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オゾマシー(星のカービィ)

登録日:2014/06/03(火) 23:54:02
更新日:2026/07/04 Sat 00:24:34
所要時間:約 4 分で読めます





「オゾマシー」とは、テレビアニメ版『星のカービィ』第85話「まぼろしの紫外線!」に登場する魔獣のことである。


概要および戦闘能力

見た目は光る透明の大蛇といった姿で、赤く光る目が特徴。
地上から姿を目視することはできず、高度1万kmほどの上空でオゾン層に開いた渦のような穴のオゾンホール*1に巣食っている。
外敵が近づくと、オゾンホールの中からニョロニョロと体を伸ばして戦闘態勢に入る。

オゾン層に関わる魔獣だけあって、攻撃手段は口から吐く紫外線のビーム型ブレス。
浴びたワープスターカービィが熱がる程度には高熱を帯びている。
また尻尾を鞭のように振り回す肉弾攻撃も行う。


目立った攻撃手段はこれぐらいだが、数ある魔獣の中ではクラッコ等と同様、環境を味方につけた厄介な敵。

というのもカービィの柔らか肌は紫外線に弱いため、紫外線ブレスを直で浴びるわけにはいかない。
だが、オゾマシーのいる場所がオゾンホールと限りなく近いため、戦闘を続けるほど自然と浴びすぎる格好になってしまう。
ブレスをかわせるとしてもこの環境下では長期戦になるだけ不利である。

ならば短期決戦といきたい所だが、そうは問屋が下ろさない。
恐るべきことにこのオゾマシー、胴体に風穴が開くレベルのダメージを受けても速攻で自己再生するのである。
直接攻撃が効かない非実体の魔獣だからなのか、単純に再生能力が高いからかは不明だが、これにより並大抵の攻撃でオゾマシーを素早く仕留めるのは困難と化している。
最初の戦闘でカービィがコピーしたジェット能力*2は、体当たりメインの戦法ゆえに相性最悪といっても過言ではなく、あっという間に攻め手を封じられることとなってしまった。

つまり、オゾマシーを倒そうとするなら(仮に非実体であっても)「広範囲に衝撃を与える」「かつ連射が利いて自己再生の隙を与えない」……の2条件を満たした攻撃手段が必須となる。
そもそも同じ土俵で戦おうにも空を飛べなくては話にならず、地上からでは姿が見えないのも相まって、まずオゾマシーという敵が存在することを認知し、その上で高高度に到達できる乗り物を用意……と、実は戦うまでのハードルも地味に高い。恐らく低高度の場所に誘ったり引きずり込んだりもできそうにない。


劇中ではカスタマーサービスがオゾンホール拡大を助長する策を仕掛けたが、具体的に何の利益がオゾマシーにもたらされるかは判明しなかった。元々生物兵器として生まれた以上、特に利益はなさそうだが…
もし、単純に戦闘能力が向上するという事であるなら、カービィ達の行動が遅ければもっと手がつけられない強さと化し、まともに戦闘できない圧倒的有利な環境を構築して、ププビレッジを緩やかな滅亡に向かわせていたのかもしれない……。


劇中での活躍

登場タイミングそのものは後半だが、オゾマシーは序盤から既にププビレッジの高度1万kmに潜伏していたと思われる。
紫外線に弱いカービィを追い詰めるべく、普段よりも強力な紫外線をプププランドに降り注がせることで悪影響を与えていた。
といってもこの時点では、美白美人を自称するメームがシミ一つで大騒ぎし、デデデ大王サングラスで隠した目元以外が焼ける滑稽な日焼けでカスタマーサービスにお化けと勘違いされる、という程度の騒ぎ。
が、デデデに関してはたった1時間でこんがり焼けるなど、既に紫外線の異常はこの時から示されていた。

