登録日:2025/05/24 Sat 01:00:26
更新日:2025/05/25 Sun 13:04:35NEW!
所要時間:約……24 分で……読めま……すぅ…………
自分のペースで、歩いていきたい。
ほどほどがいい。そう思います。
CV:春咲暖
●目次
プロフィール |
年齢 |
15歳 |
血液型 |
B型 |
誕生日 |
2月6日 |
星座 |
みずがめ座 |
身長 |
160cm |
体重 |
42kg |
スリーサイズ |
73/54/74 |
利き手 |
右 |
出身地 |
京都府 |
趣味 |
お昼寝、お散歩 |
特技 |
料理、生け花、体内時計が正確 |
初期評価 |
歌唱力:8 |
ダンス力:3 |
表現力:5 |
傲慢さ:10 |
素行:0 |
のんびりマイペースな女の子。 自分にも他人にも優しく甘い。 他者のお世話をしたり、甘やかしたりするのが大好き。 甘えん坊な親友を、妹や娘のように慈しみ、大切にしている。 |
人物像
初星学園アイドル科1年2組の生徒で、生徒会執行部の会計監査。中等部ではユニット『
SyngUp!』のメンバーとして活動していた。
初星コミュでは十王星南、
花海佑芽とともにアイドルユニット『
Begrazia』に所属する。
髪型はすみれ色のボブカットで、編み込んだ右側に付けた花の髪飾りが特徴的。瞳は灰色がかった明るい紫色で、下唇の左下のほくろがチャームポイント。制服はアレンジなし。
穏やかで非常にマイペースな性格。常にのんびりとした雰囲気の持ち主であり、物腰が柔らかく丁寧な口調で話す。気を許した人間には愛情深く接し、自分にも他人にも優しい。というか甘い。
筋金入りの世話焼きでもあり、誰かの世話をしていないとうずうずしてしまう気質。普段から友人の部屋を掃除したり、クラスメイトに自作のお菓子を振る舞ったりしている。その甲斐甲斐しさと器の大きさはもはや母親のよう。
とりわけ親しい相手への愛情は重く、元ユニットメンバーで親友の
月村手毬にはかなりの厚意を向けていたが、大喧嘩の末の解散を機に疎遠になってしまっている。
SyngUp!には強い思い入れがあると同時に、解散を止められなかったことを深く悔やんでもおり、再び三人で一緒に活動をする方法を考え続けている。劇中では、主に手毬との関係改善のために彼女の様子を窺ったり、あの手この手で話し合いの機会を作ろうとする様子が多く描かれている。
実はわたし……『SyngUp!』で一番素行が悪いんです。
しかし、ゆるふわほんわかな見た目と眠気を誘うような声からは想像もつかないが、その実授業やレッスンをサボる常習犯。
場所や天気がちょうどいいとすぐに昼寝を始め、移動教室の際もいつの間にかふらっとどこかへ去ってしまうなど、そのマイペースを通り越したフリーダムさで教師陣や同級生をしょっちゅう振り回しており、作中でも一、二を争うほどの問題児でもある。暖かい方向に惹かれる習性の持ち主でもある模様。
ついついやってしまうというだけならまだ可愛げもあるが、咎められても概ね悪びれもせず、これが当然と開き直ったような態度をとる。
だがそれは「サボっていてもアイドルとして活動できる」というわけでなく、マイペースにゆっくり着実に進むことこそが、自分にとって頂点へ至る最適な方法であると自認しているから。
実際その認識は正しく、ユニット時代は他の2人に比べて地味な評価を受けていたが、アイドルとしての実力、特に歌唱や表現力は非常に高く、高等部の3年生にも匹敵するとてつもないパフォーマンスを発揮する。
その能力は十王星南も目をつけ、さらにはプロデューサー無しで大会の上位に躍り出るほど。
別に彼女も毎日サボっているというわけではなく、技術の習得や練習が必要と判断すればきちんと真面目にレッスンを受け、人に教えを請う。
