々なコスチュームを拝める。スク水だろうが白衣だろうが君の思うがままだ!
ただしテニス部にしてしまうと古式ゆかりが、水泳部にすると清川望が登場しなくなってしまうので、彼女達を攻略するなら注意すること。*1
逆に言うと、このどちらかの部活に所属させればライバルが一人減ることになるので、詩織狙いで行くなら積極的に利用するのも悪くはない……と当時の攻略本には書かれていた。

攻略

容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能・品行方正という絵に描いたような完璧超人で、それ故に男性に求めるハードルは高い。
具体的には……
  • ストレス50以下
  • 体調50以上
  • 文系130以上
  • 理系130以上
  • 芸術130以上
  • 運動130以上
  • 雑学120以上
  • 容姿100以上
  • 根性100以上
  • デート8回以上
以上の基準を僅かでも下回ると攻略不能となる他、怪我等のステータス異常になっちゃうともうアウト。
他のヒロインは基準より少し低くてもどうにかなる事がある中、彼女だけは「絶対」。

ただパラメータを上げているだけでは約10人以上いる他のヒロインが登場してしまうので、彼女達の爆弾処理もしつつパラメータを上げ、その上で詩織の好感度を上げるというデスマーチを強いられる。
しかも、場合によっては美樹原愛を刺客として送り込んでくる。

「あなたを紹介して欲しいっていう、物好きな女の子がいるからちょっと待ってて……」

この難攻不落っぷりから、必然的に彼女のエンディングを拝めるのは他のヒロインたちを軒並み攻略した後となるため、ラスボスの異名をとるようになったのである。
キッチリと計画を練り、システムの裏を突いたプレイを行えば、意外と楽に攻略もできるが……情報無しでの初見プレイでは、まず無理だろう。

メインヒロインがラスボス扱いされた反省からか、次回作『ときめきメモリアル2』のメインヒロイン・陽ノ下光は「最初から主人公に好意を持っている」という設定にされたのだが、こちらは逆に、他のヒロインを攻略したいのにしゃしゃり出てくるという、別の意味で厄介な存在になってしまった。

詩織を攻略するにあたっては、以下の点に留意する必要がある。
  1. 休日にパラメータを上げれば女の子は登場しない。
  2. 詩織と同じ部活動でパラメータを上げれば、その部活動で登場するはずだった女の子は登場しない。
  3. 3年目以降、女の子が登場しなくなる。
これを踏まえた上で詳しく説明していくと、
  • まず詩織の誕生日と血液型を調整して、詩織との相性を最高にした上で、部活動も詩織と同じものを選択する。
  • 1年目と2年目は、平日はひたすら部活動に励み、体調が低下したら休暇を取るようにする。
    • それ以外の行動は絶対にしない。まず間違いなく他の女の子が登場して邪魔になってしまう。
  • 能力上げは休日に行うようにする。
とにかくパラメータを上げなければ話にならないので、詩織とのデートは必要最低限で構わない。
詩織と一緒に部活をすれば、友好度もときめき度も勝手に上がっていくからだ。

3年目以降は女の子が登場しなくなるので、ここまで来れば格段に攻略が楽になっていく。
優美と美樹原はどうやっても確定で登場してしまうが、一緒に下校を誘われても断りまくり、爆弾が付いたらデートしてやれば問題は無い。
後は平日に足りないパラメータを底上げしてやれば、卒業までに余裕で要求値に到達するはず。
だからと言って詩織をほったらかしにすると友好度が下がってしまうので、たま~に詩織とデートするのも忘れないように。

PS版では「3年目の3学期になれば爆弾が一切爆発しなくなる」という救済措置があるものの、上記の攻略を行えばそこまで気にする必要は最早無いだろう。

デートは近所の公園やきらめき中央公園など意外と地味なものでOK。
ただしゲーセンやジャンク屋などは間違いなく嫌われる。
彼女のイベントの1つである「10年前の誕生日」は知らないと3月生まれでない限り情報無しで発生させるのはほぼ不可能。

余談だが、『ゲームセンターCX』で有野課長の結婚記念としてPS版のときメモに挑戦した際、その際にADから与えられたクリア条件が「詩織に告白される」という経験者からしたら嫌がらせとしか思えないものだった。
しかし、我らが有野課長はなんと一発で詩織を攻略した。しかも予備知識や攻略本・ADの補助などの助けなし。さすがは課長である。

