登録日:2025/08/03 Sun 19:33:24
更新日:2025/08/20 Wed 17:41:50
所要時間:約 17 分で読めます
鈴風つむぎとは『
ひみつのアイプリ』に登場する人物であり、メインキャラクターである。
◆プロフィール
誕生日:12月25日
血液型:不明
好きなブランド:Flower March
好きな食べ物:
バナナ
所属チーム:シークレットフレンズ∞
CV:
久保ユリカ
◆概要
第1話から「謎の少女」として登場する少女。雰囲気的にはクールだが、口を開けば要領を得ない言動が目立つ不思議ちゃん。
序盤からどこからともなく台詞を呟いていたが、本編9話にて初めて他の人物達と遭遇し、同話にてアイプリとしてデビューする。
アイプリバースでしか姿を見せず、アイプリバースがメンテナンス中で誰もログイン出来ない日でさえもそこで行動しているシーンがあったり、ライブパフォーマンスの数値が
青空ひまりと全く同じだったりと意味深な描写が数多く存在する。
また、ひまりが幼い頃「施設」にいた頃の記憶を持っているかのような描写があるほか、オープニングではまだ出会っていない頃なのに幼い頃のひまりとつむぎが一緒にいたり、同じシーンではつむぎではなく、ひまりが幼い頃から大事にしているプリうさの「ムギちゃん」が映っていたりと、早い頃から視聴者からは普通の人間ではないのでは?と考察されている。
◆活躍
1年目
第1話でひまりが初めてアイプリブレスを手に取った時に冒頭の台詞を謎の場所から呟き、彼女をアイプリバースへと誘った。
それから時折意味深な言葉を呟くばかりだったが、9話にて本格的にひまり達の前に姿を見せることとなる。最初はライブの仕方も分からなかったが、チィのライブを見てからデビューライブを実施。ひまり同様にデビューライブでいきなりバズリウムチェンジを発動させ、努力を重ね経験を積んでいるにもかかわらずそれができないチィを深く絶望に落としてしまう。
また、データを観測していたリンリンからはひまりのライブとパフォーマンスが全く同じ数値を出していることが判明する。
翌10話ではみつきと出会い、ひまりと一気に距離を詰めたつむぎに対して嫉妬を覚えた彼女とライブ対決を行う事になる。正妻戦争
勝負の末は引き分けだったが、お互いにひまりのことが好きと言う事が分かったことで何故か仲直りして彼女とも友達になる。
その後はひまりやみつきと行動を共にする事が多く、前述通り中盤のグランプリでは喧嘩してしまった二人の仲裁のために尽力して無事和解に成功し、3人でライブを行う。
そして18話ではつむぎが自分だけの「秘密の場所」を二人に案内し、それをきっかけとして3人でチーム「シークレットフレンズ∞」を結成することとなった。
アイプリバースの中ではよく3人一緒に行動するが、それでもつむぎがアイプリバースの外に出ることはなかった。
やがて、33話から始まった第4回グランプリではシークレットフレンズの3人がそれぞれソロで参加することになるが、たとえ競技とはいえ友達と勝負をすることになったひまりは精神的に追い詰められてしまう。さらにはシステムバグにより次々と参加したアイプリが強制ログアウトされ、大会に参加できなくなってしまう事故が起きる。
やっとの思いでみつきとの勝負である準決勝に臨む決心がついたひまりだが、そのみつきまでもが強制ログアウトされてしまい、ひまりは不戦勝扱いになり決勝戦に進むことになってしまう。
一方でつむぎは準決勝でチィを破り決勝でひまりと戦う事になるのだが、その直前にひまりは高熱で倒れてしまう。
視界すら歪む体調不良の中アイプリバースにログインしたひまりだが、やはり無理が祟って倒れてしまい、気付いた時には秘密の場所でつむぎに看病されていた。
みつき達から託された期待と願いを背にどうしてもグランプリを制覇してスターアイプリになろうと意固地になり、無理矢理にでもステージに立とうとするひまりに対し、つむぎはいつもと同じ口調ながらもどこか厳しく、そして寂しく語り始めた。
思い出して……何のためにスターアイプリになりたいのかを
思い出して……一緒にプリンセスになろうって約束したあの日のことを