だが、もう十分な技能を身につけたと判断すれば、頑張ることをぱったりやめてセーブに入る。
彼女にとって「サボる」ということは過剰な努力を必要としないということであり、走ることはせずとも歩みを止めることはない。
最低限の努力でも力を身につけられる天才性と、十分な休息による力の温存が、美鈴をハイスペックなアイドルたらしめているのである。指導者側からすればある意味めちゃくちゃタチが悪い。
フィジカル面でも、人一人を背負って全力疾走できるという並外れた運動神経の持ち主であることが発覚している。ちなみに美鈴の体重は42kgと非常に軽く、
ことねや
広と大差ないスレンダー体型。どこにそんなパワーがあるんだ……。
授業をよく欠席する割には学力も問題なく、節々で生まれ持った要領の良さや地力の高さが窺える。
そしていつでもマイペースというわけでもなく、目的のためなら本気で頑張るときもある。また、想定外の事態でペースを乱されると慌てたり焦ったりと、年相応の少女らしい表情を見せる。
加えて、秦谷美鈴という人物を語る上で外せないのがその傲慢さ。
プロフィールの初期評価で傲慢さのパラメータがカンストしている通り、基本的に誰が相手であろうと余裕を崩さず、ときに大胆不敵な発言をすることがある。
それは己を過信し他者を見下しているというより、自らの実力と、最適なのし上がり方を把握しているが故の絶対的な自信に裏打ちされたものという方が近い……のだが、実際の彼女の台詞をよく見ると、相手を侮っていると捉えられても仕方ない(そして実際にそう思っているのであろう)言葉がかなり多い。
この一面、美鈴のプロデュース実装前から存在するコミュではほとんど表出しておらず、手毬がそう語っているシーンがせいぜいだったため、いまいちピンと来ていないプレイヤーの方が多かった。
ところが、初星コミュ4章8話が公開されるやいなや、まさに彼女の「上から目線で傲慢」な一面が露呈。表面上は穏やかながらも毒気を含んだ台詞に衝撃を受けるプレイヤーが続出した(詳しくは後述)。
実装直前に発売された雑誌『anan』のインタビュー記事でも、先輩たちのことを「いつでも勝てる相手」と思っていたことを明かしている。
そんな言動の一方で実力は高く、あまつさえ他人には優しく甘やかそうとするのだから、まさにとてつもなく傲慢で底知れないという他ないだろう。
「まあ、◯◯」というリアクションをよくとり、ちょっとした口癖と言える。
続く言い回しは基本穏やかだが、しばしば京都人的な圧を感じさせる。
嗜好は和菓子などの和風系で、授業をサボっているときはよく茶道室に入り浸っている。茶道の経験もある様子。
...そして、2025年5月のプロデュース開始時にはそんな傲慢さすら鼻で笑えるほどヤバい真の姿が明らかとなるのだった......
ストーリー
茶道室で昼寝をしていた美鈴を訪ね、プロデュースの申し込みをする主人公。はじめは断る美鈴だったが、彼が自分のスタンスを理解し受け入れてくれるとわかると承諾。
はなればなれになった手毬が一人で無理を重ね、自滅していくのを止めるために、彼女に勝つことを目標にソロライブへ挑むこととなる。
ユニット時代は手毬のサポート役として目立たないよう歌っていた美鈴は、プロデューサーにソロアイドルとしての歌い方を身につけるよう求められる。すなわち、手毬のように自分の感情を込めて歌うことを。
決して、美鈴はそれができていないわけではない。むしろハイレベルな形で実現できているのだが、彼女が歌に乗せたい想いは「穏やかな心地になってほしい」「皆に安らぎを与えたい」だけではないとプロデューサーは断言。
秦谷さんは……自分の歌を聴いた観客に、どんな気持ちになって欲しいですか?
