登録日:2025/10/06 Mon 19:59:51
更新日:2025/10/06 Mon 21:54:47NEW!
所要時間:そりゃあもう 6 分ぐらいで読めますよ
有働征二とは、超人気漫画『
TOUGH』の登場人物である。
【人物】
ハイパー・バトル予選参加者の1人。
"武器商人"の異名で呼ばれ、河原などの自然石を研いで鋭利な刃物を作り出す特技を持つ。
またアメリカの特殊部隊での実戦経験があり、
ナイフを使った戦闘術も得意としている。
性格は残忍かつ狡猾で、一切の躊躇なく人体を切り刻むことができる。
加えて罵倒の語彙が非常に豊富であり(後述)、戦闘中でもひたすら相手を煽り続ける。
ハイパー・バトルには闇のフィクサー・柳場道元の推薦枠から出場しており、予選では"生命のリング" 2つと引き換えに石のナイフを売り捌いていた。
明言はされていないものの、九条薔薇丸と同じく大会を盛り上げるために金で雇われた"ジョーカー"である可能性が高い。ぶっちゃけ武器使いが本戦出てもしょうがないし…
名前・見た目ともにモデルはどう見ても
ウド鈴木(
キャイ〜ン)。
当然本人とは似ても似つかないキャラクターであるため、なぜ彼をモデルに選んだのかは全くもって不明。
山本昌も水木しげるも瀬戸内寂聴も…猿先生はあらゆる人物を愚弄する
【作中での活躍】
初めて存在が明かされたのは52話。
キー坊と交戦中の佐渡一等空曹が石のナイフを取り出し、それを観戦していた道元がナイフの作り手である"武器商人"有働について語り始める。
(なお32話においても薔薇丸が有働製のナイフを使用していたが、この時点では有働の存在には言及されなかった。)
そして54話から本格的に登場。
河原でモブ格闘家3人にナイフを売っていたが、リーダー格のハゲ大男はナイフを手にした途端、リングを溜め込んでいるだろうと有働に脅しをかける。
しかし有働は顔色ひとつ変えずにナイフで大男の手のひらを貫き、さらには鼻をいとも容易く切断。
恐れをなして逃げ出した残りの2人もナイフの投擲で戦闘不能に追い込み、その残忍性を見せつけた。
その後、負傷したゲンのために水を汲みに来たキー坊と遭遇。
キー坊は格闘家ではない武器商人と闘うつもりはないと立ち去ろうとするが、有働はキー坊の髪をナイフで掠めつつ彼の前に回り込む。
「ムフフフ営業は夜の8時まで それ以降は格闘家に変身するの」
「しかも闘う相手は確実に勝てる奴とかしかやらない」
挑発されたキー坊も臨戦態勢をとり、戦いの火蓋が切られた。
高速の斬撃で攻める有働と、それを全てかわしていくキー坊。
有働は余裕ぶってリングの保有数を尋ねるが、対するキー坊は佐渡から回収したリングを見せびらかした直後、空中にばら撒いてしまう。
有働がそれに気を取られた瞬間、狙いすましたローキックが一閃。
これは流石に大ダメージ、かと思われたが…
軍隊で格闘技の訓練を受けた有働は、ローキックの防御法も心得ていたのだ。
成す術のないキー坊はリングを放り出して逃亡。有働もそれを追跡する。
だがキー坊はただ逃げていたのではなく、遮蔽物の多い竹やぶに誘い込んでいたのだった。
有働は竹をも切り裂く斬撃を連発し、口撃とともにキー坊を追い詰めていく。
反撃の金的蹴りも急所を外して不発に終わり、流石のキー坊も万事休すかと思われた。
しかしキー坊は肩に巻いていたTシャツを手に取り、独特の構えを見せる。
「灘神影流活殺術はたとえミサイル相手でも戦ってみせる」
「なにそれ?そんなTシャツでナイフに対抗しようというの」
「そうか!君は頭が悪くて他にとりえがないから闘うことでしか自尊心を満たすことができないんだね かわいそ…」
キー坊はただの布を柔軟で強固な鞭に変える灘神影流の護身術 "蛇鞭" を発動。
生きもののように竹をすり抜け、正確にヒットするこの攻撃により形勢は一気に逆転する。
なんとか反撃に転じようとする有働だが"蛇鞭"に左腕を掴まれ、顔面への蹴りがクリーン・ヒット。
さらに隠し持っていたナイフの投擲もいなされ、竹を使った立体的な動きによる追撃を食らう。
そしてキー坊がとどめを刺そうとした瞬間——
情けなく命乞いを始めた有働は、集めたリングを全て渡す代わりに自身のリングだけは見逃してくれとキー坊に泣きつく。
キー坊は呆れたような表情でリングを受け取り、その場を立ち去ろうとする。
「はーーーっ 恐怖映画でも安堵したときが最も危険なんだよ」
背後から奇襲をかける有働。
しかしキー坊はこれも読んでおり、リングの重みを加えた"蛇鞭"で迎撃する。
「素手でお前を殴ったらワシの手が汚れるわ」
吹き飛ばされた有働は竹に激突し、ついに失神。
散々バカと侮った相手に"自覚のないバカ"呼ばわりされ敗れるという皮肉な結末で、彼のハイパー・バトルは幕を閉じた。
以上、存在の判明から退場まで8話(本人登場からは6話)と短い出番でありながらも、その強烈なキャラクター性と豊富な語録はマネモブ(読者)に大きなインパクトを与えた。
【ウド語録】
- そりゃあもう通販の包丁ぐらいは切れますよ
- その傷は俺のナイフでやられたものだね
- あれれれ俺と闘らないの?
- 俺は闘う武器商人なの
- ムフフフ営業は夜の8時まで それ以降は格闘家に変身するの
- しかも闘う相手は確実に勝てる奴とかしかやらない
- 頭のいい奴は無茶はしないの 目立たぬよう地道に…しかしずるがしこく生き抜きおいしい処を持っていくの
- 丹念に しかし手際よく刻んでやる
- 自分で言うのも恥ずかしいけど 刃物で闘い肉を切ることの才能と才覚は抜きん出てるんだよねえ
- ……って痛くもなんともありまっせーん
- ククククク恥ずかしがることはないよ うぬぼれは若者の特権よ
- 君も頭が悪いなあ 効かないって言ったでしょう
- うーーん惜しいなあ 頸動脈から数ミリずれちゃった 正確かつ迅速に最大限の損傷を与えることをモットーとしていたのに
- 次は確実に殺してやりますよ
- あれれ敵前逃亡なの?
- ライオンはね 百獣の王なんて言われてるけどね 弱ってるもの 逃げ足の遅いものを選んで襲うの
- 俺はさあ 結構実戦経験が豊富なんだけど見たことないんだよ 素手でナイフに勝てる奴
- なにそれ?そんなTシャツでナイフに対抗しようというの 君 想像以上に頭悪いんだねえ
- そうか!君は頭が悪くて他にとりえがないから闘うことでしか自尊心を満たすことができないんだね かわいそ…
- へっ努力と根性で闘うしかない格闘技バカが調子に乗らないでくれる?
- なにが灘神影流だ!格闘技バカはあの世で腕立て伏せでもやってろ
- はーーーっ 恐怖映画でも安堵したときが最も危険なんだよ
- 似たような語録であるキバカツの「~なんて馬鹿みたいじゃないですか」は自虐にも使えるし原作で「馬鹿やるのも大変なんや」って反論されてるのに対しかわいそ…は攻撃にしか使えないんだ、使ったら対立が深まるんだ -- 名無しさん (2025-10-06 20:27:28)
最終更新:2025年10月06日 21:54