ポケモンハンター

登録日:2025/10/06 Mon 21:49:35
更新日:2025/10/13 Mon 20:27:23
所要時間:約 27 分で読めます




ポケモンハンターとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する闇商売の一種である。
主にアニメ版で登場し、事実上悪役のカテゴリーに属している。




◇概要

主にアニメ『ポケットモンスター』シリーズ内で登場する人物の肩書の1つだが、その実態は「野生ポケモンや他人のポケモンを無理やり捕獲・強奪し商品として売りさばくという違法行為を行う犯罪者集団を指す。
一部のエピソードでは単に密猟者と呼ばれたりバイヤーと呼ばれるなど若干名称が変わる場合もある。

分かりやすい悪役で勧善懲悪のストーリーを描きやすいこともあってか、アニメでは2024年1月12日放送回時点で第1〜7シリーズと第8シリーズ全てに登場している。


当初はTVアニメ版内でのみで存在であったが、後の原作ゲームシリーズで似たような存在が仄めかされている。

例えば『ウルトラサン』のピッピの項目では「貴重で、無暗に見せびらかすと泥棒に狙われる」、『ウルトラムーン』のペルシアンの項目では「額の宝石を狙ってハンターに狙われる」などの表記から、ポケモンハンターの類が存在していることが示唆されているし、『金・銀』や『ソード・シールド』に登場した食用用途のヤドンのしっぽから「ロケット団は売買目的での密猟も行っている*1」のが伺えたことだってある。
ただしあからさまなポケモンハンターは本編では登場したことはない。

また、外伝作品である『ポケモンコロシアム』、『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』でも、元々スナッチマシン自体いわゆる「悪の組織」が作ったものである設定もあってか(=他のトレーナーからポケモンを奪うのが前提のアイテムが物語の鍵であるためか)、肩書がハンターとなっているモブトレーナー達が登場している。


◇その性質・傾向

目的は言わずもがな のためであることがほとんどで、ポケモンのことを平然と商品呼ばわりするのは当たり前。
野生ポケモンと交戦する、場合によっては文字通りなんとなくボール投げただけ*2「仲良くなったうえで同行をお願いする」ことすらあるのが原則にして大前提となるトレーナーとは異なり、ポケモンに対して愛のない連中ばかりが目立つ。
他人のポケモンもターゲットとし得ることから自然や社会に対し危害を加えることも躊躇わないなど手段を選ばない。

特に珍しいポケモンや未知の能力を有しているポケモン・幻のポケモン伝説のポケモンは「非常に高く売れる」とされるため特にターゲットとして選ばれやすい。

捕獲方法は基本的にモンスターボールを使わず、野生ポケモンを罠や網で生け捕りにしてから檻に拘束するケースがほとんど。ただし後述する通り石化光線を使って固めて専用のケースに入れる者もいる。

あえてモンスターボールを使わずに捕獲するのは、自分がそのポケモンの「トレーナー」となってしまい誰かに売り飛ばした際に指示を聞かなくなるという事態を避ける為と思われる。

商品として扱うため当然ハンターにはターゲットとなるポケモンを傷つけずに生け捕りにする為の戦闘力が求められ、また拘束する檻やトラップ等、幾つかの機材やそれらを扱う技術・知略も必要とされる。

一般的なポケモントレーナーの捕獲とは異なりポケモンバトルをして弱らせるプロセスは必要はないため、護身用や逃走する際の時間稼ぎ目的に高い実力を持つポケモンを1〜数体所有しているケースもあるが、中には全く所有していない者も多い。

実力はピンキリで、非常に高い実力を持ち組織を率いている者もいれば、逆に商品となるターゲットのポケモンに怪我を負わせたり、どくやけどなどの状態異常に追い込む等、腕の悪いモグリのハンターもしばしばいる。

ポケモンを自己の利益としか見ず商品・道具扱いし、邪魔をしようものなら人間にも危害を加えることが多い性質から主人公陣を始めとした善良なポケモントレーナーやポケモン研究者たちからは強い怒りを向けられるケースが多く、いかに卑劣で忌み嫌われた職業であるのかがよく理解できる。