そして、包み隠さずすべての想いを曝け出すよう促す。
心を……わたしで埋め尽くしたい。
わたしがいないと……生きていけないようにしたいです。
……………………えっ。
その本心は、プロデューサーが想定していたよりもずっと恐ろしいものだった。
しかし、月村手毬というアイドルに勝つには、彼女が歌声に込める激情に負けないほどの強い想い――それこそが鍵になる。
良い想いも悪い想いも丸ごとファンに届けることを決めた二人は、次のステップとして手毬のソロライブの視察に向かう。
しかし彼女のライブは、そのあまりの熱唱ぶりに美鈴どころかプロデューサー、彼女を支えるクラスメイトたちでさえも心配してしまうような出来栄えだった。
いつもそうやって、自分勝手に暴走して……心配させて。
わたしだけになら、いくらでも迷惑をかけていいのに。
ユニットを解散してなおも周囲に迷惑をかけ続ける手毬に業を煮やした美鈴は、初めて自分の口ではっきりと彼女を叱る。
けれど同時に思ってもいた――手毬が血反吐を吐くような勢いで走り続けるのは、自分がまどろみながら歩むのと同じなのかもしれないと。それが彼女のマイペースなのかもしれないと。
どれだけ危なっかしい、破滅へ向かっていくような歌い方でも、美鈴の心は震えていた。
どれだけ心配に思っても、一生懸命に歌う彼女を美鈴は応援したくなっていた。
その複雑な胸の内を、彼女以上のステージで、自分らしい歌い方で手毬に伝えることを、美鈴は決意したのだった。
『初』のストーリーでも記載したように恐ろしい本音を口にした美鈴だったが、『ツキノカメ』コミュではこれをより深掘りしたような台詞が存在する。
わたしはただ、新曲を歌いこなして。
ライブに来てくださるファンの皆さんに……二度と忘れられない体験にしていただきたいだけなんです。
皆さんの人生に、自分の手で大きな爪痕を残したいんです。
あらゆる娯楽の中から、秦谷美鈴を選び続けて欲しいんです。
いままで大切にしていたものが霞んでしまうくらい……わたしに夢中になってほしい。たったそれだけ。
おそらく美鈴の他者に対する愛情深さや献身的な姿勢は、そうした恐ろしい独占欲の表れなのだろう。実に傲慢で欲深い、そして子供のように純粋な願いである。
ちなみに外部で似たような発言をしないようプロデューサーからはストップがかかった。
最初の登場は7話の回想シーンにて。
美鈴の部屋に置きっぱなしになっていた手毬の湯たんぽをことねが受け取りに来たところ、嫉妬した美鈴が彼女に敵愾心を露わにしたことで、「感じ悪い」と受け止められる。なお、この際口元より上は映っていない。
いつも本気ですよ。ただ……自分でも意外でしたが。
わたしにも……走りたくなるときが、あるみたいです。
星南、佑芽とともにBegraziaの三人で『Re;IRIS』の面々の前にやって来ると、H.I.Fの選抜試験での対バン勝負を申し込み、手毬を自分から取った(と一方的に思い込んでいる)ことねに「藤田ことねさん。あなたには負けません」と圧をかける。
選抜試験の当日。練習を重ねて実力を身につけたBegraziaは、見事Re;IRISに勝利。
順位発表の後、控室の前で佇む手毬を訪ねた美鈴は、彼女をBegraziaに勧誘する。
この手を取ってください。今度こそ一緒に……トップアイドルを目指しましょう。
やだよ。美鈴とユニットなんか、絶対に組まない。
しかし、手毬の答えは否。
ショックを受ける美鈴は、「自分たちの方がRe;IRISの面々よりあなたの役に立つ」と訴えるが、それも跳ね除けた彼女は「初めて美鈴の本気のライブを見た」と言い、「本気で走るのは楽しかった?」と問う。
その問いに対して美鈴は「まりちゃんが、わたしと仲直りしてくれるなら」と、どこかズレた返しをする。
柄にもなく本気を出して試験に挑んだ美鈴の望みは、もう一度手毬とやり直し、一緒に居られるようになること。
対する手毬が望んでいたことは、美鈴がアイドルとして本気で自分と向き合ってくれることだった。ただ、美鈴は今までその望みに気づけていなかった。
さらに皮肉なことに、その望みは手毬の「美鈴と燐羽と三人でトップアイドルになる」という夢が砕けてようやく叶ったのである。
そして、手毬は代わりに「H.I.Fの本戦でRe;IRISが負けたら美鈴の言うことを何でも聞く」と提案。
どうして……いますぐでは、ダメなんですか?
