4主人公(幻想水滸伝)

登録日:2010/10/29(金) 15:15:13
更新日:2024/11/02 Sat 15:31:10
所要時間:約 4 分で読めます




4主人公とは、幻想水滸伝4の主人公である。
CV:A(青年)ボイス…大原崇
  B(少年)ボイス…戸川絵美

幻想水滸伝シリーズでは、外伝作品以外ではデフォルトの名前が基本的に無いので、プレイヤーが名前をつける事になる。
通称は、4主、4様。また、小説版の名前である『ラズロ』で呼ばれることも。
作品自体の人気順はともかく、本人はその人徳ゆえか、歴代主人公の中でも2、3番手を争うくらいの人気が誇る。
身長は170cm。年齢不詳だが、外見は16歳前後の少年で、黒い服に赤いハチマキと短パンが特徴。
武器は序盤は騎士団で使用されている片手剣、中盤以降は双剣を使用する。
双剣に関してはおそらく我流であり、使い始めた理由が『Rhapsodia』で触れられている。ちなみにこのときはまだ子供だったので、薪を剣代わりとして使っていた。


◇生い立ち

生まれて間もない頃にラズリルの海岸に打ち上げられているのを地元住民が発見し、以降はフィンガーフート家に引き取られ、年齢が近い(と言っても、実際は5歳前後は差があるが…)スノウの遊び相手兼屋敷の小間使いとして育てられる。なお、小説版ではこのラズリルの海岸で発見された事が『ラズロ』という名前の由来となっている。
数年後、スノウはガイエン海上騎士団に入団するが、スノウの頼みで4主人公も一緒に入団する事になる。
入団中のエピソードは語られていないが、本編を見る限りはスノウの影に隠れて目立たなかったものの、実力や人となりは高く評価されていた様子。実際、グレン団長も次期団長を4主人公にするつもりだったようだ。

仲間と共に、晴れて正騎士になった数日後、海賊ブランドと交戦。海賊ブランドは死亡するが、その左手に宿っていた罰の紋章に、次の寄生主として選ばれ…ようとしていたところに、たまたまグレン団長がやってきた事で、罰の紋章は団長に宿る。
更にその数日後、海賊がラズリルを襲撃。そこで海賊から街を守る為にグレン団長は罰の紋章の力を使い、命を落としてしまう。そして近くにいた4主人公の左手に、今度こそ罰の紋章が宿ってしまった。

その団長が事切れ紋章が4主人公に移る場面"だけ"をたまたま目撃したスノウが、何を誤解したのか4主人公が言い争いの末に団長を殺したと報告し、それが原因で濡れ衣を着せられた結果、4主人公は流刑に処されてしまう。

共に流刑に付き添ってくれた二人の仲間と、たまたま流刑用の舟の中で昼寝をしていたチープーも一緒に、無人島への漂流、そして敵国クールークの天才将軍・トロイとの交戦を経て、オベル王国の王女・フレアに拾われる。
そして、その父親であるリノ王に、来る日に向けて人を集めるよう命じられる。



◇性格

幻想水滸伝シリーズの主人公故に、ストーリー上での個性付けはあまり行われていない。
プレイヤーの選択によって寛容で器の大きな漢にもなるし、友人の首を平気ではねる鬼畜にもなりうる。
そういった重要な選択以外だとシリーズの中でも台詞(選択肢)が特に少ない部類なので、ことさら無口なキャラとして認識される傾向にある。
小説版では心優しい少年として描かれており、小さい頃からスノウに振り回されていたためか、少々心配性な面はあるものの、おおらかで落ち着いている。



◇性能

  • 幻想水滸伝4

主人公ということもあり、全体がバランスよく纏まっており、直接攻撃も紋章での攻撃も安定してダメージを出せる。
戦争イベントでも能力は高いので本拠地船の艦長を任せるのが良いだろう。
しかし、左手(固定)に宿る罰の紋章の使い勝手ははっきり言って微妙。
ダメージもあまり高くないし、特定の条件を満たさない限り(しかもかなり終盤)、使うと自身にもダメージの一部が返ってくる。
なので、直接攻撃をメインで使うか、紋章を主体に戦う際は右手に威力重視の炎や雷の紋章か、相性が良い水の紋章を宿そう。
協力攻撃は3種類あり、どれも結構使える。
特にキカ様との攻撃はかなり便利。さすが主人公&準主人公!