なお、これはポケモンハンターではなくコジロウを騙したこともあるコイキング売りの親父に対しての発言だが、サイドストーリーの4話にてオーキド博士「ポケモンを売るとは何事じゃ!」と激怒している*3


◇法的な扱い

ここまで書いてきた通り、ポケモンハンターはモンスターボールによって捕獲し自分で育成を行うのではなく、ポケモンを強引に拘束する形で捕獲してそれを依頼主に高値で売るのを目的に生業としており、アニポケの世界観では、それらの行為は〈ポケモン保護法〉(現実世界の鳥獣保護法やワシントン条約に相当すると思われる)に反する明確な「違法」とされている。

基本的に登場しては主人公たちと対峙してポケモン捕獲を阻止されてジュンサーに引き渡され上記の〈ポケモン保護法〉違反で「犯罪者」として逮捕される。
また依頼した者も無論共同正犯として罪に問われ逮捕される(DP編、第8シリーズではその描写がある)。
一方で彼らが持っていたポケモンたちに関しては、ハンター達によって悪事に加担させられていた「被害ポケモン」として扱われ、一定期間の再教育の措置後更生を経た後に野生へと返されるか、トレーナーであったハンターが更生した場合にはその手元に返されるようになっている。


◇ポケモンハンターブラックリスト

各シリーズごとに掲載する。

【無印編】

  • デボ率いる密猟団
CV:中村秀利(デボ)、伊藤健太郎(ガリ)
手持ちポケモン:ドククラゲ 数匹
結末 → 逮捕

113話に登場。アニメでは初のポケモンハンターに該当するキャラである。
組織を率いており、海賊のような風貌をしていて、海賊船型の密漁船の大砲からドククラゲが入ったモンスターボールを砲弾として発射し、邪魔する敵には実弾での砲撃を行う。
リーダーのデボは名前通り太った体格、配下のガリは対照的に痩せた体格をしている。

オレンジ諸島ラプラスをターゲットにしており、幾度となく彼らに狙われたラプラスの群れは人間不信に陥っており、サトシのラプラスが近づいても逃げてしまう。またロケット団も彼らの砲弾の砲撃に遭い負傷していた。
ラプラスを群れに帰そうとするサトシたちと衝突し、サトシとラプラスがドククラゲの囮になっている隙にラプラスの群れを逃し、さらにカスミみずポケモン達と一緒に密猟団の船に乗り込み、「みずでっぽう」で大砲を破壊して途中追い詰められたデボはガリを人間砲弾として発射していた密猟団を一網打尽にする。しかしカスミに確保されてもなおドククラゲに指示を下し、サトシとラプラスは囲まれて「ちょうおんぱ」を受けてピンチに陥ってしまう。だがそこを自分たちを助けようとしてくれる姿を見て心を開いたラプラスの群れが「れいとうビーム」でドククラゲを凍らせて救い、最後はケンジが呼んでいたジュンサーに逮捕された(ドククラゲ達は全員野生に帰された)。

なお、作中では名前が明かされておらず、本編の字幕やエンディングのクレジットで判明している。


  • ポケモンハンターブラザーズ
笑止千万!オレたちはポケモンハンターだぜ!一度捕まえたポケモンを離すのは買い手がついた時だけだ!

CV:高瀬右光(グルー)/鈴村健一(チーコ)/園部好徳(ハンポ)
手持ちポケモン:なし
結末 → 逮捕

263〜264話に登場。
リーダーのグルーと、その子分のメカニック担当のチーコ、力仕事担当のハンポの3人組のポケモンハンターで、グルーは紫色のハンチング帽を着用していて、自称「歩く国語辞典、ことわざのグルー」で、四字熟語や慣用句を連発するのが口癖。子分の2人はそれに合わせて「さすがアニキ」と言う。
ムサシやサトシはろくに知らなかったのか「焼肉定食」と言った。