きっと結果は、同じなのに。
ここへきて放たれた美鈴の一言は、ストレートに考えればRe;IRISや手毬を見下していると捉えられる台詞であった。
ちなみに、美鈴の初期ステータスが公開されたのはこのコミュが実装される直前。当初から傲慢さ10というパラメータは話題を呼んでいたが、その矢先に実装されたこのコミュでのこの発言は大きな波紋を呼んだ。
手毬が美鈴の誘いを蹴ったのは、自分がBegraziaに入ったら美鈴はまた以前のように怠けるだろうと見抜いていたから。
せっかく叶った望みを簡単に終わらせたくない手毬は、もう一度美鈴を本気で走らせるためにそう提案したのだった。
その覚悟を目の当たりにした美鈴は「何十年もかかるお願い」を胸に、彼女の挑戦を受け入れる。
H.I.Fの当日を迎え、美鈴は寮で偶然(?)ことねと出会い、言葉を交わす。
手毬の話題が出て険悪なムードになる両者だったが、ことねが手毬を友人だと思っていない、どころか嫌ってすらいると判明し、美鈴はことねを誤解していたことに気づいた。
そして本番のステージ直前、Re:IRISのパフォーマンスの裏で、美鈴は星南へ感謝を伝え、全力で戦いに臨むことを宣言。
勝負の行方は……一歩及ばず。
結果発表の後、一人涙を流す美鈴のもとへ、今度は手毬が現れる。
あんなに……素敵なことのように、言っていたくせに。
……騙されました。
本気で走って、負けたら……こんな……こんなに……
騙してないよ。こんなに素敵なこと、他にない。
手毬がずっと感じてきた気持ちを、美鈴は初めて知った。そのあまりの辛さと苦しさに打ちひしがれた彼女は、手毬に「二度と全力疾走なんてしません」と告げる。
ふぅん、じゃあいいんだ? わたしに負けたままで。
まあ。ふふ……もちろん、よくはありません。ですから……
徒歩で勝ちますね。
がむしゃらに走るのは向いていない、と改めて思い知った美鈴。今度はまどろみながら歩いて勝つと、手毬に笑いかけるのであった。
ゲーム上での性能
審査基準はVo.>Vi.>Daの二極型だが、同じ型の
有村麻央に比べるとVo.の比重がやや大きい。
アノマリー
SSR【ツキノカメ】
固有スキルカード |
屋上からの景色 |
コスト |
7 |
強化前 |
レッスン開始時手札に入る 全力値+2 全力効果のスキルカードのパラメータ+4 以降、ターン開始時、温存の場合、のんびりに変更(レッスン中1回) |
強化後 |
レッスン開始時手札に入る 全力値+3 全力効果のスキルカードのパラメータ+9 以降、ターン開始時、温存の場合、のんびりに変更(レッスン中1回) |
固有Pアイテム |
いつもの持ち物 |
強化前 |
温存効果のスキルカード使用後、全力の場合、このレッスン中に増加した全力値の140%分パラメータ上昇 体力消費1 |
強化後 |
温存効果のスキルカード使用後、全力の場合、このレッスン中に増加した全力値の140%分パラメータ上昇(体力消費なし) |
SR【ゆっくり、一歩ずつ】
固有スキルカード |
休み休み、前へ |
コスト |
6→3 |
強化前 |
レッスン開始時手札に入る 温存に変更 以降、ターン開始時、温存の場合、のんびりに変更(レッスン中1回) |
強化後 |
レッスン開始時手札に入る 温存に変更 以降、ターン開始時、温存の場合、のんびりに変更(レッスン中1回) |
固有Pアイテム |
そよ風に揺れる髪飾り |
強化前 |
アクティブスキルカード使用後、温存に変更 強気効果のスキルカードのパラメータ値増加+3 体力消費2(レッスン内2回) |
強化後 |
アクティブスキルカード使用後、温存に変更 強気効果のスキルカードのパラメータ値増加+3 体力消費2(レッスン内3回) |
R【学園生活】
固有スキルカード |
のんびり屋さん |
コスト |
5 |
強化前 |
全力値+1 以降、ターン開始時、温存の場合、のんびりに変更(レッスン中1回) |
強化後 |
全力値+3 以降、ターン開始時、温存の場合、のんびりに変更(レッスン中1回) |
固有Pアイテム |
休憩中のおやつ |
強化前 |
温存効果のスキルカード使用後、全力の場合、このレッスン中に増加した全力値の60%分パラメータ上昇(レッスン内3回) |
強化後 |
温存効果のスキルカード使用後、全力の場合、このレッスン中に増加した全力値の60%分パラメータ上昇(回数制限なし) |
初実装はアノマリーの温存型という前代未聞のタイプに、新指針「のんびり」を引っ提げて登場。
