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西村賢太

登録日:2012/04/12 Thu 12:19:53
更新日:2026/06/06 Sat 23:28:11
所要時間:約 4 分で読めます




西村(にしむら)賢太(けんた)は、日本の小説家である。出身地は東京都。1967年生〜2022年没。芥川賞作家であり、またワイドショー番組のコメンテイターも担当している。
同賞のきっかけとなった代表作「苦役列車」で高く評価された。

▽目次

◆概要

東京都江戸川区出身。
零細運送会社を営む家庭に生まれ、父は外車マニアになるくらいにはそこそこの金持ちの子だったものの父親がレイプ事件を起こして捕まり、一家は離散。
本人も家が貧しく成績も国語以外オール1だったため中学校を卒業後社会に出る。
その後様々な肉体労働や傷害事件で逮捕などの社会経験を積み、作家となる。


◆人物

太宰治・坂口安吾の系譜を受け継ぐ「無頼派・自己破滅型の天才」として知られ、上記の通り国語成績だけが飛び抜けていた「中卒の天才」でもある。成績が悪く高校進学を拒否し中卒で日雇いに明け暮れた彼にとっての、数少ない生きがいは石原慎太郎や田中英光をはじめとする文学作品であり、10代の頃からこれらの作品を愛読していたという*1
特に私小説を愛好し、20代のころは田中英光に傾倒し遺族相手に取材して研究書の自費出版を行っていた。しかし、20代の終わりに英光の遺族相手に暴力沙汰を起こし関係を断たれ、英光の小説とは距離を置かざるを得なくなった(逮捕はされておらず概要の傷害事件はまた別件)。その後は無頼な生涯を送った藤澤清造に自分を重ねるようになり、歿後弟子を自称しそれをアイデンティティとするようになる。

風俗好きを公言しており、エッセイやインタビュー等でもしばしばそれらの話題になる。文豪の稀少本や手紙を好んで購入することもあっだが、風俗代や家賃の捻出のために手放すことも少なくなかったようだ。
また酒豪で愛煙家でもあるほか自堕落な生活を送っており、自身の死因は終生片手にしつづけたアルコールに由来する心疾患であった。
下手なロックミュージシャンよりもある意味で孤独に世間と戦い続け孤独に生き続けた彼らしい最期と言えよう。
また一方で、没後弟子として藤澤清造の月命日に石川県にある彼の墓に通い続けるなど彼なりに筋を通した一面もある。
いつか出すと誓っていた藤澤清造全集を出すことこそ叶わなかったが、藤澤清造の短編集を編集し知名度向上に一定の役割を示したほか田中英光傑作選の出版にもこぎつけている。


◆作風

自身をモデルとした北町貫多を主人公とし、社会で悪戦苦闘するさまや周囲の人間に好感を抱いたのち関係を崩壊させてしまうその顛末を描いた私小説を主に書いている。
モデルが上述のような人物である以上、北町が身勝手な要求をしたり些細なことで短気を起こしたりする場面を読んで面食らうことも多いが、一方で歪んだ自尊心を捨てられなかったり自己嫌悪にさいなまれたりするさまに妙な共感を抱いてしまうことも多いのである。北町は己が生き様の見苦しさをどこか冷静に見ている面もあり、それがある種の滑稽さを感じさせるためか意外と読後感は悪くないという意見も多い。
なお著作は西村賢太の経験をもとに書かれたものであるが、私小説の例にもれず西村賢太やその周辺人物の言動を忠実に再現したものではないので注意が必要である。


◆衝撃のコメント

彼のコメントで一番有名なものは芥川賞受賞発表の記者会見で決定したときに何をしていたかを聞かれたときの「そろそろ風俗に行こうかなと思っていました」発言だと思われる。
受賞後に作家以外の仕事も多数来るようになったのはこの発言により彼のキャラが話題となったからであろう。

ほかには早朝の番組なので怒られやしないだろうが、なかなかキツいのでこの場を借りて紹介しよう。
@受賞作の「苦役列車」が2012年7月に映画化され、ヒロインに前田敦子が起用されたが、そのコメントは…

「西村さんの『苦役列車』が映画化となり、ヒロインに\[\[前田敦子]]さんが抜擢されたという事で。前田さんとお会いした事は」
\「あります。いやまぁ可愛かったですね。パッと見た感じは、髪型がこんな感じで、キノコみたいな。可愛くて、清潔な、"亀頭"みたいな」

スタジオ爆笑

「西村さん、"マッシュルーム"とかオブラートに包んだ発言を。ファンに怒られますよ」
\「可愛くて、キレイな、いい匂いのする"亀頭"」
\「ハッハッハッハッハ」
「言い直して、キレイに言ってる感ありますけど、(ファンに)怒られちゃう。(前田さんを起用する)キャスティングはどうですか」
\「前田さんはいいと思うんですけど、まぁでも不満は不満なんですけどね」
\「そんなに可愛いピンクの亀頭の何が不満なんですか」

…まぁ不満だろうな。この人はどうやら柏木由紀の方が好みらしく、ヒロインは柏木にしてくれとお願いしたとの噂があるが、秋元康の発言で断られたので皮肉を言ってる感がある。

さて、そんな柏木に対しても変態発言をしているが、これは女優・優香の水着姿の話題での発言である。空気読め。

「西村さんどうですか」
\「僕は。この優香さんは、あまり好きなタイプではないんで。あんまりそそらないですね」
\「あまり"チンピク"の対象にはならない、という事ですか?」
\「あまり"チンピク"にならない」
「何ですか、その"4文字"は。ピクッと。その音で分かります。ピクッとなる方は、ちなみに」
\「"チンピク"の対象ですか。僕は(AKB48の)柏木由紀さんですかね」
「どんなところが」
\「色白で、おとなしい感じで、清楚なところが、そそられますね」
「想像して、いろんなところが見えてくる」
\「そうですね。彼女は色が白いじゃないですか。となると、乳首はピンクだな、と」
「コラーッ」
\「コントラストが。更には、下の方が、かなり濃い目の」
「濃い目の、って!想像し過ぎですよ!ファンの方に怒られますよ。どうですか」
\「乳首の黒いオバハンとしては、もうちょっとホントにもう、ねぇ、何でアタシが焦っているんでしょうねぇ」

とこんな感じである。因みに柏木は4月19日に2nd写真集「ゆ、ゆ、ゆきりん・・・」が発売される。この人絶対買うだろ。


◆代表作

  • 「どうで死ぬ身の一踊り」
  • 「墓前生活」
  • 「けがれなき酒のへど」
  • 「二度はゆけぬ町の地図」
  • 「春は青いバスに乗って」
  • 「小銭を数える」
  • 「焼却炉行き赤ん坊」
  • 「膿汁の流れ」
  • 「人もいない春」
  • 「二十三夜」
  • 「昼寝る」
  • 「苦役列車」
  • 「落ちぶれて袖の涙にふりかかる」


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最終更新:2026年06月06日 23:28

*1 石原慎太郎氏の死去に際して新聞に追悼文を投稿した。ちなみに苦役列車の解説担当も、西村氏のあこがれであるあの石原慎太郎氏である。