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ネリル星人キーフ

登録日:2014/02/06 Thu 17:30:02
更新日:2026/05/03 Sun 00:28:36
所要時間:約 10 分で読めます






はじめまして。
自分の姿になってもいいかい?
これは移動体の状態なんだ。
長くこの状態でいると、僕は大気に溶けてしまう。

(こ、ここは怒らせちゃマズい…)

いいかな?

ど、どうぞお楽に…


友好異星人 ネリル星人キーフは、「ウルトラマンマックス」第25話『遥かなる友人』に登場した宇宙人。
この項目では同回に登場した巨大異星人 ゴドレイ星人についても解説する。


友好異星人 ネリル星人キーフ

人間体演:河合我聞
体長:1.9~49m*1
体重:75kg~3万2千t

地球の駈という少年の部屋に降り立ち、彼と友好を深めた温和な異星人。
元々寿命が尽きかけていた惑星ネリルの仲間達が移住できる星を探して宇宙探査に出ていたが、ワープ航法する宇宙船では短い時間でも、母星では遥かに長い時が経ってしまい、
結局新しい惑星は見つからず、任務交代の為に戻った時には既に、惑星ネリルは消滅してしまっており、それから長い間宇宙を旅し続けていた。
緑色の高粒子体となって移動できるが、長時間この状態でいると大気に溶けてしまう。
人間への擬態能力も持ち、駈が応援しているバスケ選手の姿に擬態した。
地球は彼が初めて出会った命の惑星であり、地球人が抱く異星人への危険意識を知ったことで、信頼を得て「人間と友達になった最初の友好的な異星人」になるため、DASHに自ら異星人であると名乗り出た。

巨大異星人 ゴドレイ星人

体長:50m
体重:5万t

突如地球に現れ破壊活動を始めた異星人。
電子音声にも似た無機質で不気味な声を発し、意思疎通を図ったようなシーンがない。
再生能力を持つ巨大な鉤爪と胸から放つ紫色の光線が武器。
鉤爪を合わせることで閃光を放ち相手の目を眩ませることが可能な他、力を溜め込んでから放つ強力なビームも持ち合わせており、非常に高い戦闘力を誇っている。
地球を襲撃した目的は不明だが、友好的な異星人であるネリル星人に対応して侵略行為を行う邪悪な異星人を登場させたものと思われる。


関連人物

  • トウマ・カイト
ウルトラマンマックスに変身する主人公。
「勇士の証明」からの成長っぷりが伺える。

  • (かける)
キーフと親交を深め、心を通わせた少年。

  • ヨシナガ・ユカリ
おなじみフジ隊員似のDASH専属怪獣生体学者。
キーフの身を尊重しており、研究を重視する的河達と何度も対立する。

  • 的河 演:山崎進哉
宇宙人の研究グループのリーダー格で、この回における地球人側の悪役。名前は「敵側」とかけているとみられる。
キーフを侵略者の手先だと一方的に決めつけ、すべてを知る必要があるとして、彼に拷問といっても差支えない検査を行う。
結局最後までその態度を改めることは無かった。
OPでは「的河調査団長」とクレジットされた。


顛末

キーフの事はテレビのニュース番組で報道された。
映像の中のキーフに民間人達が心無い言葉をぶつける中、駈と子供達だけは、キーフの身を案じていた。

的河をはじめとする研究者たちによる連日の検査ですっかり衰弱してしまったキーフ。
ヨシナガは、攻撃能力が無いことは分かっているのに休息もさせず、キーフが弱ってもなお検査を続ける的河ら研究者達に抗議。
的河はエイリアン自身は苦しいとも辛いとも思っていない、と根拠不明で自分勝手な解答を返す。
カイトも、自分から名乗り出てきた筈のキーフが「捕獲された」として報道されたことに怒りを覚えていた。
だが、怒りを覚えていたのはカイトだけではない。DASHの隊員達皆、同じだった。

ショーンの手引きを受け、カイトは椅子に拘束されたままのキーフと接触する。
キーフは即座にカイトがウルトラマンマックスであることを見抜いた。
カイトは何もできない自分を恥じて謝るが…

これは当たり前の事だよ。
異星人はこれまで何度も地球を侵略しようとしてきたんだ。
人間は異星人に気を付けなければならない。
僕が科学者でも同じことをする。

カイトは逃げ出すように説得するも、キーフは今逃げれば人間から信頼は得られないと拒否し、拘束されても衰弱してもなお、人間を信じ信頼を得ようとする。
『サ・ヌーシュ』――惑星ネリルの言葉が、彼をそうさせていた。

だが、キーフのいる研究室に人影が迫り、ショーンの警告ですぐに部屋を出ようとするカイトを、キーフが呼び止める。

一つだけ、頼みがある…


一方、一人寂しく街を歩いた駈は二人組の高校生とすれ違い、その心無い言葉に思わず反論していた。

人間にだって、悪いことする奴はいるんだ!
異星人にだって、良いのと悪いのがいるかもしんないだろ!?