のんびりは実質的な「温存3段階目」にあたり、パラメータ上昇量と体力消費が100%減少する。また、強気に変更した際に生じる熱意の量が10と温存よりも大きく、全力になった場合はアクティブスキルカードに打点+10の永続的な成長効果を与える。
現時点では美鈴の固有カードでのみなることが可能。
SSRは事実上の全力型で、初期デッキは全力型と同じ。のんびりから全力への切り替えを軸に戦っていく。
Pアイテムは全力中に温存カードを使うと全力値に応じた打点を上げるもので、全力中に「カウントダウン」などの温存カードを引いてしまった際の事故を払拭できる。全力中でも温存というのはいかにも美鈴らしい。
その性質上、「トレーニングの成果」や「輝け!」などとの相性が非常に良く、特に制限解除した後者を使うと実質的な三連撃が何回もできる。無凸でもアイテムの回数制限が無く、何度でも発動できるのも強力なポイント。
ただ固有カードは体力消費が激しく、それ自体で温存状態になることができないのがネック。
また、カード使用数+1もついていないため、普通に使うと開幕温存に入れる事も出来ない。
温存系ドリンクやプロテインを積んでおき、1ターン目で固有と温存を両方使いたいところ。また全力値を上げ過ぎると、固有カードの効果が発動する前に温存から直接全力に入ってしまう場合もあるため要注意。
ちなみに、レッスンでは別に固有を使わなくても普通に全力状態で殴るだけで大抵はクリアできる。
というより、初の最初の方のレッスンは6ターンしかないため何も考えず固有を使うと事故の原因になりかねないため、固有を下手に使わない方が楽。
RはSSRの下位互換だが、固有カードの開始時手札に入る効果が無かったり、成長効果が小さかったりと弱体化が著しい。
SRは事実上の強気型で、初期デッキは強気型のもの。こちらはのんびりと強気の切り替えを駆使する。
Pアイテムの効果でのんびりから強気札を使うと自動で温存に戻してくれるので、デッキ回しがスムーズ。成長効果はSSRより小さいが、固有で温存になれることもあり扱いやすさはこちらに軍配が上がる。
人間関係
いつもそうなんです。危なっかしくて、放っておけなくて。
――だけど。
いつだって、わたしの心を震わせる。
元ユニットメンバーにして美鈴の妹 娘 最愛の幼馴染み。美鈴は「まりちゃん」と呼んでいる。
以前は日常的に彼女の身の回りの世話をし、食事の世話から体重管理までこなしていた。手毬も口では悪く言いつつもそのことを深く感謝している。
これは手毬が美鈴に甘えていたというのもそうだが、親愛度コミュで描かれた美鈴の様子からすると、彼女の奉仕欲を手毬が一身に受け止めていたとも言えるだろう。
美鈴は手毬に対してただの親友にしてはやや過剰な愛情を抱いており、ユニット解散後もさらに苛烈なトレーニングを続ける手毬をひどく心配している他、彼女が新たな友人らと親しそうにする様子を見たときは嫉妬している。また、彼女を「夜空に浮かぶ月のように、誰かに支えられてはじめて輝く人」と表現し、ソロ活動にはまったく向いていないと評してもいる。
だが、常に人一倍の努力を続け全力疾走する手毬のスタンスは、ゆっくりのんびりと歩いて進むという美鈴の信条とはまるで正反対。
元々、美鈴は本気を出さないことで暴走しがちな手毬のストッパーとして機能していた。だが逆に手毬は、平時のレッスンも怠けてばかりで本気のパフォーマンスを見せない美鈴に不満を募らせていた。
親愛度コミュ内の台詞にもあるように、美鈴としては手毬に迷惑をかけられても本当に何も気にしていなかったのだが、手毬の方は自分が暴走して二人の足を引っ張っていたことに強い負い目を感じていた。そして、その意識の差がユニット解散に至った理由の一つでもあった。
しかし、初星コミュにおける美鈴はそのすれ違いを認識していない(もしくは大きな問題だと捉えてない)ため、前述のような見下しているともとれる発言に繋がってもいる。
いつか手毬が身を滅ぼすのではと案じる美鈴だが、そんな彼女を止めるのにも「負かしてでも止めるしかない」「間違っていると思い知らせるしかない」と、深い愛情故の傲慢な考えを露わにしている。
親友としては最高だが、ユニット仲間としては最悪、というのが美鈴と手毬の関係性だろう。
手毬は解散後もマイペースを貫く美鈴に呆れているものの、相変わらず世話を焼こうとする彼女を憎からず思っている。また、稀に美鈴が本気を出したときは素直に喜んでいる。
なんですか、その手は……まさか、家のカギを預けろとでも?
