魔王カーンデジファー

登録日:2020/11/12 Thu 15:22:31
更新日:2025/04/13 Sun 23:18:08
所要時間:約 4 分で読めます





悪意と憎悪に満ちた貴様の心、それに貴様が作った醜悪なプログラム……気に入ったぞ。

ワシの名は、魔王カーンデジファー。貴様と志を同じくする者。


カーンデジファーとは、『電光超人グリッドマン』の登場人物。

CV:佐藤正治
SA:榎本貴志

身長:不明
体重:不明
別名:魔王
出身:ハイパーワールド


■概要

自らを「魔王」と名乗り、ハイパーワールドでは「伝説の悪魔」という異名で恐れられた次元犯罪者。
ハイパーエージェントの追跡をかいくぐって地球に侵入、ハッキングをしていた藤堂武史の邪悪な心と醜悪なプログラムに目を付ける。
武史のパソコンに宿り、彼が作ったハッキングプログラムのキャラクター「ギラルス」を怪獣化させると、手始めに井上病院のコンピューターワールドで破壊活動を行う。
しかし、翔直人と一体化したハイパーエージェント・グリッドマンがこれに立ち向かい、ギラルスを倒されてしまう。
以降もコンピューターワールドと現実世界を征服すべく怪獣を送り込み、最大の障害であるグリッドマンと激戦を繰り広げるのだった。

外見は潰れた空き缶のように鋭く尖った頭部、黒ずくめのマント姿が特徴。
パソコンの画面内では紫のオーラに包まれ、恐ろしくも威容溢れる雰囲気を放っている。
腕から悪のエネルギー「ライフ・エネルギー・ビーム」を放ち、武史の作った怪獣に命を吹き込む事ができる。

一人称は基本的に「ワシ」だが、火山怪獣ボルカドンや毒煙怪獣ベノラの事件で人類に宣戦布告する際は「俺様」を使っていた。

性格は傲慢かつ残虐非道で、人命を顧みて被害を抑えようとする武史の作戦を「面白くない」という理由で過激なものにしたり、電撃や洗脳で無理矢理実行させる場合も多い(特に後半になるにつれて)。
また鷹揚に構えているようで根は結構な短気者であり、「王」と名乗る者は自分以外に必要ないと考え、ニホンティラノサウルスの化石を破壊しようとしたこともある。

ただし、武史を家畜や道具としてしか見做していないというわけではない。
基本的に妬みや逆恨みで行動する武史には文句一つ言わず協力し、藤堂邸に怪盗マティが侵入した際は撃退してからセキュリティが甘いと忠告するなど、理想の上司らしい姿もしばしば見せる。
この辺は飴と鞭の扱いが上手いというべきか。後輩は飴しか与えず狼を肥え太らせて犬にしたわけだが
武史が落ち込んで帰ってくれば「どうした武史よ」と声をかけたりと、何かと気遣う場面も目立つので、視聴者からの愛称は悪いドラえもん

次第に人間臭い一面も見せるようになり、特に第30話で占いを信じた結果オカマにセクハラされたと泣きつく武史の話を聞き、

フッハッハッハッハッハ!!


……ん?ゴホン!

それは惨い……

と咳払いでごまかそうとしつつも、武史の醜態に爆笑する姿は必見。

容量は自由に変えられる上に電線や電話線を介して他のパソコンへ移動することもできるのだが、なぜか武史は フロッピーディスクに入れて 運搬をした上に 落としてしまう。
フロッピーに入ったら自分で出れないらしく「ワシはフロッピーに入らなくても移動できるからもうこんなことはするな」と不満を述べるのだが
逆に言えば閉じ込められるのも同然だというのに 一度は武史の意思に応じてフロッピーに入ったことになる。 やさしい

そんなカーンデジファー様の入ったフロッピーだが、偶然とある女子大生に拾われて「おじさん」呼ばわりされて「えっ?!」と驚いたり、いたずら怪獣テレボーズを生み出させて遊ばせるのに愕然としたり、と踏んだり蹴ったりな状況に陥ってしまった。









イライラする奴め…!

