新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ

登録日:2014/06/20 (金) 16:38:53
更新日:2023/08/09 Wed 01:34:38
所要時間:約 5 分で読めます









イズモを助ける為に、ヨミはゴッド・ノヴァとオラクリオンをクロスする存在として復活した。だが、その代償に心を失った。






【概要】

《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》とは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。
DMR-12「エピソード3 オメガ∞マックス」にて収録。レアリティはスーパーレア。

エピソード3の背景ストーリーで、死んでしまった《神人類 ヨミ》がオラクリオンとして復活した姿。


【解説】

新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ SR 無色 (9)
クリーチャー:オラクリオン 12000
ブロッカー
T・ブレイカー
バトルゾーンにある自分のクリーチャーがこのクリーチャーだけであれば、このクリーチャーはブロックされず、バトルゾーンを離れる時、離れるかわりにとどまる。
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
オラクリオンとしてエピソード3の最終弾に見事復活したヨミ。

持っている能力は、
  • ブロッカー
  • 自分のターン終了時にアンタップ
  • バトルゾーンにある自分のクリーチャーがこいつだけならブロックされず、バトルゾーンを離れない
というもの。いわば単体で輝くクリーチャー。

場を離れずブロックされないT・ブレイカーということは、理論上「3回殴れば勝てる」ということ。
最大6枚もの相手のシールドを致死圏に捉え、場に出すことができれば勝利は目の前と言っても過言ではない。

破壊やバウンス、マナ送りなどあらゆる除去に対して耐性があり、近年風当たりの強い「ブロッカー能力」もクリアしているこのクリーチャーを排除するのは至難。
恐気の覚醒者ランブル・レクターなど破壊置換能力によってようやっと剝すことができるものの、この能力をもつクリーチャーはなかなかいない。
さらにターン終了時に起き上がるため自身のブロッカー能力、場を離れない能力をフルに発揮することができる。

その存在はまさに『無敵』そのもの。



一見すると四方に敵なしと思わせるスペックの持ち主だが、死角も存在する。

まずはそのコストの重さである。
多くのオラクリオンはコスト7以下に存在するのだが、このクリーチャーはコスト9。
策士のイザナイ ゾロスター」などの恩恵は受けられない(もっとも単体で輝くこのクリーチャーに他のクリーチャーがいてしまっては困るのだが)。
無色クリーチャーであることを活かし「戦慄のプレリュード」を使ってコスト軽減を図るのがベターか。
それでも実質必要なコストは7コストとやや重め。一応プレリュードを2枚唱えれば6コストで0マナ召喚が可能。
手札に用意するカードが増えるが、「百発人形マグナム」などの踏み倒しメタとなるカードの効果を自身の能力で無視して召喚していけるのは嬉しい。
もちろん自然文明の手を借りて純粋にマナブ―ストを行うのも一つ。

また《デジロン》や《光の使徒メリーアン》などによるブロッカー踏み倒しで、早期召喚を試みるのも面白いだろう。
この二体は能力発動後はバトルゾーンから消えるため、クロスオーバー・ヨミの能力発動にも一役買える。
強いて言えば上記の二体を出した場合、相手に動きを警戒される可能性があるため、できるだけ能動的に踏み倒しをしていけるように工夫したい。

また、大量のクリーチャーによる攻勢に弱い点も挙げられる。
離れないとはいえ所詮は1体のブロッカーに過ぎず、数で押し切られるとどうしようもない。
速攻や中速ビートダウンなどのデッキには警戒したい。

解決策としてはクロスギアであるノーブル・エンフォーサーや各種シノビ。
後者に関しては一時的ではあるがヨミに隙を与えることになるので使用タイミングには注意したい。

逆転王女プリン》やフリーズ能力といった遅延系・無力化系のカードにも弱い。
選ぶこと自体に制約はないので動きを止められると守ることができないのはもちろん、攻めることもできないので天敵。
昨今これらの能力をもったクリーチャーや呪文が増えたので対策は必須。