お風呂を沸かして夕食を作り……帰りを待っています。
絶対にやめてください。
他のアイドルと比べると、美鈴とプロデューサーの関係は少々異質である。何故なら彼女は、プロデューサーが付いていなくてもまったく問題なく活動できるから。
では、そんな美鈴のプロデューサーになった主人公が何をするかといえば、彼女が「快適に歩く道を用意する」こと。レッスンメニューを考えたり、レッスンをサボる彼女を問題視するトレーナー陣からのプレッシャーに耐えたりと、方々で美鈴のサポートをしている。
美鈴のことを「他のアイドルより練習量は少ないが、言われているほど少なくはなく、着実に努力を重ねている」と分析し、「素行以外は欠点がない」「放っておけば勝手にトップアイドルになる逸材」と高評価している。
とはいえ、さすがに彼も美鈴の素行には手を焼いており、曇りの日にしかレッスンを受けない彼女に毎日レッスンをさせるため、雨乞いの方法について調べるなど相変わらずの奇人 変人 熱の入りっぷりが描かれている。
なお、美鈴の世話焼きと愛情の重さは彼にも向けられることとなり、そのため初期からプロデューサーに対する距離感が非常に近い。
プロデューサーの弁当を作ったり、休日にプロデューサーの家へ押しかけて食事と掃除をしようと試みたりしたほど。身の危険を感じたプロデューサーは絶対に家の鍵を隠すことを決意した。
まゆといい勝負。
それだけでなくずいぶん……というかかなり嫉妬深いようで、プロデューサーが美女3人と食事会(という名の
トレーナー陣による美鈴のプロデューサーを詰める会)を目撃した際は、事務所に先回りして彼が帰ってきたところを暗い顔で静かに追及する湿っぽさを披露している。コワイ!
おふたりもいかがでしょう。うららなかな日差しの中、一緒にお昼寝など……
ええっ! ……ど、どうしようかなぁ……
もうっ、花海さんまで。おさぼりはいけませんわ。
友人で、同じ生徒会の一員。
美鈴の落ち着いた雰囲気に憧れている一方、移動教室の際などに行方をくらます彼女を度々探している。主にそのマイペースっぷりにツッコミを入れることが多い。
……不思議な方ですね。
同じ。わたしも美鈴のこと、よくわからない。だから……
仲良くしよう、ね。
クラスメイトで友人。保健室の常連である広の様子をよく見に来ている。
苦しい思いをしてでも苦手なことに取り組む広と、無理せずほどほどに頑張る美鈴は真逆の取り合わせ。この辺りは手毬と美鈴の関係性に似ている。
また、『クラス対抗 初星大運動会』では、競技で貢献できず友人の足を引っ張ることを心配する広に対し、美鈴は最初やる気がなく周りも気にしていないと、対照的に描かれている。
しかし、真逆だからこそ二人の間には確かな友情があり、運動会当日では広の姿を見て本気を出すことを決意した美鈴が怒涛の追い上げを見せた。
ずっと不思議に思っていたのですが……どうして毎回、わたしの居場所がわかるんですか?
ふっふーん、美鈴ちゃんの匂いは覚えたからね!
ええっ!?
美鈴、おふろ入ってる?
は、入っています!!
千奈と同じく友人で生徒会の一員。Begraziaのユニット仲間でもある。
まるで犬のように鼻が利き、美鈴が失踪してもその嗅覚で居所を察知できる。美鈴が相当な実力者であると見抜いており、予想外の行動で美鈴のペースをよく崩している。
初星コミュではユニットに入る前から親交があったようで、普段と違いやる気満々の美鈴を頼りにしていた。
ごきげんよう、藤田ことねさん。
あー……ごきげんよう?