263話ではアンノーンの見せたサトシのヨーギラスの記憶の世界にて部下のチーコとハンポと共にイメージとして登場。シロガネやまのポケモン保護区からヨーギラスのタマゴを盗み出し、その際に襲って来たヨーギラスの母親のバンギラスに対してミサイルで攻撃した事で、彼女の左胸に傷を負わせた事が判明し、これが二匹を人間不信に陥らせることになる*4
この時のヨーギラスの過去を振り返る流れはおどろおどろしいBGMも相まって正直かなり怖い。

264話で正式に登場し、バンギラスを捕捉してチーコの開発したモンスターバッグで捕獲する。このバッグはかなりの高性能で、暴れるほどキツく閉まってしまう。さらにヨーギラスも捕まえようとするがそれを庇う形でサトシに当たりこれで縛られてしまい、そこにポケモン保護官が来たためその前に逃げ去る。

その後、弟子になるフリをして自分達のメカを持ち逃げしようと近づいて来たロケット団を逆に利用してサトシのピカチュウとヨーギラスを捕獲しようとするも、結局ロケット団は発射したバッグをピカチュウと保護官のムトウのアリゲイツに跳ね返されて自分たちがバッグで固められてしまい吹っ飛ばされて失敗したため、ニャース気球を奪いマシンを遠隔操作してピカチュウとアリゲイツを奪い、サトシたちをバッグで固めて逃げ去ろうとするが、サトシの叱咤激励を受けたヨーギラスの「いやなおと」でバンギラスが目覚め、「はかいこうせん」でモンスターバッグを破られニャース気球も墜落する。
最終的にサトシ達4人をメカで轢き潰そうとするも、バンギラスの「はかいこうせん」とヨーギラスの「めざめるパワー」でメカを破壊され、そのまま逮捕された。


CV:山寺宏一
手持ちポケモン:ストライクヘルガー
結末 → ???

映画『セレビィ 時を超えた遭遇』に登場。
本編の40年前、ウバメの森で見つけたセレビィを手持ちと自身が乗るバイクでハテノの森まで追い詰める。
しかし、セレビィを助けるためユキナリが割って入った瞬間セレビィが時渡りを発動したことで逃げられてしまう。
40年後、セレビィを狙うビシャスに情報を吐くよう脅され、はじめは反抗するもダークボールで強奪されたバンギラスに隠れ家を焼き払われ戦意喪失し観念して情報を漏らし、その後は不明。
映画の山ちゃん枠としては初の悪党役だが、出番が最序盤のみのためやや影が薄い。


アドバンスジェネレーション編

  • リョウ
CV:中村大樹
手持ちポケモン:オニドリル、サナギラス→バンギラス
結末 → 逮捕

6話に登場。
初めて組織を率いずに単独で登場したポケモンハンターであり、悪役らしく冷酷で強欲な性格をしている。
作中ではサナギラスを進化させてバンギラスになったこともありバトルの腕も高い方で、それなりに修羅場を掻い潜ってきたロケット団トリオでもバンギラスには太刀打ちできず、ほとんどの攻撃を「カウンター」で防ぎきれるソーナンスでさえ技を出す前に「はかいこうせん」一撃で倒されてしまった。それでもニャースは「そっちこそ返り討ちにしてやるニャ」と本気で彼を倒そうとしていた。

依頼人の命を受けてドガースアーボと言ったどくタイプのポケモンを捕まえていたが、捕獲技量は高くないらしく有刺ネットや電流が流されている檻に入れられて捕らわれたポケモン達が傷だらけになっているのを見たムサシやコジロウからは、「素人なんじゃないの? せっかくゲットしたポケモン攻撃するなんてさ…」と酷評されていた。
それを見たニャースは今までピカチュウに吹き飛ばされていたことも相まって電流をものともせずピッキングで檻を開けてポケモンの解放に成功する。
それに怒った彼は進化したバンギラスで3人を血祭りにあげ、さらにムサシとコジロウはアーボックやマタドガスと別れてしまうことに。

