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妖怪ダラダラ

登録日:2012/03/03 Sat 11:08:36
更新日:2026/08/09 Sun 22:20:38
所要時間:約 5 分で読めます






ダラダラァ~!


妖怪ダラダラとは、『忍者戦隊カクレンジャー』の第42~44話「強奪忍者パワー」「三神将最期の日」「傷だらけ大逆転」に登場した妖怪。

CV:千田義正

◆概要

1200歳の誕生日を迎えた妖怪大魔王が体内から生み出した大魔王の分身妖怪。

外見は全身が青黒いヘドロのようなゲル状物質でできたグロテスクな見た目の軟体生物。
自在に大きさが変わる両腕と全身から分泌される猛毒のヘドロ、身体から放つ青い破壊光線を武器とする。

固有能力は他者の力を取り込み、我が物とすること。
更にダラダラが能力を取り込んでしまうと、ダラダラが受けたダメージは能力を奪われた被害者が肩代わりさせられ、ダラダラ自身へのダメージがゼロになる悪辣極まりない性質を持つ。
そのため一度能力を奪ってしまえば最後、能力を奪われた者を殺さない限りダラダラにダメージが与えられなくなる。

ペースに乗れば際限なく強くなる上に、仲間への情が深ければ深いほど攻撃出来なくなっていき、ダラダラに対する抵抗策が失われていく。
この特性もあり、一時はカクレンジャーに加えて三神将すらも完封した。
基本的にセリフは「ダラダラー…」と低い声で呻くだけだが、技を放ったときは「ダラダラ・激怒ボンバー!!」と低い声で威勢良く技名を呼称していた。

さらには大魔王と常にリンクしており、必要とあらば大魔王が遠隔操作で動かすこともできるため、仮に戦闘技術で上回ろうともその隙をつくことすら簡単ではないという未曽有の難敵である。

弱点はこのリンクそのもので、本体である大魔王が受けたダメージも共有してしまう上、そのダメージは受け流せない。
とはいえこれも、妖怪軍団の首領であり、最強の妖怪である大魔王その人に肉薄した上で有効打を叩き込むという、普通に考えてダラダラと戦うよりも困難な条件が普通は付きまとうのだが……。


活躍

大魔王は花のくノ一組を使ってニンジャマンをおびき寄せ、待ちかまえていたダラダラを難なく取り憑かせた。
ダラダラはニンジャマンの力を吸い取り続け、力尽きたニンジャマンはそのままダラダラに連れ去られてしまった。
巨大化はおろか縛られた鎖をちぎることすらできず、大魔王の人質になってしまった。

その後、作戦の第二段階として三神将を誘き出すべく巨大化したダラダラが街に出現。
街を破壊するダラダラにスーパー隠大将軍で応戦するカクレンジャーだったが、そこに待っていたのは衝撃的な展開だった。

ダラダラはフライングフィニッシュを受けても全く効いておらず、すぐに立ち上がると姿を変えた。
ニンジャマンのような姿になり、ニンジャマン(サムライマン)の必殺技、「激怒ボンバー」で攻撃してきた。

更にそれだけでは済まなかった。
隠大将軍がダラダラを攻撃した瞬間、攻撃されてもいないのにダメージを受けるニンジャマンの姿があった。

ダラダラを攻撃すればニンジャマンを傷つけてしまうと言う事実を見せつけられ、カクレンジャーはダラダラに手を出せなくなる。
隠大将軍の危機に無敵将軍も駆けつけるが、やはり攻撃すればニンジャマンが傷つくばかりで、ダラダラのみを倒す方法は見つけられなかった。
強敵を目の前にしながら全く攻撃出来ない絶望感。
三神将は一方的な攻撃を受けて倒れこみ、スーパー隠大将軍の合体も解けてしまう。

ダラダラは三神将のパワーも吸い取ろうと襲いかかるが、三神将は形成不利と見てカクレンジャーと共に風雲幻城へ撤退した。
風雲幻城の中にいたままでは何も出来ないが、大魔王も近付くことはできない。やがて大魔王はダラダラと共に姿を消した。

無敵将軍はカクレンジャーに対し、大魔王の軍師・白面郎に協力を求めてニンジャマンを救出するよう提案する。
鶴姫の父である白面郎こと義輝は、大魔王を倒すために軍師となって妖怪軍団に潜入していたのだ。

