マーフォーク(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/06/07 Sun 20:20:40
更新日:2023/05/06 Sat 22:22:07
所要時間:約 3 分で読めます





その一瞬で運命が変わる。


マーフォークは、デュエル・マスターズの種族である。

概要

水文明の種族。登場はDM-10からと少し遅い。地味に種族カテゴリでもある。
同じ人型種族のサイバーロードリキッド・ピープルたちとは別の文化基盤を形成する種族。
「Merfolk」は「Merman」と「Mermaid」の総称であるから、日本語になおすならば「人魚族」というところだろうか。
ただし他のTCG(ex.遊戯王、ヴァンガード)と違い、いわゆるアイドルカードとは無縁の種族。
兄貴分のMTGのマーフォークおよびセファリッドのような、魚や軟体動物をモチーフとした半魚人族である。
身に付けるのは貝殻などを使った武器で、鎖がデザインルールとなっている。
命名法則は単種族なら英単語を2つ並べるだけ、多種族ならば「電影」を冠する。

単種族の進化クリーチャーが《パシフィック・チャンピオン》しか存在しないが、
進化Vに《蛇魂王ナーガ》を有する。

立ち位置

はっきり言えば、現環境下(2022年年時点)では不遇の一言。

MTGでは青のメイン種族といえばマーフォーク、とも言えるほど多くの次元でマーフォークがフィーチャーされやすく、
いなかったはずのラヴニカにすら登場するほどの種族であった。

しかしそれは、例えばSFをやる場合であっても魔法を使ってSFをやる(次元ミラディン)ようなマジックだからこそで、
水文明のフィーチャーするものが「科学」であるデュエマの世界では、科学と縁のないマーフォークは、
それゆえにサイバー種族やリキッド・ピープルに比べるとマイナーでしかないと言える。

ただし全く環境に登っていなかった種族ではなく、かつては《パシフィック・チャンピオン》を有していたことから、
そのためだけに【第2世代青単】(【パシフィック青単】)が組まれたほどの種族でもある。
…というかマジでパシフィックだけで転生編~極神編の環境を殴り勝ってきた。

ただし、種族特徴としては特殊能力でコントロールするのが好きな種族なので、唯一の環境デッキがよりにもよって
コントロール要素が微塵もないビートダウンというのはどういうことなんだろうか。
まったく活躍しなかった種族よりは数倍マシだけど。

新規自体もシリーズを重ねる毎にどんどん出る機会が減っていったので、種族全体のカードパワーでもインフレの波に置かれていった。
ただし、2022年にはゴッド・オブ・アビスにおいて派生種族のマジック・マーフォークが登場し、唐突に種族カテゴリ化を果たしている。
こちらのマジック・マーフォークはマジックの中で見れば比較的扱いは優遇されており、カードパワーもマーフォークとして見れば優秀となっている。

背景ストーリー

背景ストーリーでも何か微妙な扱い。
初登場のDM-10時点で、リヴァイアサンを恐れて憎みながらも敬うというキャラ付けがされている。

どうやらサイバーロードに危険視されて進化する力を封じられたという経歴があるらしく、イラストをよく見ると拘束されているかのような姿をしている者が多い。
上述したようにマーフォークはリヴァイアサンは恐れているが、そのリヴァイアサンは背中をサイバーロードに都市として利用されてている設定を考えると地味に完全に敗北している構図と言える。
要は背景ストーリー上ではサイバーロードに迫害された敗北者とも考えられるので、ゲーム上での扱いが不遇なのも割と設定に沿った扱いなのかもしれない。

デュエル・マスターズ プレイス』版の背景ストーリーでは封印設定について言及されており、海底深くに閉じ込められていたと語られている。
その中でも無限軍団の力に魅入られた層は荒々しく海底の秩序を荒らす行動に出た。

後述するが、エピソード3時期では計画(妄想)だけは壮大な超獣世界の意識高い系種族になっちゃった。

カード紹介


オラクルによる世界の平定が進む中、深海から虎視眈々と世界の転覆を狙う種族がいた。狙っているだけだったが……

アンカー・キャプテン 水文明 (4)
クリーチャー:マーフォーク 2000
S・トリガー
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。

