登録日:2012/03/13 Mon 19:31:47
更新日:2025/04/14 Mon 11:26:17
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_______ギンガ レンポウ ケイサツ M510
『メトロイド』とは
任天堂のアクションゲーム「
メトロイドシリーズ」の第1作目で、ディスクシステム専用ソフトとして1986年8月6日に発売された。
ここでは
ゲームボーイアドバンスにて2004年5月27日に発売されたリメイク版の『メトロイドゼロミッション』についても説明する。
銀河連邦指令
メトロイド ヲ 破壊セヨ
地底深く広がる迷路要塞に、宇宙征服の野望が渦巻く!
行ケ 宇宙戦士サムス
ファミリーコンピュータ ディスクシステム
アクション&迷路ゲーム
メトロイド
やればやるほど、ディスクシステム♪
この時点でサムスの本当の性別を知る人は恐らく皆無だったであろう……。
彼女に襲い掛かる最悪のシナリオ。
破壊と脱出、2つの試練。
ゲームボーイアドバンス
METROID
ZERO MISSION
潜入中に敵の襲撃を受けたサムスが悲鳴と共にパワードスーツを装着し、爆風を背にゆっくりと歩いてくるという内容。
サムス役は森下千里が担当。
■概要
サイドビューのアクションゲームで、プレイヤーは
サムス・アランを操作し、ビームやミサイルなど遠距離攻撃を主体に進んでいく。
アイテムを集めながらサムスを強化し、ダンジョンを進んでいくシリーズの基本は初代から確立されている。
サムスのフワフワした独特の挙動や足元はボムなど特定の手段でしか攻撃できないなど操作は難しく、オートマップが無いため難易度は高い。
ゼロミッション(以下ゼロミ)では『
メトロイドフュージョン』の技術を活用した結果、挙動は早くなり操作性も向上。オートマップやヒント機能などが実装され格段にプレイしやすくなった為、シリーズ初心者にもオススメ。
入手できるアイテムも増えた他、パワードスーツを失ったサムスの脱出を描く第2部が追加されている。
おまけとして一度クリアすれば初代ファミコン版の海外仕様(NES版)の移植版も遊ぶことができる。
■ストーリー
惑星SR388にて銀河連邦軍が捕獲した未知の生物「メトロイド」がスペースパイレーツに奪われてしまった。
メトロイドがパイレーツによって生体兵器として使用されれば銀河文明は壊滅してしまう。
連邦軍はパイレーツの本拠地「惑星ゼーベス」を発見、総攻撃を行うも攻め落とす事はできなかった。しかも惑星ゼーベスの中枢・ツーリアンではメトロイドの増殖が進められていた。
連邦は最後の手段として、銀河最強のバウンティハンターであるサムス・アランを惑星ゼーベスに侵入させ、要塞を管理する機械生命体「マザーブレイン」を破壊させる作戦を決定した。
実は、サムスにとってゼーベスは変わり果てた第二の故郷であり、マザーブレインは因縁の相手であった。
銀河を守るため、サムスは無事に「記録に残らない任務」を全うする事ができるだろうか?
■登場キャラクター(ネタバレあり)
我らが銀河の守り手。
時系列上今回のパワードスーツは伝説のパワードスーツではないので、一般的に見慣れている丸い肩アーマーが付いていない。
ゼロミではやたらとアメコミ調なデザインである。第二部では脱出の際に追撃を受けパワードスーツを失ったまま「ゼロスーツサムス」で敵母艦へ潜入する事となる。
本シリーズのタイトル・ロール。
他の生物の生命力だけを吸い取り、様々な形態へ進化する謎の生命体。
詳しくは個別項目へどうぞ。
エリア「クレイド」で待ち構える惑星ゼーベスに存在する最大級の怪獣。
ファミコン版ではサムスと同じ位の大きさであんまり迫力は無い。偽物も存在するが、少し固い程度の雑魚。
ゼロミでは「
スーパー」に合わせてお馴染みの巨大な姿で登場、口が弱点。
ご存知サムスの宿敵にしてスペースパイレーツの最高司令官。
ファミコン版ではサムスと同じくらいの大きさで飛ばない。更に当時は惑星ゼーベスの先住生物で、マザーブレインにコントロールされているという設定であった。
ゼロミでは母艦・マザーシップと共に途中から惑星ゼーベスに帰還する。
