ガンダリウム合金

登録日:2025/10/05 (Sun) 11:38:00
更新日:2025/10/05 Sun 13:17:21NEW!
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ガンダリウム合金とは『機動戦士ガンダム』をはじめとした宇宙世紀を舞台とするガンダムシリーズにおいて度々登場する仮想の複合金属である。
なお、『新機動戦記ガンダムW』に登場する「ガンダニュウム合金」とは別物である。

概要

ガンダリウム合金は、宇宙世紀においてモビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)の装甲および内部フレームとして広く用いられる高性能合金である。
制作当初は「ルナ・チタニウム合金」という名称だったが、一年戦争で活躍したガンダムにあやかって「ガンダリウム合金」と名称を変更し、以降の改良合金もガンダリウム〇〇という名称になっている。
ガンダリウム合金は放射線を遮断する特性を持つ磁性を帯びた金属である。
ただしこのガンダリウムは硬すぎるが故に加工性に欠け、高価で量産性が低いという欠点があった。原初のガンダリウムが抱えていた課題は後の改良型で改善されていくこととなる。

ガンダリウム合金は高純度のチタンを用いたチタン合金である。
そのチタンを低重力下である月面で還元精錬することでガンダリウム合金が完成する。
こういった特殊な製造方法故に高価で量産性に欠けているのだ。

ガンダリウム合金の種類

ガンダリウムα

ガンダリウム合金の初期型。
高剛性・高耐熱を誇る一方で硬度が高過ぎるので加工が難しく、原料として高純度チタンや希少金属を必要とするため量産には不向きだった。
ルナ・チタニウムという名称の通り月で採掘される高純度のチタン金属が必要で、量産は難しかった。
実際にガンダムには採用されているがその量産機であるジムには採用されていない。
というかRX-78等に使われたルナ・チタニウム合金をこう呼ぶとも、ルナ・チタニウムとガンダリウムαは別に存在するとも両方書かれた資料があり設定の統一が図られていない。

ガンダリウムβ

詳細不明。ガンダリウムαとγの中間地点という以上の確たる情報が存在しない。
ネモマラサイなどの量産機に使用されていたという記述もあるが、『Ζガンダム』内では言及がなくムック本での解説もまちまちである。

ガンダリウムγ

原初のガンダリウムβを元ジオンの技術者によって改良されたもの。リック・ディアスΖガンダムに使用されている。
ガンダリウムαよりも軽く硬い一方で瞬間的には柔軟性にも長ける、その上でガンダリウムαの課題だった加工性と量産性も向上しているという夢のような金属である。
開発後クワトロ・バジーナという謎の人物によってエゥーゴへガンダリウムγの情報が提供され、メラニー主導のもとリック・ディアスというガンダリウムγを採用したMSが開発された。
ガンダムMk-Ⅱがもたらしたムーバブルフレームの技術とガンダリウムγの技術の融合によって可変MSであるZガンダムは実現したのである。

ガンダリウムε

ガンダリウムγを更に改良した金属。
イプシィガンダムへ採用することを目的とし、核パルス推進機構ブロッサムの負荷に耐えうる強度を求められ開発されている。
しかしイプシィガンダム共々実際に生産されたかは怪しく、試作機までしか確認されていない。

ガンマン・マグネット

Gのレコンギスタ』で構想されていた架空の金属。
金属組成の中に活性化したプラズマ磁力を封じ込めた金属ガンマン・マグネット。
このガンマン・マグネットが進歩した結果がガンダリウム合金と呼ばれた。
ガンダムという呼称はこのガンダリウム合金から来ているとされている。

……これまでに語ってきた宇宙世紀の歴史と真っ向から矛盾する、命名の因果関係が真逆の設定である。
こうなったのもGレコにおけるR.G.は既存の宇宙世紀からの繋がりではなく、宇宙世紀を部分修正したいという以降の現れだろうか。
『Gレコ』本編ではガンダリウム共々、名前が出ていないのでどこまで採用された設定なのかは不明。
ただし後に『F90FF』にてガンダリウム合金の材料としてガンマン・マグネットという名称は登場した。

ガンプラ

過去にはガンダリウム合金を再現したチタン合金装甲のガンプラが発売されている。
1/144サイズのRX-78-02ガンダムを装甲部分は金属、関節部分はプラスチックを組み合わせて制作されており、コーティングでは出せない実際の金属らしさが特徴的。
なおガンダリウム合金製のパーツはニッパーでは切れないため予めカット、ゲート処理されたものが封入されている。
なおその価格はなんと220,000円である。

追記・修正はガンダリウム合金を装甲に採用した機体にお願いします。
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最終更新:2025年10月05日 13:17