登録日:2009/08/30 Sun 16:14:33
更新日:2026/05/09 Sat 22:49:56
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昇天ペガサスMIX盛りとは、キャバ嬢の最終形態である。
▽目次
概要
まず前提として「盛り髪」というヘアスタイルがある。
これは整髪料、ピン、ゴムなどで髪の毛を上に向けて固定しボリューム感を出したもので、元々は単に「髪の一部を大きくカールさせ、髪を膨らませて見せる(そして魅せる)髪型」を指しており、ギャルメイクとして人気があったものの一つであった。
そこから派生して、髪を「膨らませる」を通り越して「屹立させ」、更に大量の巨大なアクセサリーを追加して頭部に凄まじいインパクトを出す「メガ盛り」と呼ばれる髪型が生まれた。
元々は「ギャルメイクの一種」だった盛り髪だが、「メガ盛り」はギャルというより「キャバ嬢」のイメージがよく付き纏う。
「昇天ペガサスMIX盛り」はこの「メガ盛り」の一種である。
初出は『盛り髪セットサロンバイブル/SAKURA・MOOK38』(2009年5月5日発行)に掲載されたもので、その形状は「
頭頂部の髪を頭1.5個分程の高さになるように円錐状に屹立させ、大量の造花で飾り付けたもの」という実に面妖なもの。
でもこれはペガサスというよりユニコーンではないだろうか?
言葉であれこれ説明するより実際に画像検索して頂いた方が余程早く、そしてそのインパクトが伝わることだろう。
見た目もさることながらそのインパクト満点な名前もあって、盛り髪……というよりメガ盛りの中でも随一の知名度があり、当wiki以外の辞典系サイトにも個別項目があったり記事の見出しに使われるなど、盛り髪やメガ盛りの代名詞的な存在と言えよう。
当時のギャルファッション誌で紹介された盛り髪、殊更メガ盛りはそのいくらなんでもそんな訳無さ過ぎる見た目とパワーワードの数々の凄まじさはインターネット上で大きな話題となり、最早髪型というより一種のインターネットミームと化して行った。
「昇天ペガサス~」と並び称される有名なメガ盛りには、「トルネード花魁アップ」、「ベルサイユ宮殿盛り」、「鳥かごのせちゃいました! 盛り」「いつでも着信OKよ!!盛り」etc...と、どれもこれも色々な意味で「髪型」の域を遥かに飛び越えたようなものが多数軒を連ねる。
これらと比較すると「昇天ペガサスMIX盛り」は高さこそあるものの、前衛芸術のような派手さや異形感は無いという意味では比較的大人しい方というのもまた恐ろしい話である。
「キャバ嬢の髪型」?
掲載誌の性質もあって「ギャルメイク」であることは疑いないメガ盛りだが、実際の所本当に「キャバ嬢メイク」だったのかという疑問を解決するために2017年に『ねとらぼ』にて日本最大級の歓楽街である新宿区歌舞伎町のヘアサロンに取材が行われたことがある。
取材を受けたスタイリストの方の話を要約すると、
- 「歌舞伎町に於けるヘアスタイリスト歴12年の自分でも、「昇天ペガサス~」を含むメガ盛りに当たる髪型の人は見たこともなければ注文されたことも、注文されたという話を聞いたことすらも無い」
- 「昇天ペガサスを含むメガ盛りを構築するには針金や装飾といった材料や相当な手間を要するため、材料持ち込みかつ余程時間に余裕がある時でなければ受付は不可能」
といった所で、
実のところメガ盛りは概念的には自動車や電子機器のコンセプトモデル等にも近しい紙面上の企画であって実用的な髪型として紹介されたものではなかったようである。
では「盛り髪はキャバ嬢のメイク」というイメージは、「盛り髪」がインターネット上で生き残る為に身に着けた変質、正しい意味でのミームだったのかというと厳密にはそうでもないらしく、
件のスタイリストの方曰く、盛り髪自体は当時本当に流行ってはおり、髪を逆立て高く盛って下に流すという本来の盛り髪の注文は多かったのだという。
また、「昇天ペガサスMIX盛り」の初出である2009年当時には既に盛り髪ブームは下火になっており、紹介当時ですら「今流行りの髪型」では無かったとのことである。
実際にはその数年前が盛り髪流行のピークだったのだそう。
関連する事柄
少女漫画雑誌『ちゃお』にて2009年から2012年(つまり昇天ペガサスMIX盛りが話題になったのとほぼ同時期)にかけて連載された漫画。2024年にはスピンオフも連載を開始している。
ギャルのJKや女装少年達による、昇天ペガサスMIX盛りやトルネード花魁アップ等が児戯に見えるほどの途轍もない髪型が乱舞する狂気の作品。
実はOVAとしてアニメ化を果たしている。
明治時代の日本で女性の間で流行していた髪型。ある意味ではメガ盛りのご先祖様と言えるかもしれない。
明治期に於ける「日本髪」の一種に、その名の通り髪を横向きに大きく膨らませた「庇髪」というものがあり、そこに更に頭頂部に大きな髷を作ったものが二百三高地髷である。
名前の由来は勿論日露戦争に於ける激戦区であった「203高地」で、どことなく形が似ていることからこのような名前が付いたそう。また203攻略戦の推移に掛けて「中々落ちない」という意味にも引っ掛けられているらしい。
女性が「盛る」のが好きなのは現代も明治も同じだったらしいというのは中々興味深い事例ではないだろうか。
18世紀のフランスの女性の間で流行していた補助具、またはそれを用いた髪型。或いは
メガ盛りのもう一つのご先祖様の近世フランス版。
キメラ=アントとは無関係
頭頂部に乗せる白いクッションのようなもので、マリー・アントワネットが夫ルイ16世の戴冠式で初めて用いたことから流行し始めた。
発明したのはアントワネット御用達のモード商(仕立て屋兼デザイナーのようなもの)として有名なローズ・ベルタン。
マリー・アントワネットを始めとした当時の高貴な女性の肖像画を調べると、髪を上向きに大きく膨らませた上で、更にこれまた大きな鳥の羽やリボン等の飾りを乗せた乗せた髪型が多数見受けられるが、それがこのプフである。
殊更、自分の愛する人やもの、自分を象徴するものを飾り付けた「サンティマン・プフ」と呼ばれるものは頭より巨大な飾り、挙句の果てには帆船の模型を乗っけてみたという、概念的にはメガ盛りとほぼ同一の思想が見受けられる。帆船模型の例は『トリビアの泉』でも紹介されていた。
どうやら女性が盛るのが好きなのは今も昔もどころか洋の東西すら問わないようである。
追記修正はメガ盛りヘアスタイルの方にお願いします。
- この項目、主観だけな気がするんだけど -- 名無しさん (2014-01-14 01:57:21)
- 意味不明 -- 名無しさん (2014-01-14 11:27:47)
- タグも無駄に多いしなあ
勢いが空回りしてて寒い -- 名無しさん (2014-01-14 11:32:44)
- ペガサスなのかユニコーンなのか -- 名無しさん (2016-06-18 19:35:26)
- 元の項目からよくぞここまで読み物として昇華を…編集した人、おつです -- 名無しさん (2026-04-19 22:06:47)
最終更新:2026年05月09日 22:49