登録日:2014/05/05 (月) 02:55:00
更新日:2021/11/24 Wed 19:32:55
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君だけに捧げよう 無敵の機神将(ギガロード)!!
『熱風海陸ブシロード』は2003年7月に始動したメディアミックス企画である。
『デ・ジ・キャラット』内の声優ユニット
「P・K・O」として売り出していた
サエキトモ、鈴木千尋、鳥海浩輔の演じる三人の主人公を中心とし、
文明の破壊されたヒャッハーな世界での三つ巴の戦いを描く
「大河アニメ」と銘打ち、
2005年夏に長篇映画を公開するというビジョンで漫画連載や、
P・K・Oによる
『大河ラジオだ ブシロード』の放送など様々な展開が行われていた。
映画はプロデュースがブロッコリー、作画がガイナックス、キャラデザが吉成鋼、
主人公たちが使うマシン「シェル」のデザインに
ニトロプラスという、まさに当時の最先端を行く布陣であった。
だが、映画は待てど暮らせど公開されず、約束の2005年には『大河
ラジオだ ブシロード』が突然終了。
このコンテンツは半ばなかったことにされてしまう。
というのも、
- P・K・Oの一人、サエキトモが心臓の病により長期入院
- シナリオ制作の吉田直氏が肺梗塞により急逝
- 木谷社長の無茶な拡大路線がたたり、2005年8月にはブロッコリーが3億円の債務超過。
という大変な悪条件が重なってしまい、はっきりいってそれどころじゃなくなってしまったのである。
翌年の2006年、プロジェクトの前史である小説『熱風海陸ブシロード OVERLORD CHRONICLE』が発売。
これで未完に終わった設定が公開され、本当にプロジェクトには終止符が打たれた。
オワコンオワコンと面白がって言うやつがいるが、こういうのが本当の「終わったコンテンツ」である。
無念。
追記・修正お願いします
行け、まだ見ぬ武士道へ!
2007年。ブロッコリーの創業者、木谷高明は古巣を退社。
TCGビジネスを手掛ける新会社を立ち上げる。
吉田直氏の遺族の方の了承を得たうえで、その会社は
『ブシロード』と名付けられ、
『熱風海陸ブシロード』のロゴはそのまま会社のロゴとして転用されることになった。
これは、途中で終わった同作を必ず
アニメ化まで漕ぎ着けさせるという決意表明であった。
お前が企画っていうかブロッコリーそのものを潰したくせにふざけんなよとか言わない。
主題歌の予定だった「熱風海陸ブシロード~熱き咆哮~」は、ブシロードの社歌として残された。
現在では専らミルキィホームズの社歌である。
そして2013年12月31日。
ニトロプラスとの共作で『熱風海陸ブシロード』がテレビスペシャルとして復活。
実に6年越しの悲願達成である。
ただその出来に関しては、もう本当に木谷の道楽としか言いようが無かった。
紅白ブシ合戦ェ…
また元々は前述したように「P・K・Oメインのアニメ」として立ち上がった企画だったのだが、なぜかアニメ版ではP・K・Oトリオの演じる役はサブに回っていた。
余談だが2021年、『デ・ジ・キャラット』の新企画『令和のデ・ジ・キャラット』にて、ブシロードとのコラボで誕生したブシロードの和風少女守護神「ブシロドノミコト」が登場。
恐らく本作との関連はないと思われるが、ある意味では派生企画の用語が本家に逆輸入されたのかも知れない。
追記・修正は機神将を目覚めさせてからお願いします。
- で、どんな話だったのか -- 名無しさん (2014-05-05 17:02:56)
- >吉田直氏が肺梗塞により急逝 このせいでトリニティ・ブラッドが未完になってしまって悲しい -- 名無しさん (2014-05-05 17:06:08)
- 一つ一つの要素は面白そうだったけどそれを10も20もごちゃ混ぜにして全て台無しにしたような出来だった、完全につまらなかったかって言われるとそうでは無かったけど面白かったかって聞かれてもそうでは無いっていう凄く微妙なでき -- 名無しさん (2014-05-05 17:06:35)
最終更新:2021年11月24日 19:32