前述の通り最初の絡みは初星コミュの2章。
この際、手毬と距離が近いことを察した美鈴が「……あなた、まりちゃんのなんなんですか?」とことねに詰問し、彼女が手毬の新たなユニットメンバーだと知ると、ことあるごとに強く当たるようになった。ぶっちゃけことねは地雷を踏んだだけで何も悪くない。
このシーン以降、ユーザー間ではことねを目の敵にする美鈴の二次創作が鉄板になる。この時点ではあくまで二次創作なのでネタの範疇であり、あまりネタにされすぎて一部からは不快に感じるという声もあったのだが、後に追加された4章17話のコミュでこの関係性が(そこまで誇張されていないにしろ)概ね事実であったことが明らかになった。
ことねは喧嘩別れした親友と新たにユニットを組むことになった相手で、しかも自分のように彼女の世話までしているのだから、同じようなポジションにいた美鈴が面白く思わないのは自明であろう。
ただその4章17話での二人のシーンでは、前述の通りある程度誤解は解けている。
…………おはようございます、会長。ふぁ……
……~っ、美鈴。ま、またお昼寝してたわね……
生徒会長。一番星の後継者候補として、中等部時代にナンバーワンユニットと呼ばれていた『SyngUp!』の元メンバーである美鈴を生徒会にスカウトした。
彼女を引き入れたのは、その実力と潜在能力を高く評価したのに加え、『SyngUp!』の中で唯一素行が良さそうだったから。初星コミュでも出会った当初は「真面目で勤勉」と見ていた……のだが、実態は上述の通り三人の中で一番の不良娘だった。
能力と表面的な印象に気を取られ完全にそれ以外の面を見抜けなかった星南は、生徒会の会議をしょっちゅう欠席するといった彼女の問題行動に手を焼いている。
元ユニットメンバーで友人。
現状、手毬と燐羽に比べて美鈴と燐羽の関係性にまつわる描写はあまりなく、今後実装されるであろうN.I.A編のコミュに期待がもたれる。
ただし、現時点でも「りんちゃん」と呼ぶなど親友に近い関係であるのは間違いなく、彼女が極月学園に移籍したことを知ったときは今までにもない慌てようを見せるなど、美鈴にとって非常に大切な存在であることは確かである。
燐羽の姉で、かつて初星学園に在籍していたアイドル。
手毬の『雪解けに』コミュでは、手毬と美鈴がH.I.Fのライブを訪れ、継の優勝ライブを一緒に観たことがアイドルを目指すきっかけだったことが明かされている。
二人にとっては目標のような存在だが、前述の雑誌インタビューで美鈴は(名指しこそしていないものの)「今の自分はかつての彼女を追い越した」と語っている。憧れの人にもこれなのだからまったく恐れ知らずである。
この後の帰り道、手毬が自分の中に芽生えた「アイドルになる」という夢を口にする前に、美鈴が「――わたしも、アイドルになります」と言い、彼女の手を強く握ったという。
普通なら「美鈴も手毬と同じく継に憧れてアイドルを志した」と捉えられるシーンだが、手毬はそのときの彼女の様子がおかしかったと感じており、たしかに引っ掛かかりのある言い回しではある。
まりちゃんと同じ日に、同じライブを観て。
同じアイドルに、憧れた。
いえ、憧れた……と思い込んでいたんです。
そう……今にして思えば、あれは憧れではなかったと思います。
その日、『一番星』が歌う会場で美鈴が本当に見惚れていたのは、太陽の光を受けて輝く月――継に憧れる手毬の顔だった。
美鈴が継に抱いた感情は憧憬ではなく、大切な親友の心を奪われたことへの嫉妬。そして、彼女だけでない、会場のすべての観客に自分を見てほしいという願いであった。
しかし、アイドルとしての美鈴は継のような柄ではなく、せめて手毬を支えたいと思ってもユニットは解散。それでもなお継に憧れる手毬は、まるで自分の方を見てはくれない。
だから美鈴は空の向こう、手毬が目指す太陽すらも越えたアイドルになることで彼女に、世界中の人々に自分を見てもらうと決心した。
どこまでも傲慢で、欲深く、そして親友のことが大好きな少女。それこそが秦谷美鈴というアイドルなのである。
楽曲
作詞・作曲・編曲:ミフメイ