高校生達に因縁をつけられそうになる駆だったが、そこへカイトとコバが駆け付け、高校生達は退散していった。
駈は「余計なことすんなよ」と悪態をつくが、カイトからキーフが駈に会いたがっている事、今日の夕方にデン・ハーグの研究室に移されてしまう事を聞かされる。
駈はキーフが人間の姿になることを条件に、会うことを決意した。

夕方になり、連行されるキーフ。
あまりにも衰弱していた彼は途中で膝をついて倒れてしまう。
機内に救急体勢を整えろと要求するヨシナガにも取り合おうとしない的河だったが、キーフを失えば研究も出来ないという言葉には渋々従った。
カイトは、キーフを医療室へ運ぶ前に少しだけ時間を貰い、キーフが連れて行かれた先には、駈が待っていた。

キーフが自らDASHに名乗り出たのも、研究所から逃げ出さなかったのも、すべて人間と他の友好的な異星人のためだった。
いろんな種類の友好的な異星人が、ありのままの姿で人間と友達になっている未来――
その未来のために、キーフは一生を懸けた。

駈は、キーフにネリル星人の姿になってくれと頼む。
駈のその言葉に、弱々しくも優しい笑みを見せるキーフ。
キーフは緑色の光を放ち、「友好的な異星人」ネリル星人の姿になった。

キーフがどんな格好をしていても、俺、友達だから。

異星人間の友情を確かめ合う二人。だがその時、突然地球に異生命体が接近。
夕暮れの街に異星人…ゴドレイ星人が降り立ったのだ。あまりにもタイミングが悪すぎる。
キーフをスパイ扱いする的河達に対し、駈は「キーフはそんな事しねえよ!」と反論する。*2
キーフは光となって空の彼方へ飛び去ってしまった。

街を破壊していくゴドレイ星人に、ダッシュバードのビーム攻撃も通用しない。
撃墜されたカイトはウルトラマンマックスに変身するが、ゴドレイ星人の猛攻の前に苦戦。
マクシウムカノンも防がれてしまい、破壊した鉤爪も瞬時に再生してしまった。
ゴドレイ星人の圧倒的な戦闘力の前に為す術もないマックス。
民間人を避難させるショーンは、人間の姿のキーフがゴドレイ星人のもとへ向かっていくのを目撃する。


何故こんな酷いことを…?


ビームを放つため力を溜め始めるゴドレイ星人と、避難する人々を交互に見遣るキーフ。
キーフは緑色の光となってゴドレイ星人の前に立ちはだかると、放たれたビームから人々を、そしてマックスを身を挺して庇う。
ビームを受け切ったキーフは、光の粒子となって消滅した。
キーフの死を見届け、静かな怒りに燃えるマックスは、ギャラクシーカノンでゴドレイ星人を撃破した。
街に静寂が戻ったが、失ったものはあまりにも大きかった。



後日。
駈はカイトと共に、あの日キーフと一緒に走り回った自然公園にいた。

…俺、ここからあの木までキーフと競争したんだ。

サ・ヌーシュ…
キーフが教えてくれた言葉だ。
ネリル星の言葉で「憧れ」という意味だ、と。

憧れ…?

キーフは言っていた。
「憧れ」は僕達の手と足を動かす。
躓いても、倒れても、あの遥かな地平にたどり着こうと…
僕達は、歩き続ける。


大気に溶けたキーフは、きっとこの地球の風の中にいる。
そして大地を吹き渡りながらキーフはこの惑星の未来を見つめている。
駈はそう思った。

これまで異星人と友好的な交流などしてこなかった地球人達。キーフの願いは、DASHや駈がきっと叶えてくれる。


【余談】



追記・修正は友好的な異星人と友達になってから。

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最終更新:2026年05月03日 00:28

*1 ただし作中では巨大化していない。

*2 …とここで、的河は完全に話からフェードアウトする。