なんとか彼らを振り切り逃げたアーボックとマタドガス、そしてアーボとドガース達を再び捕獲しようと単独で森に入った所、サトシ一行やジュンサーと遭遇してしまう事になり、オニドリルはピカチュウの「10まんボルト」で出オチ撃退され、透かさず切り札のバンギラスを出そうとした所をジュンサーのガーディに一瞬の隙を突かれてボールを取り上げられて阻止される。
なぜバンギラスから繰り出さないのか…

そして捕まえたポケモンを解放するようジュンサーさんに言われるが、「ポケモンなら逃げられちまったよ。訳の分からん連中のせいでな…」と言い、逮捕された。

なおリョウという名前は後にシンオウ地方の四天王にも使われているがもちろん無関係である。


ダイヤモンド&パール編

CV:本田貴子
手持ちポケモン:ボーマンダアリアドスドラピオン
結末 → ???

20話で初登場。初の女性ハンターにしてこれまでのポケモンハンターたちとは一線を画す実力を持ち、かつアニポケ史上屈指の悪役
装備も非常に強力であり、ステルス機能付きの飛行艇に加えてポケモンや人間に効く石化光線を使って固めて専用のケースに入れて取引している。レバーを引いた分だけ石化が解除される仕様となっている。

OP「ハイタッチ!」にも登場し、ボーマンダに乗って佇みながら「ヘイヘイヘイ!」の掛け声と共に顔がアップで映るという演出を見せた。

しかしその行く末も外道に相応しいものであり…
詳細は該当項目参照。


  • 密猟者
CV:小西克幸
手持ちポケモン:オニゴーリ
結末 → おそらく逮捕

116話に登場。
「ユキワラシが住み着いた家はお金持ちになると言われている」という伝説(図鑑説明)からユキワラシが高く売れるということで狙っており、かつてユキメノコを騙して連れ去ろうとしたことがあり、それによって彼女は人間不信に陥っていた。

ユキメノコは雪山で遭難したロケット団とサトシたちに幻覚を見せてニャースとポッチャマを人質にとってユキワラシを探すように命じ、無事見つけて挟み撃ちにしたところにオニゴーリが「はかいこうせん」を放って現れ、「にらみつける」でユキワラシを苦しめてから連れ去り、そのまま追いかけていた時に登場。

「俺様のオニゴーリは無敵」と豪語するようにバトルの腕はかなり高く、「はかいこうせん」の他「まもる」で防御からそのまま「ジャイロボール」といった戦法で相性不利なサトシのヒコザルを大苦戦させるほどだが、その姿を見ていたユキメノコはサトシたちと一緒に戦うことを決意し、「シャドーボール」とヒコザルの「かえんぐるま」の同時攻撃でオニゴーリ諸共吹き飛ばされ、最後は自分が用意していた檻に入れられた。その後は呼ばれたジュンサーに逮捕されたと思われる。
なぜ依頼者はハンターJに頼まなかったのか…?


  • マスター
CV:相沢正輝
手持ちポケモン:ヘルガー
結末 → 改心

165話に登場。
かつてナギサシティ近くの森に流れ着き猟場にしていたが、ある時鉢合わせした子供の頃のデンジオーバとバトルになる。
ヘルガー一匹でデンジのピカチュウとオーバのヒコザルを倒す*5がオーバ曰く何とか追い返せたという*6

この時の二人の熱意を受けてその後は改心したようで現在は軽食店を経営するようになった。
二人とは現在も親交があり、デンジにバトルへの熱意を取り戻させるため、サトシとオーバのバトルを提案した。

166話にもワンシーンだけ登場。
現状唯一の改心した描写があるポケモンハンターであったりする


ベストウイッシュ編

  • リンゾー
守り神だか貧乏神だか知らないが、ウルガモスはもうオレのものなんだよ!