もはやあんな能無しの手を借りずとも、コンピューター操作など…ワシ1人でできるのだ!


人間共の世界など、既に熟知しておる。

グリッドマンさえ亡き者にすれば、ワシの望み通りになるのだ。

グリッドマン!楽しみにしておれ!

フッフッフッフッフ……!!



■巨大魔王カーンデジファー



人間共よ、とうとうこの時が来た。

全てのコンピューターワールドをこのワシが支配する!!


SA:三宅敏夫

身長:70m
体重:6万t
捕捉:上記のスペックは現実世界に出た場合の数値
出現地:武史のパソコン→ジャンクのコンピューターワールド

第38話「危うし地球!」、第39話(最終回)「さらばグリッドマン」に登場。
全身のオーラが消え、マントで隠れていた手足がハッキリ見えるようになり、手をかざして取り出す「魔王剣デジファーソード」が武器。
他にもマントから放つ突風「デッドスパイラル」、腕から発射する破壊光線「デジファービーム」など多彩な技を使う。

悪臭怪獣スカボーンが武史のつまらない嫉妬から敗北し、堪忍袋の緒が切れたカーンデジファーは自ら行動に出る。
もはや愛想をつかした武史を家から追放した後に彼のパソコンをホストステーションとして用い、世界中のコンピューターワールドを操る装置に改造した。
そのまま現実世界への進出を企み、最終決戦に挑んできたグリッドマンも圧倒的な戦闘力で一時撤退に追い込む。

その後直人達の挑発に乗り、監禁プログラムごとフロッピーに封印されかけるも自力で脱出し、ジャンクのコンピューターワールドに侵入する。
アシストウェポンのプログラムを全て破壊し、グリッドマンのエネルギーを急激に消耗させる事で危機に陥れる。
武史のパソコンに戻り、修復を試みるグリッドマンを妨害しながら現実世界に進出しようとするが、
必死の抵抗でデジファーソードを折られてしまい、更に直人達に救われて改心した武史が破壊プログラムを送った事で形勢逆転。

おのれグリッドマン…!こうなれば貴様も地獄へ…道連れにしてやるゥゥゥゥゥ!!

武史のパソコンのコンピューターワールドが崩壊を始める中でグリッドマンを道連れにしようとするが、最強最後の必殺技「グリッドハイパービーム」を食らい、崩壊の中心地に押し戻されると消滅した。
かろうじてグリッドマンは脱出に成功し、コンピューターワールドと地球を巡る戦いは終わりを告げたのだった。





■余談



  • 巨大化の着ぐるみはアトラクション用マグマ星人の流用。初期案ではネオメタラスのボディを改造する予定でデザインされていた他、それとは別に「カーンデジファー戦闘形態(大魔獣デジファー)」というデザイン案も存在する。

  • 前述した通り劇中で5インチフロッピーディスクに収納される描写がある事から「フロッピーディスクに収まる1.2MBのラスボス」と揶揄される事もあるが、辰巳出版の書籍『ウルトラマンAGE』Vol.9で作品が特集された際のコラムでは「プログラムのカーネル部分……つまり「悪い指令を出す核の部分」だけを抽出して圧縮をかければ1.2MB程度に収まるのではないか」という一つの見解が出されている。

  • 2018年のエイプリルフールでは『SSSS.GRIDMAN』の放送に先駆けて公式サイトをジャックするが、時代の変化についていけなかったのか妙に古めかしい仕様だった。

  • アニメ『働くお兄さん!の2!』第10話では、ヒーローショーの悪役を演じる「デジ浜先輩」というそっくりさんが登場。もちろんCVは佐藤正治氏。
    主人公のタピオとクエ彦がショーの最中も子供への気配りを忘れない姿に感心するなど、褒めて伸ばすタイプらしい。



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最終更新:2025年04月13日 23:18