デスボイス

登録日:2011/06/29(水) 17:47:44
更新日:2024/03/06 Wed 22:50:04
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デスボイスとは、エクストリームメタルやハードコア・パンクで多用される歌唱方法。「デスヴォイス」「デス声」とも呼ぶ。


概要

主にデスメタル、ブラックメタル、グラインドコア、ゴアグラインド、ニューメタル、メタルコア、デスコア、ハードコア・パンクなどのジャンルで多用されている。
また、エクストリームメタルやハードコア・パンクの浸透に伴って、ヒップホップ、アバンギャルドジャズ、EDM、ポップス、VOCALOIDなどのヘヴィロック以外のジャンルで使用される事もある。
デスボイスを使用するジャンル(曲)では、デスボイスではない通常の歌唱方法を「クリーン(ボイス)」と呼ぶ。

簡単に説明すると、意図して発声する「ダミ声」や「がなり声」。混同されることもあるが「シャウト(叫び声)」とは区別される。
音高(ピッチ)を感じにくいため、メロディを歌うというよりも、迫力や恐怖感を演出するために活用したり、リズム楽器のように扱われることが多い
(ただし、スクリームなどは音高を感じやすい物もある)。
地声が低い男性が歌う物と思われがちだが、男性顔負けのデスボイスを出せる女性ボーカリスト(地声は普通の女性)も多い。
また、スクリーチと呼ばれる中~高音のデスボイスも存在している。
よく死にそうな声と例えられるが、いわゆる断末魔とはちょっと違う。むしろ地獄の底から亡者が這い上がってきそうな声である。

注意点として、この発声方法は喉を傷めやすいと言われており、特に間違った発声方法や練習のし過ぎは危険である。
デスボイス専門のボイストレーナーも存在しており、本気で覚えたいのであれば、そのような所で学ぶのも手だろう


一例

ここでは例を挙げてみようと思う。

■スクリーチ

主に中音域〜高音域の耳をつんざくような声で歌う。声域の個人差で高さがかなり異なってくるのが特徴。
イメージとしては金切り声。
また、スクリーモと混同される事がたまにあるがスクリーモは音楽のジャンル。

■グロウル/グラント/スクリーム

一般的にデスボイスとして扱われてるポピュラーな歌唱で、主にスクリーチでは出さない低音域を出す歌唱の事を指す。
いずれも厳密に言えば細かい違いはあるのだが……。
アニヲタ的にいえば、クラウザーさんみたいな声。
サクソフォーン(サックス)で使用される「グロウル(グロートーン)*1」とは別物なので混同しないように注意。

■ガテラル

グロウルより更に低い超低音域の歌唱。
歌うとゴポゴポ言う事から「下水道ボイス」や「嘔吐音」とも呼ばれる。
ピッチシフターを使って更に声を低くすることもある。
イメージとしてはゲロ声。

■ピッグスクイール

通称「豚声」。
舌先を上げ息を吸う、または吐きつつ歌う。
グロウルよりかは音は軽めだが、少しくぐもった太く響く声が出る。

能登麻美子

透き通りすぎた声により、歌うと本人すらも震え上がる「呪いの歌になる童謡。


追記・修正は何らかのデスボイスを歌いながら、よろしくお願いします。

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最終更新:2024年03月06日 22:50

*1 声を出しながらサックスを吹き音を歪ませる奏法。