リザードン! きみにきめた!!(ポケモン)

登録日:2014/02/05(水) 00:47:58
更新日:2019/10/08 Tue 16:06:59
所要時間:約 6 分で読めます




アニメポケモン無印オレンジ諸島編のエピソードの一つ。(第106話)
長らく言う事を聞かず自分勝手を繰り返していたサトシリザードンが、ついにサトシに心を開く様になるエピソードである。


【あらすじ】


3つ目のオレンジ諸島のジムバッジを手にし、順風満帆に旅を進めるサトシ達。その矢先、ある船が立ち止まる。

「危ないじゃないのよ!ケガでもしたらどうするの!?謝んなさい!!」と船の主の青年を野次るカスミ。しかし青年は、
「可愛い顔がドククラゲみたいになっちゃうよ?」と綺麗に宥める。
(カスミも「私はドククラゲちゃんより、メノクラゲちゃんの方がいいかな~」と満更でも無さそうであった。)
彼の名はヒデ。ユズジムを攻略したと言うサトシの事を聞かされ興味を抱き、とある孤島にてバトルを挑んで来る。


ヒデは「相性で勝負が決まるなど面白くない」としてピカチュウを相手にニョロボンを繰り出してくる。
このニョロボンは故郷のリーグ戦で優勝した際のチャンピオンベルトを巻いていると言う強者で、相性的に不利な筈のピカチュウをあっという間に瞬殺してしまう。
そしてヒデの煽りを受けたサトシは、「オレだってやってやる!!」としてあるポケモンを繰り出す。


言うまでも無くそれはリザードンである。しかしいつも通り火炎放射で軽くあしらわれてしまう。
ヒデからも「そんなポケモンじゃお話にならないぜ?」と突っ込まれた挙げ句、リザードンも勝手に飛び回り始めてしまう。


呆れ果てたヒデは「本当のポケモンバトルの戦い方ってのを教えてやる」として、ある事をニョロボンに命令する。
対戦相手である自分達に対してもふざけた態度を取るリザードンに水鉄砲を喰らわせたのである。
そしてようやくやる気を出したリザードンであったが、サトシの言う事はやはり聞かず水タイプのニョロボン相手に火炎放射を浴びさせ続けるリザードン。


どうにかしようにも逆に一蹴され「なんでだよ…オレ、まだお前に認めてもらえてないのかよ…」と嘆くサトシ。
そうして闇雲に火炎放射を浴びせ続ける内に、やがて水鉄砲を尻尾に喰らい、止めの冷凍ビームを受けて氷漬けとなってしまう。


そうして自業自得の形で重症を負ったものの、どうにかして氷漬けから解放したサトシとピカチュウ。
そしてヒデは、「そいつを使いこなせる様になったら、もう一度バトルしてやる」と言い残し去って行く。
そして前から新メカの開発の為にその孤島に居座っていたロケット団は、リザードンの重体を見て「足留めを食らった」としてここぞばかりにその後も開発に掛かっていた。


その晩、リザードンは予想以上に極度の凍傷状態で、今に尻尾の炎も消えかけていた。
手が荒れカスミ達の手伝いもありながらも、「リザードンの受けたダメージに比べたらどうって事無い!!」として一人看病を続けるサトシ。


そうしている内にやがてリザードンも目を覚ましたものの、未だにいつもの火炎放射すら出せない状態。
そして「ゆっくり休んで元気になったら、またかっこよく空を飛んでくれよ!!あ、オレに火を吐いてくれてもいいぜ?」と宥めるサトシ。
そうして看病を続ける内にサトシはある事を語り始める。



「リザードン、オレさ、まだまだレベル低いかもしれない。」
「お前弱いポケモンなんて相手にしないだろ?きっと、オレもレベル低いトレーナーだから相手にしてもらえなかったんだろうな、ってさ…」
「でもさ、いつかお前と一緒に戦うの、夢なんだぜ?」
「お前と一緒に戦って、そして、絶対に勝つんだ!!」



