パンデミック:レガシー シーズン1

登録日:2017/01/30 Mon 13:20:00
更新日:2024/11/15 Fri 07:09:06
所要時間:約 10 分で読めます





君たちが救う/滅ぶのは、君たちだけの世界だ!

概要

パンデミック:レガシー シーズン1は2015年に発売された協力型ゲーム。日本語訳はホビージャパンから発売されている。「赤箱」「青箱」と呼ばれる二種類のデザインのパッケージがあるが、内容物は同じ。
デザイナーはマット・リーコックとロブ・ダヴィオー。
発売されるや否や大いに話題を呼び、その後も「レガシー型」とも呼ぶべきタイプのゲームが出てくるなど、ボードゲーム界に一石を投じた傑作である。

どんなゲームか、の前に

パンデミック:レガシーの元となったゲームは2つある。
一つはパンデミックであり、病原体に対する人類の戦いを描いたこのゲームは発売から10年近く経つ今もなお協力型ゲームのスタンダードとも言うべき人気作である。
そしてもう一つ、ロブ・ダヴィオーが世に送り出していた作品がリスク:レガシーである。
1950年代に作られた最早古典ゲームと呼んで差し支えないウォーゲーム、「リスク」。ルールやコンポーネントの改訂を重ねながら出版されていたそのゲームに対し、劇的な変化をもたらすセットとして一部で衝撃を呼んだのがこの「リスク・レガシー」であった。
その最大の特徴は「ゲームに不可逆な変化がもたらされること」。例えば、ある場所に防衛基地を建てたとする。普通のゲームなら駒を置いてそれを表す。そうすれば駒を取り除けばその状態をリセットできるからだ。だが、リスク:レガシーではそれを シールを貼る ことによって表現することにした。もちろんわざわざこうすることには意味がある。リスク:レガシーにおいては次のゲームは前のゲームの次の時代の話である。次の時代になっても、「建てられた防衛基地」はそのままなのだ。
「変化した状況を引き継いで次のゲームを始める」というキャンペーン形式をゲームのコンポーネントに対して直接シールを貼る、などの大胆な手法で実現し、それ以外にも「X回目のゲームで初めて開封され、ゲームに使用されるカード」など、全15回のプレイ(そしてリスク:レガシーとして遊べるのはその15回だけである)に対し常に新鮮さと驚きを提供する仕組みが備わったゲームであった。

つまりはパンデミック:レガシーって

「パンデミック」と「リスク:レガシー」のハイブリッド。それが「パンデミック:レガシー」である。
プレイヤーたちは「人類史上最悪の一年」を経験することになる。都合12~24回のプレイを通じ、常に変化していく盤面、初回ゲーム時は隠されたコンポーネントから指示によって現れる新たな状況……従来のボードゲームにはなかった、「新たな体験」を提供してくれるゲーム、それがこのゲームなのだ。




STOP

ここから先は「パンデミック:レガシー」に関する、初回プレイ前までに分かる範囲でのネタバレが含まれている。
ネタバレに同意した上で、レガシーカードをめくって裏面を読み上げること。


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最終更新:2024年11月15日 07:09