CV:佐々木誠二 
手持ちポケモン:ブルンゲル♂、ブルンゲル♀
結末 → 逮捕

山の守り神であるウルガモスを狙っていた左目に眼帯をしているのが特徴のハンター。

さらに岩のトラップを手製で作っており、危うくサトシたちが巻き込まれかけた。
ブルンゲル♂の「あやしいひかり」でウルガモスをこんらんさせ防火仕様のネットで捕獲するが、そこに天候の急変で異変を察知したサトシたちが駆けつけ、彼らにポケモンバトルを持ち掛ける。

サトシのワルビルとの激戦の末にブルンゲル♂が倒されそうになると♀を繰り出す卑劣さを披露し、ハチクも思わず「許さんぞ、人間のクズめ!」と発言。
ハチクが戦いを引き受けツンベアーとのバトルになるがブルンゲル2匹分の「ハイドロポンプ」を「しおみず」で相殺され、さらにワルビルを苦しめた「たたりめ」も根性で打ち破られ、最後は「れいとうパンチ」でブルンゲル2匹が吹き飛ばされた衝撃で自分が用意していた檻の中に放り込まれ、逮捕された。


  • モブのハンター
CV:なし
手持ちポケモン:不明
結末 → 不明

デコロラ諸島編5話のゾロアークの幻影による回想シーンに登場した二人組のハンター。
マホラ島の離れ小島でコアルヒーを捕らえていたが、ゾロアークが化けた巨大クイタランに驚いて逃げていった。
ポケモンセンターの調査員のジョーイによると、(このハンターと同一人物かどうかは不明だが)ジュンサーに逮捕されたハンターが「この島で巨大なポケモンを見た」という証言があり、この回想を見た事でその正体がゾロアークだと確信を得る事となった。

  • アメール
CV:羽多野渉
手持ちポケモン:なし
結末 → 逮捕

特別編1話に登場。
濃い金髪にサングラスが特徴のハンターで、指名手配を受けている。

ハリーセンの形をしたメカを使ってギャラドスを狙っていた。だがその理由は「かえんほうしゃ」が使えるからというものでそれほど大したことない感が否めない。
彼のメカによる電撃でギャラドスは怒りで街を襲撃してしまう。ギャラドスの攻撃を受けたヤナップを治療するためデントポケモンセンターに立ち寄り、タケシと知り合う。

池に返そうとしたジュンサーとデントの前にボートで現れ、ハリーセンメカで電撃を浴びせて網ごとギャラドスを掻っ攫うが、「げきりん」を発動させ怒り狂ったギャラドスにメカとボートを破壊されて、諦めて逃げ去ろうとするもデントのイワパレスに捕らわれ、その後は逮捕された。


XY編

  • ダズ
止まれといわれて止まっとったらジュンサーいらんダズ!

CV:最上嗣生
手持ちポケモン:ホルード
結末 → 逮捕

12話に登場。
様々な地方のコフキムシやコフーライを不正な手段で捕獲し、ビビヨンに進化させてネットで売り捌くという時代に適合したハンター。
厳密にはポケモンバイヤーだが、似たようなものであるためここに記載する。
どことなくワリオに似た風貌をしていて、語尾に「~ダズ」とつける癖がある。

話の序盤からジュンサーに追跡されており、ホルードの「マッドショット」で木を倒してジュンサーが一瞬止まった隙に逃げ去るが、誤ってコフキムシの入った檻を落としてしまいサトシたちに助け出される。それを追っていたジュンサーは思い込みが激しい性分から持ち去ったサトシを彼の仲間だと誤認して危うくサトシを逮捕しかけたが、すぐに誤解は解けた。

セレナの提案により囮作戦を決行することになり、シトロンハリマロンが変装したコフーライをそのまま持ち去る。同時に開発したマシンで彼を追うが、森に入ったところでいつものように爆発してしまい、サトシのヤヤコマが彼の車を見つけアジトを突き止め、ケロマツで彼がいないことを確認してコフーライたちを助けようとするがサトシ以外が罠にかかってしまう。

そこにダズが現れてホルードとケロマツがバトルになるも圧倒されるが、コフーライが挑みかかりサトシを守り、そしてビビヨンに進化して「しびれごな」でホルードを倒す。
それでもなおビビヨンを捕獲しようとするがジュンサーに捕縛され、最後はビビヨンの鱗粉で制裁され逮捕された。
その後解放されたコフーライが一斉に進化し、さまざまな模様を披露して飛び立っていった。

現実にも珍しい模様のビビヨン(及びそれを捕まえたソフト自体)を現金で取引する悪質なビビヨニストが存在する為、ある意味公式からの警告とも取れるキャラクターである。
最終的に最も出回っているみやびなもようのビビヨンに制裁されたのも、そういうメッセージが込められていると言えるだろう。

余談たがエンディングクレジットでは、ゲスと名前を間違えて表記されていた。ある意味では間違っていないのだが。


ご名答!最高の獲物を見つけたぜ、しゃべるニャース!