並行してカスタマーサービスもデデデを介してエアコンに偽装したフロンガス発生装置を村人達に普及させる非常に回りくどい作戦*3に出て、オゾンホールの拡大、つまりはオゾマシーの支援を目論む。
この巧みで嫌な連携には大多数の村人は気付けなかったが、流石に違和感を抱いたメタナイト卿らの活動により、オゾンホールの存在とエアコンの正体が暴かれ、オゾマシーも近づいてきたカービィたちを前に出陣。
自分に有利なフィールドで紫外線ブレス、自己再生能力をもってジェットカービィを圧倒すると、コピー能力も解除させて大ピンチに追い込んだ。

しかし一方、デデデにもカービィを倒させようとカスタマーサービスがウソを吹き込んだ結果*4、高度1万kmまで打ち上げた対空砲の弾がカービィにボム能力をコピーさせてしまう。
オゾマシーからすれば、頼んでもいない追い打ちで勝手に敵へ塩を与えたのだからたまったもんじゃないだろう。
ボムカービィの爆弾が至近距離で爆発し、オゾマシーの体が大きくブレたことで有効打を悟られた結果、更に大量の爆弾が投下。
度重なるダメージに自己再生が追いつかず、とうとう肉体を搔き消されてオゾンホールごと消滅したのだった。倒して数秒で消えた事*5から、やはりオゾンホールはこの魔獣のせいだったのだろう。

結論としてカスタマーサービスが余計な嘘を吹き込んだりしなければ、勝利は目前だったであろう……。

その後、デデデとエスカルゴンは自分たちの攻撃がどんな結果をもたらしたかは知らずに「陛下をありがたく思うでゲス」などと自分たちの手柄だと思い込んでいたようだ。対空砲のおかげでオゾマジーを倒せたのは事実だし、そうしなければカービィだけでなくデデデとエスカルゴン自身含め、紫外線のせいでポップスターで大量絶滅が起こっていたろうが…


余談

  • このアニメで環境破壊関係の風刺ネタをする際は基本的にフームが解説を担当しているが、本話でのオゾンホールに関する説明については珍しくカスタマーサービスが担当。モニターによる図解も用いてあのデデデが理解できてしまうほどにわかりやすい解説は一見の価値あり。まぁ嘘を吹き込まれて簡単に信じ込むシーンが直後に入るので知能面ではプラマイゼロだが。

  • 魔獣の名前については、デデデとは無関係である事やデリバリーシステムを介していない為か、実は放送当時は次回予告や公式サイトなどを含めて全く明かされていなかった。
    そのため長らくの間、カニ魔獣(59話)やモグラの魔獣(70話)、銀河大戦のモブ魔獣みたいに名無しの魔獣と思われていたが、2012年に発行されたプププ大全の設定資料で「オゾマシー」という名前であったことが判明。
    実に放送から9年越しの発覚であった。
    • ただしカニ(ガーニー)モグラ(モギー)は2023年発売のBlu-ray BOXに同梱されたブックレットで明らかにされるまで名前不明のままだった。

  • サブタイトルの元ネタはフランスの有名な映画『まぼろしの市街戦』から。
    いわば「市街戦」と「紫外線」をかけたダジャレの類だが、実際の内容はカルト映画とも言われるほどの異色作。
    多くは語らないが、興味があれば各自探してみて頂きたい。




追記・修正は美白美人にお願いします。

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最終更新:2026年07月04日 00:24

*1 魔獣としての能力で開けたのかどうかは不明。ただし後述の性質から、こいつの力で穴を開けたとみていいだろう。

*2 地味にこのときは日焼けした姿の専用変身バンク映像が用いられている。後述のボムも同様。

*3 メインはオゾンホール拡大だが、エアコンの普及は村人達の生活を昼夜逆転させるには十分すぎるもので、生活様式さえも一変させてしまう副次効果がもたらされた。

*4 「(本当は気球でオゾン層を調査しに行った)カービィ達がオゾン層に穴を開けた犯人」という、そんなアホなと思ってしまう安直なウソ。オゾンソールが発生する前にそんな高い場所に行った様子がないのに、こんなのでさえも本気で信じてしまうデデデの間抜けっぷりが際立つ展開である。

*5 地球ではあれほどのオゾンホールが消えるまでは何十年もかかる。