登録日:2025/08/03 Sun 15:40:00
更新日:2025/08/05 Tue 00:47:52
所要時間:約 5 分で読めます
演者:ゲイリー・スワムソン
日本語吹き替え:ふくまつ進紗
○概要
ワシントン州ブライトフォールズの住人の一人。
生まれも育ちもブライトフォールズで、町の郊外にあるガソリンスタンド「スタッキーズ」を営むかたわら、旅行者向けのプレミアムキャビンのレンタルやビルトモア伐採場の管理まで手広くこなす実業家。
中肉中背でダークブラウンの髪と茶色の瞳の白人男性。
人懐っこい性格でサービス精神も旺盛。
また、プロ意識も高い。
客に対しては温和だが、部下に仕事を教える時には厳しく、荒っぽい口調になる。
ブライトフォールズ・ビジネスマン・オブザイヤーの称号を持ち、実業家としての手腕は高い。
町の住民達とは顔見知りで、プライベートではモーリス・ホートンという地元民と仲が良かったらしく、彼の愛犬トビーの面倒を度々見ていた。
2010年時点では52歳であり、老人というにはまだ若いがトイレが近くなっていた。
1956年にブライトフォールズで誕生。
ティーンエイジャー時代は地元の高校に通っていた。
1970年7月18日にブライトフォールズ近くの森にあるカルデラ湖「コールドロンレイク」に浮かぶ島「ダイバー島」が湖底火山の噴火により消滅した際、地元紙のブライトフォールズ・レコードの記者にインタビューを受けていた。
※この「ダイバー島消失事件」の真相はこ・ち・らを参照。
地元の高校に通うカール スタッキーさんは、島の消失は非常にショックだったという。
「こんなに大勢の人が湖に集まって、何もない水面を指差して騒いでいるのは変な感じだ。地元の人間以外には意味不明だろう。ダイバー島は僕たちの思い出の中に存在し続ける。それともちろん、湖底のどこかにね」とコメントしてくれた。
(中略)
スタッキーさんは、「ここでは地震はめずらしくない。今回は島が消えて、いつもよりちょっと揺れたから、騒がれているんだと思う」とコメントした。
──『ブライトフォールズ・レコード』1970年7月20日(月)号より抜粋
後にガソリンスタンド「スタッキーズ」やプレミアムキャビンのレンタル業を経営し始め、同時にビルトモア伐採場の管理も行い、実業家として成功したため、ブライトフォールズ・ビジネスマン・オブザイヤーの称号を得た。
○作中の出番
2010年9月1日、レンタルされたキャビンの鍵をウェイク夫妻に渡すため、「オーディア・ダイナー」で待ち合わせしていた。
しかしそこへ
闇の存在の化身である
引っかき女/バーバラ・ジャガーが現れ、スタッキーに触れた。
闇に触れられたスタッキーは体調を崩し、元々腹を壊しやすかったのもありトイレに籠もってしまう。
その隙にジャガーはダイナーにやってきたアランに対して「スタッキーの代理人」を騙り、プレミアムキャビンの鍵と偽って「バードレッグキャビン」(消失したはずのダイバー島に建っていたキャビン)の鍵を渡し、アランは疑うことなくそれを受け取り、ダイナーを出てしまった。
ようやくトイレから出たスタッキーは、店を出ていくアランを見て大慌てで飛び出すも時すでに遅し。ウェイク夫妻は車で去ってしまった。
その後、徐々に闇の侵食を受け、9月8日には完全に闇に支配されてしまった。
例の夫婦客に鍵を渡し損ねて以来、何もかもがぼんやりとしている。
よろめいた拍子に蹴飛ばしたオイル缶から、黒い液体が床に広がる。
束の間の抵抗も空しく、彼は無慈悲な闇に飲み込まれた。
これによりスタッキーは人間性を全て喪失し、ジャガーの操る「道具」となった。
破壊衝動に取り憑かれて伐採斧を手にかつての職場を徘徊し、かつて時々面倒を見ていた知人の飼い犬トビーや、ビルトモア伐採場で働く作業員達を次々に斧で惨殺する殺人鬼となってしまった。
やがて伐採場にやってきたアランと遭遇し、(恐らくジャガーに操られて)丸腰の彼に襲い掛かった。