さっそくカクレンジャーは2匹のを連れた少年ブンを通じ、白面郎に接触を試みる。
指定された場所に現れた白面郎はその場にくノ一組が身を潜めていることに気付き、警戒を促すためわざとカクレンジャー一行に斬りかかる。
邪魔が入らないであろう、安全な場所へと避難してから事を運ぶつもりだった。

しかし、事はそう上手くは行かなかった。

大魔王は白面郎の策どころか潜入の目的さえも最初から見破っており、カクレンジャーと白面郎が接触するその場にくノ一組どころかダラダラまでもを連れて身を潜めていたのだ。
大魔王らはカクレンジャーと白面郎が出揃ったところで悠々と姿を現し、頼みの白面郎をどこかへ飛ばしてしまった。
このとき義輝は咄嗟に兜の飾りを空の彼方へ飛ばしたが、誰もそれに気を留めることはなかった。
即座にドロンチェンジャーを出したカクレンジャーもその場に仕掛けられていた結界で変身を封じられ、鶴姫サイゾウセイカイジライヤは捕らえられてしまった。

さらに、囚われの鶴姫たちの力を取り込んだダラダラが街で暴れ出した。
その姿は、顔には阿修羅像のようにホワイト・ブルー・イエロー・ブラックのマスクが張り付き、体には力を奪った5人のシンボルマークが刻まれた、見るも悍ましいものになっていた。

人質がいることは分かっているものの、街を守るためにやむなく出撃する三神将。
しかし、上位の存在に昇華したとはいえ元は人間である三神将は、ダラダラへの攻撃に躊躇を見せる。
三神将の迷いを感じ取り、鶴姫たちは自分たちはどうなってもいいからダラダラを倒せ、と口々に叫ぶ。

しばらく膠着状態が続いていたが、ダラダラが猛毒のヘドロを撒き散らし、それを浴びた人々が苦しむ姿を見せられ、やむなく攻撃に出る。
カクレンジャーがダメージを受けることは分かっていたが、街の人々を守るという使命を果たすべく、応戦したのであった。
しかし、五人分のパワーを得て奪った技を駆使するダラダラに三神将は次第に押されていく。

一方、に転落したことで運良く捕まらなかったサスケは大魔王の追手である花のくノ一組に追い詰められるが、突如として現れた謎の忍者コンビに間一髪のところを救われていた。
ブンと一緒にいたはずの2匹の犬が突如変身して、サスケを救ったのだった。

間もなく夜が明けようとする頃、街ではいくら攻撃しても消耗しないダラダラに三神将も追い込まれていた。

同じ頃、犬の正体・太郎と次郎から大魔王の居城の場所とダラダラの弱点を教わったサスケは、たった1人で大魔王のもとに乗り込むという危険な賭けに出る。


何処だァー!? 何処にいる大魔王ォォォー!!


行く手を阻むドロドロ達と花のくノ一組を片っ端から切り伏せて突撃し、屋敷の最奥部でとうとう大魔王を発見。



ぬう!? サスケ……!


やい大魔王……!覚悟しやがれ!!


小癪なァ!!


妖術でサスケを攻撃する大魔王だが、サスケはこれを真っ向から突破。その気迫に怯んだ大魔王は渾身の一の太刀をまともに食らってしまい、さらに返しの二の太刀、とどめの三の太刀をも受けて怯む。
そのダメージは分身であるダラダラに逆流し、傷ついたダラダラは奪った忍者パワーを制御できず解放してしまった。

ダラダラは大魔王の分身であるが故に実は大魔王ともリンクしており、必要に応じて大魔王がダラダラの身体を直接操れる反面、大魔王にダメージを与えればダラダラもダメージを受けてしまう。それこそが、ダラダラの唯一の弱点であった。
そして、大魔王へのダメージが同時に奪われた力を犠牲者に還元するトリガーにもなっていた。


大魔王…よくも今まで痛めつけてくれたな!

今度はこっちが暴れる番だぜ!

覚悟シロ!

皆!行くわよ!

おう!!


力を取り戻した4人をサスケが解放し、ニンジャマンも自力で拘束を破り脱出する。
揃い踏みしたカクレンジャー6人は、迎撃に現れた花のくノ一組を全員撃退、大魔王にも痛撃を与える。
この事態に怒り狂った大魔王は屋敷を破壊して自ら巨大化し、ダラダラと共にカクレンジャーに襲い掛かる。


この青二才共!捻り潰してくれるわァ!!