それは、ひまりが「施設」にいた頃の話。プリうさのムギちゃんやカエルと一緒に無邪気に遊び回っていた頃、アイプリを初めて知ってムギちゃんと一緒にアイプリになろう、スターアイプリになろう、プリンセスになろうと約束した日の思い出。
小さく笑ったつむぎは黄金の輝きに包まれ、そしてこれまでとは全く違った姿へと変身したのである。
黒い髪は薄いレモン色となり、これまでやや辿々しかった声色も流麗となったその姿はまさしくプリンセスのよう。
ライブで歌う曲もそれまでは「ヒカリノコトバ」だったのが、「きらめきのうた」へと変わる。その歌はグランプリコーデに認められ、またひまりは結局ステージには戻れなかったこともあり第4回グランプリはつむぎの優勝に終わった。
結局この時、つむぎに起こった現象の正体は不明のまま終わる。しかし、この前例のない輝きはカルテットスターにさえ強い衝撃を与え、過去の悲劇から解放され前に進めるようになったチィも再び深い絶望に落とされることとなってしまう。
その後36話にて、ムギちゃんが「施設」にいた頃は喋っていたことを思い出したひまりがそのことについて父親に尋ねると、その頃のムギちゃんには父親が開発したAIチップを搭載されていたことが判明。そのおかげで会話が出来ていたことと、ひまりが「元気」になってからはムギちゃんからはチップが抜かれ現在そのチップはアイプリの管理プログラムとして活躍している事が明かされる。
(天然であまり伏線のような描写にも気付かない傾向があるひまりもこの時点でつむぎの正体に薄々勘付いている描写がある)
そして40話。ソロでの成績がナンバーワンになったチィからライブリクエストがつむぎの下へと届いた。チィ本人はそんなリクエストをした覚えはないと言っているのだが、断る理由もないためつむぎはプリンセスの力を使ってまばゆいばかりのライブを開始。
その姿に神々しい憧れを感じながらも、自分では決してそこに届かないという絶望からチィが涙を流した時、かつてない出来事が彼女達の前に起こったのである。
チィが強制ログアウトされ、代わりにダークウィッシュメロディコーデの力を受けて誕生したダークチィが出現。つむぎを蕾のようなもので封印してしまう。それと同時にアイプリバースの力の源である太陽が少しずつ暗くなっていってしまう。
ダークチィからの宣戦布告を受けたカルテットスターがダークチィと戦い勝利するが今度はダークウィッシュメロディコーデによってカルテットスターまでもが強制ログアウトされ、代わりにダークカルテットスターが出現。アイプリバースにログインしていたアイプリ達を次々とカード化して行ってしまう。
アイプリ内で起きた異常事態にアイプリの開発者だったひまりの父親とみつきの祖父母がやってきて、詳しい状況の調査とその報告をひまり達に語る。
まず、これまでで描写されていたとおり、つむぎはかつてムギちゃんに組み込まれていたAIチップがアイプリバースの中で管理プログラムをやっていながら一人のアイプリとして身体を得た姿である。つまり実際に生きている人間ではなく、アイプリの外に出たことがないのも当然だった。
本来は「施設」でひまりと一緒だった頃に人間との接し方を覚えただけだったつむぎが、ひまり達との関わり合いで本物の心を手に入れて、一人のアイプリとして覚醒した姿がプリンセスとしての姿である。しかし、その状態のつむぎがダークウィッシュメロディコーデによって封印されてしまったことでアイプリの管理プログラムまでもが機能が著しく低下。このままではアイプリバースは完全に失われてしまう上に、既にログインしてカード化されたアイプリ達がどうなってしまうのか見当も付かない。
そこでひまりの父親達は、アイプリのプログラムを一度全てリセットすることでログイン済みの子供達を救出して事態を解決しようとした。しかし、この場合はダークウィッシュメロディコーデやダークアイプリだけに留まらず、つむぎをも消滅させてしまう最終手段であった。
ダークカルテットスターにカードにされたアイプリ達及びアイプリバースそのものと、つむぎの存在を秤にかけられたひまり達。苦悩した末に出した答えはつむぎを助けることだった。