アランが逃げ込んだ管理小屋のドアをシャイニングの如く斧で叩き割ろうとしたが一旦引き下がり、近くにあったブルドーザーで小屋ごとアランを崖から落とそうとした。
アランは都合良く置いてあったフラッシュライトとコルトパイソンを手に取り、すんでのところで小屋から脱出し、保安官事務所に助けを求めるため電話がある「スタッキーズ」を目指して進むが、スタッキーはアランを執拗に追跡した。
その後、ようやく伐採場の出口のゲートに辿り着いたアランの前に立ちはだかり、対峙するも返り討ちにされた。
享年52。2010年9月8日没。
前述のインタビューを受けた記事の切り抜きが掲載されていた。
なお、この切り抜きはブライトフォールズ図書館所蔵のバックナンバーから
ロバート・ナイチンゲールがカミソリで切り抜いたもの。
器物破損である。
●闇に支配されたスタッキー●
闇に支配され、操り人形となってしまったスタッキー。
肌は死人のように白くなり、目は不気味に光っている。
インクのように黒い黒煙状のシールドを纏っており、物理的ダメージを遮断するが、懐中電灯やフレアガンの「強い光」によってシールドを破壊できる。
通常の
闇に支配された者たちと比べ、シールドの強度や本体の物理的耐久性が高く、特別な個体となっている。
特殊能力として半透明になり超自然的な高速移動が可能で、相手の周りを高速で動き回り、視覚外から奇襲を仕掛ける戦法を取る。
武器は大型の伐採斧で、威力は高いが隙も大きい。
攻撃と高速移動を同時に行うことはできず、それが弱点となっている。
人間性は喪失しているが、記憶自体は残っているため、生前に言っていたと思われる言葉を意味も無く発し続けている。
プレミアムキャビンを このブライトフォールズでぇ!
ご滞在中は ぜひノルディックウォーキングにトライしましょう 今 大流行で健康増進にてきめんです!きれいな景色を存分に楽しめて コレステロールまで下がっちゃう!まさに一石二鳥!
ポールのホットドッグはここらで一番!モンスタードッグは最高でぇ 次がジャンボドッグ その次がフェイマスドッグ!
サラダはぁいらない こういう仕事は ガッツリ食わなきゃ!
プラグ交換は素人が思うほど簡単でも安全でもねぇ 場合によっちゃ危険だし コツがいるんだ
ボンネットを開けても、エンジンはすぐには冷えねえ、エンジンの中に工具を落っことすなよお 工具を数えるクセをつけろ エンジンの中に工具を置き忘れてみやがれ 車がぶっ壊れるだけじゃ済まねえぞ
ゲーム中では前述の通り伐採場の出口でボスとして対峙することになる。
スタッキーは積み重ねられた丸太の上に出現し、同時にレンジドと呼ばれる武器を投擲するタイプの「支配された者」3体が襲ってくるが、スタッキー本人は上記の独り言を呟き続けているだけで何もしない。
スタッキーの闇のシールドが光で焼き払われるかレンジド3体が全滅すると地面に降り、襲いかかってくる。
同時に、フランカーと呼ばれる小柄だが動きが俊敏な「支配された者」2体が出現し、共に襲いかかってくる。
一対多の戦いであるため、まともに戦うと難敵だがフレアガンを温存していれば簡単に殲滅できる。
最期は、アランに返り討ちにされ、光となって消滅した。
ちなみにゲートのスイッチを起動し、開くまでの間スタッキーから逃げ回っていれば倒さずに進めるが、以降のストーリーは変化せず、「アランがスタッキーを倒した」という前提で進行していく。
余談
『Alan Wake』開発段階では、
ベン・モットとスタッキーの役割は逆であった。
また、スタッキーは『Alan Wake』でボスとして立ちはだかる四人の内の一人であり、最初のボスでもある(他は
ラスティ、
バーチ、バーバラ・ジャガーの3人)。
追記、修正はガソリンスタンドを経営しながらキャビンレンタルと伐採場の管理をしてからお願いします。
最終更新:2025年08月05日 00:47