「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし…」

詩織を代表する名言がこれだろう。
これは主人公に対する好感度が低い状態で一緒に下校しようと誘うと言われる台詞。もう少し言葉選べよ……。
だからと言って「じゃあお先に」と先に帰るとしっかり傷心度は上がり繰り返すと爆弾を抱える。ふざけんな。

入学直後だとほぼ確実にこの状態なので、多分このゲームを始めてから最初に心を折られる場面。
上記の仕様上爆弾を抱えさせないために何度も聞かされる羽目になる。もうやめてくれ。
しかも一緒に帰って友達に噂されるのは嫌なのにデートはしてくれる
デートの方が噂になりませんか?

「残念ながら俺様は忙しいのだ」という、歴代シリーズの主人公の台詞としても三本の指に入る暴言を吐いた初代主人公もあまり人のことは言えないのだが……。

「一緒に…」の台詞は後にも受け継がれており、携帯版4の主人公とかも使う。

その他、SS版で卒業式の時に嫌われているにもかかわらず告白すると「あなたと幼なじみなだけでも嫌なのに」と心にグッサリ刺さる台詞を言ってくる。
その辛辣さは、担当声優からも「いくらなんでも酷すぎる」と苦言を呈されたほど。

関連作での活動

ときめきメモリアル 対戦ぱずるだま』には本当にラスボスとして参戦。
ラブプラス+』のミニゲーム「もえろ!対戦ぱずるだま」でもラスボスとして後輩ヒロイン達に初代メインヒロイン兼ラスボスの威厳を見せつけてくれる。

「もう最高!」

ラブプラス関連では、マナカのフィギュアに何故か髪型パーツが付属した事もあった。

クイズのアナザーエンディングではミディアムヘアが拝めるが、どことなく年が増して見える……。

  • ドラマシリーズ『旅立ちの詩
小島組が制作した事からその筋で有名な作品。
あまりにドラマチックな展開にプレイしたら涙無しにはいられない作品だが、コナミは公式扱いしていない。
ドラマシリーズ独自の展開や後付け設定が多いためである。
そしてその影響が特に出ているのがこの『旅立ちの詩』なのである。

この主人公は至って平凡な高校生である。
ドラマシリーズ初代主人公のようにプロサッカー選手になれる素質はないし、二代目のようなバンドマンでもない。
二流大学に「何とか」合格だし、高校時代も部活動すら行っていなかった。パラメーターで言うならオール100~、下手しなくともそれ以下かもしれない。

詩織に対しても一緒に帰ったり買い物に行ったりしただけで満足していた「おめでたい奴」(by好雄)。
バレンタインに告白を決意したのも好雄のおかげであり、他に親しい女の子もいない、控え目な男であった。

だが事態は急変する。詩織から「これからも仲の良い幼なじみでいてほしい」と先手を打たれてしまったのだ。
幼なじみから脱け出したいと思っていた主人公は勿論ショックを受け、落ち込んでしまう。

そして過去を顧みる中で「自分は何もしてこなかった」と気付き、同じ悩みを抱えていた美樹原を励ますためにも、勿論自分自身のためにも……と、好雄から誘われたフルマラソン(好雄は清川さん狙いで始めたが、初日で辞めた)を完走する事で、打ち込んだものを残すと決めた。

それからマラソン馬鹿になった主人公はトレーニングに明け暮れる。
早朝と放課後には必ず、皆で行ったプールでもトレーニングのために泳いだ。

そんな主人公を傍で見ていた詩織も、懐かしい日々や記憶、想いを思い出す。
負けず嫌いな主人公。
そんな主人公を一番傍で応援していた、幼き日々。
練習後や卒業アルバム制作委員としての活動中にその事を思い出し、懐かしむ二人……。

序盤でこそ原作におけるラスボス感(完璧感)を多少漂わせていた詩織だが、それ以降、徐々に優しさや女の子らしさが表現されていく事になる。

伝説となった「一緒に帰って~」や「クリスマスに友達と先に約束したのは詩織」というのも、根本的には幼少期の主人公のせいだったという設定が加えられている。
思春期にありがちな「女の子といたら恥ずかしい」という思いから詩織から離れ、遠ざかったのだ。


