アットウィキロゴ

毒煙怪獣ベノラ

登録日:2015/01/27 Tue 20:20:55
更新日:2026/08/23 Sun 22:29:01
所要時間:約 9分で読めます







毒煙怪獣ベノラとは、電光超人グリッドマンの第25話と第26話「決戦!ヒーローの最期 前編/後編」に登場した怪獣。



【概要】

武史が学校の帰りに轢かれそうになったときにトラックの排ガスを浴び、空気を平気で汚していく人間に怒って作り出した怪獣。
両肩の噴出口から吐き出す毒ガスの中に、グリッドマンの中枢神経をマヒさせる物質が仕掛けられている。

予めグリッドマンと交戦することを予想して、
とあるプログラムを施す万全の体勢で工場のコンピューターワールドへと送り込んだ。

破壊活動によるプログラムの変更や消失で、工場からの排ガスが有害なものに変化。噴出する煙が止まらなくなってしまい、桜ヶ丘全体を黒煙で覆い出した。


【活躍】

工場のコンピューターワールドへと出撃したグリッドマンは素早い攻撃でベノラと互角に戦っていくが、体勢を崩されてしまい、毒ガスを浴びてしまう。

グリッドマンは毒と麻痺に加えて心のトラウマ、さらに受けたダメージの四重苦に額のランプが点滅する。なおもベノラは火炎弾と毒ガスによる間接攻撃を執拗に行い、グリッドマンを徹底して追いつめる。
さらにトラウマの影響なのか、パンチやキックは怪獣とは真逆の方向へ放ち、虚しく空を切ってしまう。
運よく接近できても、毒ガス攻撃は止むことはなく逆転の糸口がつかめない。

その光景を見て笑う武史とカーンデジファーは、デッドプロジェクターを起動させ、戦いの映像を現実世界の上空へ映し出すことに。
彼のPCの隣にはガスマスクが置いてあった。

グリッドマンのピンチに一平たちはドラゴンフォートレスを送り込み、ベノラに対して援護攻撃しつつダイナドラゴンへと変形して反撃を開始する。
投げ飛ばされたグリッドマン。ダイナドラゴンはベノラに近づこうとするが、接近戦を許さないベノラの火炎弾を浴びてしまい、近づくことができない。
毒ガスによって、ついに力尽き倒れてしまうグリッドマン。
一度は絶望するゆかと一平だったが、辛くもグリッドマンはまだ生きており、間一髪でダイナドラゴンとグリッドマンを退却させることに成功する。

グリッドマンが負けてしまったことで、ベノラは破壊活動を再開。有毒な排煙は桜ヶ丘から関東一円にまで広がり、政府は非常事態宣言を行う。
カーンデジファーによるコンピューターワールド侵攻が始まってからの怪獣被害は過去最大の規模となってしまった。

『愚かな人間どもよ、よく聞け。我が名は魔王カーンデジファー。抵抗しても無駄だ、降伏せよ。
グリッドマンは死んだ。貴様らを助ける正義のヒーローはもはやいない。貴様らはこの魔王の前にひれ伏すのみ。
貴様らの世界は悪が支配するのだ。ハーハハハハハハハハーー!!』


ついに魔王自らが公共電波を乗っ取り、人類に対して宣戦を布告する。
帰還したグリッドマン/直人は意識不明と悪夢にうなされるが、ゆかの奇跡によってなんとか回復した。
一平は、サンダーグリッドマンの時のようにダイナドラゴンを防毒マスクを持つ鎧とすることを提案。
「完成を待ってから出撃したほうがいい」と忠告するも、ベノラが暴れ続けることで毒ガスが広がっていく状況に直人は、危険を承知で再出撃を決める。

グリッドマンは再び工場のコンピューターワールドに舞い戻ってきた。
ベノラとの再戦!グリッドマンは毒ガスを出す前に速攻を仕掛け、連続攻撃と飛び道具で一気に攻め立てる。
投げ飛ばしで相手の体勢を崩して、マウントからの攻撃を決めるもベノラはその拳を掴む。

