強奪忍者パワー/三神将最期の日/傷だらけ大逆転(忍者戦隊カクレンジャー)

登録日:2012/03/03(土) 11:08:36
更新日:2019/04/22 Mon 11:30:40
所要時間:約 5 分で読めます




「強奪忍者パワー」「三神将最期の日」「傷だらけ大逆転」とは、『忍者戦隊カクレンジャー』の42〜44話のエピソードを指す。

スーパー戦隊シリーズの中では珍しい長編エピソード。大魔王の分身である妖怪ダラダラとの戦いが3話も費やして描かれ、いくら攻撃しても捕らえられた味方だけが傷付くというダラダラのチート能力に加え、サスケ以外が捕らえられ抵抗不能になる絶望的な展開で視聴者に強烈な印象を残した。

ようやく妖怪軍団の基地にカクレンジャーが潜入する回でもある。


◆ストーリー

◇42話「強奪忍者パワー」

妖怪大魔王は1200歳の誕生日を迎え、分身妖怪を生み出す能力を手に入れた。
大魔王は手始めに、産まれた妖怪ダラダラをニンジャマンにけしかけようと企む。

大魔王は花のくノ一組を使ってニンジャマンをおびき寄せ、待ちかまえていたダラダラを難なく取り憑かせた。

普通ならここはどうにか粘る場面だが、今回はそうはいかなかった。
ダラダラは一度取り憑いたら絶対に引き離せないのだ。

なんとか振りほどこうとするニンジャマンだったが、ダラダラはまったく離れない。
巨大化して振りほどこうとすると、離れるどころかダラダラまで巨大化してしまった。

どうあがいても離れないダラダラはニンジャマンの力を吸い取り続け、力尽きたニンジャマンはそのままダラダラに連れ去られてしまった。
力を奪われたニンジャマンはもはやただの人間(見た目や能力が人間じゃないと突っ込んではいけない)。
巨大化はおろか縛られた鎖をちぎることすらできず、大魔王の人質になってしまった。

その後、巨大化したダラダラが街に出現(この時、ダラダラの外見にニンジャマンっぽい要素が加わる)。
隠大将軍で応戦するカクレンジャーだったが、そこに待っていたのは衝撃的な展開だった。

ダラダラはニンジャマン(サムライマン)の必殺技、「激怒ボンバー」で攻撃してきた。

ダラダラは力を奪った相手(この場合はニンジャマン)の技を使えるのだ。


更にそれだけでは済まなかった。
隠大将軍がダラダラを攻撃した瞬間、攻撃されてもいないのにダメージを受けるニンジャマンの姿があった。

ダラダラの能力は力を奪うだけでなく、力を奪った相手に自らが受けたダメージを肩代わりさせるというチート能力の持ち主だったのだ。

ダラダラを攻撃すればニンジャマンを傷つけてしまうと言う事実を見せつけられ、カクレンジャーはダラダラに手を出せなくなる。
隠大将軍の危機に無敵将軍とツバサマルも駆けつけるが、やはりニンジャマンを傷つけずに戦う方法は見つけられなかった。
強敵を目の前にしながら全く攻撃出来ない絶望感。
三神将は一方的な攻撃を受けて倒れこんでしまう。

カクレンジャーは過去最大の窮地に立たされていた。


◇43話「三神将最期の日」

ダラダラは三神将のパワーも吸い取ろうと襲いかかるが、三神将は形成不利と見てカクレンジャーと共に風雲幻城へ撤退した。
風雲幻城の中にいたままでは何も出来ないが、大魔王も近付くことはできない。
ダラダラによって破壊されていく街の様子を見て焦るカクレンジャーを宥めた三神将は、大魔王はすぐに撤退するだろうと告げ、その言葉の通り大魔王はダラダラと共に姿を消した。


無敵将軍「大魔王は知っているのだ。今度我々が出ていけば、ニンジャマンの命を犠牲にしてでも、あの妖怪を倒すことをな」

セイカイ「本気かよ三神将…? 妖怪を倒すためならニンジャマンが死んでもいいって、本気で…!」

無敵将軍「地球を救えるのは、我々三神将と、お前たちカクレンジャーしか居ないのだ! そのためなら…我々も、お前たちも、命を投げ出す覚悟はできているはずだ! ニンジャマンも、そう思っているはずだ!」

サスケ「けど!…けどニンジャマンは俺たちの仲間だろ…? むざむざ見殺しにはできねぇ!」


サスケの言葉を受け、無敵将軍はカクレンジャーに対し、大魔王の軍師・白面郎に協力を求めてニンジャマンを救出するよう提案する。
鶴姫の父である白面郎こと義輝は、大魔王を倒すために軍師となって妖怪軍団に潜入していたのだ。