ニンジャマンも巨大化し、サムライマンに変形して参戦。カクレンジャーも隠大将軍に乗り込み、大魔王とダラダラを迎え撃つ。
妖術で先制攻撃をかける大魔王だが、目の前の3体に気を取られた隙をツバサマルに突かれ、空からの奇襲を受ける。
ダラダラが襲い掛かるが、同じ手は食うまいとサムライマンはサムライジャベリンを振り回して圧倒、さらに吹き飛んだところで待ち構えていた無敵将軍が必殺の火炎将軍剣を叩き込む。トドメにサムライマンが激怒ボンバーを放ち、ダラダラは成すすべなく爆発四散。

どんなダメージも力を奪った相手に押し付けられる難敵・ダラダラであったが、逆に言えば力を奪っていない素の状態ではダメージを受け流す先も、使える技もない普通の妖怪に過ぎない。
その状態で正面から戦うことになってしまえば、三神将の敵では到底なかったのである。

分身を倒され怒る大魔王だが、勝機と見た三神将とカクレンジャーは立て続けの猛攻に出る。
ツバサマルを呼び寄せ超忍者合体したスーパー無敵将軍が無敵キャノン一斉射撃を叩き込み、即座に分離したツバサマルは今度は隠大将軍と翼合体。
スーパー隠大将軍の鉄拳・フライングフィニッシュが炸裂し、ついに大魔王も確実なダメージを受けた。


これで勝ったと思うなよカクレンジャー!
貴様等の命、この私が必ず戴く!フハハハハハハ!!


これ以上の戦闘続行は不利と見た大魔王は、捨て台詞を残して撤退*1
空を覆っていた暗雲は晴れ、人々を苦しめていた毒もダラダラの消滅と共に消えて行った。カクレンジャーは勝ったのである。

痛みを堪えながらどうにか本拠地に戻った大魔王は、「お前にはまだ利用価値がある」として、案の定裏切り者だった白面郎を石化
そして、妖怪軍団真の居城である「ガイコツ城」を浮上させた。


待っていろカクレンジャー……
必ずや貴様等を倒し、この地上に妖怪王国を造って見せるぞ……
フフフフ…フハハハハハハ…!フハハハハハハ!!


太郎・次郎


演:土屋圭輔(太郎)、土屋大輔(次郎)

第44話で突如として現れた助っ人。ブンの連れていた2匹の犬が人間化するという形で登場した。
義輝の家来の遺児であり鶴姫の兄代わりであった彼らは10年前、封印の扉によって多くの妖怪が力を失った世の裏側で大魔王が虎視眈々と復活のために暗躍していることを察知し、義輝と共に大魔王の宮殿に忍び込んだ。しかし潜入を大魔王に気付かれ、呪いを掛けられ犬の姿に変えられていたのだ。
義輝は、実は妖怪だったブンと犬にされた太郎、次郎を逃がし、大魔王の軍門に下る形で大魔王の弱点を探っていたのであった。

太郎と次郎にかかった呪いは「二度人間の姿に戻れば死ぬ」と言うもので、一度だけならしばらくの間だけ無条件で人間の姿に戻ることができたのだ。
花のくノ一組の意表を突いて人間化することで、完全に彼女らを翻弄し、煙幕で目を眩ませてサスケを逃すという華々しい活躍を見せる。
サスケを洞窟へと避難させ、ことの経緯と義輝から託された大魔王の秘密をサスケに伝え、再び犬の姿へと戻った。

演者は「かぶとむし&きりんさん」こと双子俳優の土屋兄弟。いずれも過去の東映特撮に出演経験がある。


余談

  • 原典となるモチーフがいない『カクレンジャー』オリジナル妖怪。虎っぽい衣装やチェッカー風の模様などで大魔王っぽさを再現したらしい。

  • 第44話の映像が『未来戦隊タイムレンジャー』第51話(最終回)「スーパー戦隊大集合」と、Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』にてそれぞれ流用されている。


大魔王に一太刀浴びせた方の追記・修正をお願いします。

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最終更新:2026年08月09日 22:20

*1 この時点ではまだ他の妖怪が多く残っているため、倒されて憎しみの破片となったとしても効果が薄い。