父親が言うにはアイプリ達が持つトモダチエナジー(アイプリエナジーとも)を注ぎ込めば、つむぎを復活させることが出来るかも知れないとのこと。
ダークカルテットスターに気付かれないようにログインしたひまりとみつき。立ちはだかったダークチィはログイン出来るようになったチィとの一騎打ちに敗れて消滅。その間にひまり達によってエナジーが注がれたことで無事つむぎは復活。ダークカルテットスターとの決戦でプリンセスの力で勝利したことでダークカルテットスターもまた消滅し、つむぎによりアイプリ世界の修復が行われることになった。
しかし、ダークウィッシュメロディコーデによってあらゆるシステムが壊されていたアイプリバースを完全に修復するのに必要なエネルギーは尋常ではなく、つむぎでも無事では済まなかった。
戦いを終えた後、アイプリゲートとなっている姿見からその姿を見せたつむぎは、
ダークアイプリを倒し、アイプリを完全に治すためにつむぎはエナジーを使い果たしてしまったのである。
ノイズまみれになりながら、彼女は続ける。
つむぎ……わかった。ずっと探し続けてきたこの気持ちの理由
やだよ……つむぎ、もっとみんなとずっと一緒にいたい……!!
「ヒカリノコトバ」をBGMに涙を流しながら語るつむぎ。しかしその願いもむなしく、彼女は自身のアイプリブレスだけを残してその姿を消してしまった。
それから数日。ひまりの父親達の尽力により、つむぎが残したアイプリブレスと、ムギちゃんの中に残されていたバックアップを使って再びエナジーを注ぎ込めば、つむぎが復活するかも知れない事が明かされた。
つむぎの願いを叶えるために、みんながまたつむぎと会うためにひまり達がライブを行った末、ついにつむぎは復活を遂げ、そのままシークレットフレンズでライブを行なう。
また3人でライブが出来たことに喜ぶひまりとみつきだが、どこか様子のおかしいつむぎ。
もう、時間……つむぎ、さよならするね……?またね……ひまりちゃん
そう言って二人に笑顔を見せたつむぎは再び光となって消えてしまう。
悲しみの中帰宅するひまりとみつきだが、そんな彼女達を出迎えたのは何とムギちゃんだった。
詳細は不明だが、ムギちゃんの体内にデータとしてインストールされることでつむぎは消滅を免れることとなった。
そしてそれから行われた1年目の最終決戦「ファイナルアイプリグランプリ」。人数の関係でお互いシードとなったみつきとつむぎが準決勝にて再び激突。
ひまりと今度こそ決勝で戦うために最大限の力を発揮するみつきの前にあと一歩というところでつむぎは敗北。みつきの背中を押すのであった。
2年目:リング編
エナジー不足が原因によりライブする事が出来ないままひまり達が2年生に進級。つむぎはムギちゃんの姿のままひまりと一緒に学校に行く形で初めて現実世界に触れることとなる。
初めての現実世界でいろいろなものに触れ、時には自分を差し置いて全力でイチャイチャするひまりとみつきに嫉妬して大量のひよこと一緒に暴走したり、じゅりあ達新入生のアイプリ達と交流しては驚かれたりなど、これまでにない経験をしていく。
しばらくライブが出来ない状態で物語が進んでいき、第2回アイプリコンテストが終了して第3回コンテストの開催が発表されたその日、
彼女はまた、静かに闘志を燃やし始めたのだった。
さらに同じ頃には、奇しくもチィが同じように参戦の意欲を見せ始めてもいた。
海の家で英気を養いながら一時的に帰国したカルテットスターによるトレーニングを受けているひまり達。それを見ながらつむぎは何かを思い始めていた。ひまり達にエナジーが完全に復活してライブが出来るようになったと言うことを伝えつつも、コンテストには参加したくないと言う旨を話す。
その真意は、自分がしばらくライブ出来ない間にひまり達がどんどん成長して、自分が置いて行かれたような寂しさと、そのせいで足を引っ張りたくないと言う不安がない交ぜになった感情だった。
確かにわたし達は変わったかも知れない。でも、最初に変わったのはつむぎちゃんなんだよ
プリンセスアイプリになって私達よりちょっぴり先を歩いてて、皆早く追いつきたいなって思ってた
早くつむぎちゃんと一緒にライブがしたいなってずっと思ってたんだよ?
