激震闘士スカイ・クラッシャー

登録日:2014/06/07 Sat 20:07:21
更新日:2024/07/22 Mon 11:24:08
所要時間:約 4 分で読めます








吹きすさぶ風に乗り、光の国へ侵攻せよ!




【概要】

激震闘士スカイ・クラッシャーとは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。
DM-07「闘魂編 第2弾 時空超獣の呪(インビンシブル・チャージ)」にて収録。レアリティはスーパーレア。

デュエマ七英雄扱いはされていないが、同弾のSRであり七英雄の《残虐覇王デスカール》に勝るとも劣らない酷いスペックの持ち主。
現在は、DM-07の高レアの酷さを象徴する一枚として語られている。


【スペック】

激震闘士スカイ・クラッシャー SR 火文明 (7)
クリーチャー:ドラゴノイド 4000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-各プレイヤーは、自分自身のマナゾーンからカードを1枚選び、それぞれの墓地に置く。
タップ能力で《ドリル・スコール》を撃つことができる。

一見能力自体は使いこなせば面白いものに見える。
しかし、まずコストが7と非常に重すぎる。
同じ効果を持つ呪文の《ドリル・スコール》がたった1コストということを考えると、明らかに使う必要性が見当たらない。

まあ、殿堂入りカードである《ドリル・スコール》と比較するのがおかしい、という話もあるにはあるが、今度は4マナで一方的にマナを減らせる《マナ・クライシス》という壁が立ち塞がる。

一応呪文とは違い、上手くいけば永続的に効果を使うことはできるが、残念なことに除去耐性や高いパワーも所持していないのである。
しかも、インフレが進んだ今では、呪文の効果は《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》や《龍素記号wD サイクルペディア》なんかで増幅させる事が出来る。対してタップ能力のサポートは、《ツイン“LES”ポール》などの味方をアンタップさせる能力ぐらい。スカイ・クラッシャーに使うぐらいなら、もっと強いアタッカーに使った方が良いのは言うまでもない。

またスピードアタッカーなどの召喚酔いの無効化能力を持っていない。
そのため単純に召喚して、タップ能力を使えるのは8ターン目である。
これは、他のタップ能力所持クリーチャーにも言えることではあるが、こいつはその問題が特に重すぎる。

しかもコストに対してパワーが4000と低すぎる。
インフレが進んでいる現在の環境で通用しないのはもちろん、DM-07当時の環境から見ても即座に除去される可能性が高い。
せめてパワーが7000ぐらいあれば、多少は不満が少なかったのかもしれないが…

種族はドラゴノイド。
そこまで悪くはない種族だが、残念なことに、こいつと相性の良いドラゴノイドは殆ど存在しない。
というか、DMR-13時点でコストが一番高いドラゴノイドは、実はスカイクラッシャーだったりする。

なによりこのカードの一番の問題点は、レアリティが当時最高のスーパーレア。
子供たちは見た目やレアリティとは裏腹にとんでもなく弱いこいつを見てガッカリしたかもしれない。

ちなみに、DM-07当時の他のSRは…
と、実際のところ他のSRもスカイクラッシャーのことは笑えない性能だったりする…
どいつもこいつもカードパワーがSRの割には低く、当時の環境から見てもコストに対して釣り合う性能を持っていなかったのである。

このSRの中で一応そこそこ使われたのは、パワーが14000もあった《金剛の超人》か。
だが、こいつも今ではほとんど使われることはない。

このSRから見て、当時のDM-07の酷さが良く分かるだろう。
DM-07は不死鳥編末期、場所によっては極神編の初期まで売れ残ってしまったらしいが、その理由はこれらのSRのせいといっても過言ではない。


一応評価点としては
  • イラストが美麗で、輝きも大変美しい
  • フレーバーテキストが無駄に勇ましく格好良い
という二点だろうか。
今からすれば、かなり古い闘魂編の時期のカードではあるし、一枚ぐらい観賞用として保管しておいても悪くない。

一番コストの重いドラゴノイドという点を見て、ドラゴノイドの種族デッキに入れてみても良いかもしれない。
…そもそも召喚が出来ずにゲームは終わるかもしれないが…


以下にはこのカードとの関連性が強いカードを記載する。


【ライバル】

ドリル・スコール C 火文明 (1)
呪文
カードを1枚、自分のマナゾーンから自分の墓地に置く。その後、相手はカードを1枚、自分自身のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
転生編で登場した『呪文版スカイ・クラッシャー』で同じ能力を持っている。