以上のようにコストに似合った切り札級のハイスペックなパフォーマンスを誇るも、一方見過ごせない弱点もあるのでそこをいかにカバーできるかがデッキビルディングにおいて重要となる。
背景ストーリーで見せた『誰にも止められない暴走状態』を実際のゲームで見事に再現しているデザインだが、クセの強い効果でもあるので専用デッキを組むことにはなるだろう。
クロスギアや城といったクリーチャー以外のカードに目を向ける良い機会になるかもしれない。


【相性のいいカード】

ハングリー・ガントレット R 闇文明 (4)
クロスギア
これをクロスしたクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-これをクロスしたクリーチャーとパワーが同じかそれより小さいクリーチャーをすべて破壊する。
クロスギア
タップ能力で敵味方関係なしにパワー火力を放つ。

単体で無敵化するクロスオーバー・ヨミと相性が良く、毎ターン12000火力を放ち続けることが可能。

ペトリアル・フレーム R 光文明 (3)
クロスギア
相手がバトルゾーンのクリーチャーを1体選ぶ時、これをクロスしてあるクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、これをクロスしてあるクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
クロスギア
クロスしたクリーチャーは選ばれなくなる。

前述したフリーズや無力化系統のカードに対する防御札。さすがに全範囲は防ぐことはできないもの、あるのとないのとでは大きく違う。
無敵状態でクロスできれば相手のデッキ如何によっては対策不可能となることも。

デジロン R 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 1000
ブロッカー
このクリーチャーがブロックした時、進化クリーチャーではない、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンにタップして置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーを自分の手札に戻し、かわりに、タップして置いたクリーチャーが攻撃クリーチャーとバトルする。
このクリーチャーは攻撃することができない。
ブロックした際に手札から進化ではないブロッカーを出せるという変わったクリーチャー。
奇襲性の高いトリッキーなカードで序盤にどんどん攻める速攻やビートダウン系のデッキに刺さる。
能力は光るものがあるが、基本的に相手依存でありパワーも低く除去耐性があるわけではないので過信は禁物。
パワーの高いヨミで攻撃してきた相手クリーチャーに殴り返すことなどもできる。

光の使徒メリーアン R 光文明 (5)
クリーチャー:イニシエート/ハンター 4000
このクリーチャーが破壊された時、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
破壊されたときに墓地からブロッカーを蘇らせるイニシエート/ハンタークリーチャ―。
クロスオーバー・ヨミとの相性は言わずもがな。スーサイド能力との組み合わせて相手を妨害しつつ早期召喚してやるのがベストか。
事前の墓地肥しが行われていないとただのバニラと化すので、しっかりとお膳立てをしてやりたい。


【関連カード】

神人類 ヨミ ≡V≡ 無色 (8)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 12000+
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
T・ブレイカー
中央G・リンク(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドにリンクしてもよい)
このクリーチャーがカード3枚でリンクしていれば、自分のシールドはブレイクされない。
クロスオーバー・ヨミのかつての姿。
ヨミはこの姿で倒されてから、イズモを救うために『ゴッド・ノヴァとオラクリオンをクロスする存在』として復活を遂げた。

しかし、真の神だったゴッド・ノヴァから、偽りの神であるオラクリオンになってしまったのは皮肉なものである。
なお、復活したヨミは、ゴッドに関する種族は持っていない。クリエイターになっても良かっただろうに。

無法神類 G(ゴッド)・イズモ ≡V≡ 光文明 (9)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァOMG 12000+
相手は、コスト5以下の呪文を唱えることができない。
T・ブレイカー
中央G・リンク(このクリーチャーまたは自分の他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを、「右G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドにリンクしてもよい)
このクリーチャーがカード3枚でリンクしていれば、リンクしているゴッドのカードはバトルゾーンを離れない。
かつての愛弟子であるイズモ。
彼は、ヨミが殺されたことにより復讐心を募らせ、アウトレイジを抹殺するためにこの姿になった。