秘密の場所にてひまり、みつきから支えられ、励まされ、そして約20話ぶりのシークレットフレンズでのライブが行なわれ、3人全員がアニマルバズリウムチェンジを発動。第3回コンテストの出場資格を得たのだった。
◆交友関係
青空ひまり
幼馴染み。彼女が「施設」にいた頃からムギちゃんとして仲良しの友達だった。彼女が「元気」になった事でムギちゃんのAIチップは抜かれてつむぎの自我はアイプリの管理プログラムとして眠り続けることになるのだが、1話でひまりがアイプリブレスを手に入れたことで再会することに。
ひまりとパフォーマンスの数値が全く同じなのは、ひまりのデータをコピーしていたことが理由。
星川みつき
ひまりの幼馴染み同士。最初はひまりを取り合うこともあったが今ではお互い大事な友達。なお、ひまりが「施設」にいた頃はまだみつきと知り合いではなかったと思しき描写があるため、ひまりと一緒にいた時間はつむぎ(正確にはムギちゃん)の方が長い。
真実夜チィ
9話で出会った。アイプリとしては生まれたばかりのため、何も知らなかったつむぎにいろいろ親切で教えてくれた恩人。しかし、つむぎの与り知らないところでチィの心身を大きく削ってしまっていた事もあり、1回しか直接対決したことはないが、因縁の関係でもある。
とは言え、基本的にはお互い仲が良く、リング編ではライブが出来ないもの同士で一緒にお留守番していることも少なくない。
田村鈴夢
ひまりのクラスメイト。アイプリとはまた違った形でアイドルをやっている。隠しているが相当のプリうさマニアであり、ムギちゃんとして彼女と会った時には感激していた。
青空友希
ひまりの父親。実はアイプリの設計、開発を担当していた科学者でもある。実質つむぎもムギちゃんも彼によって生み出されたようなもののためか、彼女も彼のことを「お父さん」と呼んでいる。
◆余談
- 主人公の能力をコピーしたり、最初は人間味の薄い機械的な言動をしている点はファルルを彷彿とさせる。また、主人公チームに所属して一緒にライブをする人間ではない存在は彼女が初めてである
- リング編では前述通りエナジーの枯渇により、しばらくライブ出来なかった。この関係で主人公チームでありながらシークレットフレンズとしてのライブは約20話(正確には19話)行なわれなかった。これはチーム結成してからの、期間で言えば歴代最長である。
- 詳しく明言されていないが、彼女がムギちゃんとしてひまりといた「施設」とはアイプリバースのプロトタイプのような場所であると思われ、つむぎがよくいる秘密の場所はその時の場所がそのまま残っている場所だと思われる。
- 現実世界に存在しない彼女だが、好きな食べ物にバナナがある。アイプリバースの仮想世界でバナナが存在してそれを彼女が食べられるのかも知れないが、食事の描写自体存在しないため不明。
- 一人称は基本的に「つむぎ」だが、プリンセスアイプリ状態では「私」。ムギちゃんとしては「ボク」となる。
- 名字とされている「鈴風」がどこから来たのか不明。また、劇中では名字を呼ばれたことはない。
追記修正……してくれたらつむぎ、うれしい
- ヒカリノコトバの歌詞が1期終盤のあのシーンで回収された時は泣いた -- 名無しさん (2025-08-03 20:05:09)
- 正体がピョコ太郎とも読み取れた演出はスタッフが仕掛けた意図的なミスリードだったのだろうか…? -- 名無しさん (2025-08-03 20:22:22)
- アイプリバースだけの存在では?という推理がほぼ当たってたな -- 名無しさん (2025-08-04 21:51:48)
最終更新:2025年08月20日 17:41