そして、リザードンもある事を思い出す。
かつて「弱い」と邪険にされ、健気にトレーナーを信じ続けながらも見捨てられ死にかけたあのヒトカゲ時代の記憶である。
もしかしたら、その時の裏切りや悔しさが忘れられず自分の強さを証明したくて、あるいはそのヒトカゲ時代の深層心理の現れとしてサトシに対しても今まで反抗的な態度を取っていたのかも知れない…


やがて夜明け。ようやく全快したリザードンだったが、直後あるドリルメカがサトシ達の前に現れる。
言うまでも無くロケット団がピカチュウ捕獲の為に作った例のメカである。
すぐさまピカチュウを救出しようとするサトシだが、そこになんとリザードンが"乗れ"とばかりに自ら背中を預けて来る。
そしてサトシはリザードンに乗り共にどうにかピカチュウを救出するも、直後ロケット団によって返り討ちにされてしまう。
気を失い絶対絶命のサトシであったが、それを見たリザードンは…


サトシを守る事を自らの意思で選び、新たに「りゅうのいかり」覚えたのである。そして文字通りの怒りをぶつけ、ロケット団を見事撃退する。
そして気持ちが無事伝わった事を祝うカスミとケンジの前に、その一部始終を見ていたヒデも自ら再戦を挑んで来た。


「リザードン、お前なら勝てる!オレは信じてるぜ!!」と今度はリザードンと心を合わせヒデとニョロボンに挑むサトシ。(BGM、タイプ:ワイルド)
そして最後には地球投げを決め、見事リベンジを果たしたのである。


最後に「お互いオレンジリーグ、頑張ろうぜ!」とヒデと別れた後、
心を通わせられる様になった事を良いことに調子に乗りリザードンを押し倒してしまうサトシ。
そして、前述の看病時の発言通りに遠慮無くお返しとばかりに火炎放射をお見舞いするものの、無事にトレーナーを信じる心を取り戻す事が出来たリザードンなのであった。
しかし、この後も彼には新たな試練が降り掛かり、サトシの語った夢が叶うのもまだまだ先の話になるのだが、それはまた別の話。





【捕捉】
  • 気付いている方も多いとは思うが、オレンジ諸島編のOP曲である「ライバル!」冒頭にあるリザードンの雄叫びはこの回(仲良くなる)の伏線である。


  • リザードンがその後も再登場の度にサトシに対し"挨拶代わり"とばかりに火炎放射をお見舞いしている由来はここから。


  • この回は奇しくもサトシとピカチュウの出会いを描いたかの第一話とタイトルが似ている。
    ピカチュウも最初はリザードン同様サトシの言うことを聞こうとせず蔑ろにしていたが、後にオニスズメの群れによって致命傷を喰らうも決して見捨て無かったサトシの身を張った介護によって心を通わす様になった事から恐らくオマージュなのだろう。

  • リザードンのニョロボンへのリベンジマッチ時に流れたタイプ:ワイルドは、
    後の似た境遇を体験して来たオマージュ的なポケモンでもあるゴウカザルに対してもシンジとのリーグ戦のフィナーレの際に使われている。

  • 同じくDPにてヒカリマンムーがヒカリの言う事を聞く様になったエピソードも、
    「ボスゴドラとの戦いで傷ついた際にヒカリと彼女のポケモン達が看病をしてくれたことでヒカリの命令を聞くようになる」、
    というこのエピソードを意識した物となっている。(余談だがその場にサトシは立ち会っていなかった為、特にリザードンの事を思い出す事はなかった。)

  • 後のBWに再登場した際に他のリザードンエピソード同様サトシの回想としてこのエピソードもリメイクされた。詳細はリザードン自身の項目で。

  • 本エピソードでヒデを演じていたのは真殿光昭。真殿氏は他にも、AGでザングース、DPでユースケ、BWでタケミツ、SMでザオボーの声も務めている。


追記・修正はどんな事があっても自分のポケモンを信じ続け心通わせてられる方がお願いします。

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