ドゥレッツァ(競走馬)

登録日:2025/08/03 Sun 15:11:10
更新日:2025/08/23 Sat 00:54:43
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ドゥレッツァだ!ドゥレッツァだ!

主役は最後にやって来た!!

23'菊花賞 関西テレビ 川島アナ



ドゥレッツァ(Durezza)は日本の競走馬

目次

【データ】

誕生:2020年4月24日
父:ドゥラメンテ
母:モアザンセイクリッド
母父:More Than Ready
調教師:尾関知人 (美浦)
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
産地:安平町
主な勝ち鞍:'23 菊花賞(GⅠ)
特記事項:'24 ジャパンカップ(GⅠ) 2着同着

【誕生】

2020年4月24日生まれの青鹿毛の牡馬。
父は社台グループ*1が生んだ日本競馬の結晶体ともいえる超名血馬にして、2015年のクラシック二冠馬であるドゥラメンテ。その偉大な功績は該当項目を参照。
母のモアザンセイクリッドはニュージーランドのオークス馬でサンデーサイレンスを経由しないHalo系牝馬の良血馬。なおドゥレッツアが菊花賞を勝つ前に繁殖セールに出され、アイルランドに行ってしまっている。

【戦歴】

2022年9月19日に中山競馬場の2歳新馬戦2000mでデビュー。
新馬戦に敗れるも続く未勝利戦を勝利した。

しかし怪我によって1月・3月のレースを回避、4月の条件戦で上がり最速で勝利。
ダービーへの出走も可能性はあったが間隔の短さから以降条件戦を重ねて古馬混合戦も制しオープン入りまで無敗で辿り着いた上がり馬。
負けた新馬戦以外では全て上がり最速の4連勝中、鞍上の名手クリストフ・ルメールはサトノダイヤモンド・フィエールマンで菊花賞を2勝、
更に3年ぶりに京都での開催という好材料もあり、重賞実績皆無でむしろ重賞初挑戦でGⅠでありながら4番人気に支持された。

ルメールを背に挑んだクラシック最終戦、菊花賞では普段中団に控える競馬多かったため今回も控える競馬をすると予想されていた。
だがスタートから馬が前進気勢で鞍上もあえて気分いいように行かせたことで大外からハナを奪いに行った
1回目のホームストレッチでは先頭を走り、向こう正面では競ってきた馬を前に行かせ足を溜め、3・4コーナーで周りがペースを上げていく中抑えて最終的に先頭を譲りながら直線に突入。
抜群の手応えで直線へ向き一気に先頭を奪うと、そのままダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンスを寄せ付けないどころかむしろ突き放して上がり最速でゴールイン
後続を3馬身以上突き放す圧勝でクラシック最後の一冠を獲得、これで5連勝で全て上がり最速も記録した。なんで逃げステイヤーが2頭も生まれてるんですかね。
重賞経験なしで菊花賞に挑んだ馬としてはなんとあのメジロマックイーン以来33年ぶり
馬券内には2着タスティエーラ、3着ソールオリエンスが入線したが美浦所属馬が菊花賞の掲示板を独占するのはミホシンザンが勝利した1985年以来38年ぶり、更に長い間栗東勢有利とされてた本レースで2年前のタイトルホルダーからはじまって美浦勢が三連覇という快挙尽くしの菊花賞となった
先週のリバティアイランドに続きドゥラメンテ産駒はGⅠを連勝、更に秋の世代最終戦を独占する形となった。
彼は父が春のクラシックを活躍するも怪我で秋以降を棒に振ってしまったのとは逆に、怪我によって春のクラシックに挑戦する機会を失ったが最後の1冠を見事制してみせた。
鞍上にとっても皐月賞はファントムシーフで1番人気に支持されるも3着、青葉賞を制しダービーに挑んだスキルヴィングが2番人気に支持されるもレース終了直後に急性心不全によってこの世を去るなど悔しい・辛いクラシックが続いていた中、最後の1冠を圧勝劇で勝利できたことにレース後笑顔でガッツポーズを見せた。
次走は香港ヴァーズが計画されていたが、これまでの連闘・菊花賞の激走の影響か疲労が抜けきらないと回避。
しかし、まだ3歳で先のある馬であることや、4月から2ヶ月刻みでレースに出ていた事を考えれば、休養は無難な選択と言えるだろう。