…なにかしろよ。
まあ狙ってるだけなのでほっておく。そもそもマーフォークが他に少ないわけで。
トリガー付きブロッカーの宿命として非常にコスパが悪い。もはやマーフォークデッキでも
アクア・サーファー》や《終末の時計 ザ・クロック》のほうが数倍マシである。


「お主等の秘められた力、見せてみよ!」――サイレント・マジシャン

サイレント・マジシャン 水文明 (5)
クリーチャー:マーフォーク 3000
自分の「サイレントスキル」を持つクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに置かれる。
自分の「サイレントスキル」を持つクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の手札に戻す。
【サイレントスキル】デッキのキーカード。《バーンメルト・リザード》に比べるとタップインでモヤシ付加と非常に心強い。
なお遊戯王の同名カテゴリとの関係はとくにはない。

スペース・セブ・ポセイドン 水文明 (5)
クリーチャー:マーフォーク/エイリアン 5000
スペース・チャージ(自分のマナゾーンにカードが置かれた時、このクリーチャーのSC能力を使ってもよい)
このクリーチャーは、バトルゾーンにある自分の他の、名前が《スペース・セブ・ポセイドン》ではないエイリアンのSC能力をすべて得る。
相手の呪文の効果または相手のクリーチャーの能力によって、バトルゾーンにある自分の他のエイリアン1体を相手が選ぶ時、カードを1枚引いてもよい。
他のSC能力を全て得るという豪快なクリーチャー。単純に効果が二倍になると考えても差し支えない。
おまけにそちらを除去しようとするとき、ドローソースとなるため、相手はこちら側を優先して除去しなければならない。
《プロキオン・ドラグーン》と併用すると、同じSCが4回誘発する驚きのコンボになる。

カスケード・ガイド 水文明 (4)
クリーチャー:マーフォーク 2000
M・ソウル
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を見る。その後、それを好きな順序で元に戻す。
マーフォーク版《ロイヤル・アドニス》…というとでも思ったか?
こいつは連鎖との相性がいい「M・ソウル版《ロイヤル・アドニス》」である。
山札のドロー順番を調整することで連鎖を矢継ぎ早に決めていこう。
ちなみにカスケード(Cascade)はMTGの「続唱」を指すと思われる(デュエマの「連鎖」をMTGの続唱に見立てていると考えられる)。
早い話が「続唱の案内人」。デュエマなので「連鎖の案内人」か。

フェイト・カーペンター 水文明 (3)
クリーチャー:マーフォーク 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を2枚捨てる。
手札交換クリーチャー。《エマージェンシー・タイフーン》に比べるとこいつを出した上で手札を1枚多く捨てており、
クリーチャーがついてくるとはいえ重さも気になる。
その都合あまり目を向けられてこなかったが、【クローシス墓地】の流行から注目され始め、
類似効果の《戦略のD・H アツト》ともども投入された。ただ最近の【グリクシス墓地】(【ダースレイン墓地】)にはあまり投入されていないようだ。

フィスト・ブレーダー 水文明 (1)
クリーチャー:マーフォーク 2000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
アクア・ガード》互換。現在ではナーガ、かつてはパシフィックの進化元に使われた。
再録がぜんぜんないので全然手に入らない。

パシフィック・チャンピオン 水文明 (2)
進化クリーチャー:マーフォーク 5000
進化-自分のマーフォーク1体の上に置く。
このクリーチャーは、進化クリーチャーではないクリーチャーから攻撃されない。
このクリーチャーは、進化クリーチャーではないクリーチャーにブロックされない。
2マナ5000にして、相手から攻撃もブロックもされない脅威の存在、それがこの
《パシフィック・チャンピオン》である。
《フィスト・ブレーダー》の存在から最速2t目で飛び出してくることが多く、
そのスピードから多くのデュエリストに恐れられてきた。
こいつがいた時期はこいつだけを除去するために対策カードがつまれたほどである。
流石に対応しづらかったためか殿堂入りしてしまい、マーフォークの覇権はストップしてしまったが。

…ただ最近、こいつよりも頭のおかしい速攻クリーチャーも増えつつあり、
密かに復活を期待されていたりする…。

そして2016年2月1日より、殿堂解除となることが決定した。



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最終更新:2023年05月06日 22:22