CV:最上嗣生
手持ちポケモン:ドサイドン
結末 → おそらく逮捕

第63話に登場。
山にポフレを置いた電流が流れる罠をいくつも仕掛けており、ゲストキャラのベリーのビッパユリーカデデンネがかかってしまう。だが強度はそれほど高くないようで、ビッパの歯やフォッコのひっかくであっさり破壊できた。だがビッパは歯茎を痛めてしまい、デデンネは電流でAG編第1話のピカチュウやDP編第94話のパチリスのように帯電症状を起こしてしまう。

山にある診療所で二匹とも助かるが、そこにはコジロウ達はぐれて野生のクサイハナの「しびれごな」を浴びて川に落ちるという散々な目に遭い診療所のホワイト医師に助けてもらいロケット団をやめ助手になり愛に生きようとするムサシもといムサレッドとソーナンスがいた。
それを見たコジロウは幸せを祝福することにし、ニャースもそれに賛同して立ち去るが、檻を見つけたところに現れてドサイドンでコジロウを圧倒しポケモンをみんな奪われてしまう。

やむなくコジロウはサトシたちに協力を持ちかけ、勝負になるが「がんせきほう」でできた岩山で見失ってしまう。勝負の隙にコジロウがニャースたちを助け出そうとして見つかってしまうもそこにムサシが現れいつもの口上を言いつつハンターに飛びかかるが「つのドリル」で吹き飛ばされ、「がんせきほう」でまとめてとどめを刺されそうになるが、そこへソーナンスが現れて「カウンター」でドサイドンを吹き飛ばし、最後はサトシたちの一斉攻撃を受けて倒される。この際ピカチュウがしれっと効かない「10まんボルト」を撃っているが気にしない気にしない
その後は呼ばれたジュンサーに逮捕されたと思われる。

なおサトシたちはポケモンハンターを退治したのはムサレッドのお陰だとホワイト医師に伝えて、代わりに手向けとして白いマーガレットを渡している。


サン&ムーン編

  • カイオーガを狙ったハンター3人組
凄腕ポケモンハンターのオレさまにかかれば、伝説のポケモンだろうとイチコロよ!

CV:高口公介(リーダー格)/岩崎諒太、三瓶雄樹(部下)
手持ちポケモン:ガマゲロゲ(リーダー格)/ガマガル(部下)
結末 → おそらく逮捕

第120話に登場。
初代のポケモンハンターブラザーズに似た構成のハンター3人組。リーダー格の男はスキンヘッドで、紫のメガネにナマコブシ型のバッグを背負い、部下はそれぞれオレンジの炎型の髪と緑のモヒカンをしている。

キバニア型の潜水艇に乗り、カイオーガを毒の餌でどく状態にし、どくけしフーズでカイオーガを治そうとするスイレンとサトシの前に現れ、ガマゲロゲで妨害しつつ電気網でカイオーガを回収して逃げ去ろうとするがサトシたちと戦うことになり、モクローの「タネばくだん」と、金属を主食とするメルタンで潜水艇を破壊していき、その中でどくけしフーズを食べさせることに成功。

やがてガマガルたちは倒されて潜水艇の機関が壊れ、船内に回収しようとしたところカイオーガが完全復活して『あめふらし』が発動して辺りは大荒れ。
最後はカイオーガに潜水艦ごと空へ吹っ飛ばされて島の海岸に墜落し、そこでバカンス中のジュンサーに鉢合わせてしまった。
おそらくその後はガマゲロゲたちもいないので逮捕されたと思われる。