やっぱりお馴染みの姿と有名な専用
BGMと共に登場多彩な攻撃を仕掛けてくるが、尻尾以外に攻撃が通るため、慣れるとクレイドより弱かったりする。
スペースパイレーツを統括する機械生命体。
マザーブレインが破壊されると同時に地下要塞の自爆装置が起動、脱出する事となる。
ゼロミでは「スーパー」に則り1つ目となり、新たに目からビームを撃てるようになった。
スペースパイレーツ軍で最も多数を占める、中心的な種族。
ファミコン版では登場しない。
ゼロミではリドリーと共に惑星ゼーベスに帰還。メトロイドに食われてたりする。
第二部ではスーツを失ったサムスを執拗に追撃する。その耐久性、攻撃力は地球人種では到底敵わない。しかし伝説のパワードスーツを手に入れ、フル装備になったサムスにはフルボッコにされる。
ただし最後に出現する黒いエリート戦闘員だけは要注意。
アイテムを持って体育座りをしている、鳥人族が自らのDNAを操作して作った生命体。
ゼロミではデザインが変更されて目が小さくなった。モーフボールで手に乗ればエネルギーや弾薬を補給してくれたり、次のアイテムの位置を教えてくれたりする親切な個体も追加されている。
稀に鋭角的なデザインに見える傷ついたものがいるが、こいつが持ってるアイテムは未詳アイテムで最初は使用不能。
ゼロミにのみ登場。
鳥人遺跡の広間から亡霊のような姿で現れる。
この神の課す試練を乗り越えれば伝説のパワードスーツが手に入り、見慣れたサムスの姿となる。
未詳アイテムが使用可能になるのもコレを手に入れてから。以降のシリーズではこのスーツが標準装備となる。
余談だがサムスは幼い頃にこの広間に来たことがあり、落書きを残している。
こちらもゼロミにのみ登場、ゼロミでのラスボスにあたる。
リドリーを模した巨大ロボットで、リドリー自身が自分の権力の象徴として(要は銅像感覚で)作らせた物。
スペースパイレーツの母艦・マザーシップの最深部に存在する。上半身しか完成しておらず、実際に戦うときもそれまでのアイテム回収率で耐久力が変化する。
■サムスの能力
ビーム系能力
本作のサムスのデフォルトのビームは極短リーチだが、これを入手することでビームの射程が画面端まで届くようになり、ゼロミでは威力が若干アップする。
「Ⅱ」以降はデフォルト装備となった。
ヒットした敵を一定時間凍らせるビーム。凍らせた敵は足場として利用できる。
ファミコン版では波動ビームとの併用ができず、ダメージ判定が再びビームを当てて融解した時に行われるというものなので、使い勝手が多少悪い。
地形を貫通する、波打つように発射されるビーム。ファミコン版では前者、ゼロミでは後続作品に合わせ後者の名前になっている。
ファミコン版ではアイスビームとの併用ができない。
攻撃範囲が広がるので、特に下撃ちやしゃがみ撃ちができないファミコン版ではかなり重宝する。
ゼロミにのみ登場。ボタンを押し続けることでビームをチャージし、高威力のビームを放てる。
チャージ状態の時に回転ジャンプで敵に触れることでダメージを与えるテクニック「チャージアタック」も健在。
ゼロミにのみ登場。「未詳アイテム」のひとつで、伝説のパワードスーツ入手後に使用可能。
敵を貫通するビームで、威力も折り紙つき。
ゼロミにのみ登場。第二部のパワードスーツを失ったサムスが唯一使える武器であり、最大パワーで敵を短時間麻痺させることができる。ボムブロックも破壊可能。
ミサイル系能力
威力が高いサムスを代表するサブウェポンで、弾数制限がある。
ビームでは開かない赤いゲートをファミコン版なら5発、ゼロミなら1発で開放できる。
ファミコン版は普通のザコ敵ならこれ一発で倒せる他、クレイドやリドリーを倒した時にも弾数の上限が75発増える。
ゼロミにのみ登場。通常のミサイル5発分の高威力を誇るが、最大弾数もミサイルより少ない。
緑のゲートをこれ一発で開くことができる。
ボム系能力
モーフボール状態の時に小型の爆弾を仕掛ける。ファミコン版では貴重な地面にいる高さ1マス分の敵を攻撃できる手段でもある。
特定のブロックを破壊可能で、爆風に当たると少し跳ね上がる「ボムジャンプ」が使える。
ゼロミにのみ登場。入手タイミングがかなり後半に差し掛かってからで、伝説のパワードスーツ入手後に見つけることができる。