そして不注意から肉離れを起こし、ドクターストップを受けても走り続ける主人公の姿に詩織は……。



これ以上はこの作品をやって、そして知っていただきたい。
原作の詩織とは違った……いや、補完された詩織を見れるはずである。

「いらっしゃいませ!」
未来の江戸で大江戸ツーリストの受付としてまさかの登場。
恐らく当時のゴエモンをプレイした多くの子供達は彼女が他作品のキャラだと知らなかっただろう。

プレイアブルキャラクターの一人として初期から登場。一応、本人ではないらしい。
タイプはボマー(お隣の御伽大戦で言うファイター的位置)。

オトメディウスの如く萌え路線へ舵を切ったボンバーマンのキャラ差し替えゲーと言ってしまえばそれまでなのだが……

ラスボスいまだ健在であった。

このゲームはキャラごとにスキルを持っており、彼女の場合は
  • 使う度に火力が上がる「好感度ボム」
  • 貫通ボム版好感度ボム「好感度つらぬきボム」
  • 周辺に大量の爆弾をバラ撒く「悪い噂」
そして特筆すべきが彼女の代名詞にしてLv5スキルの「伝説の樹の下で」。
このスキルは「発動中の詩織に触れた味方キャラ一体は詩織を含め一定時間敵の爆風や一部即死ギミックに巻き込まれてもダメージを受けずに済む」という効果、のはずだった。

このゲーム、味方の爆風を受けた場合はノーダメージな代わり短時間スタンして動けなくなるのだが、バグにより詩織のスキルにはこの「味方爆風スタン」が機能せず、爆風に合わせて爆弾設置を連打して特攻する、いわゆるファイヤーマン戦法が可能だった。
これが任意にやれるというだけで強力すぎるのは言うまでもないだろう。

加えて詩織はガチャ排出キャラだった。
対抗策は「こちらも詩織を使用する」以外に無く、稼働初日のボンバーガールは核の炎に包まれ、まともに対戦が成り立たない状況であった。
さすがにヤバすぎたと判断されたか、稼働した次の日に速攻アップデートで「味方からの爆風を受けるとスタンする」に修正され、現在は割と普通の性能になっている。

純粋なボマーとしての性能はブロック掘りのスキルに乏しいため他のボマーキャラと比べて前半〜中盤の展開は遅くなりがちという弱点はあるが、必殺スキルが他キャラと違い巨大ボムでないためボムをブロックに変えるスキルを持つグリムアロエが居てもあまり気にせず攻めることができる。
一方、「伝説の樹の下で」で無敵になってもデバフは防げないので鈍足を付与できるパプルには要注意。
鈍足中に電車が通っても轢かれないが、橋から逃げられないとそのまま落下してサメの餌にされてしまう。
またウルシとの相性も微妙。脆いアタッカーに無敵を付与できる強みがあるが、彼女の強みであるステルス能力もバリアーで丸見えになるのでウルシがアタッカーの土岐は状況を選んで使用しよう。

しかし非ボンガープレイヤーからは未だに上記の印象が強いらしく、ボンバーガールの話をすると「あれでしょ?ときメモのキャラがぶっ壊れなやつ」などと言われることが多い。

コナミのアーケードマージャンゲームにもまさかの参戦。
まず利用権を購入することで使用可能になる。令和の時代に藤崎詩織を購入というパワーワード
このゲームのキャラクターは基本どこかしらの学校に所属しているが、彼女の所属はもちろん我らが「きらめき高校」。
イラストはリファインこそされているものの当時の構図などが再現されており、古参にもうれしい。
カットインでは当時と変わらないブルマも披露。
なお、基本的にキャラによって性能に差はないので完全に趣味の領域である。
裏を返せば、「わざわざ藤崎詩織を使うために利用券を購入する」剛の者であるわけだが……。

  • 実況パワフルプロ野球(アプリ版)
KONAMIドリームコラボにて彼女候補として登場。
主人公の野球部のマネージャーであり、矢部にアプローチをかけられるが例の台詞であしらわれる。
好感度を上げていくと告白イベントが発生し、ボール磨きを手伝うと部活の相談に乗るという体でデートに誘うことが可能になる。
デートを進めていくと伝説の樹に関する噂を聞き、そしてエピローグでドラフト指名されると……?



一緒に追記して友達に修正されると恥ずかしいし……。

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最終更新:2025年07月14日 14:55

*1 それ以外の部活所属メンバーは所属候補が二つあるため詩織が入部しなかった方の部に自動的に所属となるし、早乙女優美はバスケ部の身に所属するが例外的にこの縛りの対象とはならない