4歳初戦に金鯱賞を選択しそこから天皇賞(春)という異例のローテーションが発表された。
メンバー唯一のG1馬で鞍上も引き続きルメールがとったこともあり最終的に1.9倍に支持されたがメンバーで初めてかつ最大斤量の59、菊花賞以来の実戦、最後の判断の差が響いたのか*2対抗馬の重賞馬プログノーシスに5馬身差つけられ2着に敗れてしまった。
そして迎えた春天本番はドバイで落馬負傷したルメールに変わって戸崎圭太を鞍上に1番人気で挑んだが、まさかの15着のブービー負け。更に軽度の熱中症の疑いがあるとされた…加えて翌週に右第1指骨剥離骨折が判明したと発表。3カ月以上の休養を要する見込みになってしまった。

その後熱中症と剥離骨折から回復したのか、英国GⅠインターナショナルステークスに出走すべくイギリスに向かった。
シャドーロール装着とルメール騎手を鞍上に古馬斤量61.0kgで挑んだレース本番は先団外目を追走するも直線で一時馬群に呑まれてかろうじて抜け出すも、早々にハナをとった1番人気シティオブトロイがそのままコースレコードで逃げ切り勝ちを決める中で古馬斤量で最先着の5着だった。

帰国後の予定は短期免許のウィリアム・ビュイック騎手と新コンビでジャパンカップ。他が人気してドゥレッツァ自身は7番人気だったが、序盤はシンエンペラーが先頭で走りスローペースになる中、道中遅いと見たかビュイックドゥレッツァがハナを奪い先頭で走る。最後は先頭で粘るところをドウデュースに抜かされたがそこから盛り返しシンエンペラーとともにドウデュースとクビ差でゴール板になだれ込んだ結果、シンエンペラーと2着同着*3。23世代クラシックホースは全員古馬GⅠ2着を経験することになった*4

翌5歳シーズンの始動戦は父や同期のリバティアイランドが阻まれたドバイシーマクラシック。序盤はシンエンペラーが緩くハナを切るのを追走。途中レベルスロマンスに先頭が替わるがマーク対象をレベルスロマンスにして追走続行。直線を向いた際にダノンデサイルが抜け出しカランダガンの追い上げにも交わされるが、レベルスロマンスはギリギリ抜いて最終的に3着と好走。
次いで宝塚記念に出走したが、序盤からいつもより行きっぷりが悪く逃げたメイショウタバルを呆然と見送るだけで伸びもバテもせず9着と煮え切らない着順に。
鞍上曰く「今日は進みが悪かった。渋った馬場が良くなかったのかも」とコメントのように馬場が合わなかったようだ。

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最終更新:2025年08月23日 00:54

*1 日本最大の競走馬生産牧場集団。ここに書ききれない程の幾多の名馬を生産し、現代の日本競馬に絶大な影響力を誇る存在である。競走馬生産牧場では「社台ファーム」「ノーザンファーム」「白老ファーム」などが、一口馬主クラブでは「社台レースホース」「サンデーレーシング」「G1サラブレッドクラブ」がこのグループに属している。

*2 同じ後方待機していたプログノーシスの川田騎手は内が空くのを待って内ラチから足を延ばしたのに対し、ルメールは外へと出したことで末脚を出すタイミングが遅れた

*3 JRAG1で2着同着は22年エリザベス女王杯のウインマリリンとライラックの2頭が2着同着だった以来である。

*4 三冠牝馬リバティアイランドが23年ジャパンカップ2着、皐月賞馬ソールオリエンスが24年宝塚記念2着、ダービー馬タスティエーラが24年天皇賞(秋)2着、菊花賞馬ドゥレッツァが24年ジャパンカップ2着同着