英題は「Moon Turtle」。
序盤こそゆっくり、穏やかで淑やかな曲調だが、中盤に差し掛かると一転して治安の悪い、激しい転調が入ってなんとEDM系の楽曲に変貌。ただ穏やかで優しいだけではない、美鈴に相応しい一曲。
曲名は「月の亀」の意だが、あるいは美鈴がみずがめ座であることから「月の甕」にも掛かっているか。
SSRのイラストは手毬の【Luna say maybe】と対のような印象を抱かせるようなものになっている。
作詞・作曲・編曲:フワリ(Dream Monster)
誕生日記念楽曲。
柔らかで優しく包み込むような、お昼寝にちょうどいいのんびりとした歌。途中で挟まるオノマトペや囁きが特徴的。美鈴ママのお昼寝ASMR。
歌詞には手毬の『Unhappy Light』と対になるようなフレーズが存在する。
なお、配信番組「初星学園HR~秦谷美鈴 大紹介SP~」でキャラクターPVとして「ツキノカメ」が公開されたのが誕生日の前日(2/5)であり、楽曲PVが公開されたのは翌日(2/6)の夜となるため、立て続けの発表になったうえにフルバージョンで聴けるのは2/6の0:00公開なこちらが先という形になった。
余談
担当声優の春咲暖はかつてアイドルグループ「A応P」でリーダーとして活動していたアイドル出身声優のひとり。
A応Pでピンときた人もいるかも知れないが、
デレマスで
夢見りあむを演じる
というか本人そのものな星希成奏とは「A応P ZERO」時代からの同僚であった。
A応P解散後もたびたびTwitter上などで交流を見せており、2024年4月の春咲のアイマス声優入り発表時もリポストで駄弁っている。
担当アイドルであるわたしを差し置いて……
他の女性のページの編集をするなんて。……不誠実だと思います。
…………………ええと、秦谷さん。
追記・修正をしていただけるのでしょうか。
- 作成おつです。実装前も大概だったけど実装されてよりヤバい部分が出てくる所は会長よりも凄いことしてる。でも可愛いからOKです。 -- 名無しさん (2025-05-24 03:02:15)
- ちょっと…いやだいぶヤンデレキャラだよ。目のハイライトを消すというヤンデレ行為を軽率にやっちゃう子だったなんて… -- 名無しさん (2025-05-24 04:41:44)
- なんと傲慢なのだろう 彼女は神にでもなったつもりなのだろうか -- 名無しさん (2025-05-24 06:24:02)
- 皮肉屋じゃない慇懃無礼キャラって相当珍しい気がする -- 名無しさん (2025-05-24 06:57:10)
- ツキノカメは最初だけ聴いたら静かな曲…と思うじゃん?なんでそこからダブステップとかするガチEDMになるのか… -- 名無しさん (2025-05-24 07:08:29)
- トレーナー達と一緒にいるだけであの反応ならあさり先生と定期的に昼飯食べてるの知られたり他のアイドルとの絡みが目撃されたりしたらどうなってしまうんだ… -- 名無しさん (2025-05-24 09:11:41)
- 73…三峰や真壁に依田と同じ -- 名無しさん (2025-05-24 18:54:23)
- ↑3 ミフメイだからとしか言えない。電音部でも似たような感じで歌ものから激し目のドロップにいく曲があるけど何故かツキノカメの方が治安が悪いの面白い、学マスが電音部なのかもしれない -- 名無しさん (2025-05-24 23:16:01)
- この子のちびぬいがやたら包丁持たされてるの見て歩夢を思い出したが、この子の声優侑のキャスト(矢野妃菜喜)と同じ事務所で既に付き合い長かったという -- 名無しさん (2025-05-25 05:04:35)
- 夢見りあむは廃人と化したがさしたる問題ではない -- 名無しさん (2025-05-25 08:29:46)
- 全人類に自分だけ見ててほしいけど、それはそれとして自分は特定の相手を選り好みして愛して独占したい -- 名無しさん (2025-05-25 13:04:35)
最終更新:2025年05月25日 13:04