画面内にいる全ての敵を攻撃できるほか、黄色いゲートを開けることができる。
スーツ
受けるダメージを半減し、ゼロミなら高熱地帯や有毒液のスリップダメージを無効化する。
スーツの色はファミコン版ならピンク、ゼロミならオレンジ。
ゼロミにのみ登場。「未詳アイテム」のひとつで、伝説のパワードスーツ入手後に使用可能。
バリアスーツよりも被ダメージを軽減し、水の抵抗や溶岩のスリップダメージを無視することができる。
スーツの色は紫。
その他特殊能力
スタート地点のすぐ左側にある、サムスが初めて手に入れる事になる特殊能力。
下キー入力で丸まることができ、1マス分の隙間を通れるようになる。
ジャンプ力がアップする。
ゼロミはスプリングボールの機能も備えている。
回転ジャンプに攻撃機能が備わり、ザコ敵を一撃で粉砕する。
もとはこの「ジャンプ時に体当たり攻撃ができる」アクションをやりたいという理由が本作の開発のきっかけになったとか。
ゼロミにのみ登場。「
フュージョン」にあったアクションをアイテムとして落とし込んだもので、崖につかまってよじ登ることができる。
ゼロミにのみ登場。ダッシュが強化され、一定区間走り続けることで無敵の突進に変化する。この状態で下キー入力でパワーを溜め、ジャンプと方向キーで上または横方向へ一気に飛び続ける「シャインスパーク」もできる。
時系列的には師匠ことダチョラから教わる前なのだが本作では平然と使える。流石に矛盾が生じているためか、次作「Ⅱ」のリメイク作である「サムスリターンズ」ではキッククライム共々オミットされている。
更にボール状態でシャインスパークに移行する「ボールスパーク」というテクニックも追加されている。
ゼロミにのみ登場。「未詳アイテム」のひとつで、伝説のパワードスーツ入手後に使用可能。
回転ジャンプ中にジャンプを繰り返し行える。
■要塞惑星ゼーベス
本作の舞台となる惑星であり、サムスの第2の故郷でもある。かつては鳥人族の住みかとなっていたが、のちにスペースパイレーツによって占拠され、彼らの巣窟と化してしまった。
ファミコン版は5つ、ゼロミは7つのエリアから成り立っており、アイテムを入手することで探索範囲を徐々に広げていくことができる。
本作のスタート地点であり、硬い岩石に覆われたエリア。
ここからノルフェア、クレイド、クレテリア、ツーリアンへと繋がっており、惑星ゼーベスのメインエリアとも言える。
辺りに溶岩が広がる灼熱のエリア。
ゼロミでは新たに高熱地帯が追加されており、バリアスーツがないと攻略は困難。
奥地でクレイドが待ち構えている、本人の名を冠したブリンスタ深部のエリア。
ファミコン版では「小ボスの部屋(Ⅰ)」という名称だった。
奥地でリドリーが待ち構えている、本人の名を冠したノルフェア深部のエリア。
ファミコン版では「小ボスの部屋(Ⅱ)」という名称だった。
ゼロミにのみ登場。「スーパー」の同エリアと同じく、惑星ゼーベスの表層部に位置するエリアで、ここにサムスのスターシップが停泊する。
BGMは「スーパー」の難破船のアレンジ。
マザーブレインが存在する、惑星ゼーベスの中枢部。
ゼロミでは脱出後の崩壊したツーリアンに訪れる機会もあり、ところどころに「スーパー」のクレテリアに統合された旧ツーリアンを意識した構造が用意されている。
ゼロミにのみ登場。鳥人族の遺跡とスペースパイレーツのマザーシップがセットになっており、第二部はここでの探索がメインとなる。
ゼロスーツ時のBGMは「スーパー」のクレテリアの、伝説のパワードスーツ入手後は本作のブリンスタのアレンジ。
追記・修正はマザーブレインを撃破し、無事に脱出できてからお願いします。
- 1986年8月6日発売 -- 名無しさん (2021-09-18 21:34:44)
- 2004年5月27日発売 -- 名無しさん (2021-09-18 21:35:36)
- ゼロミッションは本当に秀逸なリメイクだったよな -- 名無しさん (2021-10-18 15:33:49)
- ゼロスーツサムス -- 名無しさん (2024-09-13 10:26:03)
最終更新:2025年04月14日 11:26