●罰の紋章
※は条件を満たす事で消える

レベル1…永遠の試練
敵単体に300ダメージ ※自分に30ダメージ
レベル2…諸刃の剣
敵全体に150ダメージ ※自分に50ダメージ
レベル3…死を呼ぶ声
敵単体を高確率で即死させる ※自分も10%の確率で即死
レベル4…永遠なる許し
敵全体に500ダメージ 自分以外の味方を500回復


  • Rhapsodia

率直に言ってチートレベル。
『4』のデータをコンバートする事で、中盤から仲間にするためのイベントが発生する。

ツノウマ等には乗れないものの、高い機動力とパラメーター、クリティカル率に加えて、放ってもダメージを受けなくなり、その他の性能も大幅に強化された罰の紋章も相まって、作中最強クラスのユニットとして活躍できる。
攻撃は百発百中、『諸刃の剣』で敵ユニットを一掃する鬼神と化す。キリル涙目。
更にもしHPを0にされても撤退固定で、死亡はしない。ストーリーに直接関わらないキャラで死亡判定が存在しないのは彼ぐらいだろう。前作主人公とはいえ優遇にも程があるが、よく考えたらかつて『幻想水滸伝2』に前作データをコンバートした際に仲間になる1主人公の性能も割と破格だったので、それほど不自然な扱いでもないのかも知れない。

ちなみに『4』では水属性と相性が良かったが、本作での属性は風となっている。
戦闘会話の多さや協力攻撃の関係で比較的キリルの近くにいる機会が比較的多くなりがちだが、その実キリルとは属性の相性が悪いので地味に属性ダメージを受ける事もしばしば。


  • パチスロ 幻想水滸伝
名前は小説版の『ラズロ』が採用。CVは大原崇。
ゲームと比べるとグラフィックがかなり男前になった。
スノウェ……


◇カニと饅頭
二次創作では、カニや饅頭が好物として描かれる事が多い。
これは『幻想水滸伝4』本編の4主人公の部屋から饅頭が手に入る事と、『Rhapsodia』で、巨大蟹(晩飯)を1人で狩っていた事に由来している。
ちなみにカニを狩っていた理由は『4』本編で食べ損ねた為、せめて次は食べさせてあげようというスタッフの粋な計らいから。

最終的には結局食べずに巨大蟹をキリル達にあげていたが、キリルが来なかったら1人で食べていたのだろうか…?



◇不幸な主人公

4主人公は歴代主人公の中で最も不幸な主人公として有名である。

例を挙げると、
  • あまりにも悲惨な生い立ち(実はある国の…ごにょごにょ)
  • 呪われた紋章に寄生される(使えば使うだけ寿命が縮む)
  • 罰の紋章を強制的に使わされるイベントが4回も発生
  • 更にはこの紋章、宿したまま死ぬと体が灰になり、魂も紋章に囚われてしまう
  • シリーズ主人公の通過儀礼とばかりに濡れ衣をかけられるが、その原因があろう事か親友の証言
  • 運のステータスが低い上に伸びにくい
  • 仲間の108星を全員集めて罰の紋章を許しに変化させたとしても、紋章を手離せば再び紋章が寄生化=幻想水滸伝シリーズが終わるまでずっと宿してなきゃいけないんじゃね?というあんまりなフラグが立つ

…と、かなり悲惨だが、当の本人はそんなに気にしている風には見えないので、これでいい…のか?


そして、彼の特徴はもう一つある。それは…とてもモテる事である。

老若男女問わず仲間に慕われるのはこのシリーズの主人公のお約束ではあるのだが、他の作品では『1』のカスミ、『2』のアイリ、『3』では各男性主人公に対しそれぞれベルとクイーンとセシル、『5』はリオンとルセリナなど、主人公に恋愛感情を持つ女性キャラは毎回一人か多くても二人なのに対し、彼だけはどう見ても護衛としての感情を越えて護衛をしたがる女性キャラが複数いたり、女傑のキカ様に気に入られたりと、女性キャラから異様に慕われている。

また、幻想水滸伝シリーズの戦闘システムの中に瀕死の味方を庇うというものがあるのだが、これは協力攻撃ができるキャラ同士が互いに庇い合うパターンが比較的多い。
しかし、彼の場合は彼からは庇わなくてもあちらが一方的に庇ってくれるキャラが非常に多い。
しかも、どう見ても彼よりか弱い女性キャラからも庇われていたりする。



が、そこは4主人公。
『Rhapsodia』では彼に想いを寄せていた女性達とは結局フラグどころか専用の戦闘会話すらも存在せず、回復アイテムを使ってあげても他のキャラと同様に「ありがとうございます」としか言われない程度の関係になってしまっている。

軍主という肩書きが無くなった途端にこのザマだよ!!!

そんな中、一応ミレイだけは4主人公に回復してもらった時にだけ特殊セリフが…

追記・修正は灰になって紋章に囚われる前にお願いします

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最終更新:2024年11月02日 15:31