しかしこちらはコストがなんとたったの1。
手軽に序盤に唱え、相手の動きを軽く妨害できる。

そのことから様々なデッキタイプが開発されている。
スカイクラッシャーとどうしてこんなに差が出来たのだろうか…

スカイクラッシャーからして見れば「こりゃたまらん」

マナ・クライシス 自然文明 (4)
呪文
S・トリガー
相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
第2弾で登場したランデス呪文で相手のマナのみを破壊する。スカイ・クラッシャーと違ってデメリットが無いのに、スカイ・クラッシャーより低コスト。

片やランデスデッキならば定番のカード、片や微妙カード。どうしてこうなった。

ボルザード・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 5000
このクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
DM-02の古参ドラゴン。
アタックトリガーで相手のマナを一枚墓地に送り込める。

スカイ・クラッシャーと能力が結構似ている。
しかし、アタックが不要なこと以外に、スカイクラッシャーはこのカードに勝てる点が存在しない。
パワー、コスト、種族など全ての面で負けてしまっている。

まあ、S・トリガーを気にせずランデスをかまして行けるのは、スカイ・クラッシャーの長所と言えるだろう。しかし、ドラゴンサポートの手厚さによるプラスを覆すまでには至らない。

超竜バジュラ SR 火文明 (7)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 13000
進化-自分のドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選んでもよい。相手はそれを自身の墓地に置く。
T・ブレイカー
ご存じ悪名高いランデスの鬼。
よりによって、登場したのがスカイクラッシャーの直後の弾。

預言者マリエルなどを使われなければ、最低でもマナ二枚を削れることが確定している。
スカイ・クラッシャーとは同コストであり、彼にとっては最大の向かい風である。悲しいなぁ。

まぁ一応殿堂入りはしているが。


【仲間】

インフェルノ・サイン P(UC) 闇文明 (5)
呪文
S・トリガー
コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
コスト7以下のクリーチャーをリアニメイトしてくれる呪文。

この呪文を使えば、最速5ターン目にスカイ・クラッシャーを展開できる。大変ありがたい存在である。
ただ殿堂入りしていることが難点か。

聖騎士サーベルフィーリ P(UC) 光文明 (5)
クリーチャー:レインボー・ファントム 4000
このクリーチャーで攻撃する代わりに、タップしてバトルゾーンにあるクリーチャー1体のTT能力を使ってもよい。
タップ能力をコピーできるレインボー・ファントム。
このクリーチャーと組み合わせて使えば、相手のマナゾーンに結構な被害を与えられる。

その代わりに、自分のマナゾーンも崩壊する恐れが高い。
それを考慮して、どう生かしていくかがポイントか。

回神パロロ R 闇/自然文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/グランド・デビル/ビーストフォーク 5000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
カードが自分のマナゾーンから墓地に置かれる時、墓地に置くかわりに手札に加えてもよい。
G・リンク《戦神アロロ》の右横
このクリーチャーがリンクしていてバトルに勝った時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
マナが墓地に置かれる場合、代わりに手札に回収できるゴッド。
このクリーチャーと組み合わせると、デメリットが一転してメリットに、しかも相手のマナゾーンだけを削れる。

しかしパロロも多色であり、色的にもスカイ・クラッシャーとは相性があまり良くない。
なによりスカイ・クラッシャーを上手く保っておかないかと、コンボを発揮できない。


【その他】

前述でも記載したが、DMRP-09現在、意外なことにもっともコストの重いドラゴノイドである。
このクリーチャーよりパワーの高いドラゴノイドは普通に存在するが。

インフレが進んでいる現在でもコスト7以上のドラゴノイドがいないのは、
  • 元々ドラゴノイドが高パワーの種族ではない
  • 聖拳編以降ドラゴノイドが衰退気味で、不死鳥編では他の多数の種族同様収録されていなかった
  • ドラゴンへの転生を目指している設定や、アーマード・ワイバーンを従えている設定がある
といったところだろう。
今後高パワー高コストのドラゴノイドが登場するかどうか、注目したいところである。

フレーバーテキストでは、光の国への侵攻、つまり光文明の本拠地に乗り込もうとしている様子が見れる。
闘魂編時期の背景ストーリーで、光文明と火文明が激突していたからだろう。

しかし、この時期から既に、軽量コストでパワー4000以上のブロッカーは存在している。
仮に光文明の本拠地に乗り込んでも太刀打ちできたかどうか…
まぁDMでは、実際のカードのスペックと背景ストーリーでの強さは一致しないが。

ちなみに火文明自体は、光文明に被害を与えるものの、決定的な打撃は加えられないまま撤退している。

海外版のデュエマである『Kaijudo』でも登場。
コストはそのままに攻撃時に味方1体をW・ブレイカーに強化できるW・ブレイカーのアーマード・ドラゴンとなり、かなり使いやすくなった。
また、そちらではイラストの左右が反転している。



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最終更新:2024年07月22日 11:24