新無印編

CV:最上嗣生(リーダー格)/三宅健太、光部樹(手下)
手持ちポケモン:ヘルガー(リーダー格)/ベトベトン、マタドガス、ヤブクロン、ダストダス(手下)
結末 → 逮捕

第53話に登場。
スイクンを長期間に渡り追い続けており、どくポケモンたちで水質汚染を起こさせスイクンを誘い出し捕獲しようとしていた。

しかし助けようとしたゴウが咄嗟にボールを投げてゲットしたため、彼から力ずくで奪いとろうとする。サトシが彼らの相手をすることになりゴウはその場から逃げ、きのみでスイクンを回復させる。
それでも彼らはしつこく追いかけゴウたちを発見し、バトルになるがゴウは逃げている道中にどくタイプに相性有利なスリープをゲットしていた。

しかしどくタイプしかいないと思われたがリーダー格がヘルガーを繰り出し、スリープが「かみくだく」一撃で倒され、スイクンも網で捕らわれてしまう。

だがそこにサトシが駆けつけ、スイクンも2人が戦う姿を見て力を発揮。
網を破ってヘルガーから2人を守り、「ハイドロポンプ」と「れいとうビーム」でハンターのポケモン達は倒され、最後は自分らも氷漬けにされて逮捕された。


  • ニトウ
だから、そいつが現れる前にタマゴを奪ってしまわないとね!

CV:岩崎了
手持ちポケモン:デンチュラ、ワルビル(ニトウ)/ローブシン、ジヘッド、シビルドン(手下)
結末 → 逮捕

第80話に登場。ツルギにも言及されていたハンター、
前々からポケモンを捕獲しまくっていたがウルガモスに逃げられてしまい洞窟内でナットレイに襲われていたところをプロジェクト・ミュウからの最初のトライアルミッションとして金色の鱗粉を採取するためにやってきたサトシとゴウに助けられる。

研究者だと2人を騙して洞窟内に入り込み、すぐに本性を現しデンチュラの「ねばねばネット」で2人を拘束し、タマゴを持ち去ろうとするが現れたメラルバに猛攻撃され辺りが火の海になり、同時に「ねばねばネット」も焼き切れて2人が脱出に成功し、タマゴを持って逃げようとしたところをピカチュウに妨害され、やむなく洞窟から逃げ出す。

そこに現れた色違いのメラルバがウルガモスに進化して周りの火を吸い取り、金色の鱗粉の採取にも成功し洞窟から抜け出した2人を呼んだ仲間と共に待ち伏せしており、彼らのポケモンもろとも奪おうとするが、そこへツルギとアサヒが現れ、彼らのウーラオスにあえなくポケモン達を一掃され*7、その後はジュンサーに引き渡された。


  • サザンドラを連れたハンター
CV:遊佐浩二
手持ちポケモン:サザンドラ
結末 → 逮捕

めざポケ』第10話に登場。
ラティ兄妹を狙っていたハンター。
ラティオスにアジトを破壊されたせいか身なりが少々汚れている。

「空飛ぶ600族のポケモンを所有している」、「石化光線を発射する銃」を所持しているという点から、上記したDP編のハンター J をオマージュしていると思われる。

ラティオスをサザンドラで追いかけ回すところをラティアスのゆめうつしが映し出す形で登場。
ラティオスがいる洞窟に向かい、サトシたちと鉢合わせになるが猛攻を仕掛けラティオスを庇う形でラティアスは石化してしまい彼女を持ち逃げし、追いかけてきたサトシたちのポケモンを石化光線銃で次々と石化させて追い詰めるが、ピカチュウの「アイアンテール」で光線銃を破壊されて石化が解けてしまい、ラティオスと共闘したサトシによって最後は「はどうだん」でサザンドラを倒され、ラティアスの「サイコキネシス」で捕縛されジュンサーに逮捕された。

余談だが、この時点でサトシは既にチャンピオンになった後であるため、世界最強のチャンピオンとジムリーダー二人に追い詰められるという非常に気の毒なポケモンハンターでもある。