さっそくカクレンジャーは2匹の犬を連れた妖怪少年ブンを通じ、白面郎に接触を試みる。
すると白面郎は周囲の目を警戒しつつも、接触に応じる気配を見せた。

しかし、事はそう上手くは行かなかった。

大魔王は白面郎の策どころか潜入の目的さえも最初から見破っており、カクレンジャーと白面郎が接触するその場にくノ一組、ダラダラを連れて身を潜めていたのだ。
大魔王らはカクレンジャーと白面郎が出揃ったところで悠々と姿を現し、頼みの白面郎をどこかへ飛ばしてしまった。
カクレンジャーもその場に仕掛けられていた結界で変身を封じられてしまう。
仕方なく忍び装束姿で戦うも変身せずに勝てるはずがなく、鶴姫・サイゾウ・セイカイ・ジライヤは捕らえられてしまった。

さらに、あがけばあがくほど味方が減る苦況に追い討ちをかけるように、 囚われの鶴姫たちの力を取り込んだダラダラが街で暴れ出した。

その姿は、顔には阿修羅像のようにホワイト・ブルー・イエロー・ブラックのマスクが張り付き、体には力を奪った5人のシンボルマークが刻まれた、見るも悍ましいものになっていた。

人質がいることは分かっているものの、街を守るためにやむなく出撃する三神将。
しかし、上位の存在に昇華したとはいえ元は人間である三神将は、ダラダラへの攻撃に躊躇を見せる。


鶴姫「三神将、ダラダラを倒して! あたしたちはどうなってもいいから!」

セイカイ「そうだ…やれ…! やってくれぇぇぇっ!」

サイゾウ「言ったじゃないか…! 人々を救うためなら、そのぐらいの覚悟はできているはずだって!」

ジライヤ「やってくれ三神将!」

ニンジャマン「師匠!」

三神将の迷いを感じ取り、鶴姫たちが口々に叫ぶ。

その頃、海に転落したことで運良く捕まらなかったサスケは、ボロボロになりながら、必死に大魔王の追手から逃げるのだった。


◇44話「傷だらけ大逆転」

三神将はやむなくダラダラを攻撃。
カクレンジャーがダメージを受けることは分かっていたが、捕まった五人の意志を汲み、街の人々を守ろうと応戦したのだ。

無敵将軍「許してくれカクレンジャー! 人々を救うには、こうするしかないのだ…!」

一方、花のくノ一組に追い詰められたサスケは、突如として現れた謎の忍者コンビに間一髪のところを救われていた。
妖怪少年ブンと一緒にいたはずの2匹の犬が突如変身して、サスケを救ったのだった。

2人の忍者の正体は太郎と次郎。
義輝の家来の遺児であり鶴姫の兄代わりであった彼らは10年前、封印の扉によって多くの妖怪が力を失った世の裏側で大魔王が虎視眈々と復活のために暗躍していることを察知し、義輝と共に大魔王の宮殿に忍び込んだ。しかし潜入を大魔王に気付かれ、呪いを掛けられ犬の姿に変えられていたのだ。
義輝が大魔王の軍門に下る形で大魔王の弱点を探っていたのもこのためである。

呪いは「二度人間の姿に戻れば死ぬ」と言うもので、一度だけなら短い間のみ無条件で人間の姿に戻ることができたのだ。
彼らはそのたった一度のチャンスを利用し、義輝が暴いたダラダラの秘密をサスケに託すべく、サスケを救いに現れたのだった。

太郎と次郎から大魔王の居城の在り処とダラダラの弱点を教わったサスケは、たった1人で大魔王のもとに乗り込むという危険な賭けに出る。


サスケ「やい大魔王……! 覚悟しやがれ!」

そして、苦戦しながらも何とかサスケが大魔王に攻撃を浴びせると、大魔王の分身であるダラダラもダメージを受け、強奪した力も元の持ち主たちに戻った。
直接自らに与えられるダメージは全て人質に押し付けてしまうダラダラも、本体である大魔王に与えられたダメージは無防備に共有してしまう状態だったのだ。


サイゾウ「大魔王……! よくも今まで俺たちを痛め付けてくれたな!」

セイカイ「今度はこっちが暴れる番だぜ!」

ジライヤ「覚悟しろ!」

鶴姫「みんな! いくわよ!」

カクレンジャー

スーパー変化!!
ドロンチェンジャー!!

ニンジャニンジャー



変身可能になったカクレンジャーとニンジャマンによる猛反撃が始まった。

怒り狂った大魔王は自ら巨大化し、ダラダラと共にカクレンジャーに襲い掛かる。

ダラダラがチート能力を失ったことで攻撃をためらう必要がなくなり、サムライマンと無敵将軍は、これまでの鬱憤を晴らすかのような怒涛の連続攻撃でダラダラを撃破。
ダメージを受け流す先がなければダラダラも所詮は並の妖怪であり、猛攻撃の前には歯が立たなかった。

更に大魔王もスーパー無敵将軍の「無敵キャノン一斉射撃」とスーパー隠大将軍の「鉄拳フライングフィニッシュ」による連続の総攻撃で手傷を受け、引き揚げていった。


なお、この後白面郎は捕らえられ、これが最終決戦への伏線となるのだが、それはまた別の話。
めでたしめでたしとは言えないまでも、束の間の平穏が訪れてこの長編は幕を閉じる。





大魔王に一太刀浴びせた方の追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/