死闘ダイヤ・カット・ダイヤ(ゴルゴ13)

登録日:2014/06/18 (水) 18:38:10
更新日:2020/01/15 Wed 23:10:48
所要時間:約 4 分で読めます




ゴルゴ13』第61巻・第212話のエピソード。


ストーリー
世界のダイヤモンド産出から販売までを牛耳るアングロ=デ・ロアズ商会。
ロアズ商会会長ソロモンは数々のライバル会社を叩きつぶしてきた。
ジェラルド・ホワイトロックもその一人で、どん底まで追い込まれるも九死に一生を得た彼は復讐としてロアズ商会を壊滅すべく様々な策を打っていく。
そして、致命的なダメージを与えるべくゴルゴに前代未聞の依頼を出した。
それは、世界最大のダイヤモンド”ギャラクシー・オブ・キンバリー”を狙撃で粉砕するというものだった。



登場人物
○ジェラルド・ホワイトロック
「あなたならできるのだ!! できるはずなのだ!!」
今回の主役。バウチ鉱山のオーナー。
15年前、ロアズ商会とダイヤ市場をめぐる10年戦争に敗れ自殺を試みるも下半身不随になりながらも生存。
その後は「ホワイトロックが自殺した」という知らせを逆手に取って陰で新たなダイヤ鉱山を見つけ、本編で大量のダイヤを売りつける宣戦布告を突き付ける。
長い月日をかけソ連・サウジアラビアと手を組んでロアズ商会を追い詰める徹底ぶり。


○ソロモン
「希少価値を失ったダイヤは……道端の石ころと同じだ!!」
ロアズ商会会長。実質的に世界中のダイヤを支配している。
ダイヤが多すぎるとドーバーへ捨てて希少価値を維持したり、自分たちに逆らうと屑ダイヤを高額で売りつける脅迫をする。
だが、ロアズ商会のためなら自分の命をも惜しまない覚悟を併せ持つ。
1050カラット、捨て値でも1千万ポンド(約39億円)の”ギャラクシー・オブ・キンバリー”を所持しており、策を練る時に掌で転がす癖を持つ。


○ワイズコフ
「わしのブリリアントを……どうしろとおっしゃるんで!?」
70年ダイヤと寝食を共にした、人生をダイヤに捧げた一流のダイヤ職人。
ゴルゴから驚くべき注文を受ける。


ゴルゴ13
「ただ、地上最強の硬度を持つダイヤが四散する瞬間が……見たいだけだ……」
ご存知主人公。
世界最硬のダイヤをライフルで破壊する、ゴルゴ史上最高クラスの難易度の仕事を引き受ける。
流石に今回ばかりは、依頼を聞いた時はゴルゴも本気で驚き、突然ダイヤを拳銃で撃った後に傷一つ付いてないダイヤをもう一度確認するなど、任務遂行の為に準備が必要であることをすぐに悟ったようだ。



ネタバレ








依頼を受けたゴルゴは、ロンドンにある宝石屋で5年に一つ入るか入らないかの傑作ダイヤを買い取り、ダイヤ職人・ワイズコフに会いたいという謎の注文を出す。
そして、ワイズコフに驚くべき依頼を出す。

その頃、ソロモンとホワイトロックはダイヤ市場を巡る熾烈な争いを繰り広げ、ソロモンはキンバリーを転がしながらホワイトロック抹殺司令を出そうとする。
しかし、その直前にゴルゴがキンバリーを狙撃。39億円のダイヤが一瞬で屑ダイヤになる。
ソロモンは遂に敗北を認めた。

当然、このニュースは支店長経由でワイズコフの耳にも届くが、突然大笑いし始めゴルゴがダイヤを破壊したと気付く。
あの日、ゴルゴはワイズコフの傑作とも言えるダイヤを破壊しろという依頼を出していた。
ダイヤに興味は無い、ただダイヤが砕け散る所が見たい、というゴルゴの心意気を気に入ったワイズコフは「ダイヤを砕くには結晶方向へ逆らって正反対のポイントに打撃を加えなくてはならない」とのみでダイヤを粉砕。その一瞬でゴルゴはダイヤの破壊を学んだのだ。

その話を聞いた支店長はソロモンに報告しようとするも、ワイズコフは他言したら殺すと脅迫。
あの一瞬でダイヤを壊す技術を身につけたゴルゴを「弟子」と呼び、邪魔をさせないと言い放つ。
支店長はライフルでダイヤを壊せるわけがないと自分に言い聞かせ、ワイズコフは「弟子」の仕事に大満足していた。

「見事だっ」
「見事なカットだ!!」
「さすがはわしの弟子だわい!!」

ホワイトロックは表向きはソロモンに同情しながらも、自分の勝利に酔いしれた。


ブラジル、カナダ、中国と相次いで発見された巨大なダイヤモンド抗は、いずれもダイヤモンド・シンジケートの傘下に入ることを拒否し続けている……

中でも1981年に試掘に成功したオーストラリア・アイガール抗は、年間二千五百万カラットの採掘が見込まれ、シンジケートの最大の脅威となっている。また、かつては数カラットもダイヤしか合成しえなかった人造ダイヤも……

現在では七百カラットの巨大ダイヤを苦もなく造ることができ、シンジケート倒壊に拍車をかけている……




ゴルゴがダイヤをライフルで粉砕する神業は必見で、ダイヤが粉々になるシーンを1ページ丸々使う力の入れよう。

それだけでなく、政治まで絡んでダイヤ市場を巡る熾烈な争いの人間ドラマも見所。
また、最後がハッピーエンドではなく含みのある所もゴルゴらしい。

連載してから既に半世紀近く経った今もなおゴルゴ屈指の名作と名高く、ゴルゴ学で4位にランクインした。


この話は簡略はされているが、ナムコのガンシューティング版にも第一弾~第三弾の全シリーズに「カットイメージ'G'」として収録されている皆勤賞ステージで、ランクによってはブラインドが付いて難易度が若干上がるものの、慣れれば信頼度を回復させるためのボーナスステージとなる
(信頼度はいわゆるライフゲージで、デフォルトは100%、失敗すると最大で80%減り、成功すると10~30%増える)

なお、有名な話だが、ダイヤは硬いが、粘りがないため割るのは難しくないらしい。
ガラス窓はゴムボールより硬いが、ゴムボールを投げてガラス窓を割ることができるようなものだとか。



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