傲慢の悪魔龍 スペルビア

登録日:2014/12/20 Sat 15:00:00
更新日:2024/04/28 Sun 03:04:23
所要時間:約 4 分で読めます








自分の力に溺れた「傲慢」の罪によって、決して勝利に辿りつけない罰を受ける。





概要

傲慢の悪魔龍スペルビアとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」にて収録。レアリティはベリーレア。

非常に高いスペックと恐らく歴史あるTCG界でも非常に珍しい、異常とも言えるデメリットを持つ。

まずはスペックを見ていただこう。

スペック

傲慢の悪魔龍スペルビア VR 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 15000
T・ブレイカー
自分はゲームに勝てず、相手はゲームに負けない。
6コストパワー15000のT・ブレイカー。

思わず二度見するレベルのパワーとコストにインフレもここまで来たか、と嘆く古参プレイヤーの方もいるだろう。
しかしそこは闇。やはりハイスペックなクリーチャーに見えても強力なデメリット効果は付いて回る。
また、元来、そういったスーサイド的な能力は闇のお家芸でもある。

黒神龍ゼキラ UC 闇文明 (3)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを一体破壊する。

黒神龍ギランド C 闇文明 (4)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、このクリーチャーを破壊する。

黒神龍アマデウス VR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 15000
自分のマナゾーンまたは墓地に、同じ名前を持つカードが2枚以上あれば、このクリーチャーを破壊する。
T・ブレイカー
こういった少々扱いづらいが強い、むしろデメリットを逆手に取るプレイングができる、と言った先輩達と肩を並べるデメリットに違いない。
新たな闇のドラゴン、デメリットをどう使ってやろうか考えものだな!
そう思っていた時期が僕にもありました。


自分はゲームに勝てず、相手はゲームに負けない。


なんだこれは。
思わず三度見するレベルのデメリットである。

自分はゲームに勝てず、相手はゲームに負けない。

つまりこのテキストが示す意味というのはこのクリーチャーがバトルゾーンに存在する限り、相手は何をしても負けない、と言う事である。

何をしても負けないのである。
大事なことなので2回言いました。

つまり相手はシールドを全てぶち破られて止めを刺されよーが、ヴォルグ・サンダーでデッキが切れようが、挙句の果てには自分でデッドリー・ラブを使って神帝スヴァを破壊して強制敗北効果になろうが、

負けないのである。

また、発売当初であるが相手が不正行為を行っても敗北にならない可能性すら考えられた。(流石にそれはなかったが)
それにしてもかつて是程までに強烈なデメリットが他にあったであろうか。
出た時に自分のクリーチャーを一体殺す、同名カードがあると死に続ける、バトルに勝っても死ぬ……
と言った、使い道がまだある先輩たちと比べるとこのデメリットは流石に洒落にならない。
とっとと進化なりなんやらしてこの効果を消してしまわないと自分が危険になる。なにせ相手はこのクリーチャーがいる限り負けないのだ。
すわ今期最大のハズレアか、七英雄入りか、と騒がれたが……

……ん?もしかして使い道がある?

そう、このクリーチャー使われると分かるが非常に除去しにくいクリーチャーである
なにせ此奴を除去した瞬間自分は負けない、というロックが解かれてしまうからだ。
従って相手に選ばせる系の除去は非常に使いにくくなる。相手がこのクリーチャーを指定して次のターンでとどめを刺しに来ることも考えられるからだ。
しかしこのクリーチャー、パワー15000のT・ブレイカーでドラゴン、とバトルゾーンに残しておくと厄介なこと間違いのないクリーチャーでもある。

強烈なデメリットから得られる、擬似的とは言え強力な除去耐性を持つ自分にも相手にも厄介な非常に扱いの難しいドラゴンである。
闇らしいといえば闇らしいだろう。

因みにマナゾーンにこのクリーチャーがいる状態で一斉攻撃をして相手のシールドトリガーに父なる大地等があった日には
「あ、スペルビア出すんで自分負けないっすねサーセン」
となる事間違いなしである。

補足

相手の場に《傲慢の悪魔龍 スペルビア》がいる状態で自分のシールドは0枚です。
この状態で相手が《勝利宣言 鬼丸「覇」》などを使い執拗に遅延行為を行います。
どのような処置をとればいいですか。

……この質問のようにただじっくりとファンサービス、もとい相手を痛めつけたいドSデュエリストには打って付けのクリーチャーかも知れない。

実は『負ける代わりに勝つ』能力を持つ《水上第九院 シャコガイル》のエクストラウィンを阻止できるのだが、それはまた別の話。


自分の力に溺れた「傲慢」の罪によって、決して追記・修正に辿りつけない罰を受ける。

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最終更新:2024年04月28日 03:04