ベノラは火炎弾からの毒ガス攻撃をほぼゼロ距離で行い、グリッドマンに再び激毒の悪夢がよみがえる……

勝利を確信した武史とデジファーは、この戦いもデッドプロジェクターによって公に映し出すことに。

容赦のない飛び道具の連発にグリッドマンは、うつぶせに倒れてしまう絶体絶命のピンチに陥った。

やがてジャンクではついに鎧のプログラムが完成する。大至急、パサルートを通ってダイナドラゴンが到着!
グリッドマンは気力を振り絞って立ち上がり、ダイナドラゴンが分離したキングジェットと合体。


『合体竜帝キンググリッドマン!!』

ついに誕生、キンググリッドマン。苦しめられてきたベノラの毒ガスは、もはや屁のようなもので効き目が無い!
反撃を開始したキンググリッドマンは、真っ先にトラウマを量産した毒ガスの発射口を破壊!
口からの火炎弾の猛攻にも前進して怪獣を掴む圧倒的な強さで、形成は一気に逆転。なおも諦めないベノラに、
キンググリッドランチャーからの必殺キンググリッドビームで、ついに難敵ベノラを撃破する!

「またしても奴に勝利を奪われたか……しかし覚えておれ!いつか必ず、この仕返しをしてやるぞ!!」

フィクサービームで正常化した工場のコンピューターワールドと、同時に黒煙が晴れて広がる青空……
新たなる力を得たグリッドマンとカーンデジファーの戦いは、新たな段階へ突入していくのだった。


【解説】


最終的には新戦力キンググリッドマンの完勝に終わったが、一歩間違えばデッドエンド確定で、ギリギリの緊迫感が描かれている。

前回の戦いは全話の中でも楽に勝利できた反面、今回のベノラは撤退せずに唯一グリッドマンに勝った怪獣であり、
「本編に登場した怪獣の中で一番強い怪獣は?」と聞かれたら最強候補として名が上がることが多い。
ちなみに、ダイナドラゴンをタイマンで苦戦させたのもベノラだけである。

単純に前後編の強敵だけではなく、見た目もゴモラのような風貌に精神攻撃を兼ね揃えている。状態異常だけではなく、
心のトラウマを抉り出す能力が外道極まりない。
ヒーローが逆にもがき苦しんで倒れていった姿は、グリッドマンだけでなく視聴者をもトラウマにさせた程で、
毒ガス攻撃のインパクトが強く残っている人もいるだろう。
再戦時も対策されて、怪獣側が徐々に追い込まれていくのではなく、隙をついてからは終始圧倒。
一度ならず二度もヒーローが死に掛けた強さは本物である。

大抵は、ヒーローが撤退すると敵側も穴を掘るなどして戦いを終えて撤収することが多いのだが、今回はそのまま破壊を続けていた。
そのため、現実世界でも黒煙によって被害が拡大していき、世界が終わるように空を黒く染める等の描写には、一切の妥協が無い。


それだけにキンググリッドマン完成時に、イントロの部分から大音量で流れるOPテーマによる挿入歌の演出は感涙物で、
2話分の鬱展開を一気に吹き飛ばしてしまうほどの爽快感。
作中でも直人の弟、大地がテレビでキンググリッドマンを応援するシーンもあってか、こちらまで興奮してしまう程最高のタイミングでキンググリッドマンがデビュー戦を飾る瞬間は、
最終回以上にグリッドマン全編を通して、最も盛り上がるベストシーンとも言えるだろう。


【『SSSS.GRIDMAN』において】

後にベノラはアニメ『SSSS.GRIDMAN』にて、ツツジ台にそびえたつオブジェ『霧の怪獣』として登場。
主人公・響裕太以外は見えなかったものの、後に『グリッドマン同盟』を組むことになる宝多六花内海将にも見えるようになる。



【余談】

着ぐるみはボルカドンの改造。
2015年1月に公開された短編アニメにも、このエピソードと思われる戦闘シーンがあった。やはり重要な話なのが再認識できる。



追記・修正は、ダイナドラゴンに防毒マスクを含んだ鎧をプログラミングしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月23日 22:29

*1 第6話で怪獣少女が裕太に真実を語る際、ローポリ状態のアカネとベノラの行動からツツジ台のアップに移行。その際、街のシルエットがベノラに酷似した形状になっている。