クロスオーバー・ヨミは彼を守るために、最終的に命を落とす…


デュエル・マスターズ プレイス

新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ R 無色 (8)
クリーチャー:オラクリオン 12000
ブロッカー
T・ブレイカー
自分のクリーチャーが他になければ、「ブロックされない。」「バトルゾーンを離れる時、パワーが0より大きいなら、かわりにとどまる。」を得る。
自分のターン終了時、アンタップする。

DMPP-21「ジ・オーバー・ロワイヤル -無法神聖紀-」にて収録。レアリティはレアにまで降格した。
パワーはそのままでコスト設定が1下がっているが、その代償なのかパワー低下による除去への耐性は失われた。


【背景ストーリー】

エピソード3の背景ストーリー序盤にて、オラクルの本拠地へ攻め込んだアウトレイジによって倒されたヨミ。
ヨミの愛弟子であるイズモは、復讐に燃え、着々と力をつけていき、完全復活を遂げる。

イズモは、復讐のためにカツマスターを圧倒し、レイジクリスタルを手に入れる。
そして、オラクルジュエルとレイジクリスタルを手に入れたイズモは、無法の神《無法神類 G・イズモ》へと覚醒する。

しかし、ヨミは死んだままでは終わってはいなかった。
無法の神となってしまった彼を救うために、ヨミは死から復活をする。

ゴッド・ノヴァとオラクリオン、オラクル教団が信仰する二つの種族をクロスする存在として…

ヨミは、クロスオーバー・ヨミとして再降臨。
イズモとヨミ、二人が復活したことにより、オラクル教団内で争っていたマントラ派も、自然に一つへまとまる。
だが、ヨミは復活の代償として『』を失う。
イズモを助けるために復活した彼は、皮肉にもイズモを救うために必要な物を失ってしまったのだった。

イズモが神世界の創造に取り組む一方、ヨミは世界を破壊し続けていった。
ヨミが破壊する対象は、アウトレイジだけではなくオラクルまで巻き込んでいった。

そもそもヨミに触れられる存在は誰もいなかったために、誰も彼を止められなかった…

一方その頃、イズモに敗れ去ったカツドンは、イズモへリベンジマッチを挑む。
そして、仲間の力を借り、イズモのG・リンクを断ち切ることに成功した。

神の力を失い、弱まったイズモ。
それと対照的に、カツドンはイズモから奪った宝石を身にまとい《絶頂神話 カツムゲン》へドロン・ゴーを果たす。

G・イズモとヨミ、そしてカツムゲン。
三人はの力はぶつかり合い、世界が粉々になるほどの力だった。

アウトレイジの声援を受け、カツムゲンはついにイズモを打ち負かす。
カツムゲンが、イズモを倒そうと最後の一撃を加えようとした。その時だった。


心を失ったはずのヨミが、イズモをカツムゲンの攻撃から庇った。


教団がアウトレイジによって、崩壊する最後の時に、ヨミが知ったこと。
それは、仲間を愛する心は、オラクルもアウトレイジにも変わらない物であること。
確かに心を失ったヨミではある。
しかし、その時の記憶とイズモへの愛情は忘れてはいなかったのだった…

一撃を受けたヨミの体は、粉々に砕け散ったのだった…

その光景を見たカツムゲンは、ヨミ同様に、オラクルにも仲間を愛する心があることを知った。
カツムゲンはイズモに手を伸ばし、和解の言葉を言い放った。その和解の言葉は、世界を美しい姿へと戻していった。
こうしてアウトレイジとオラクルの戦いは終わった。
時に衝突することはあるものの、お互い相手のやり方を認め、世界には平和が戻ったのだった。

ヨミが願っていた『平和』はようやく実現されたのだった。
そして、基本セットから長い時を経たエピソード3にて、超獣世界の物語は一旦終わりを迎えた。





だが、クリーチャーの戦いに終わりはない…
今までの超獣世界の支配を企んだ、強力なゼニスやオラクルが一瞬にして倒されるほどの強者がいる世界が存在していた。

その世界は、今までの超獣世界から少し離れた世界。
激しい争いの物語は、その新世界に舞台を変えていくのだった…





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最終更新:2023年08月09日 01:34