第8シリーズ

  • お嬢とハンター
CV:伊瀬茉莉也(お嬢)/最上嗣生(ハンターボス)/光部樹、梶川翔平、中西正樹(手下)
手持ちポケモン:クレベース(お嬢)/ストリンダー(ローなすがた)オムスターバンバドロ(ハンター)
結末 → 逮捕

第35話に登場。
かわいいポケモンをハンターに命じて集めさせている、目の下に隈があるのが特徴のお嬢様風の少女。ハンターたちは西部劇のような風貌をしていて、シャインも言及していた。

ゲストキャラのシャインとはぐれたアノクサがハンターにさらわれ、問い詰めてハンターを捕まえアノクサの居場所を突き止める。
フリードたちは一味がいる拠点へ乗り込んで勝負を仕掛けるが、キャプテンピカチュウ(キャップ)が一味のお嬢に「かわいい」と言われて調子を崩し、お嬢がクレベースを繰り出しアノクサを攻撃する意思を示したため硬直状態に陥る。

だがフリードとキャップは仲間割れを演じて一味の不意を突き、「かみなりパンチ」でお嬢のクレベースを倒し、フリードは「こうそくスピン」をアノクサに使わせてアノホラグサへ進化させ、「パワーウィップ」で檻を壊して捕らわれていたポケモンたちとともに脱出。

最後はキャップがストリンダーとオムスターを「ボルテッカー」で吹っ飛ばしてそのままバンバドロを巻き込み、3匹を檻に叩きつけて倒したことで勝負がついた。

アノホラグサはシャインのもとへ帰り、依頼を達成したことにより臨時収入を獲得し、彼女らは逮捕された。

なおお嬢の声優はユリーカと同じであり、一部の視聴者からは闇堕ちしたユリーカと言われていた。
かわいいポケモンにしか興味ないお嬢の肝心の手持ちがクレベースである理由は特に語られていないが、「元々はカチコールとして可愛がっていたが、あの姿に進化するとは思わなかった」のではないかと考察されている。
「かわいくないけど」と言いつつもちゃん付けしたり、キャップに戦闘不能にされたときは駆け寄ったりと愛着はあるようで、BW編の「進化した姿が気に入らない」という身勝手な理由でポケモンを捨てた心無いポケモントレーナーたちよりかはかなり真っ当な方とも言える。やったことは犯罪だけど


  • ラブカスハンター
CV:なし
手持ちポケモン:なし
結末 → 逮捕

第42話の回想シーンに登場した三人組のハンター。
ラブカスのウロコを高値で売り飛ばすべく水槽に捕らえたものの、クレーンで搬送しようとする直前にイルカマンの「ジェットパンチ」で水槽を破壊される。

その後、ラブカス達は海に帰り、彼らは逮捕された。





追記・修正は、伝説のポケモンを捕獲してからお願いします。


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最終更新:2025年10月13日 20:27

*1 正規の業者さんは「ヤドンを飼育したうえでその都度尻尾を採取する」ことで商業ベースに乗せている模様。普通にやればヤドンも大して影響を受けないらしい。

*2 『アニポケ』ムサシがこの経緯でゲット。自信満々に「やつあたり」を繰り出させたら火力がほとんど出なかったことも…

*3 もっともこのコイキング売りの親父は「(コイキングの進化先でもある)ギャラドスが狂暴な種なのを伝えない」「コスプレしたハネッコに鈴をつけた個体をチリーンとして売る」など、単に販売業としても問題が多いのだが。

*4 ヨーギラスの心の世界には黒いトゲが突き刺さっており、ここから見た外の世界ではサトシ以外の人間がモノクロで映っていた。

*5 まだ子供だったとはいえ、当時は二人とも既にナギサでは敵なしといわれるほどの実力者だった。

*6 この時ピカチュウの「10まんボルト」の余波で顔に傷を負っており、現在はそれを隠す意味も含めてかサングラスをかけている。

*7 ツルギの「いちげきのかた」がローブシン、アサヒの「れんげきのかた」が他の3匹を相手にし、それぞれ「あんこくきょうだ」と「すいりゅうれんだ」で一掃した。